【(有)ALP】 Eメールレター シリーズ
  
     「FP久本の株式情報!」 vol.100 2006.06.22
 
 

6月22日(木曜日) 基調判断


本日の日経平均はNY市場の大幅上昇を好感して急騰、14,045円の安値をつけてからの高値であった14,976円を更新し、14,045円からの戻りを試していることが再確認されました。また、長期のトレンドが上昇基調を辿っているとするシナリオも変更はありません。

朝の段階では外資系証券が本日も小幅ながら売り越しを継続したことや国内に特別な買い材料が見当たらないこともあって戻り一巡後は伸び悩みが予想されていましたが、10時に先物と現物がそれぞれ16日の高値を更新したことで売り込みづらくなったようです。

ひとまず市場全体に安心感が戻ったことは事実でしょう。今晩のNY株の動向次第では明日の東京市場の展開も分からないとはいえ、前日とは違ってNYダウのプラスを素直に好感し、同時に日経平均が戻り高値を更新したということはポジティブなサインです。

日経平均は5月31日に25日線が75日線を割り込むデッドクロスを示現したのに続き、昨日は25日線が200日線をも割り込み、当面は調整色が強い展開が続くとの読みも広がっていました。しかし、昨年の経緯から考えますと、これらの現象はむしろ強気サインです。

日経平均のチャートを見ると昨年の4月25日に25日線と75日線がデッドクロス、5月17日には25日線と200日線とかデッドクロスをしていますが、その期間の4月21日の10,770円、5月17日の10,788円が昨年の安値圏となって年末に向けて上昇基調が続いています。

昨年とは外部環境も株価水準も違うとはいえ、国内要因は持続的景気拡大という点で大きな違いがないとすれば、どの程度まで戻るかは別としてファンダメンタルズを見直した買いによって売り込まれた後の昨年と同じような経緯を辿っても不思議はありません。

となると、来週中にでも200日線に相当する15,330円、または200日線が上昇中であることから15,400円近辺を目指す展開を予想します。また、下値も回復した矢先ではありますが15,000円でしょうか。15,000円を上回っている間は強い地合いが維持されそうです。

ここでは全面安の後に生じた全面高という展開が続くことも予想されますが、やはり、二番手三番手よりも指数に貢献しやすい主力系の銘柄が売られにくく戻りやすいのではないかと考えられます。

本日もそうした観点からいくつか推奨銘柄を選んでみました。


相場を生きる!


〜 祝! 二番底 完成! 〜

証券業界では、底値意識が広まってきているようです。それに野村証券がキャラバン隊を結成し、積極的に海外へ売り込みをスタートさせているということもプラスになっているそうです。

バブル崩壊から15年。その中で色んな事が起こったそうですが、この半年間は、特筆すべき波乱だったと言われています。(現在進行形ですが...汗)これまでの流れを振り返ると、結局のところ、2月に日経平均が16000円となった相場は、そこが買い場となり、4/7には17563円まで上がりました。が、しかし、多少の調整は予想されていたとはいえ、まさかそこから3500円も下げるとは誰が想像できたでしょう。よって、今回の急落は株式投資にかかわる人々の心の中にかなりのダメージを与えたと思います。

今回の下落要因は米国株、米国経済の調整が起こったことに尽きます。この調整で資金が株式市場から逃避してしまったのです。「下がるから売る、売るから下がる。」この悪循環が世界中で起きてしまったということです。この大きな調整の動きがやっと止まりそうです。ここで、米国市場が安定を取り戻すと、世界中の市場も徐々に落ち着きを取り戻していくのです。まだまだ米国市場も、弱気?強気?どっちなの?という意見が飛び交っていますが、今後、株価が景気減速分を織り込んでしまえば、あとは浮上あるのみだと思います。

ちなみに、米国市場で起きた今回の株価の急落には色々な意見がありますが、決して、米国が失速したから起こった下落ではないと思います。例えると「高速道路を時速180qで走っていて、ちょっと早すぎる。危険だからちょっとブレーキを掛けて120qに減速しよう。」という感じですね。決して「ガス欠で100qが30qになり止まりそう...」という訳ではないのです。

まぁ。ちょっとハードな調整でしたが、「短期間で終わって良かった」と思って割り切っていきましょう。だらだら1年以上続く生ぬるい相場よりはマシです。それにしても、急ブレーキ過ぎですよね。お陰で沢山の人がその車から振り落とされてしまいましたから(汗)

