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本日の日経平均は大幅反発をしています。先週末のNY株が堅調だったことや寄り前の外資系証券の注文が大幅買い越しとなったことを好感、8月22日の高値を更新しています。また、長期の波動が上昇トレンドを形成しているとするシナリオも変更はありません。
前週末に「地合いは月曜日も強い」と予想していましたが、NY株高に後押しされて寄り付きから8月22日の16,244円を更新しています。「16,244円更新にとどまらず、次なる節目である16,500円にも近づくかもしれません」と申し上げましたが、それも目前です。
先週末は暦の上では9月に入っていたとはいえ月末に週末が重なった様子見の雰囲気もありましたが、名実共に9月相場入りとなった本日は圧倒的強気優勢で始まっています。テクニカル的には決して楽観できる状態とは言えませんが、しかし、弱気もできません。
先日から指摘されているように企業業績が好調なこともあって今後の9月中間や通期業績の増額修正に期待があること、そして、目先的には秋篠宮妃のご出産という「ご祝儀的な買い」に支えられてテクニカルが多少過熱しているからと売り込むことは困難です。
日経平均が戻り高値だった16,244円を更新したことと「売り込みづらい地合い」とによって重要な節目である16,500円が早くも目の前に迫ってきたわけですが、先日から申し上げているように16,500円を更新すると17,000円までは非常にスピーディに達しそうです。
それもまたテクニカル的なことであって、目先16,500円に必ず乗せるとか、16,500円からは瞬く間に17,000円乗せになるといったことも約束できることではありません。しかし、冒頭で申し上げているように「長期波動は上昇トレンドを形成中」には違いありません。
つまり、16,500円回復も1,7000円台回復も遅かれ早かれであるということです。そうなる時期が「来年3月末までには」とか「年内には」といった時期的な違いだけのことであって、早ければ今週中にでも達成する可能性もある(17,000円回復)ということです。
明日に関してもNYがレーバーデイで特段の外部環境に変化がないことからも先週末のNY高の余韻と今週のNYの続伸への期待、今日の東京の勢いと「おめでたムード」を引き継いで16,500円の大台を意識しながらも買い優勢の展開が続くのではないでしょうか。
「16,500円乗せからは次の大台乗せ(17,000円)は速い」とはいえ、16,500円乗せで心理的にちょっとした達成感が生じることと、明日の午後からは週明けのNYの動きを意識するあまり、目先的には16,500円乗せでやや買い手控えとなり揉み合いを予想します。
ここでは総花的に物色されていることもあって狙いに絞りにくさもあります。それでも、環境に多少の波乱があっても収益拡大基調が確かな銘柄は売られても買い支えられる可能性が高いと予想します。
相場を生きる!
〜 予想を超えた強さ 〜
凄い相場でした、終日弱いところがなく、9時46分の600枚の先物の仕掛け的な大量の買いからスタートした相場は、引けまで続きました。
悲観されていた時期に、ある程度リスク覚悟で買い集め、ホールドした人は、ここの急騰場面では笑顔です。おめでとうございます!しかし、かなり下げ過ぎた株も出ていたので、なかなかホールドするには資金的な余裕と精神的な余裕が必要だったはずです。まさに「悲観で買って楽観で売る」ですね。
これは、今後も続くと思います。どこまで我慢して、どこまで下げればカットするのか。そして、今後も押し目買いで良いのか。ここでの判断は、リスクを承知でやらないと取れない、それは間違いありません。
そして、最悪、何か地政学的なリスクや外部要因で急落があった場合も、必ず持ち続けるのではなく、限度を設けて狙うということになります。最近では、ユニクロの9983 ファーストリテイが、1万円突破から9000円割れまで急落。
押し目を狙った人と、押し目でカットした人。このユニクロ株を短期でやった人と、上がると思って中、長期でやる人、これは方針で分かれてしまいます。ファーストリテイはスケールがとれる株ですから、1万3000円というような、もっと大きくなる相場も想定できる。ただし、それは、リスクを覚悟して持った人の勝利となります。
夢のように見えた日経平均16500円も、あっと言う間に目前まで来ました。日本株は、これで年末1万7000円も夢でない。予想を上回る今回の上げ、主体は先物の大量買い以外。何者でもありません。外国証券が買っているそうですが、実際には、国内資金を海外から戻しているかどうかも判明しません。また、この株価操作に近い大量買いについての捜査は当局も知らん振りのようです。買い上がる分については見てみぬふりです。
