【(有)ALP】 Eメールレター 「FP久本の株式情報!」 vol.16  2006.04.08
 
 

相場 道しるべ


このコーナーは、株式投資をされている方で損をしたくない方(そんな方はいらっしゃらないと思いますが...)向けにトレーディングする際の基本的な考え方を取り上げてみたいと思います。毎週取り上げていきたいと思っておりますので参考にして頂ければ幸いです。


〜 損切りがうまくできない 〜


損切りが出来ない人は実は異常ではありません。それが当たり前であり、それが普通です。誰も損切りしたくないんです。期待を持って買った株を売りたくない、それが自然なんです。私も儲からない運用を繰り返ししていた時期(今でもやらかしますが...汗)、損切りなどとんでもない、株は辛抱、と思い続けたときがありました。下げたらナンピン、根性と信念で持ち続ければ道は開ける。徹底持続。そう思っていた時期がありました。

結果はどうだったか、5本に1本当たっても、結局は下げた株を抱えて、損ばかりの株ばかりになり、気付いてみたら塩漬けばかりで大損。何度挫けたことか。それでも、損切りということは考えず、当たらない、銘柄選択と、情報が駄目、仕手筋の力不足だ、もしくは、情報が当たらないのが悪いのだ、と思って、運用方法の間違いには気付くこともありませんでした。

そして売買を重ねていくうち、いろいろなことに気付き、何が一番大切か分かりました。

損切りなんです。

その上で、株は信じるものではなく、上げた株をそのときの勢いで利食いして、下げたら大きく損しないように損切りすること。このことの厳格さこそ、儲けを生むためにもっとも重要なこと、このことが原点だ、と気付いてから、まったく相場が変わり、あらゆるものが変わっていき、見えないものが見えて、目の前の霧のようなものが晴れていき、儲けが出てきた。まさに、「損切り」を知って開眼したのです。

したがって、なかなか損切り出来ない人のことも、よく理解できるんです。

最初に期待して買った株、良い材料、業績、間違いない、と思って信じた株です。少しくらい下げても売れない。それも当然なんですが、実際にはその考えを捨てないと、儲けが出ないのです。そのことを早く気づいて、そして、株は半分当たるが半分は外れる。得失点差で利益になる。損が大きくなるような運用したらやる意味がないということに早く気付くことです。

儲けとは、損切りの重要性に気付いて、実践できた人にやってくるものであり、損切りが出来ない人のところには利益がこない。株はどのような天才的な人がやっても、所詮は3本に1本は外れる、そんな確率なんです。ということは、3本のうち2本が利食いで1本が損でも、その損をいつまでも損切りしないまま、損を拡大させるとトータルで大損になる。

このことに気付いたものだけが勝利する。

たとえば、3本のうち2本の利益がそれぞれ20円、合計40円でも、1本の損が40円以上になれば、得失点では、10円の損になってしまう。ところが損切りが5円で済ませるとしたら、トータルでは40円−5円で35円の利益になるわけです。このことに、気付いて、常に損切少なくすること、このことに重点を置く投資した人が勝利者になれるんです。

損切りがどうしても出来ない、それでは儲けられない。

それではどうしても損切り出来ない人にはどんな欠陥があるのか。

 ・ 本気で儲けようと考えてない、真剣さが足りない。
 ・ 資金に余裕があり、損しても良いと潜在的なものがある。
 ・ 頭が固くて柔軟性がない。
 ・ 持っていれは上がるというものが脳に染み付いている。
 ・ 儲けたいという欲が損切りを拒む自分を作っている。
 ・ トータルで考えることが出来ない。
 ・ 徹底して考える時間を作ったことがなく流されてきた。

