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      「FP久本の株式情報!」 vol.216 2006.12.11
 
 

12月11日(月曜日) 基調判断


「堅調の一言、幅広く物色されジリ高展開!」 の巻

 TOPIX : 1627.97 (+11.63, +0.72%)    日経平均 : 16527.99 (+110.17, +0.67%)    円ドル : 116.65  

本日の日経平均は反発。前週末のNY株高や円安を好感した買いが優勢となり、後場に入ると前場の高値を上回り、直近の16,550円高値(7日)も更新。また、長期の波動が上昇トレンドを形成しているとするシナリオにも変更はありません。

今日の東証1部出来高はビッグSQだった前週末比で7億0247万株減の16億9167万株、売買代金は同1兆2718億円でした。SQ分を差し引けば、増えも減りもしなかったイメージ。また、今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、ほぼチャラ(2770万株売り/2740万株買い)でした。円安を受け自動車関連、ハイテク関連が上昇、また業界再編期待の食品株、水産株なども買われましたね。

新興市場は日経ジャスダック平均、ヘラクレス指数が上昇、マザーズ指数は下落。時価総額上位の銘柄が物色される一方、利益確定で引けにかけては売り物に押されました。直近IPO銘柄は燦キャピタルが急落した以外は、ゲームオン、MonotaRO、ジェイプロジェクトなど急騰銘柄が目立ちました。

◆ 本日の流れ ◆

前場は堅調ながらどこにも行かず状態で、日経平均の値幅はわずかに52.42円。ところが、後場寄付きでピョコンと上跳ねして一段高。市場筋の間では、昼休みの立会外バスケット取引はフラットとの見方が多かったものの、後場寄付き直後(正確には12時35分)に日経平均先物に入った500枚買い、その直後(12時36分)の600枚買い、その後も300枚クラスの買いが何本か入ったことで、一気に「上やぁ!」という感じ(^^;。相変わらず先物主導の動きは変わらないのですが、前場が眠気を誘う展開だっただけに、この大口買いは新鮮味があったというか・・・(^^;。その後は見事に横ばったあと、14時20分頃に再びスルスルと上昇して、するすると下落。もっとも、ここでの上下動は「静かな相場において」という枕詞が付くイメージ。結局、小動きながらそれなりに幅広く物色されて堅調な1日でした。

日経平均先物(12月限)の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。後場寄付直後のピョコンと、14時20〜30分に掛けての上と下がご覧頂ければと…。



東証2部指数は今日で13連騰。この件も、新聞などに出始めたので、そろそろ終わりかなと思いつつも、今日も堅調でした。某市場筋氏によると、「2000年以降の東証2部指数の続伸記録(12日以上)をたどると、なぜか、これまで12連騰が3回、15連騰が4回」とのことで、「12」の壁を超えた今となっては、15連騰を目指す展開なのかもしれません(^^;。もっとも、私がここに書いている状態なので、明日ぐらいにずっこけてもおかしくないのですけどネ。ちなみにJASDAQやマザーズは今一つで、JASDAQはホンの少しプラス(+0.25%)だったものの、マザーズはマイナス(-0.76%)でした。

◆ 今後の展開 ◆

11月下旬から相場は着々と戻りを試す展開が続いています。まさにクリスマスラリーが進行中と言える状況です。短期的には先週のSQ通過が心理的な開放感につながっていると思いますが、強い基調が続いている大きな理由は売り圧力が弱いからだと思います。

依然として高水準の裁定買い残への警戒感は残っていますが、11月相場の下げの要因となったヘッジファンドなどの海外投資家が遮二無二売ってくるといった「売り圧力」は薄らいでおり、ファンダメンタルズやテクニカルに従った順調な戻りが続いています。

ファンダメンタルズに関しては、すでに先週から指摘されていることですが、多くの市場参加者は9月中間時に発表された企業側の下期見通しを「控え目すぎる」と見ており、3月期通期決算の「サプライズ」を見込んだ買いが幅広く入ってきていることです。

