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本日の日経平均は大幅続伸し、27日以来となる17,100円台を回復しました。物色の中身もトヨタ、ホンダら主力株を牽引役にし、値上がり銘柄も1000を超す買い優勢の展開でした。また、長期トレンドが上昇基調を維持しているとするシナリオも変更はありません。
NY株が軟調、為替も円高が一服したとはいえドル安トレンドの見方が濃厚であることなど、日経平均が200円高をする「材料」は見当たりませんでした。それでも、閑散に売り無しでもあり、円高一服を好感する銘柄に買いが先行する条件は整っていました。
売り買いが少ないところに意識的に買いを入れてくれば売りが少ないのですから環境がどうあれ、今日のような動きとなっても不思議はないでしょう(ホンダ、トヨタなどを中心として)。そうした短期筋の売り買いに加えて買い戻しも膨らんだ可能性があります。
それは日経平均のチャートの推移からも伺うことができます。米国のハイテク株安や原油の高騰、さらに円高や千葉の衆院補選での与党の敗北といったことが重なって日経平均が今年最大の下げ幅(489円安)を記録した24日には相当の先物売りが膨らんだはずです。
その直後の25日〜27日の3日間では489円安の下げに対して半値水準にも満たない戻りとなり、先週末には大引けこそ208円安にとどまったもののザラバでは直近の安値を割り込んで16,750円まで下落。24日以降、売り方はどんどん利益を拡大させていたわけです。
そして、本日は大型連休の前でもあり、環境が良かろうが悪かろうが今日中に売りポジションを解消しようとする動きが膨らんだと考えるのが自然だと思います。しかも、売り物も少ない地合いだけに買いだけが先行して「意外高」と受け取られたのでしょう。
よって、一気に17,000円の大台を回復し、物色されている銘柄もトヨタ、ホンダ、キヤノンと日本株を代表する銘柄が買われていることからも「ゴールデンウィーク明けも好業績銘柄を中心に高い」と考えることも可能ですが、全く逆の展開も予想されるのです。
ちょうど日経平均が今年最大の下げ幅(489円安)を記録した4月24日の前日であった4月21日(金曜日)の相場展開を思い出していただきたいと思います。やはり、特別な買い手掛かりがない中をトヨタ、ホンダ、キヤノン、ソニーなどが買われていました。
だからといって連休明けに主力銘柄が急落して全面安で始まるということも断定はできませんが、先物の売り方の買い戻しが本日の上昇を先導していることが事実であれば、連休明けは大幅続伸もあるが大幅反落も起きるという、予想が困難な状態にあります。
予想が困難である以上は無理に予想をすることもありませんし、連休明けの相場の方向感が定まるまでは今はフラットなマインドを保つべきだと思います(高い銘柄ほど急落する可能性もあります)。
本日もそうした観点からいくつか推奨銘柄を選んでいます。
相場を生きる!
〜 東芝を見て思った事 〜
結局、「6502 東芝」は760円まで上昇。なんでここまで上がるのか考えてみました。原因のひとつとしては、外資系も含む各証券会社のレーテイング変更です。ゴールドマンが東芝を最上ランクにレーテイングを変更していました。レポート内容は、「時価755円、同社株は、当社予想2006年度EPS35.8円に対して20.3倍、2007年度予想EPS47.3円に対して15.3倍である。今後NANDフラッシュに関して、センチメントが回復してくる可能性がある点を加味すると、株価は上昇傾向にあると判断した。」というような内容でした。「あれこれやるなら、どーんと1本!東芝がいい」という考え方は、現実になりました。なぜ、東芝が上がり、めちゃ重たいトヨタまで、こうも順調に上げてこれるのか?背景には、桁違いの巨額な海外資金の流入があるようです。これが本当の理由でしょう。
また、「3402 東レ」が、予定通り(?)上げてきました。軽石のように200円高。ビックリです。850円に下げた時、不安になった場面はありましたが、それからの1100円突破の勢いは、へたな仕手株より軽くて強かった。ほんとビックリの連続(汗。「3403 東邦テナ」は、930円くらいから1300円になるかもしれないと聞いていたので、じっくり観察しています。こちらも予定通り(?)順調に推移しているようです。というか、炭素繊維関連銘柄はめちゃくちゃ強かった。
