【(有)ALP】 Eメールレター 「FP久本の株式情報!」 vol.22  2006.04.11
 
 

4月11日(火曜日) 基調判断


本日の日経平均はNYダウが小高く終わったことを受けて小高く始まりましたが戻りが鈍いことで売られ、前場は一時17,300円割れまでありました。それでも地合いは依然として底堅く、引き続き長期の上昇トレンドを形成中であるとのシナリオも変更ありません。

すでに指摘されていたようにやや過熱感が強まっていました。先週末に128%に達していた騰落レシオが昨日は133%まで上昇、私も「今は一旦調整かということも想定する必要はあります」と申し上げたように過熱感の解消のための下げも予想されていました。

また、ここまで買い越し基調が続いていた外資系証券が本日は若干の売り越しに転じたことも(差し引き190万株の売り越し)、相場の過熱感を理由に売りを仕掛けたい向きの仕掛ける動機にされた可能性があります。しかし、これで弱気に転じることも困難です。

テクニカル的には「一旦調整もあり得る」との見方は昨日も本日も変わりありませんが、相場が調整する可能性があるとする理由はテクニカル的な理由以外には特に見当たらないことで、調整らしい調整もなく明日からでも上昇が続くという可能性もまたあります。

いくらテクニカル的に過熱した状態であってもファンダメンタルズに弱気要因は見当たらず、個人の物色意欲も特に衰えた様子もなく、仮にテクニカル的な理由だけで調整に入っても売り込める環境ではないため、深からず長からずという調整で終わるはずです。

ここではハイテク株には手掛けづらさがあります。決算発表を前に買い進まれた感が強く、相場全体の過熱感を解消するための標的にされる動きが続きそうです。今は特定のセクターに偏らずに個別の出遅れ株や調整が進んだ好業績株が狙っていくべきでしょう。

本日もそうした観点からいくつか推奨銘柄を選んでいます。


相場を生きる!


目先波乱、次なる浮上待ち

全体、本日はなかなか掴みにくい日でした。激しい日でした。日経ダウの安定がないと、安心して売り買いが出来ない面があるため、特に本日は10時過ぎから殆んど様子見となっていました。

8074ユアサ商が圧倒的に強く、大商い。2109 三井糖も久しぶりに大商いとなり、人気化してました。昨日も取り上げた、ここでの材料株の狙い株など、今後も日経ダウの浮上の流れの中で有効に上げていく、本日のユアサ商事のような突発的な浮上が、いろいろな株に起こる期待がりあります。

日経ダウの戻りを確認すると、6502 東芝、6758 ソニー、6701 NEC、この3本が狙いと言っています。プロ筋です。東芝は、押し目も本日買っているとの情報がありました。日経ダウ1万8000円突破という動きでは、これらのハイテク株は買われるという見方です。

仕手株では6316 丸山製作所、終わってないという話なんですが、なかなか上げ切れない。リスクもあるので、上げたら付く資金はあるものの、下げたら逃げてしまうので、やはり、本格的な勢いが欲しいところです。確率的には半分、まだ本気になれない。

6674 GSユアサは次なるターゲット、いろいろと狙ってくる動きが出てきました。飛びつくと高値になるので、押し目を待つことになりますが、短期トレードではすぐに損が出るため、この株は一定期間を使って狙っていくタイプ。ユアサ商事的な狙い。つまり、買っておいて上がるのを待つ。

4676 フジテレビも、一定期間で買い、ジリジリと高くなるのを待つ展開となりそうです。年末には35万円から38万円、さらに、うまく動けば40万円という狙いが生まれる。いわゆる、この株のネックはライブドアだけであり、あとは、すべて良くなってます。したがって、乗り越えてしまえば株高が起こる。

2450 一休の押し目は狙い。この株も、今後の相場では下値を切り上げていくことが考えられます。旅行は今後とも拡大、大手とは違う戦略の中で、ネットでの紹介。これは、他のところより手数料が安いということもあり、一休を使うホテルが増えてくる。さらに、今後はレストランなどの紹介にも乗り出すことになっています。

6758 ソニーは、次なる日経ダウの浮上では6300円、年末相場では7500円という狙いとの見方です。国際力としてはトップであり、オイル資金が狙っているという話はありますが、この株の一番のポイントは、液晶テレビ復活、プレイステーションの新機種投入などの効果、さらに、やはり評価は外人にあるため、しっかりした相場に育つ可能性があります。


今日の推奨銘柄 (短期・スイングトレード編)

ここでは、主にテクニカル分析とファンダメンタルズ分析を判断基準として銘柄を絞り込み、ザラバで仕込んでザラバで回転する超短期売買とは違って日中の株価が見られないスイングトレードで相場を手掛けている方向けにお薦めするコーナーです。基本的に仕込みから決済まで2〜3日を基本とし、最長でも1週間以内の投資を心掛け、仮に上がらなくても1週間以上は持たないことが原則となります。日経平均が連続して上昇するような地合いが良好な時や、反対に地合いが悪い時など投資する環境は常に同じではありません。その時の相場の地合いの強さや弱さを判断した上で柔軟な姿勢で売り買いしていただくことをお願いします。