また、テクニカル的にも日経平均は引き続き「買いの季節」を進んでいる途中です。しかし、徐々に過熱感を帯び始めていることも事実です。「買いの季節」を軽快に進んでいる最中だとはいえ、季節はすでに「半ば」を通過して6〜7合目まで到達しています。

特別な悪材料が出てこない限りは通常は過熱しきるまで相場は上昇する場合が多く、テクニカル面では上値余地を残しています。しかし、徐々に過熱しつつあることと今日は追い風となった環境的なことも一変する可能性があることは想定しておく必要はあります。

一つには年内の利上げは遠のき、それに伴った円安というダブルの好材料についても、年内の利上げが遠のいたことがハッキリと決まったわけではなく、15日の日銀短観を経て週明けの18〜19日の金融政策決定会合で利上げの有無が決まるだけに楽観はできません。

本日が利上げ見送りと円安・NY株高というダブル・トリプルの好材料で支えられたとしても、その好材料が明日も続くという保証があるものではないだけに、テクニカル的な過熱感の高まりを意識し、ここからの上値追いは徐々に慎重になっていくべきでしょう。

特に好業績と世界規模の業界再編の動きを背景に歴史的大相場に発展しつつある新日鉄ですがバブル期の1987年〜1988年の動きに酷似し始めています。上値余地はまだありそうですが段々と山が高くなってきていることで、ここからの乱高下には注意も必要です。

ここは新日鉄を始めとして主力銘柄が総花的に物色され、投資家のマインドも明らかに強気に傾き始めていますが、一旦伸びきったような格好を見せ始めている新日鉄への警戒感や高まりつつあるテクニカル的な過熱感を考慮し、出遅れ狙いに徹したいところですね。


相場を生きる!


◆ さぁ、次の押し目は積極的にねらいましょう!? ◆

年末、年始高の環境が揃った様子です。日本株の動向、テクニカルではなく、この条件が揃ったとき、上がる、というものがここでは揃ってきたように感じています。

○ 外国人買い越し。
○ 証券優遇税制廃止の延期。
○ マインドの変化。
○ 需給の改善。
○ 新興市場株の復活。

ここで、新興株では、上げて株の利用術が出来る人は、ここでは、かなり儲けることが出来ているのではないでしょうか?反面、中心株利用が出来ないケースでも儲けは出るでしょうが、やはり、値幅取りが出来る銘柄を扱えている人が一番儲けられるため、ここでは、利用できている人と、利用できない人のハンデが大きいと思います。

ただし、焦る必要はありません。実力以上のトレードは無理ですから、次なる機会のためにしっかりと経験を積み重ねていく必要があります。

株は、実力に合わせて利益がつくと言われています。実際には、1、2本ラッキーで儲けても意味がないんです。トータルで実力に合わせて儲けるものなんです。だから、スタートした方がいきなりうまくなることはありません。また、いきなりベテランのやる高度技術を導入しようとしても無理です。コツコツやること。そして、絶対に市場から逃げないこと、諦めないことです。

本当に実力のあるトレーダーは、今年の相場でも利益を生んでいる。それは、なぜか。「損する相場」ではやらないからです。儲かる時期だけ見て、しっかり取ること。この1カ月で、おそらく年間の3分の1くらいは儲けてしまうのではないでしょうか。ここでは新興株の動きが激しいので、力のあるトレーダーは一般人の一生分の蓄え(3000万円ほど)を利益で出す人も出ます。それは、GCAなどの利用が出来ている人は出来るわけです。

やはり、新興市場株が利用できる場合と利用できない場合では、今回のようなケースでは獲得する利益に大きな差が出ます。ただし、こればかりは、無理して実力以上のことをやっても意味はなく、損したら駄目です。

ときに、儲ける人は一般の人から見れば、異常な行動と映るケースがあります。ところが、それは実は、儲かる運用にとっては正論であることが多いのです。つまり、儲かれば正しい。ところが、変わった運用が異常だけであり、常識を逸脱しているだけで終わってしまうケースがあります。それを修正するのも自分しかないのですが、スター株を買い、そして、上げているうちに利食いするという点では、今回のGCAや、大崎エンジ、M&A、サンキャピタル、アイレップなど10本くらいの株は、幾らでも利用できたはずです。利用できないというケースでは、やはり今は無理ということですが、それでも続けていくうちに出来る人が多くでてくるのではないのでしょうか。