バーナンキ氏も、当初は頼りないという批判がありましたが、実際には、なかなかヤリ手で先を読む人とのことです。また、今回の発言もバーナンキ氏の独断で意見されている訳もなく、現実はグリーンスパンでも、バーナンキでも、FRBにはシンクタンクがありますから、金融政策を含め色んな発言は、沢山の人で決めた事をまとめての言動となっているのです。

〜 ガンバレ ニッポン! 〜

明日の早朝はワールドカップ ブラジル戦です。日本人の3人に1人が早く起きるのではないでしょうか。となると「コンビニのおにぎりの仕入れ量も日本全土で変わるのかな〜」なんて考えてしまいますね(笑)まぁ。結果はともかく、とにかく悔いのない試合内容であってほしいと思います。引き分けなんて考えても意味がないので泥臭くゴールを狙う。結果的に負けても、「あそこまでやったんだからしょうがないよね。お疲れ様!」なんて声が聞こえてくる内容で十分だと思います。その方が日本人的に良いのかもしれません。逆に勝ってしまい決勝トーナメントに進んでしまえば、「ブラジルが手を抜いた」なんて言われるだけでしょうから(汗)ジーコJAPANも見納めかもしれませんがジーコ氏には感謝しなければいけないと個人的に思います。なぜかと言うと「世界のジーコ」なんて言われている人がわざわざ地球の裏側にあるわけのわかからない国にやってきて、それも日本の2軍に...彼が初めて来日した時の宿舎を見れば、普通のスター選手なら「馬鹿にするな!」なんて言いながら帰ってしまったと思います。彼は、日本のサッカーの未来のためにこれまで長年携わってくれたのです。今の日本サッカー界を育て上げた人といっても良いのではないのでしょうか。恩返しではないですが、勝ち負け関係なく、ジーコ監督の為にも納得できる試合内容を演出してほしいものですね。

〜 ガンバレ 個人投資家! 〜

最近、個人投資家の動きが悪くなっているそうです。資金を証券口座から撤収して株式投資をやめてしまった人が多いからだそうですが、「ここで撤退してどうするの?」ということになると思います。今、撤退して、市場が盛り上がって来て高くなった時にまた欲が出て参加する。その時は、すでに「天井」な訳ですから、また同じ事を繰り返されると思います。株式投資を二度としないのならいいのですが、「また良くなったらはじめてみようかな」なんて少しでも思う方は、ここで頑張ってやらないと駄目だと思います。誰もやらない時にはじめる。安く買って高く売る。一般人の逆をする。決して博打ではないと思います。今が勝負の時だと思います。絶好の買い時なのです。(ただし、今まで同じくすぐ飛びつくのではなく押し目狙いで上げ余地のある株を狙いましょう。それとロスカットルールはお忘れなく守りましょう!)

これからの浮上候補。

4004 昭和電工
7750 ペンタックス
3404 三菱レ
5631 日製鋼
8268 西友
5302 日本カーボン
7242 KYB
9633 テアトル
4676 フジテレビ
2702 マクドナルド
7203 トヨタ自動車
6502 東芝

〜 あっというま 〜

本日の商いは少ないものの利益確定売りも少なく日本経済も、今後、負けないで向かうという姿勢が見えてきたと思います。チャート的にも申し分なしです。後は今晩の米国市場に若干の下げは想定内ですので、なんとか暴落だけは避けて踏ん張って欲しいところです。「ナイスアシスト!」を期待したいですね!

最後に、この通信を書き始めてから約2ヶ月半。激動の相場となりました。100回目を無事に向かえ、良く続いてるなーなんて思っています。これも皆様のお陰です。ありがとうございます。これからも頑張って続けて行きたいと思っていますので、今後ともよろしくお願いしま〜す!


相場トピックス


〜 日銀短観 〜

日銀によるゼロ金利解除の観測が強まっています。一説によりますと7月にも実施されるのではないかと言う見方もあるようです。ただ、野村證券では日銀の早期のゼロ金利解除には新たな障害が存在しており、7月の実施を疑問視しているようです。その背景は福井総裁の村上ファンドへの拠出問題が、ゼロ金利解除に踏み切ろうとする直前という最悪の場面で表面化したことだと見ているようです。この問題は予想以上に大きく影響をしているようで、今後の金融政策運営に影を投げかけるものとみており、解除時期がずれ込む可能性も出てきたというものです。更に内外の株式市場が不安定なこととなどから、8月から9月実施の可能性が高まったと考えているようです。また、福井総裁の辞職の可能性は低く、日銀の内規の見直しを迅速かつ適切に行うことが信頼回復の鍵を握るだろうとしています。