連休明け後から年末にかけての予想ですが、ここまで来ると、第2の東レと思われる「3404 三菱レ」も期待していいと思いますね。それと、「6502 東芝」は、現実的に年末には1000円になる可能性も見えてきました。今は夢のように感じる人も多いでしょうが、日経平均が2万円になった時、トヨタはここから2500円高。東芝も250円高の1000円台になってると思います。
今年の後半狙いとして、「5706 三井金」「6502 東芝」「4543 テルモ」「3404 三菱レ」に注目です。これらの銘柄には魅力がありますので、浮上してくる可能性を大いに秘めています。すでに、三井金属は本日より上げ始めています。株価の位置が良くて、ムーディーズが非鉄評価のレポートを書いたことも刺激になったようです。また、住友鉱山が上がりましたので、その影響も出たのではないでしょうか。まだ上昇余地もありそうなので狙いですね。話題性では、ワンセグ関連株も捨てがたいです。「4835 インデックス」「3783 ナノ・メディア」「3753 フライトシステムコンサルティング」「4300 ジグノシステムジャパン」「4784 まぐクリック」「4751 サイバーエージェント」「4736 日ラッド」「4813 ACCESS」「3787 テクノマセマティカル」などなど。ただし、新興市場は、さまざまな理由で、株価浮上が押さえられており、どの株も下落リスクの中にあります。この点は、しっかり理解した上での運用となりますので、株価の動きを見ながら、浮上場面をしっかり利用しましょう!「谷深ければ山高しなり(優良株限定!)」
独り言
〜 推奨銘柄を考える 〜
最近では、インターネットも普及し、いろいろな情報を素早く手に入れる事ができる時代になりました。当然、株式情報も然り。ここで良く聞く話を一つ。「推奨銘柄を買うと損ばかりする。」耳にタコが住んでいるのかと思うくらい良く聞きます。かくいう私もその中の一人(笑。数年前、とある株式スクールで株式投資の基礎を学ばせていただきました。当時も、推奨銘柄は当然存在していまして、推奨銘柄で利益が出る時もあるのですが、損する時もしばしばあり、トータルすると良くてトントン。または手数料負けしてました。
よって、私が言うのも変ですが、すぐ買うのも考え物です。私も含め殆どの方は長期運用なんて考えていません。「買ったら、すぐ上がれ!」って思ってるはず(笑。監視し始めている銘柄がどんどん上がっていくので焦ってしまう気持ちは解らないでもないですが、上がりっぱなしと言うわけではありません。ここは冷静に。あくまでも「押し目狙い」です。では、どういう時に買えばいいのか?たとえば、過熱感が出てくると、証券会社がレーテイングをネガティブに変更するケースがあります。その時がチャンスの一つでしょう。また、地合が悪くなるといい悪い関係なく、どの銘柄も当然下げてきます。その時、高値掴みした沢山の人が我慢できなくて投売り(中途半端な損切り)する瞬間があります。そこを、ありがたく頂戴するのです。そうすれば、買ったもののすぐ下げてしまい、数週間の塩漬け(ホールド)になる確立も少なくなります。
株式投資の世界では勝ち組は2割で、残りの8割は負け組みという現実があります。日経平均が7000円台から今の17000円台まで2倍以上も上げている地合にもかかわらず負けている人が沢山いるのです。殆どの方が言うセリフがあります。「長期でみてるから大丈夫」。私の場合、イライラすると身体と心に悪いので、買値より下がった株はすぐ損切り。ホールドする場合は買値より上がっていて地合が良い時のみ。デイトレが出来る身分なので、基本的には当日利益確定させてます。
〜 利益を出せる個人投資家とは 〜
どのように情報をつかみ、どのようにすれば利益が出せるのか、いろいろと考えることがありますよね。普通にやっても、100%儲けられない。それが株式市場の現実です。
その中で、利益を出し続ける為には、当然の事ですが「運用の技術」を磨くことです。その中でも特に受身(損切り)の重要性があります。世の中には、どうしても損切りできない方が沢山いらっしゃいます。わかっちゃいるけど、なかなかできない。また、割り切って運用しているはずなのですが、逆に頭が良すぎて出来ない。損切りの重要性を十分理解して納得しているのになかなか利益が出せない方など。