損切りがいかに重要か、損切り出来ない人が儲からないこと、明日から損切り出来る自分となるように必死で努力すること。

その上で、損切り出来ない人の始まりは、様子をみてしまうこと、上がるまで待つこと、少しの下げでも売らない。など、甘さが原因です。とにかく厳格になること。厳格になりすぎても良いのです。下げると思ったら即刻売る。動きが止まったらすぐに売る。損を極力嫌う、そんな自分を作ることです。そのため、損切りを早くすることです。

プロの運用家では、50本運用して、3本しか損しない、というケースもあります。それは、上げているうちに買い、上げているうちに利食い、下げそうなら下げる前に即刻逃げるからで、損切りという動きが出るまで持ってないのです。まずい、と思ったらときに買って2分後に売ることもある。そんな運用をしながら、損をいかに出さないで運用するか、その上であとは、そのときの勢い、需給、動きをみながら、利食いを上げているのです。

損切り出来ない人は、どういうわけか、損切り出来ない自分を反省しても、それでも、損切り出来る人に変われない人が多くいます。ただし、そこで妥協して損切りできないままであれば、一生儲けられる人にはなれません。損切り出来る人にならないと儲けは出ないのです。損切り出来ない人は、反省しても、そのまま諦めてしまう人がほとんどです。反面、儲けられる人はみんな損切りがうまい人です。損切り出来る人になること、それを乗り越えないと、幸せは来ません。なにが何でも、損切り出来る人になってください。また、ならなければ続けていく意味がなくなります。

株は当たりばかりではなく、外れることが多いんです。儲けは儲け、損は損。上がったら利食い、下げそうならば損が少ないうちに損切りすること。このことの基本をしっかり出来る人、そのためには、損切り出来ない人はどのように自分を変えていくのか、どんなに株の勉強するより、大切なこと、それは損切りもサクサクできる自分を作ることです。買い値から、下げて、悩んだり、後悔したり、苦しんだり、損を拡大させたり、悲しんだり、みんな損切り出来ない人に来る苦悩です。

ところが下げたら即刻売るようにすれば、悩みはなく、損は少なく、かつ苦しむこともないんです。
本気で儲けたい方、損切りのこと、じっくりここで考えましょう。そして実際に損切りがうまい人が儲かる人と認識ください。


『儲けるために、必要なこと』


儲けられない人が、儲かるために必要なこと、それは、どうあっても、損切り出来る人になること。その上で、儲かる人の概念に変わることです。自分を変えなければ、幸せは来ません。資金がまったくない人が、お金持ちになるのは、その人が、お金持ちになろうしたことです。そして、お金持ちになるための努力をしたことです。お金は作ろうとした行動をしたところにしかやってきません。無努力で、何の考えもなく、何もしない、それではお金は作れません。

儲けられない人、株でお金が増えない人は、実際に運用の考え方と運用そのものに間違いがあります。それゆえに儲けられないのです。普通の人は、儲からないとそこで諦めてしまい、自分には無理だ、とか、そこまでやる必要はない、とか、だんだんに逃げ出していき、結局、何も出来ないで、そのまま諦めてしまう、そんな人が8割です。ところが、少しの考え方の違い、明確な方向性、少しの努力で儲けは見えてきます。今こそ、儲けるために、どうしなければならないのか、しっかり頭を整理して、強い投資家になることです。

儲からない人は、儲からない考えで運用しているから儲からない。これは間違いありません。反面、儲かる人は儲かる考え、組み立てをしているから儲かるのです。このため、何か悪いから儲からないのか、ここでしっかり考えて、間違った概念、古い考え、染み付いたものを、一度オールリセットして捨ててしまうことが必要となります。それが出来ないと一生儲かる人にはなれませんから、本気で絶対に間違った概念、古い概念は捨てること。それをここで自分に誓い、明日から実行ください。

先ゆきぼちぼちやろう、という甘い考えではなく、すぐに実行することです。

それでは古い、間違った概念とは何でしょうか。下に例を書きました。該当するものをここではすべてリセットして、よりシビアーな儲かる人の概念に入れ替えることを行いましょう。