さて、明日からの動きですが、この位置からさらに買うとなると、かなり扱いは難しいので、慎重さが必要となります。ここからは、しっかりと利益が少なくとも利益とリスクを区分けして、コツコツ稼ぎ、駄目だった時の見切りもはっきりさせて取り組みましょう。
ちょっと気になる銘柄として、
8178 マルエツ
調整場面を狙いたいですね。イオンにダイエー株が来ると、マルエツはさらに浮上も。
ウォルマートでも同様に浮上か。
4751 サイバーエージェント
波乱含み、当たると再浮上の可能性。本日、積極買いの動きがみられました。
2651 ローソン
ミニストップと共に浮上の可能性あり、として注目。MAの標的として考えると、魅力ある株。
9064 ヤマトHD
ネット取引や、今後のメール便でも、需要拡大見込める。結局は、消費者の手に渡るのに必要な企業。
中長期狙いとなりそうです。
7007 佐世保重
石川島と共に、造船関連株人気は続きそうです。外国人が買いまくっています。押し目狙いですね。
7522 ワタミ
介護関連は、安部新政権誕生でさらに盛り上がりもありそうです。
7867 タカラトミー
ロイヤルベビー関連、男の子だった場合に盛り上がりそう。
相場トピックス
すべてのチャンスを取ろうとするな 〜
本日も先週に続いて、「カリスマ投資指南役」であるジム・クレイマーの書いた「ジム・クレイマーのリアルマネー」の著書の中の言葉を引用して行きたいと思います。
ルール 8
すべてのチャンスを取ろうとするな
相場が強い時はいつも興奮して、あれも買わなきゃこれも買わなきゃと焦って、心臓がどきどきしたものだ。市場が私を置き去りにして上昇を続けそうで、何としてでも自分もゲームに参加しなければならないという思いに駆り立てられる。しかしこうした思いに駆られて、「このゲームは見逃すわけにいかない」と決めつけて行った投資は、ほとんど失敗に終わった。自分の気持ちをどこまでコントロールできるかが、株式投資で成功するための絶対条件だ。時にはその結果として、「絶好のチャンスを逃した」とか、「気づくのが遅すぎた」と認めざるをえないこともある。
私は上げ相場がピークに近づくといつも、「ちょっとまだ手じまうのは早いかな」という感触を経験する。私がヘッジファンドで鳴らした最後の年にも、この独特の感触がわいてきた。もしかすると得べかりし利益を放棄することになるのかなと思いつつも、相場の下落に賭けて、その時点で儲けをすべて実現したのだ。この「ちょっとまだ早いかな」という感触は、ほとんど例外なく相場のボトムではなくピークに近いところで起きる。逆に、買い出動する最適なタイミングは、相場が最悪の状況にある時だということを心に刻んでおいてほしい。それは決して上昇相場がようやく始まりそうだと思える時ではない。そう思える時には、ほとんど常に相場は始まっているのだ。
この言葉を日本の株式相場の格言で言えば「休むも相場」と言うことになるのでしょうか。毎日相場を見ていますと、余程の悪い相場でない限り、必ず上昇する銘柄は存在するものです。結果だけを見れば、寄付きを買っていれば、2〜3%の値上がり益を得られたと言う銘柄は存在するものです。それが、自分が少しでも注目していた銘柄であれば、「あーー買っときゃ良かった」と誰しも思うものです。そのイメージが強ければ強いほど、常に相場に参加しなければいけないと言う強迫観念を持ってしまうことになります。特に問題になるのは、朝一で買った銘柄が思惑を外し、損をした場合に、その損を取り返そうとして焦って売買を繰り返すことです。そのようなケースでは決して旨くいかないと言うのが世の常であり、多くの方が経験されたことではないかと思われます。更に上昇相場でまだ上値があるのではないかと言った見通しが出た場合には「欲」と言う人間の持つ特有の性質が相場の成功を妨げる要因となります。日本の株式相場の格言で言いますと、「もうはまだなり、まだはもうなり」ということになります。「まだ上がるんじゃないか」と「欲」が出た場合には得てして、相場はピークを打つ場合が多く、逆に下に振れた場合にも「もうそろそろ下げ止まるのではないか」と言ったイメージを持った場合にも、その後もう一段の下げがあるということになります。いずれにしても人間のもつ独特の「欲」と言う心理状態が売買の邪魔になると言うことになります。
ルール9
メディアのヘッドラインで売買するべからず