ちなみに今まで相場が下げた理由とされていたもの。

● 証券税率軽減の廃止予想。
● 既存、新規株とも新興市場株の甘さ。
● 国内景気の不透明感。
● 外国人の売り越基調、
● 先物主導の投機的な動き。
● テクニカル面での値崩れ。
● 日銀総裁コメントの曖昧さ
● 需給悪化で売り圧力強まる。

このうち、8割クリアーですから、当然、買い優勢。ただし、すべて手放しで強気して、何かリズムが壊れたときの対処が遅れると損が出ますから、常に警戒はしながらも、この環境を利用することです。

また、新興株をやらない方も、ここから、チャンス狙うことが可能となりそうです。カサ上げ株をしっかりとることです。ポイントは、業績好転株です。さらに、格付け、材料性。これらのポイントで、しっかり利益をとりましょう。


◆ 魅力的な運用とは... ◆

今後、資産家は、どんどん金融機関から投信を勧められているそうです。すでに50兆円も買わされた投信。さらに、国債なども、銀行から勧められてどんどん買う。

実際に、行員の方の話では、みんな国債は勧めるけど、本心では買って欲しくないと思っています。税金引いて、実際どこまでの金額が手元に戻るか。また、1年半経過すれば解約手数料はかからないものの、今後、日本は利上げが起こりますから、実際には、国債より定期預金の方が良くなる時代もくる。

今は、売らんがために銀行は土曜日などに資金のある人、定期預金残高が多い方、残高そのものがある程度ある人、資金変動がない人を呼び、多少、お菓子でも出しながら、それで投信、国債、変額保険、さらにリスク性に順位をつけて、手数料稼ぎをしています。銀行は、大きく儲け時代になった。証券の垣根を越えて証券の利益を食いにきた、ということになります。

私が言うのも変な話なんですが、個人的な意見としては、国債も、預金も、実際には変額保険も、魅力的かというといまいちなんですよね(汗)。どうしても安定的な面では、安定した国家のAA格以上の社債や、または、投信ならば米国株に対する信頼は強いので、米国のAA格以上に投信するようなもの、ここでは、日本株でかなりセレクトした内容のものを基準に運用するものが良い、ということになります。

ただし、毎回お伝えするように、100本以上分散する投信で、ある程度の効率では、定期預金よりははるかに良いでしょうが、実際の運用の方が良く、投信の目論見書などにある組み入れ上位の株を自己で選択した方が良いと思います。つまり、自己投信です。トヨタ、松下、キヤノンでも、信越化学でもいいんです。または、自分が好きな企業を集めて10本くらいにしてみるのも良い。ただし、その場合に、5年先、10年先にもしっかり生き残っている会社を選択することです。

かつての2712 スターバックス、安いところの9983 ファーストリ、ヤマダ電機なども良かった。まだまだ、これからの日本を見て投資できるもの、真剣に考えてみましょう。それは、あくまでも資金のある方に向けてお伝えするものですが、かつて米国では1500もの銀行が倒産して、お金そのものが駄目になった時代があるんです。その時、ヘッジされたもの、それは株式でした。だから、米国では、金よりもカード、さらに金よりも株なんです。米国人の4割が株式を購入している時代です。


◆ 07年これから狙える株(メリルリンチレポートより) ◆

1925 大和ハウス、2503 キリン、4063 信越化学工業、4502 武田薬、4543 テルモ、4684 オービック、5108 ブリヂストン、6301 コマツ、6503 三菱電、6762 TDK、7741 HOYA、7751 キヤノン、7974 任天堂、8234 大丸、8267 イオン、8316 三井住友フィナンシャルグループ、8377 ほくほく、8591 オリックス、8795 T&DHD、8905 イオンモール、9020 JR東、9433 KDDI、9532 大阪ガス