4310 DI
本日は高値638000円まであって5日の640000万円を更新できませんでしたが、引け値ベースでは昨日の613000円を更新し、上昇基調を継続、戻り高値の640000万円を更新して一段高の可能性も高いと予想します。やはり、2003年3月からの日本株全体の上昇基調が継続していることはストレートに同社にとっての下支え要因であることだけでなく景気の裾野が広がっていることも株価の刺激要因と考えることができます。ハイテクや主力セクターに不透明感がある中では上昇余地もあると予想します。買いの狙いは62.2万円〜62.4万円でしょうか。

4666 パーク24
「駐車違反規制強化」というテーマ以外には特に新味のある手掛かりはありませんが、それでも内需の好業績銘柄であり、個人投資家にとっても身近で分かりやすく、ハイテクを避けて内需の好業績銘柄を狙う機運となれば一段高も考えられます。2005年10月期まで13期連続で過去最高益を更新したのに続き、2006年10月期、2007年10月期も最高益更新基調が見込まれており、韓国など海外展開も計画していることなど内需のハイグロウス銘柄として改めて注目されそうです。買いの狙いは4110円〜4130円でしょう

5105 東洋ゴム
非ハイテクという発想ではタイヤ株は今は狙いかもしれません。メリルのレーティングによって今日はブリヂストン、住友ゴムら主力大手が高いことも影響していますが、実際に東洋ゴムも業績は順調です。あしもとでも冬場に大雪の影響でスタッドレスタイヤが好調だったことやトヨタの「レクサスIS」向けに採用されるなど新車向けタイヤも伸びていたこと、原油高も生産拠点の集約でコストを圧縮するなど増益は確保できる見通しにあります。チャートも出遅れ感が強いだけでなく戻りに転じた感があり、暫く底堅い動きが予想されます。549円〜552円が狙いでしょうか。

7990 ダイワ精工
相場に物色の柱が見当たらず個別材料株に狙いが絞られてくると動意づいてくる特徴があるのがダイワ精工であり、今のように市場全体がテクニカル的な過熱感を解消が進もうとしている場面では暫く注目される可能性があります。基本的には再建途上でもありファンダメンタルズからは買いづらい銘柄ですが、その再建も業績の回復と共に順調に進んでいるとのことで、将来的なことを考えれば時価の200円台は極めて「お買い得」な値段かもしれません。景気回復でレジャーへの支出を増やす傾向やゴルフ会員権の価格が上昇していることなども追い風です。274円〜277円が狙いでしょうか。



明日の新規上場銘柄

明日は2銘柄が新規上場となります。

6261 日本ゲームカード(ジャスダック)公開価格35万円・1株単位

パチンコ店にプリペイドカードやたまの貸出機、精算機などを販売している企業です。全国パチンコ店の2割を顧客に持つ業界では最大手企業となります。社会的信用の向上のための上場であり、資金調達のための公募は実施しないという珍しい例です。1989年に住友商事系のパチンコカード会社として設立、2003年には住友商事が撤退、パチンコ機器大手のSANKYO(6417)が45%を出資する筆頭株主となっている。前3月期は経常利益で前々期比2%増の47億円見通し、前期2500円の配当予定となっています。今後は最低でも配当性向20%を目指すとしています。同業界では初の上場、成長期待も大きいパチンコ関連ということで、注目を集めそうです。

初値予想:70万円〜80万円


4240 クラスターテクノロジー(ヘラクレス)公開価格7万円・1株単位

ナノテクノロジーを活用した情報機器の高精密部品の開発・製造を手掛ける企業です。ナノテクに必要な素材開発から完成品の性能評価まで一貫して対応できるところに強みを持っています。現在は情報機器の精密部品の生産を主力としていますが、大手企業と共に次世代半導体、バイオ関連の研究・開発にも積極的に取り組んでいます。業績は、研究開発費が売上の3割超を占めており、2003年3月期以降、赤字が続いています。集計中の前3月期も前々期からやや縮小するものの、1.4億円の経常赤字見通しです。当然ながら配当の実施予定はありません。今3月期以降は売上に占める研究開発比率は低下していく見通しとなっています。現時点で将来の見通しが立てれらなく足元の不透明感は残るものの、成長期待は非常に大きい銘柄となります。公開価格が7万円と値ごろ感があること、人気化しやすいナノテク関連ということもあり、初値の高騰が期待できます。

初値予想:14万円〜20万円




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発行元:有限会社アシストライフプランニング
担当:ファイナンシャルプランナー 久本伸治
Eメール:info@e-alp.com
Tel&FAX:092-593-5759
〒816-0831 福岡県春日市大谷8-106-1-403

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