メディアはこと企業経営に関する報道では、ほとんど常に間違っている。それは時には単に先陣争いの結果にすぎない。ロイターはダウ・ジョーンズの、そしてダウ・ジョーンズはブルームバーグの、先を越そうとしているだけだ。また時にはメディアの連中が全く経営を理解していないために起こる。経営問題は複雑すぎて、とてもメディアのヘッドラインでは正しいニュアンスを伝えきれないのだ。「今日発表の前四半期の利益は、市場が織り込んでいたものを上回っている」といった類の報道は、いつもトレーダーにとっては悩みの種だ。というのは多くのトレーダーは「前四半期は予想より好調」というニュースが、損失につながりかねないことを理解できないからだ。現実はほとんどの場合もっと複雑で、最終利益よりもっと重要な経営指標の変化があったり、あるいは前四半期だけの特殊要因による一回限りの増益かもしれないのだ。その企業の経営実態が実際のところどうなっているかの全貌を理解するためには、もっとじっくり時間をかけて、いろいろ情報を集めて調べる必要がある。メディアの一報だけでは、正しい判断はできない。デイトレーディングばやりの昨今は、このレッスンが一層重要だ。実際、多くの投資家があまりにヘッドラインに踊らされて、早とちりして売買してしまう。まず全貌を理解することだ。その結果、やはり魅力的な投資チャンスと納得してから買い出勤しても、決して遅くはない。
新聞記事に出たような材料などは投資家の多くが注目していることで、それによって売買した場合などで儲けを得る事が出来る確率は極めて低いと言えます。例えば、ある製薬メーカーが癌の新薬を開発したと言うニュースが出たとすれば、おそらく当該銘柄は寄り前より買い物を集め、買い気配と言うことになります。問題はそのようなケースの場合に、買い気配から高値で寄り付いた後も上伸するような材料かどうかを見極める必要があるということになります。材料の質によっては、買い気配から高値で寄り付いた後、その寄り付き値が当日の高値になるケースが多くなります。全てとは言いませんが、アナリストの投資判断が引き上げられたと言ったことが材料になった場合などはそのケースになる事が多いようです。
ルール10
相場に乗るトレーディングに走るな
CNBCの番組を見ていると、IPIXとかMACEとか、今もてはやされている四文字銘柄がまだまだいけるという話題でいっぱいだ。あなたもこのゲームに加わりたいだろうか。この種の行為を「相場に乗るトレーディング」と呼んでいる。みんなこれが好きだ。いろんなトレーダーが、大手の投資家がマイクロソフトを買っているとか、EMCを売っているとか電話をかけてくる。その頃の私のトレーダーとしての直感は、「皆が買っているから買いだ」というゲームに参加しない手はないな、というものだった。しかしこれは間違いだ。他の投資家がなぜ買っているのかを理解せず、ただ他人の 「買い」や「売り」に身を任せて売買するのは、無謀な行為だ。この種の無知なトレーディングは、絶対に成功しない。他人任せの売買をするのは簡単だが、儲かるよりも損することのほうが何倍も多いと断言しておこう。もし買っている連中が間違っているなら、なぜ彼らは買うのか。それはほとんどの連中の投資動機がいい加減だからだ。流れに身を任せるのは楽で気分はいいかもしれないが、非常識そのものだ。私がこのことを口を酸っぱくして忠告しても、あなたはテレビ画面の下を流れるテロップで、大手の機関投資家がその銘柄を買ったというニュースを目にすると、すぐまた買いに走ってしまう。連中があなたたちに売り時も教えてくれるとでも言うのだろうか。
このルールに関しては異論もあろうかと思います。相場の波に乗ると言う売買手法は短期の投資の場合にはある意味で必要かも知れません。但し、この売買手法で成功する為にはある程度熟練を積んだ投資家の場合であって、決して感覚だけを頼りにして初心者の投資家が行う売買手法ではない事だけは確かなようです。
〜 引け後のニュースから 〜
4911 資生堂
資生堂は中国専用の新ブランド「URARA」の投入を発表しました。現地子会社を通じ、10月から発売予定です。中国の経済発展が急速に進む中、専用ブランドの投入で販売力の強化を進める方針です。国内ではメガブランドの「TSUBAKI」が予想を大きく上回る好調、メーキャップブランド「マキアージュ」も好調で成長継続中です。中国での新ブランド発売も、下値を切上げる展開の株価の支援材料として注目です。
今日の推奨監視銘柄 (スイングトレード編)