株は「上がってなんぼ」の世界です。つまり、利益が出ないと意味がないんですよね。儲かっていないのに「理解だけはしている」という方が殆どだと思います。そこを乗り越える為には、もう一段突っ込んで、「運用の考え」を変える必要があると思っています。
では、どのような運用が良いのか、考えるのはご自身です。どのような投資が一番確率が良く、長く続けていく上でどのような運用をする事が良いのか、今までの失敗したケースや成功したケースを分析し、一つのルールを決める必要があります。それと、よく失敗するケースでありがちなのは「例外を作る」事です。たまたま思った以上に利益が出てしまう事もあるでしょう。ただし、その例外によってルールが歪んでしまい、次回以降の投資で損を生むことになりやすいのです。継続的に儲かる投資家になるためには、どうすればよいのか、しっかり自分で考えることです。
私が運用していて感じる事ですが、その場でサクサク利食いを重ねていったほうが、結果的に良いことが多いような気がします。利益が出てるのに、「もっと上がるのでは...」と思い、持続して値幅を狙う場合、結果として良い場合と、狙った結果、上がらないで逆に下げてしまう。実際にその場で利益確定した方が良かった〜なんて事が結構多い気がします。皆さんは如何でしょうか。
例えば、「5302 日本カーボン」なんか、昨日、東証の値上がり率トップで終わりました。412円でした。「まだまだ上がりそう」と考える人、「下がったら嫌だから利食いしとこう」と考える人、「取り組みは出来ないチャートは乱暴だから空売りしよう」なんて考える人、いろいろいらっしゃると思います。株価の変動はそれぞれの方針の中で、利益を生んだり、損を生んだりします。大雑把な言い方で申し訳ないのですが、「いつでも利益をとり、損しないようにすること。」これが結論だと思っています。そのためにどうすればよいのか。私であれば、日本カーボンの場合、炭素繊維の他の株の動向もあるので、空売りはそう簡単には仕掛けないですが、少なくとも、買った分があれば、利食いすると思います。
その場の5円でも10円でも20円でも積み重ねていくことが大切なことと考えます。5円の利益を20回やれば100円高になります。あとは損を少なくできるように組み立てる事です。「損を実際に体験しなければ上手くならない」という意見をよく聞きます。しかし、実際には、損を繰り返し心が折れてしまい退場していく人がとても多いのです。そのまま、うまくならないで終わってしまう方が殆どです。つまり、損切りが分かって理解できたとしても、それから成果が現れるまでには、かなりの時間差があります。株式投資はギャンブルではありません。皆さん利益を出したいと思ってるから株式投資をされているのです。まずは、どうやったら損しないかを考えましょう。デットボールは上手くよける。ケガして退場になったら意味がない。とにかくコツコツ当ててヒット狙い。ホームランはヒットの延長と私は考えます。
相場トピックス
〜 金利と商品市況動向 〜
引き続き米国市場も金利動向に左右される展開が続いていますが、FF金利先物取引で見る限り、5月10日に開催予定のFOMC(連邦公開準備委員会)での0.25%利上げが織り込まれています。尤も4月18日に公表された3月28日開催分のFOMC議事録では、利上げ終了の時期は近づいているとの見方が示されたことから、今回のFOMCの声明で利上げ打ち止めが示唆されれば、主要株価指数の上振れが期待されるところです。
しかし、昨日のCNBCテレビの報道では市場がFOMC議事録公開からの利上げ打ち止め観測と受け止めた市場観測に対してバーナンキFRB議長は「市場は誤解している」と発言したと伝わっています。その為、利上げ停止観測が後退、米国株は値を下げる動きとなっています。利上げ打ち止めの是非については、依然不透明感が強いようです。又、一部では、今後の金利低下余地が過去の利下げ局面と比べ小さいことを考えれば、仮に利上げ打ち止め観測が出たとしても、主要株価指数の上振れは一時的に止まるとの見方もあるようです。