上記の株は、本日、メリルが選択した、いわゆる「07年これから狙える株」としての選択株。これは、業績から見ても、今後の変化から見ても期待できる株であり、それぞれに解説してあるので、実に大容量のレポートになっています。これらの株は、来年、日経平均が18000円突破というような動きを想定すると、どの株もしっかり浮上するような銘柄。つまり、これらをファンドのように最小単位で組むと(絞るとさらに面白い)、メリルリンチ日本ファンドとなるようなものです。業種もほどほど分かれていて面白そうです。


◆ 今後の期待銘柄(225編) ◆

日揮、味の素、帝人、三菱レイヨン、日本曹達、信越化学、日本化薬、アステラス、新日鉱、板硝子、太平洋セメント、TOTO、ガイシ、東邦亜鉛、三菱マテリ、DOWA、住友電工、日本製鋼所、コマツ、荏原、石川島、ミネベア、三菱電機、明電舎、GSユアサ、松下電器、シャープ、TDK、ミツミ、キヤノン、トヨタ、トピー、テルモ、郵船、商船三井、JAL、NTT、丸紅、双日、三菱商事、イオン、ファーストリテイ、三菱UFJ、みずほ、野村H、東急不動産、セコム。



相場トピックス


◆ 日銀短観に注目! ◆

先週末に発表になった機械受注統計は事前予想を下回るなど、最近の経済指標の発表から考えると、現状の国内の景気動向にはやや先行きに不安を感じる見方が強くなっています。但し先週末の相場もそうですが、比較的悪い材料が出たとしても相場はあまり敏感には反応せずに、むしろ好材料を待つというような動きとなっており、地合いの良さを反映した展開です。この背景には現12月相場は月初より外国人投資家の買いなどへの期待感から強い地合いであった影響が強くなっています。実際のところ需給面での改善が相場を押し上げているとの見方は強く、11月決算が多いヘッジファンドによる期末に向けた換金売りが一巡した事が大きな要因言われています。外国人投資家の買越額が先々週には2カ月ぶりの高水準に膨らみ、先週後半には寄り付き前の外国証券の注文状況でも連日で1000万株を超える買い越しとなっているなど随分と地合いが好転する動きとなっています。

その外国人投資家の日本株に対する投資スタンスにも影響を及ぼす米国市場でが、こちらも注目の11月の雇用統計では、非農業部門の雇用者数は前月に比べ13万2000人増え、増加幅は10月の改定値である7万9000人を超え、市場平均予測の10万5000人も上回っています。失業率は4.5%で前月比0.1ポイント上昇したものの雇用の底堅さを裏付け、景気の失速不安を和らげる内容となりました。失業率は4カ月ぶりに上昇しましたが、インフレ懸念が広がるかどうかの目安といわれる5%を12カ月連続で下回り、平均時給は前月比0.2%増の16.49ドルで前年同月比の上率は4.1%と高く、物価上昇への警戒感が解けない内容となっています。ただ、個人消費や設備投資はなお底堅く、住宅の落ち込みを補って景気の下振れを防ぐ役割を果たしているようで、雇用の底堅い回復は消費を下支えする見通しで、景気の先行きに対する市場の不安が和らぐ可能性がありそうです。

このような経済指標の発表に支えられる格好で恐らく今週も米国株相場は堅調な動きを辿ると想定するれば、少なくとも外部環境からの日本株売りは後退しそうです。尤も12日にFOMCがありますから、来年以降の政策金利動向を占うため、同声明文の内容が注目されてるのですが、むしろ今週の変動要因は国内と言うことになりまそうで、特に15日の日銀の12月企業短期経済観測調査(短観)が最大の注目点となりそうです。この短観の内容次第では日銀による年内利上げ観測が台頭しかねないと考えている投資家は多く、「短観が良すぎると、18.19日の金融政策決定会合で利上げを決めるとの思惑が浮上しかねない」との観測が強くなっています。19日をXディーと決めて、警戒する市場関係者は多く、株式市場はともかくも、為替、債券市場では警戒心を強めているようです。特に外国人投資家の日本株買いに対する動向次第では一時的に相場を押し上げる動きになりそうです。

