|
|
|
本日の日経平均は小幅反発となっています。前週末のNY株式の下落や米FOMCを控えていることや月末接近で値上がりは小幅でしたが、市場のムードも強気に傾きつつあります。また、長期波動が上昇基調を維持しているとするシナリオも変更はありません。
日経平均は先週木曜日に491円高と急伸して14,045円安値からの戻りを試している過程にあることが再確認されたこともあり、その直後の底堅さも手伝って「日経平均は15,000円固めへ」といった期待感が先週末から強まっています。しかし、何とも言えません。
15,000円を着々と固めていけるのかどうかも分かりませんし、15,000円割れでも満を持して買っていいのかどうかも何とも言えません。それは外国人の姿勢がハッキリしないというリスクがあるからです。本日で外資系証券は19日から6営業日連続で売り越しです。
5/25から6/14まで15営業日連続の売り越しとなって安値14,045円まで売られた時のような世界同時株安は起きないと考えられますが、すでに6営業日連続で売り越している外資系が今後のFOMC次第で一段と「日本株売り」を加速させる可能性はあります。
その可能性はあっても、先の株価暴落が今朝の日経新聞の一面にもあったように日本経済のファンダメンタルズが毀損したことによるものではなく、半ば理屈を度外視して投機的に売られた結果であり、今は「投機売りの巻き戻し」が起きつつあると考えられます。
本日も上げ幅は小さかったとはいえ日経平均が先週の高値を更新しているということは引き続き14,045円からの「戻りを試している過程にある」ということが言えるため、あくまでもテクニカル的要因に過ぎませんが、基本的には「買い」で臨むべきでしょう。
個別に目を向けても活況な銘柄も多く、外国人動向や週明けのNY株の動向次第では主力が再び売られる恐れがあっても売り込みづらい相場であることは事実です。米FOMCまでは市場のエネルギー不足も続くと予想されますので軽量株も注目すべきでしょう。
本日もそうした観点からいくつか推奨銘柄を選んでみました。
相場を生きる!
〜 振り返ってみてみると 〜
4月初めの頃の1万7000円を突破した段階では、正直いって、まったくチャート的に仕込み場がありませんでした。逆に危険な香りがプンプン。「一度調整してくれないと強気でいけないよね」なんて言ったりもしていました。
それから2ヶ月が過ぎ、1万5000円台に...しっかりどころか、強烈に調整してくれました(汗)
よって、今は、まさに絶好の位置ということですね!
ところが、「まだ下げるかもしれない。もう少し様子をみよう」なんて思っている個人投資家が大半のようで、怖くて仕込み出来ない人や、市場から撤退してしばらく休む人など、ネット証券の口座から資金を引き上げている人が増加中なのが現実なのです。4月時点での気持ちはどこにいってしまったのでしょうか...思い出してみましょう!ここは絶好の買い場だということを。
また、リスクを考えた場合、1万7000円のときに買い向かうリスクと、1万5000円のときに買い向かうリスク、どちらが危険なのでしょうか?ここは積極的に押し目狙いで行くべきだと思います。
ではどの株を買えばいいのかと言う事になりますが、狙いは業績好転株です。結局のところ、良い株は全体が良くなれば必ず株価は戻っていきます。今こそ、チャートをよく見てみましょう。日足、移動平均、業績、この3点セットをみて、銘柄を絞り込みましょう。あとは日経平均の動きをマークしながらの運用になると思います。今は反発を狙う位置です。チャンスだと思います。
先週末、スイング・中期的での狙い株として、三菱レ、8002 丸紅、4004 昭和電工など、業績好転株をピックアップしていましたが、全体が強いとしっかり上昇してきています。この手の銘柄は、デイトレードではあまり旨みがないので無視されがちですが、スイングや中期狙いの場合、かなりおいしいと思います。
ただし、スイングや中期狙いの場合でも、当然のことですが、下げた場面も想定し、ロスカット基準も考えておく必要があります。また、買値より上げて利益が出ている場合は、その都度利食い回転する手法が無難だと思います。まだまだ市場は不安定です。いつNYが瞬間急落するか分からないからです。ある日突然NYが急落して、日本株も全面安。5日の上げが1日で帳消しになってしまった、なんてケースも十分考えられますのでご注意ください!