商品市況の上昇が続いていますが、4月下旬にはNY商業取引所のWTI原油先物は75ド台へと過去最高高値を更新した他、ロンドン金属取引所では銅先物が過去最高値を更新、NY商品取引所の金先物は4月末に、1980年12月以来となる640ドル台を回復するなど商品市況の高騰は、市場参加者のインフレ懸念の高まりを表しています。特に金価格は先日更に値上がりを続け、660ドル台に急騰しています。
テクニカル的にみると、金は今月中にも715ドル〜730ドルの水準をつける可能性があるとの見方が出ています。4月の終値が、646ドル近くにある月足の上昇チャネルの上辺を超えており、次の同様な上昇チャネルの上辺715ドル近くを目指すとみられています。この上値抵抗水準をさらに突破すると、長期的な目標を873ドルとしたうえで、1980年の2月と同年8月の高値729ドルを試すとの見通しです。650ドルが強い下値支持水準になるだろうとの予想です。地政学的要因が金相場の上昇傾向を加速させているようです。
原油価格については、イランの核開発を巡る国際情勢の緊迫化やナイジェリアでの石油施設への武装テロで救急不安が強まる中で、米国内がドライブシーズンに入れば、ガソリン需要が拡大するとの見方から、投機マネーの買いが活発化しているためと見られています。しかしその背景には世界の石油需給構造の大転換があるようです。2000年まで安価な原油時代が続いたために、開発が抑制されたのですが、その後、中国を始めとするBRICSs(ブラジル、ロシア、インド、中国)のエネルギー・資源多消費型新興国の経済発展が需要を押し上げ続けています。「原油価格70ドル台乗せ」は、安い原油時代の終焉を示すものであると見る専門家が多くなっています。
原油価格はどこまで上昇するのか。「エコノミスト」によると、通常、原油価格の上昇は企業のコストアップをもたらし、経済にとっては悪影響をもたらすものと考えられています。しかし、原油が騰勢を強めた2004年以降、世界経済は減速するどころか、むしろ成長を加速させており、足元は世界同時好況の様相を呈しています。これには次の3つの要因があると見られています。
第一には、原油は名目価格でないものの、、為替などを考慮した実質価格で見れば、1978年から1979年の第二次オイルショック時と比べてもまだ安いことです。当時の高値である約40ドルはこれまで物価上昇率(25年間で約2.3倍)を勘案すると、現在価格では92ドルから93ドルに相当すると言われています。
第二はオイルマネーの還流がスムーズであることです。産油国は国内のインフラ(社会基盤)整備に石油収入の一部を使い、必要な資機材をアジア諸国などから輸入しています。残りを米国債や海外の株式などの購入に充てています。
第三に原油高が経済を活発化させていることです。誰もが、原油は高止まるという認識になれば、上流部門や代替エネルギーの開発、省エネに向けた当市が促される為です。
現在、原油市場では「安い原油時代」から「高い原油時代」への均衡点が変る動きにあると言えそうです。原油高騰のシグナルを読み違え、何らかの対策が打たれない場合には、原油は60ドルから70ドルで落ち着くどころか、80〜90ドル台へと騰勢を強めても不思議ではないとの見方を示しています。
〜 引け後のニュースから 〜
7750 ペンタックス
前3月期業績を下方修正しました。経常利益が従来の52億円予想から33億円へ、最終利益が17億円よそうから9億円へと、大幅に引き下げとなります。北米市場での競争激化と、その建て直しのための棚卸し在庫の処分を進めたこと、想定以上の特損発生などが影響したものです。ペンタックスは4月初旬に今期業績に対する前向きな報道が出たこともあり、株価一段高、年初来高値圏での推移が続いていただけに、投資家の見切売りが続く可能性が高まっています。
今日の推奨銘柄 (スイングトレード編)
ここでは、主にテクニカル分析とファンダメンタルズ分析を判断基準として銘柄を絞り込み、ザラバで仕込んでザラバで回転する超短期売買とは違って日中の株価が見られないスイングトレードで相場を手掛けている方向けにお薦めするコーナーです。基本的に仕込みから決済まで2〜3日を基本とし、最長でも1週間以内の投資を心掛け、仮に上がらなくても1週間以上は持たないことが原則となります。日経平均が連続して上昇するような地合いが良好な時や、反対に地合いが悪い時など投資する環境は常に同じではありません。その時の相場の地合いの強さや弱さを判断した上で柔軟な姿勢で売り買いしていただくことをお願いします。