メリルリンチ証券では日銀短観の予想として、大企業製造業DIは9月の24から今回は25ポイントと若干の改善を予想しています。日銀の利上げ時期を探るうえでは、設備投資計画が重要であると見ているようで、市場の利上げ予想時期は12月が37%で1月は34%と非常に微妙な状況になっているとの観測を示しています。景気鈍化懸念が出ている中での早期利上げは、銀行株を除く株式市場にマイナスとの見方となりますが、外国人投資家の年末決算を控えた日本株の比重引き下げは一巡し、日本株の出遅れ感に注目する投資家も出てきているようだとの観測が強いようです。メリルリンチ証券では年末の日経平均見通しを17000円に設定しているようで強気継続となっています。

来年の相場見通しにも注目が集まるところですが、日本株にも強い影響を及ぼす米国株相場の2007年相場見通しですが、バロンズ誌によりますと「2007年ニューヨーク株式相場大予測」と題して強気の見方の記事が出ています。年末恒例のウォール街有名ストレテジストのアンケート調査によりますと、来年2007年は9人全員が株式相場は上昇すると回答しています。今回は珍しく下落派は一人もいませんでした。S&P500種指数は現在1409ですが、最も強気の回答は1600で上昇率は13%、又、最も低い回答は1440で上昇率は2%となっています。全員が上昇すると見ている背景には利上げや住宅市場の停滞によって米国経済は減速しているものの、景気後退は起きないと分析していることがあげられます。更に殆どの人がインフレ圧力が弱まって、FRBは来年半ばまでに政策金利を引き下げると予想しています。又、企業の増益率は2ケタから1ケタ台に落ち込むと見られていますが、堅調な景気と利下げに支えられて株価収益率は増加するとストレテジスト達は見ているようです。いずれにしましても年末から来年はじめに掛けての相場に期待する投資家は多く、それだけ物色される銘柄も数多く出てきそうです。銘柄の選別は引き続き厳しくする必要はありますが、絶好の仕掛けるタイミングが近づいている事は間違いなさそうです。


◎日銀が15日に発表する12月の日銀企業短期経済観測調査(短観)の事前予想

発表直後の18―19日には日銀が金融政策決定会合を開くため、短観の結果が日銀の政策判断に影響するとみられ、注目が集まっています。企業の景況を示す業況判断指数(DI)は大企業製造業で前回の9月調査比で改善するとの予想が多く、素材分野の値上げ効果が収益を押し上げることや、原油相場の安定、円安傾向が好材料となるとみられています。以下は日経新聞の調査

予測平均値(大企業DI)

  製造業   25(前回 24)
  非製造業  20(前回 20)
 
予測レンジ

  製造業      24〜 26
  非製造業     19〜 22

製造業DI 非製造業DI
インフォーマジャパン 25 20
HSBC証券 24 20
岡三経済研究所 25 20
農中総研 26 20
ゴールドマン・サックス証券 24 22
三菱UFJリサーチ&コンサルティング 24 21
J.P.モルガン証券 24 21
新光総合研究所 25 20
信金中央金庫 24 19
第一生命経済研究所 26 19
大和総研 26 19
日興シティグループ 26 21
ニッセイ基礎研究所 26 20
日本経済研究センター 25 21
野村証券 25 21
バークレイズ・キャピタル証券 25 20
BNPパリバ証券 25 20
みずほフィナンシャルグループ 26 21
三菱UFJ証券 26 20
メリルリンチ日本証券 25 21
モルガン・スタンレー証券 26 19
UBS証券 26 21
クレディ・スイス証券 25 21
三井住友アセット(CE) 25 21

◆ 引け後のニュースから ◆

7968 田崎真珠
田崎真珠は前10月期決算を下方修正、経常利益で11億円予想を4.9億円、最終益で13億円の赤字予想を14.8億円の赤字へと大幅に引き下げました。サハ資源開発事業団の株式追加取得で直近の株価は戻り歩調にありましたが、業績下方修正を受け、反落の可能性が高まります。


今日の銘柄紹介 (スイングトレード編)