今週の期待株。
8002 丸紅
4022 ラサ工
3403 東邦テナ
6674 GSユアサ
8840 大京
8306 三菱UF
8268 西友
3404 三菱レ
9531 東京ガス
3002 グンゼ
5302 日本カーボン
7769 リズム時
2109 三井糖
5332 TOTO
7242 カヤバ
上記の株の扱いは、上がる時は、その場の勢いを見て適度に利食いしていく。さらに上げるなら、そこから再度参戦する。また、一回転など勢いも確認しながらの対応となります。さらに、海外情勢など、懸念材料が突然出る場合もありますので、下げた場合には損が深くならない程度で逃げれるシュミレーションもしておく必要があります。「スイングだから...中期狙いだから...鬼ホールドすれば良いのだ!」というものでもないと思います。常に動きを見ながら、シビアな運用をする必要があります。
ある程度、下値を見て、損の限度を決めておき、上げに賭けるという方法もOKですが、とにかく、一定以上の損をしないように、ストップロス(幾らまで下げたら逃げる、という損切り価格)を決めておく必要があります。
買いのポイントは、チャート(日足)、移動平均線の動きを見ていき、行き過ぎた場合に利食い売り、良い形になると買い、といった方法もお勧めです。ロスカットラインを決め、しっかり押し目をねらっていきましょう!
相場トピックス
〜 富裕層 〜
米証券大手メリルリンチと仏情報技術(IT)サービス大手キャップジェミニがまとめた調査によりますと、世界の富裕層(居住用不動産を除く金融資産が100万ドル以上)の人口は、2005年末時点で870万人だそうです。100万ドルと言えば日本円で現在の為替相場からすると1億1600万円と言うことになります。即ち昔風に言えば、億万長者と言うことになりますが、実際に世界的に経済が拡大していることもあり、富裕層の数は増えているようで、2004年末に比べて6.5%増加しています。経済の安定成長などを背景に、保有資産の価値が高まったとみられているようです。
ついでに申し上げますと、富裕層を国別にみ場合には、やはり世界のトップ企業が集まっている国ですから仕方ないのですが、米国が最多の266万人と断トツです。ドイツの76万人やイギリスの44万人も多くなっています。ただ、それ以上に増えているのはやはりアジアの拡大は大きく、2005年の富裕層人口の伸び率の上位10カ国・地域のうち5カ国・地域をアジアが占めています。その中で最も増えたのは韓国だったようです。特にアジア・太平洋地域の富裕層人口は1年間で7.3%伸びて、290万人になっています。
富裕層の合計資産残高は、2005年末時点で33兆3000億ドルと2004年に比べて8.5%増です。投資対象地域は北米が44%で最も大きいのですが、北米投資は2004年末時点に比べて2ポイント減少しており、やはりアジア投資が21%から23%に増加したほか、中南米や中東向けの投資が活発になっています。世界の保有資産残高の伸び率上位の内訳では、首位の韓国が21.3%増、次いでインド、ロシアが続いています。世界の投資資金がアジア市場などに流入した結果、韓国総合指数は1年で約54%、インドのムンバイ株価指数が42.3%ぞれぞれ上昇、個人資産の拡大に貢献しています。上位10位以内に入らなかったが、中国は6.8%増、日本は4.7%増となっています。日本の富裕層人口は141万人となっています。
富裕層と言えば六本木ヒルズのヒルズ族のことを思いだされますが、今六本木ヒルズは様子が変わって来ているようです。今年に入り、ライブドアの堀江貴文前社長に続き、村上世彰前代表が相次いで逮捕されたことが大きく影響しているようです。3年前の2003年に鳴り物入りで開業した六本木ヒルズですが、大勢の人を引き寄せ、「勝ち組」の象徴とされるヒルズ族という言葉も生んだのですが、施設内に本社を置く村上ファンドやライブドアの事件が続き、イメージに大きく傷がついたようです。ただ現状はオフィス棟である森タワーの空室率はゼロだそうです。テナントの拡張ニーズは強いようです。2006年3月期の六本木ヒルズの賃料収入(オフィス、住居、商業施設合計)は前の期比9%増の421億円。開業当初に家賃を割り引く「フリーレント」期間の終了や家賃相場上昇が追い風になり、開業初年度と比べると7割近く増えています。今や六本木ヒルズは森ビルの賃貸事業収入の42%、関連事業を含めると連結売上高の47%を稼ぎ出す大黒柱となっているようです。