但し、7月にゼロ金利が解除されるという可能性も全く無い訳ではなく、景気の状況次第では解除されることもあり得るということになりそうです。その最大の注目材料としては
日銀短観の結果次第というこことになりそうです。この日銀短観の発表を前に景気の動向を知る上でも重要な経済指標として昨日、財務省・内閣府が発表した4―6月期法人企業景気予測調査によると、自社の景況が前期比で「上昇」と答えた企業の割合から「下降」と答えた企業の割合を引いた景況判断指数(BSI)は、大企業全産業でプラス1.8となり、1―3月のプラス6.1から悪化しています。BSIの悪化は2期連続で、現状判断は、大企業・中堅企業・中小企業の製造業・非製造業・全産業の全部門で悪化しています。調査は5月25日に行われており、1―3月期調査時点の2月25日に比べ株安・原油高・円高が進行。こうした環境悪化が企業マインドを冷やしたとみられています。

この法人企業景気予測調査は、日銀短観を占ううえでも注目されているため、今回のBSIの2期連続悪化で、7月3日発表の日銀短観6月調査の大企業・製造業の業況判断DIも悪化するとの見方が浮上しています。BSIの先行きは軒並み改善を見通しているほか、06年度設備投資計画が上方修正されていることなどから上向きの方向は変わらないとの見方がある一方で、(法人企業景気予測調査が)2期連続の悪化で、日銀短観に対する市場の見方は若干、後退しそうだとの声も出ているようです。

その最大の注目材料である日銀が7月3日に発表する6月調査の企業短期経済観測調査(短観)ですが、民間調査機関12社の予測を平均すると、大企業・製造業の業況判断指数(DI)はプラス21となり、前回の3月短観を1ポイント上回っているようです。前述の内閣府と財務省の法人企業景気予測調査の発表を受け、とりまとめた結果によるものです。2006年度の設備投資計画は3月短観より上方修正される見通しで、内需を中心に改善傾向は続くものの、円高・原油高や世界経済の不透明感などの影響を受けて、改善幅は小幅にとどまる見通しとなっています。

この日銀短観は、株安・円高・原油高という外部環境の変化が企業心理にどのような影響を与えているのかがポイントになりそうです。

生産面など国内のファンダメンタルズは改善基調をたどっているものの、外部環境の悪化が響くことで、大企業製造業の業況判断指数(DI)は前回3月調査から横ばいになるとの見通しも一方ではあるようです。大企業製造業の業況判断DIは水準こそ高いのですが、予想通りだと1ポイント低下した前回3月調査と同様に景況感の改善が頭打ち傾向にあるとの見方が出そうです。株や世界経済の動向も不透明で、短観が日銀の7月ゼロ金利解除の決め手にはならないとの声もあるようです。株式相場や商品市況の動向次第では日銀短観の見通しにも変化が生じるものと思われますが、ゼロ金利解除の強い判断材料になるだけに目が離せない状況であることに変わりはないようです。

ちなみに各研究所の日銀短観の予想は以下の通り。

大企業 中小企業 設備投資
製造 非製造 製造 非製造 大企業
全産業
▽JPモルガン証券 23 20 8 ▲8 11.0%増
▽三菱総合研究所 22 19 9 ▲7 8.5%増
▽三菱UFJリサーチ&コンサルティング 22 19 9 ▲8 9.7%増
▽ドイツ証券 22 18 9 ▲9 11.0%増
▽三井住友アセット 22 18 6 ▲10 8.1%増
▽大和証券SMBC 22 18 5 ▲10 8.5%増
▽大和住銀投資顧問 20 18 6 ▲10 10.5%増
▽野村証券 20 19 8 ▲8 10.2%増
▽第一生命経済研究所 20 17 8 ▲9 10.4%増
▽みずほ総合研究所 20 17 5 ▲12 10.2%増
▽UBS証券 19 17 6 ▲10 7.2%増
▽農林中金総合研究所 18 19 5 ▲8 9.0%増
―――――――――――――――― ――― ――― ――― ――― ――――
▽平均 21 18 7 ▲9 9.5%増
▽3月調査実績 20 18 7 ▲9 2.7%増