ここでは、主にテクニカル分析とファンダメンタルズ分析を判断基準として銘柄を絞り込み、ザラバで仕込んでザラバで回転する超短期売買とは違って日中の株価が見られないスイングトレードで相場を手掛けている方向けにお薦めするコーナーです。基本的に仕込みから決済まで2〜3日を基本とし、最長でも1週間以内の投資を心掛け、仮に上がらなくても1週間以上は持たないことが原則となります。また、チャートを見て過熱感があるものが多いので、飛び乗りは禁物です。しっかり押し目狙いで取り組みましょう!また、日経平均が連続して上昇するような地合いが良好な時や、反対に地合いが悪い時など投資する環境は常に同じではありません。その時の相場の地合いの強さや弱さを判断した上で柔軟な姿勢で売り買いしていただくことをお願いします。
4849 エンジャパン
8月17日の64マン円高値から調整含みの推移を続けてきましたが、テクニカル的にコツンときた格好であり、ここからは戻りに転じる可能性は高いと予想します。先日発表された6月中間の単独決算は企業の採用意欲が旺盛だったうえネット求人媒体を利用する動きが加速し、主力の転職サイトなどの広告掲載件数が伸びたことで大幅な経常増益となりました。あしもとでも景気回復で求人サイトの公告件数が増加傾向にあることが報じられるなど、高成長銘柄の一つとしての評価は依然として高いようです。
6479 ミネベア
ミネベアの時価600円台は依然として「買い場」と考えられます。好調な4〜6月期決算が発表されて以来、底堅い動きが続いていましたが、引き続き強みを持つボールベアリングなど機械加工品の伸び、あるいはHDDの用途拡大などからも先高感は根強いものがあります。また、世界規模の炭素繊維需要の伸びが見込まれる中、同社では航空機向けのボルトやナットなど精密ネジ類の工場を刷新して生産能力を従来の1.5倍に増強すると決めていることも引き続き材料視されそうです。
8815 東急不動産
1000円の大台固めを続けていましたが、次なる水準への上放れしつつあるようです。前週末に国交省が不動産の投資顧問を許認可するとの報道があったことで不動産大手が総じて見直されていますが、一方では今月中に報じられる基準地価が都心部で大幅に上昇するとの見方が根強いこと、さらに、東京都がオリンピックの国内候補地に決定したことなど手掛かりが豊富なことが見直されているようです。また、先日から指摘されていることですが来月の日経平均採用銘柄の見直しで「有力視」されている銘柄の一つでもあり、当面底堅い動きが予想されます。
9433 KDDI
先週の高値をさらに更新し、再び上昇トレンドを形成していることの確認した格好ですが、引き続き今秋のナンバーポータビリティーでドコモ、ボーダフォンの3社の中での「優位性」に対する期待感が支えているようです。先日の報道にもあったように3社の中で「乗り換え希望」が最も少ないのがKDDIのユーザーであり、反対ボーダフォン利用者の4人に1一人が乗り換えを希望していることで、ボーダフォン、ドコモからの乗り換えによる「収益上乗せ」を現在の株価は織り込んでいる最中と考えられます。当面は80万円台乗せを意識した展開が予想されます。
6506 安川電機
会社側は2007年3月期の中間期営業利益を125億円と増額修正する一方、通期については期初計画のままで据え置いている。四季報では、会社計画の営業益275億円は過小であり、少なくとも上期の上乗せ分の30億円は増額される公算が高いとみている。搬送用ロボットの受注好調が続けば、もう一段の上乗せも期待できる。株価は1月30日高値1464円の後、6月安値1050円まで調整を挟んで切り返す動き。現状のレベルは今期PER19倍と割安感がある。安倍氏の政権構想発表を受けて、メリルリンチでは関連銘柄を取り上げており、同銘柄を「次世代知能ロボット」関連としてピックアップしている。
4543 テルモ
株価は昨年9月以降上値3600円台、下値3300円近辺の往来相場から下値200日線、75日線をサポートラインにして底固い動きから、8月に入り4000円台が定着してきている。バリエーション的にも割高感なく、一段高の動きが想定される。信用の取組み面でも0.28倍の貸借倍率は妙味が高い。三菱UFJ証券ではレーティングを「2」。日興シティグループ証券では目標株価を4800円としている。安倍氏の政権構想発表を受けて、メリルリンチでは関連銘柄を取り上げており、同銘柄を「がん対策等先進医療技術」関連としてピックアップしている。
7203 トヨタ
UBS証券では、目標株価を7200円に引き上げ、投資判断「Buy2」にしている。株価は4月の高値6950円から調整を続けていたが、直近で7月の戻り高値を上抜いて来ており、早晩7000円台を目指す動きに。モルガンスタンレー証券では投資判断を「オーバーウエイト」目標株価を7600円としている。安倍氏の政権構想発表を受けて、メリルリンチでは関連銘柄を取り上げており、同銘柄を「新世代次世代向け電池」関連としてピックアップしている。