ここでは、主にテクニカル分析とファンダメンタルズ分析を判断基準として銘柄を絞り込み、ザラバで仕込んでザラバで回転する超短期売買とは違って日中の株価が見られないスイングトレードで相場を手掛けている方向けにお薦めするコーナーです。基本的に仕込みから決済まで2〜3日を基本とし、最長でも1週間以内の投資を心掛け、仮に上がらなくても1週間以上は持たないことが原則となります。また、チャートを見て過熱感があるものが多いので、飛び乗りは禁物です。しっかり押し目狙いで取り組みましょう!また、日経平均が連続して上昇するような地合いが良好な時や、反対に地合いが悪い時など投資する環境は常に同じではありません。その時の相場の地合いの強さや弱さを判断した上で柔軟な姿勢で売り買いしていただくことをお願いします。

5714 DOWAHD
出遅れ感が強いと言えば代表的な存在はDOWAHDと言えそうです。たびたび業績上方修正を発表していますが、依然として非鉄相場が会社の想定を上回って推移していることで増額修正含みが燻っています。そうしたことを背景に先週の金曜日にはUBS証券が1200円目標を継続、モルガン・スタンレーは1400円目標を継続していましたが、少なくとも時価の1000円前後は出遅れ感が強いと考えられます。

6473 ジェイテクト
主力のステアリングやベアリングが自動車メーカーを中心に伸びていることで、好調だった9月中間に続き、下期についても見通しは良好。好業績の出遅れ銘柄として改めて意識されそうな気配です。今週号の週刊ダイヤモンドで自動車業界の特集があったことも投資家心理を刺激しているようです。また、DOWAHDと同じくモルガン・スタンレーが11日付けで2820円目標を継続していますが、チャートを見ただけでも出遅れ感が強いことが伺えます。

6762 TDK
日経平均が10月の16,900円に対して16,600円近辺まで戻している中では、TDKは10月に9920円があり、現在はまだ9000円を回復した矢先です。日経225採用の主力銘柄としては戻りには鈍さがあり、依然として出遅れ感が感じられます。携帯向けコンデンサーが好調に推移していることで中間決算も高い営業増益の伸びがあいましたが、通期に関しても引き続き見通しは良好。外資系大手も株価10,000円が妥当としており、強気を継続しています。

7013 石川島
川重など造船大手が買われていますが、新日鉄を始めとした重厚長大産業に大口資金の流入が続いているようです。高くなったとはいえ、テクニカル的には25日線の上にやっと出てきた状況であり、特段の過熱感はありません。高まる航空機需要、一方では原発事業なども拡大しており、グローバル経済の成長を背景に長期的な業績拡大が見込まれています。ちなみに、先週の8日に日興シティが520円目標としていることも改めて意識されそうです。

7718 スター精密
工作機械、プリンタ、電子ブザーが主力。精密部品も展開。株価は4月に2570円の高値を示現した後200日線まで下押し、反発の動きから先の高値を目指す動きで、業績の上方修正を受けて更に反発の期待が強い。立花証券では投資判断を「強気」としている。ゴールドマン・サックス証券では、TOPIXを上回る堅調な同社直近株価に対して、来期業績を織り込む過程でもう一段の上昇が期待されると分析、投資判断を「買い推奨」としている。下値200日線でしっかりサポートされており、右肩上がりの展開が続くものと思われる。

6920 レーザーテック
半導体・液晶検査装置とレーザー顕微鏡が柱。フォトマスク・カラーフィルター検査装置首位。株価面ではPERはわずか15倍台で割安感が強く、チャート上でも年央に200日線を割り込んだ後、下値を固める展開に。ドイツ証券では投資判断を「Buy」。2008年6月期は半導体向けの伸長で利益率の上昇が予想されており、今期の業績は会社計画を上回る可能性が高く、株価は依然割安な水準として、投資判断「Buy」を継続。野村證券でも投資判断を「2」としている。25日移動平均線を上抜けて来ている事を手掛かり材料として買い向かっている動きもあるようで、200日線抜けから9月の戻り高値である3650円近辺までの戻りを期待したい。