(注)設備投資は2006年度計画で前年度比


〜 引け後のニュースから 〜

東証、新規上場銘柄の値幅制限導入へ

20日に東証に上場したアドウェイズ(2489)は立花証券による誤発注により、直前まで300万円台で推移していた気配値から一転、147万円の初値をつける異常事態となりました。もともと人気が高かった銘柄であると共に、立花証券による買戻し期待からその後は気配値を切上げており、既に上場3日目となる本日も、気配値をストップ高の227万円まで切上げたものの、取引不成立となっています。結局、誤発注及びその直後の売買以外には取引が成立していない状態です。このような異常事態を回避するため、東証では値幅制限がない新規上場株に取引についても何らかの制限を導入するとしました。具体的には、公募価格の4倍以上、4分の1以下の価格での注文を排除するシステムで、週末にテストを実施、問題がなければ26日から導入する予定です。東証では27日にREIT1銘柄が新規上場予定、その後は7月5日に上場のインターネットオンラインゲームを手掛けるサイバーステップ(3810)がこの適用を受けることとなります。健全な株価形成のためにも、誤発注しないように注意することはもちろんですが、異常な注文をはじくシステムは最低限必要になってきます。ただ、短期的に見ると、値幅制限が付くということは新規上場に対する個人投資家らの期待感を後退させる心理的なマイナス材料につながる可能性が出てきます。


今日の推奨銘柄 (スイングトレード編)

ここでは、主にテクニカル分析とファンダメンタルズ分析を判断基準として銘柄を絞り込み、ザラバで仕込んでザラバで回転する超短期売買とは違って日中の株価が見られないスイングトレードで相場を手掛けている方向けにお薦めするコーナーです。基本的に仕込みから決済まで2〜3日を基本とし、最長でも1週間以内の投資を心掛け、仮に上がらなくても1週間以上は持たないことが原則となります。日経平均が連続して上昇するような地合いが良好な時や、反対に地合いが悪い時など投資する環境は常に同じではありません。その時の相場の地合いの強さや弱さを判断した上で柔軟な姿勢で売り買いしていただくことをお願いします。

2502 アサヒビール
100株単位。足下で業績も回復しているということもありますが、やはり、ここでは那覇市内で開かれた「沖縄・新エネルギー・シンポジウム」に関連したバイオエタノール関連としての期待でしょうか。すでに同社ではエタノール入りガソリンの実証研究を開始しており、市場でも同関連の「本命株」としての見方が強まっています。息の長いテーマとして育つ可能性も高いだけに、アサヒの底堅い動きが今後も予想されます。買いの狙いは1590円〜1605円でしょうか。

5803 フジクラ
電線大手のフジクラもまだまだ戻りの余地は十分にあると考えられます。国内の光ファイバー需要が予想以上に旺盛であることなどから住友電工を始めとして電線株には外資系各社が注目しており、フジクラの場合は輸出向けファイバー需要も好調なことからも会社側の通期業績見通しは控え目であり、上ブレ余地があるとの見方が濃厚です。1210円〜1220円が買いの狙いでしょうか。

6367 ダイキン
100株単位。本日のような全面高では例外なくダイキンも高くなっていますが、しかし、押し目を狙ったスイング・トレードは十分に可能でしょう。やはり、この株の場合は先のOYL社の買収が大きな手掛かりです。攻め切れていなかった米国市場に対して、米国のエアコン大手マッケイを傘下に持つOYL社を買収したことで海外比率を長期的に拡大させていくメドが立ったことは少なくとも株価も下支え材料として見逃せない要因です。買いの狙いは3500円〜3540円でしょうか。

7269 スズキ
100株単位。こちらも主力系の銘柄ですが、ゴールデンウィーク前には3000円まであった株価が先週は2230円まで下落、そして現在は2400円台という水準ですが、スズキ自体に悪材料が出たことで売られたわけではないだけに(スズキに限ったことではないですが)、外部環境に極端な波乱が起きない限りは値頃感の良さから機関投資家などからの新規買いも膨らむ可能性が高く、まだまだ戻り余地はあると予想します。買いの狙いは2400円〜2420円でしょうか。


今日の推奨銘柄(中期編)

中期狙いの投資を中心にお伝えしていきます。超短期の投資と違い、中期投資では、個別の銘柄の動向だけでなく、株式市場全体の流れも非常に重要な要素となってきます。株式市場全体の流れを知ることで、株式投資に対する多角的な見方を養うことができます。