『古く、儲からない概念とは』

 ◎ 狙った株を買い、値上がりするまで持つ。
 ◎ 買値から下げたら、戻るまで待つ。
 ◎ 自分の買った株は上がる。
 ◎ 下げた株は戻る。
 ◎ 業績の良い株は上がる、チャートが良い株は上がる。
 ◎ ○○の情報は当たる。(○○は信じる人や、媒体のこと)

このような株が上がると思う、ご自分が買った株の上げる背景など、ここではすべて捨ててください。その上で、まずは業績、テクニカルなど基礎的な狙い株の選択は行い、そして、明日から買った株は次のように思うように、下の内容を覚えこむまで、どこかにメモして、貼り付けてもよいくらい、新しい概念を頭に植付けてください。


『新しい、これからの儲かる概念とは』

 ○ 買った株は、上がりもする、下がることもある。
 ○ 情報よりも株価の動きに対して敏感に対処する。
 ○ 上がったら勢いみて利食い。
 ○ 下げそうなら、上がりそうもないなら売る。
 ○ ナンピン買いはしない。
 ○ 損しないで売ることが一番大切とする。
 ○ 儲けは欲張るも、手堅くも、ドライに割り切る(ジメジメ、クヨクヨしない)
 ○ 買値から上がらない株は、オーバーナイトしない
 ○ 動きが特に強い場合には、翌日前場まで見て売り場を決める。
    (この例は個々人の基準による)
 ○ 相場の確率が悪いとき、買わない。

これらの内容は分かるけど、どうしても実行できない。という方がいます。特に資金がない方が、損切り出来ないで持続した場合、結果はどうなるでしょうか。殆どの場合、下げて損切して、大きく損して株式運用したことを後悔します。

それでも、なぜ損切り出来ないのか、ここは、すべて運用者が本気で儲けたいのか、儲けたくないのか、最終的にはそこにかかわることです。年収300万円の人でも、まずまずの生活ができ、満足している方も多くいます。そして、お金はそんなに稼がなくても、定時に帰って、あとは遊びたい、という人も世の中には多くいます。

それはそれで、その方の人生ですから、それに何も意見もありませんが、株式運用をやっている人が、増えないで損しても、まあ、そんなに焦ることもないし、下げたら仕方ない、まあまあ、そんなに焦らないで行きますわ、と言われても、なんのために株をやるのか、原点意識と、そして、本気に儲けたいのか、儲けたくないのか、それを決定づけるのはすべて運用者の自覚です。

損すること、負けること、そこに詭弁を使って、儲けられない自分に言い訳するのではなく、とにかく、儲けてない人と儲けている人では、儲けている人の方が正しいわけですから、この点では、とにかく、損切りをすること。そして、1に損切り、次に儲け、これからの時代で、本気で儲けたいのであれば、ここは、自分の基準を厳しくして、本気で儲けることです。

本気で儲けたい。そのためにはどうしなければならないか、自分の運用を見つめて、しっかりとプランを組んで、儲かる投資の考え方に転換ください。私が言うのも変ですが、本気で儲けてくださいね。

〜追伸〜

偉そうな事をUPしているのですが、そんな私でも、なかなか損切りできないものがあります。
そのうち上手くなるだろう、やめない限り損じゃない、と続けているボウリング。

一生塩漬確立100%(笑)




記載記事については、その内容において、正確性、信頼性、利益を保証するものではなく、原因のいかんを問わず一切責任を負いません。投資の最終判断、最終責任はご自身でお願いします。市場内外部要因により株価は予想に反して下落する場合があります。当社及び情報提供者は、本情報に基づいて被ったいかなる損害についても一切責任を負いません。投資については自己資金の範囲内で慎重に行うようにして下さい。

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発行元:有限会社アシストライフプランニング
担当:ファイナンシャルプランナー 久本伸治
Eメール:info@e-alp.com
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〒816-0831 福岡県春日市大谷8-106-1-403

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お世話になっております
  


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