又、2004年春に起きた回転ドア事故後も六本木ヒルズへの人気を落とす要因にはならず、同所には平日、1日11万人、休日は14万人を集め、前期の商業施設のテナント売上高は前の期を2%上回っています。そう言っても徐々に競争激化も含め、イメージの悪化と言う現象が起こって来ているようです。40社近くが入るオフィス棟から転出する会社が出始めており、コナミは同じ六本木の防衛庁跡地で三井不動産などが開発し、来春全面開業するオフィス・住居・商業施設「東京ミッドタウン」への移転を決めています。又、25―28階を借りるヤフーも賃借面積を半減し、東京ミッドタウンで新たなスペースを借りる予定です。ヤフーはヒルズにとって最大級のテナントで現在は2万5000平方メートル程度を借りています。これまで「事件によるイメージ悪化で転出を決めた企業はない」と森ビル側は言っていますが、イメージ悪化が出て来るのはもう少し先なのかも知れません。
〜 相場見通し 〜
水曜日から始まる米国FOMCに市場は注目することになりますが、0.25%の利上げが実施されることはほぼ間違いがないとする見方で一致されていても、木曜日の後の声明文で出てくる今後の金融政策は経済指標次第という内容と今までの通りのものであった場合には、市場は次に開催される8月8日のFOMCで利上げされるかどうかを探ることになり、6月の相場と何ら代わりがないとする一種「失望感」的なムードが漂うことになりかねません。バーナンキFRB議長やFRB要人の発言に一喜一憂する相場が続くのは投資家にとってはあまり歓迎されるものではなく、金融当局に対する信頼感と言う意味では徐々に薄れていく可能性があり、マイナス要因として捉えられることになる可能性もありそうです。いずれにしても米国の金融政策の結果待ちと言う事に変わりはありませんから木曜日までは相場は膠着感を強めることになりますが、一方では押し目を買う動きも強いようですから日経平均の15000円割れの水準での買い意向は強くなっています。例えば本日などは鉄鋼世界2位のアルセロールが最大手メーカーのミタル・スチールからの買収提案の受け入れを決めたことで、世界的な鉄鋼業界の再編期待から日本でも鉄鋼セクターが物色の対象となっています。ここ数日は個別に材料の出たような銘柄を選別する動きになりそうです。
〜 引け後のニュースから 〜
7453 良品計画
第1四半期決算を発表、売上で前年同期比11%増の422億円強、経常利益で同13%増の55億円弱と、最終利益は同微減となりました。期初の3月から、連続で既存店売上が前年実績を上回って推移するなど好調な内容が確認されています。既に米国進出も報じられておりこちらも支援材料です。株価は順調に1万円の大台を狙う展開です。
今日の推奨銘柄 (スイングトレード編)
ここでは、主にテクニカル分析とファンダメンタルズ分析を判断基準として銘柄を絞り込み、ザラバで仕込んでザラバで回転する超短期売買とは違って日中の株価が見られないスイングトレードで相場を手掛けている方向けにお薦めするコーナーです。基本的に仕込みから決済まで2〜3日を基本とし、最長でも1週間以内の投資を心掛け、仮に上がらなくても1週間以上は持たないことが原則となります。日経平均が連続して上昇するような地合いが良好な時や、反対に地合いが悪い時など投資する環境は常に同じではありません。その時の相場の地合いの強さや弱さを判断した上で柔軟な姿勢で売り買いしていただくことをお願いします。
4063 信越化学
100株単位。好業績の押し目といったことよりも一言で申し上げれば野村の「キャラバン隊」の銘柄ということで相場全体が6月14日から戻りを試す展開が続いているとすれば、ごくごく自然体で「野村銘柄」ということでチョウチンを集め、ジリジリと底堅い動きが続くと予想します。6月暴落で依然としてチャートにも出遅れ感があり、6000円割れには仕掛け妙味があると思います。買いは5910円〜5940円が狙いでしょうか。
7007 佐世保重工
材料株、個別株物色が盛んになってきたこともあって、再び佐世保が出直ってきています。この銘柄の注目すべきところは来期業績の伸びです。今期は営業減益、経常減益ですが3%増収、最終では20%近い増益が見込まれていますが来期に関しては(四季報予想ですが)、13%増収、営業利益は363%増、経常400%増、最終利益は200%増益、EPS18.5円で予想PERが15倍を割り込んでいる点です。業績の伸びを反映してファンダメンタルズも急速に改善、意外に手応えのある投資対象とも言えます。264円〜267円が買いの狙いでしょうか。
7769 リズム時計
この株が狙われる相場はよほどの手掛かり難の地合いであることの表れであり、恐らく「FOMC待ち」といった主力株に様子見ムードが続く限りは動意のチャンスがあると考えられます。電子部品以外は主力のクロックの需要が低迷しており、海外市場の開拓に注目が集まっていますが、ここで同社は自動車用内装パネル加工大手のサカイヤと内装パネル加工技術分野で技術提携し、自動車用部品加工分野へ進出したことは生き残りを賭けた海外戦略の一環と考えられます。チャート的にも押し目を拾っておく分には大きな間違いはないと思います。224円〜227円が買いの狙いでしょうか。