4921 ファンケル   
無添加化粧品メーカーで、通販及び直営店での販売を行っています。化粧品のほか、栄養補助食品関連の比重も高めています。株価は2月初旬の年初来高値2837円から大きく調整したものの、1800円台を割り込んだところから反転の動きで、PER19倍台の現水準に割安感が出ています。前3月期は最終利益が前期の3倍と急伸、今期も経常利益で前期比21%増、最終益で同20%増と増益基調継続しています。配当は前期55円を実施、3月末に1対3の株式分割を経て今期は24円予定と大幅増配の見通しです。事業面ではメークブランド統合、ヘアケア製品にリニューアル、発芽玄米は新製品投入及び製品ラインナップの拡大、青汁は採算の良い粉末タイプの拡販など、多方面での取り組みが目白押しです。中期的には、来期に中高年層向け高価格サプリメントの発売、中国への本格出店により2009年には50店舗目標など、利益成長に繋がる材料が控えています。直近の株価は25日移動平均線を前にやや上値が重くなっているものの、豊富な材料と株価の割安を是正する動きで、2000円〜2200円台を目指す上昇スタートが期待できます。


明日の上場銘柄


2490 アミタ(ヘラクレス)公開価格7000円・100株単位
環境対策に取り組む企業のコンサルティング、廃棄物の再資源化などを手掛ける企業です。廃棄物の発生工程を調査、再生方法と効率的な物流ルートなどを提案、更に自社設備で中間処理し、再生して販売しています。収益源は廃棄物を出す企業からの資源管理料が中心となっています。製造業を中心に190社が利用、企業の環境リスク低減のためのセミナーも開催しています。今3月期は経常利益で前期比27%増の2.7億円予想です。配当は87円を予定しており、今後業績に応じて配当を増やす方針です。上場に伴う調達資金4億円弱は、中間処理施設に拡張、機会増設などの設備投資に充てる、としています。公開価格のPERは24倍台となります。この水準には特段割高感もなく、環境関連という時代に沿った切り口も注目です。ただ、IPO市場で人気化しやすいIT関連とは全く異なる業種であること、公開株数が12万株と比較的多いことが、需給面からの懸念材料となります。初値予想:9000円〜1万円

5742 エヌアイシ・オートテック(ジャスダック)公開価格57,000円・1株単位
ファクトリーオートメーション機器等向けに、アルミ製部材を製造・販売する企業です。主力の「アルファフレーム」は中空型で、ボルトを使って短時間で組み立てられる特徴を持っています。この事業の売上が全体の約4割、残りはアルファフレームを用いた搬送装置などの製造・販売、機械設備などを扱う商社事業を手掛けています。今3月期は経常利益で前期比5%増の3.9億円を見込んでいます。配当は750円予定で、設備投資を重視しながらも、配当性向20%以上を将来の目標としています。上場に伴う調達資金約2.3億円は技術開発センターの開発や既存設備の更新に充てる、としています。公開価格のPERは13倍台となります。堅実な成長は見込めるものの、市場での人気は出にくい業種です。PER面からの割安感も意外に感じられず、上場直後の爆発的な株価上昇は期待しにくくなっています。ただ中長期的な成長期待は残ります。初値予想:6万8000円〜8万円

〜 直近の上場銘柄 〜

2488 日本サード・パーティ(ジャスダック)公開価格20万円・1株単位
初値は公開価格を80%上回る36万円、初値形成後は軟調な動きに転じるものの、大引け前に上昇幅を拡大、38万4000円の高値を付け、大引けは36万4000円となりました。上昇して引けたことで、明日以降の続伸期待が生まれています。外資系企業が販売したIT機器の保守点検の代行を手掛ける企業です。サン・マイクロシステムズ、日本ヒューレット・パッカードなど大手企業と安定的な取引がある点が強みとなります。機器の保守だけでなく、IT機器を引き渡す際に必要なプログラムの作成などを手掛けています。更に、顧客の企業が日本で販売するソフトウエアの技術テキストの翻訳などを新たな収益源として育てる方針です。


記載記事については、その内容において、正確性、信頼性、利益を保証するものではなく、原因のいかんを問わず一切責任を負いません。投資の最終判断、最終責任はご自身でお願いします。市場内外部要因により株価は予想に反して下落する場合があります。当社及び情報提供者は、本情報に基づいて被ったいかなる損害についても一切責任を負いません。投資については自己資金の範囲内で慎重に行うようにして下さい。
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発行元:有限会社アシストライフプランニング
担当:ファイナンシャルプランナー 久本伸治
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