4183 三井化学
5月15日が決算発表。見通しは改善の方向と予想されています。原油高にによる原料高が響いて2006年3月期は経常減益となる見通しであったため、原油高騰が報じられるたびに株価も下落してきました。しかし、ここで三井化学グループは3月後半に打ち出したポリエチレンなど石油化学製品5品目の値上げをいったん撤回し、上げ幅を「ほぼ2倍」に拡大した上で改めて実施することを決めており、原油高騰による収益悪化に一旦は歯止めがかかります。チャートもちょうど先週末の28日の818円をボトムにして急ピッチな切り返しに転じ始めており、連休明けも決算発表に向けて上値余地が十分にあるのではないかと予想します。
5706 三井金属
ハイテクの高値圏をひた走る銘柄に比べれば出遅れ感が強く、さらに業績見通しも悪くありません。これから仕込んでいく銘柄としては適当かと思います。前期の連結純利益は前の期比13%増の233億円と過去最高を記録、さらに2007年3月期も素材高の追い風を受けて過去最高益を更新する見通しにあります。決して軽い株ではないですが、次なる4桁候補としての注目を集めると予想します。
6989 北陸電工
すでに3月の307円安値をボトムにして40%近い値上がりを演じていますが、ここで2月高値の430円を更新するとなるとチャート的には一段と強気のパターンへと転じることになります(一般論ですが)。この株については新光証券が強気をしていることが話題になっており、それによれば、2000年3月期まで9期連続の連結最終赤字を計上するなどバブル期の財テク投資損失などの処理に苦しんでいたが数期に渡る財務リストラと事業構造改革によって財務内容が大きく改善しているほか、システム事業の約90%を占める液晶コントロールモジュールがカーナビやアミューズメント向けなどの中小型液晶用に加え、テレビ向け大型液晶用にまで用途が急激に拡大していることなどにより、2007年3月期からは業績回復が一段と鮮明になってくるなどとしています。連休明けの5月11日が決算発表でもあり、三井化学と同様に決算に期待した買いが連休明けも入ってくることで上値余地が十分にあるのではないかと予想します。
8308 りそなHD
トレンド的には明確な上昇トレンドを描いているとは言えません。しかし、ゴールデンウィーク明けの外国人や主力投資家による日本株買いの買い意欲の回復を期待した場合、このりそなHDが狙われる可能性は高いと予想します。業績回復を背景に2006年3月期(5月23日発表)は2003年の「実質国有化」後で初めて配当1000円を復活すると発表し、続く2007年3月期以降も安定配当が見込まれていますが、「リストラ景気」と言われている現在の持続的な景気拡大を象徴する銘柄の一つでもあるだけにファンダメンタルズを評価した長期資金の流入も(株価水準が低いだけに)十分に期待できると考えます。
今日の推奨銘柄(中期編)
中期狙いの投資を中心にお伝えしていきます。超短期の投資と違い、中期投資では、個別の銘柄の動向だけでなく、株式市場全体の流れも非常に重要な要素となってきます。株式市場全体の流れを知ることで、株式投資に対する多角的な見方を養うことができます。
6967 新光電工
富士通系で、半導体用リードフレーム、パッケージの大手企業です。今3月期もMPU向けの先端パッケージの好調を背景に業績好調、株価の上昇期待の高い銘柄として注目です。4月28日に前3月期決算を発表、経常利益で前々期比61%増の282億円など大幅増益を達成しました。今3月期は、経常利益で前期比5%増の297億円、最終利益で前期比7%増の174億円を見込んでいますが、保守的な業績見通しを出す企業でもあり、足元業績好調から業績上ブレは必至と見られています。既に、今3月期の設備投資額を前期の2.3倍、358億円に拡大、主力のMPU向けパッケージの能力増強することも報じられており、中期的な業績拡大期待も高くなっています。1日付けでは、日興シティグループ証券が強気の投資判断「1H」、目標株価4167円を継続しています。株価は3月末に年初来高値3650円を更新したあとは調整に転じていましたが、75日移動平均線をサポートに反転、徐々に下値を切上げる展開となっています。今期業績に対する好調見通しは依然織り込まれていない状況で、ここから3600円台突破に向けた上昇スタートが見込まれます。