8268 西友
週末24日の日経新聞に「高まる非製造業の労働生産性・ITなど効果」といった記事が掲載され、一例としてウォルマート傘下の西友が「物流集約」で生産性の3割改善を目指しているとの記述がありました。実際に今2006年12月期には前期までの経常赤字からの脱却が見えつつあり、徐々に売上高のみならずファンダメンタルズも改善してきていることが伺えます。株価はやや動いてきたとはいえ事実上の「ボトム圏」です。今の個別株物色の流れに乗った活躍が期待されます。239円〜243円が買いの狙いでしょうか。
今日の推奨銘柄(中期編)
中期狙いの投資を中心にお伝えしていきます。超短期の投資と違い、中期投資では、個別の銘柄の動向だけでなく、株式市場全体の流れも非常に重要な要素となってきます。株式市場全体の流れを知ることで、株式投資に対する多角的な見方を養うことができます。
6407 CKD
省力・自動機械の大手です。液晶用バックライト製造装置、半導体・自動車向け製品の好調が業績を牽引しています。液晶用バックライト性臓器については、前期の受注高が前々期比で2.3倍の320億円に急拡大、前期末の受注残が211億円あるほか、国内外からの受注が増加しており、本社工場内に新棟を建設、月産能力を引き上げる計画を打ち出しています。今3月期業績は経常利益で前期比22%増の110億円、最終利益で同24%増の64億円の会社予想が打ち出されていますが、保守的な数字として、業績上ブレ期待が高まっています。現在の会社予想に基づいてもPER17倍台と現水準には割安感があります。株価は直近の調整を経て、25日移動平均線を回復、更に今週末にも割り込んでいた26週線回復に向けた動きとなっていることも支援材料となります。好業績見通しプラスチャート好転で、2000円台に向けた上昇スタートが見込まれます。
明日の上場銘柄
8987 ジャパンエクセレント投資法人(東証)公開価格52万円
東京23区内のほか、大阪、名古屋の中心部のオフィスビルに投資するREITです。2006年12月期には1万1857円の分配金を予定しており、年換算の利回りは4.6%となります(REITは6ヶ月ごとの決算で分配金が出る)。ただ、金利の先高懸念が高まる中で、REITには逆風が吹いており、初値の上昇は期待しにくい状況です。
〜 直近の上場銘柄 〜
3042 セキュアヴェイル(ヘラクレス)公開価格17万円・1株単位
初値は公開価格を36%上回る23万2000円、その後26万5000円まで上昇するものの、大引けは21万5000円と初値を割り込みました。企業のネットワークセキュリティシステムの販売、設計、運用管理などを手掛ける企業です。システムインテグレータが顧客向けにシステム構築したサーバーなどに擬似ハッカーとして侵入、システムの脆弱性を診断します。この結果に基づきセキュリティ機器を販売する手法と取っています。セキュリティ導入後も、ハッカーなどに狙われていないか常時監視するサービスも手掛けています。2008年に予定されている日本版SOX法(企業改革法)を前に、情報管理投資の活発化が見込まれることが追い風となります。人材確保・養成のため教育制度の整備を進める方針です。公開価格にそれほど割安感がないこともあり、引続き上値の重い展開が予想されます。
記載記事については、その内容において、正確性、信頼性、利益を保証するものではなく、原因のいかんを問わず一切責任を負いません。投資の最終判断、最終責任はご自身でお願いします。市場内外部要因により株価は予想に反して下落する場合があります。当社及び情報提供者は、本情報に基づいて被ったいかなる損害についても一切責任を負いません。投資については自己資金の範囲内で慎重に行うようにして下さい。
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
発行元:有限会社アシストライフプランニング
担当:ファイナンシャルプランナー 久本伸治
Eメール:info@e-alp.com
Tel&FAX:092-593-5759
〒816-0831 福岡県春日市大谷8-106-1-403
FP久本の全てがわかる!?
「保険見直しを成功させるヒント,実践のポイント」
無料Eメールセミナー随時配信中!(PC専用)
今すぐクリック!
↓↓↓↓↓
http://www.e-assistlive.com/
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ |
|