2389 オプト
株価は年初の高値86.5万円から急落、75日線、200日線を割り込む動きに。同社社長のインタビュー記事が報道されており、電通との事業提携を通じて、2007年12月期に連結売上高412億円(前期推定比2.3倍)、経常利益33.5億円(同4.1倍)を目指す予定。メルマガ広告の新会社を設立したとの報道も材料視される。この電通との提携などから今期の会社計画が達成可能であり、同社の戦略的な施策が評価される。三菱UFJ証券では投資判断を「1」中期的な利益成長分をバリュエーションに反映させると、フェアバリューは53万円〜60万円と考えるとしている。UBS証券では投資判断を新規に「Buy2」と設定し、目標株価を63.5万円としている。75日線超えから50万円台を回復していたが、直近で再度下押す動きに。
今日の推奨銘柄(中期編)
中期狙いの投資を中心にお伝えしていきます。超短期の投資と違い、中期投資では、個別の銘柄の動向だけでなく、株式市場全体の流れも非常に重要な要素となってきます。株式市場全体の流れを知ることで、株式投資に対する多角的な見方を養うことができます。
5480 日本冶金工
ステンレス専業で、一貫体制による高機能材へ注力の企業です。8月所順位発表の第1四半期決算では、営業利益が前年同期比43%減と落ち込みました。これは、主原料のニッケルの価格が急激に上昇したことで、価格転嫁が遅れたことに伴うものでしたが、第2四半期から下期にかけては価格転嫁も浸透が進むほか、付加価値の高い高機能材が伸びていることが収益確保につながります。コスモ証券では、8月17日付けで、強気の投資判断「A」を継続しています。足元でのニッケル価格上昇により、子会社でフェロニッケルを製造しているメリットを享受できるとして、今3月期業績は上方修正の公算が高いと見ています。現在の会社予想は経常利益で前期から微減、最終益で前期比10%増の見通しですが、コスモでは経常利益で同26%、最終益で同44%の大幅増益を見込んでいます。株価は、安値圏からの反発後調整に転じていましたが、サポートラインとなる25日移動平均線との乖離が縮小、下げ止まりの動きです。会社予想から換算したPERで7倍台と非常に割安感のある水準にとどまっています。業績上ブレ期待銘柄の水準訂正で、目先600円台に向けた上昇が期待できます。
明日の上場銘柄
7827 オービス(ジャスダック)公開価格1930円・100株単位
ニュージーランド松で梱包用材を製造、国内で販売する企業です。製材用ニュージーランド松の日本への輸入では4割弱を占める最大手です。輸入する原木は、現地政府が計画的に伐採、植林しているもので、安定的な材料調達が可能となっています。また、大口需要家として価格交渉できる強みも持っています。木材事業が売上の50%強、その他事業としては、プレハブハウスの製造・販売が35%、カラオケハウスの運営で10%弱、不動産の賃貸・売買が1%強となっています。今10月期は、経常利益が前期比26%減の4.1億円見通しです。原材料の仕入れがドル決済で、前期と比較して円安・ドル高が進んでいることが影響します。前期は60円の配当を実施、今期については増配を含めて検討中で、上場時に公表の予定です。上場に伴う調達資金約7億円は、借入金の返済、設備投資の増強に充てる、としています。公開価格のPERは15倍台となります。特段割高感はないものの、それほど大きな成長が期待できないことから妥当水準と言えます。ストックオプションはなく、ベンチャーキャピタルの保有もそれほどボリュームがないことから、需給面での不安は殆どありません。
初値予想:2300円〜2500円
記載記事については、その内容において、正確性、信頼性、利益を保証するものではなく、原因のいかんを問わず一切責任を負いません。投資の最終判断、最終責任はご自身でお願いします。市場内外部要因により株価は予想に反して下落する場合があります。当社及び情報提供者は、本情報に基づいて被ったいかなる損害についても一切責任を負いません。投資については自己資金の範囲内で慎重に行うようにして下さい。
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発行元:有限会社アシストライフプランニング
担当:ファイナンシャルプランナー 久本伸治
Eメール:info@e-alp.com
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〒816-0831 福岡県春日市大谷8-106-1-403
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