今日から監視!気になる銘柄
ただいま調整中で、すぐには上がりそうもないけど、ちょっと気になる銘柄を中心に取り上げます。
6758 ソニー
前06年3月期営業利益が市場予想を大幅に上回ったものの、今07年3月期は「PS3」の立ち上がりが収益圧迫要因となる想定から大幅営業減益を見込まれています。好悪材料が入り混じる決算発表となっていますが、大和総研では「PS3成功のための意思表示の決算、上方修正余地は大きい」とみているもようで、レーティング「2」を継続しています。「会社計画はゲーム事業や全社の業績を含めてかなり保守的であり、これ以上ネガティブなニュースは出難いと考える」としており、08年3月期の予想EPSを260円と試算。今後半年から1年程度の目標株価を6500円で継続しています。株価は円高懸念も重なり、決算発表前の年初来高値6200円から5410円まで下落。ここ2日間は一目均衡表の雲で下げ止まる動きをみせており、ひとまず株価は悪材料を織り込んだ公算が高いようです。今後はエレクトロニクス事業の復活を改めて評価する一方、ゲーム事業の収益貢献時期が鮮明となることが期待できると思います。
8031 三井物産
大手総合商社のなかでも資源関連としての存在感は大きく、原油高・非鉄市況高騰は好材料。三菱商事とともに進める、ロシア・サハリン沖の資源開発「サハリン2」で生産する液化天然ガスの全販売にめどをつけ、08年の生産開始に向け大きく前進すると思われます。4月21日には関係会社の三井石油開発と共同で米国メキシコ湾海上油・ガス田鉱区群権益の50%を取得しており、北米での事業展開強化の基盤も築いています。今期からの2年間の投資額は過去最高水準の8000億円を予定していますが、今後は資源・エネルギー分野へ重点配分が収益寄与する期待は高いと思われます。年初からの株価はやや足踏み状態ですが、昨夏以降の上昇が急ピッチであっただけに中期的な日柄調整は当然だったようです。この間、業績は上積みされているので、PERは12倍台と割安感が戻りつつあります。信用倍率も1.43倍と拮抗しており、需給不安は乏しいと考えられます。最近は中国政府が金融引き締め策に転じたことで嫌気売りを浴びたてしまいましたが、そろそろ押し目買い好機と捉えてもいいのではないでしょうか。
明日の新規上場銘柄
明日の上場銘柄はありません。
〜 本日上場銘柄の結果 〜
5821 平河ヒューテック(東証二部)公開価格1500円・100株単位
初値は公開価格の1.6倍となる2430円、その後ストップ安となる2030円まで下落して引けました。電線や放送機器の製造・販売を手掛ける企業です。大手企業が進出していない、市場規模が小さく、専門性の高い光通信用機器、電子デバイスの新製品開発などに強みを持つ企業です。また、医療用の特殊チューブなどへの事業展開も行っています。
次の新規上場は5月29日までありません。直近上場銘柄への資金流入が見込まれます。今後のIPO予定です。
5/23 5980 東証 エルシーピー投資法人
5/29 3806 ヘラクレス エイチアイテクノロジー
5/30 2928 アンビシャス 健康コーポレーション
5/31 8735 ヘラクレス SBIフューチャーズ
6/02 3037 ヘラクレス スタイライフ
6/05 2484 ヘラクレス 夢の街創造委員会
記載記事については、その内容において、正確性、信頼性、利益を保証するものではなく、原因のいかんを問わず一切責任を負いません。投資の最終判断、最終責任はご自身でお願いします。市場内外部要因により株価は予想に反して下落する場合があります。当社及び情報提供者は、本情報に基づいて被ったいかなる損害についても一切責任を負いません。投資については自己資金の範囲内で慎重に行うようにして下さい。
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