5471 大同特殊鋼  
世界最大級の特殊鋼専業。自動車向け比率高い。磁石や環境設備など育成強化中。株価は2月に高値1280円付けた後、200日線レベルを割り込む動きから600円台まで突っ込み、バリエーション的な割安感も出来ておりリバウンドの動きが期待される。日経新聞で「同社はチタン材を増産する」との報道も材料視されている。2007年中に名古屋市の生産拠点に溶解炉を新設し、新型炉がフル稼働する2008年度に、チタン合金などの月間生産量を現在の6割増に引き上げる計画。チタンは自動車やプラント設備のほか医療向けでも需要が高まる見込み。


明日の上場銘柄


4665 ダスキン(東証一部)公開価格1750円・100株単位

清掃用具の販売・レンタル事業、外食事業、ハウスクリーニングや家事代行事業を手掛けています。清掃用具レンタルの「愛の店」、外食の「ミスタードーナツ」などをフランチャイズチェーンで展開、加盟料と原材料販売量などが収益源となります。「愛の店」はレンタルした清掃用具を洗浄して再レンタルするというリサイクルシステムにより高収益を実現しています。ただ、「愛の店」「ミスタードーナツ」とも、主婦の在宅率低下、競合他社の進出などで環境が悪化傾向にあります。今3月期は経常利益で前期比22%増の141.1億円見通しです。今期配当は30円を予定しており、配当性向は23〜35%を維持する方針としています、上場に際しては公募増資を行わず金庫株を活用し、調達資金の8割を有利子負債圧縮に、残りを商品開発などに充てる、としています。公開価格のPERは13倍台となります。妥当な水準と言え、需給面での不安材料がないことも評価できます。しかし、成長期待が低いこと、東証一部上場と時価総額が大きい銘柄であることから、初値上昇率は期待しにくい状態です。

初値予想:1800円〜1900円

3829 セルシス(セントレックス)公開価格16万円・1株単位

携帯電話でアニメ作品を閲覧するソフトを開発する企業です。携帯電話会社、コンテンツ配信会社にソフトを供給、利用者からの課金収入を事業会社と折半しています。このソフトでは、9割程度のシェアを持っており、10月末時点で220サイトで利用されています。他にはアニメ製作支援ソフトを開発、「レタス」シリーズは業界でも高い評価を得ています。今10月期は経常利益で前期推定の2.4倍、2億円を見込んでいます。当面は内部留保を優先し配当は見送りの方針です。上場に伴う調達資金約3億円はソフトの開発資金に充てる、としています。公開価格のPERは28倍台となります。成長性の高さからみるとそれほど割高感はありません。既存株主にロックアップがかかっておらず、需給面に不安材料が残ります。ただ、ブックビルディングの仮条件が15万円〜19万円で公開価格が16万円と、人気薄であることが懸念されます。

初値予想:17万円〜19万円

3235 トラストパーク(Qボード)公開価格21万円・1株単位

福岡、東京を中心とした全国300ヶ所弱で駐車場を運営管理する企業です。駐車場は数台分のコイン式から500台終了の立体型まで、様々なタイプを手掛けています。また、管理形態も、直営、加盟店方式、管理受託方式と様々です。現在は直営が全体の6割を占めていますが、今後は個人オーナーの駐車場に駐車場専用POSシステムを提供する加盟店方式を増やす方針です。駐車場運営では独自の会員カードシステムを持っており、カード利用による割り引きで顧客の囲い込みを目指しています。今6月期は経常利益で前期比7%増の1.2億円を見込んでいます。今期の配当は見送りながら、来期以降は前向きに検討するとしています。上場に伴う調達資金約2億円は、駐車場専用のPOSシステムの導入に充てる、としています。公開価格のPERは15倍台となります。成長期待の駐車場業界の中では割安な水準といえます。大口のベンチャーキャピタルの保有分に対してロックアップがかかっていることも安心材料となります。

初値予想:35万円〜40万円



記載記事については、その内容において、正確性、信頼性、利益を保証するものではなく、原因のいかんを問わず一切責任を負いません。投資の最終判断、最終責任はご自身でお願いします。市場内外部要因により株価は予想に反して下落する場合があります。当社及び情報提供者は、本情報に基づいて被ったいかなる損害についても一切責任を負いません。投資については自己資金の範囲内で慎重に行うようにして下さい。

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発行元:有限会社アシストライフプランニング
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200.チャート集
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