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4月10日(月) 基調判断
本日の日経平均は前週末のNY市場の下落を受けて終日軟調な動きが続きましたが、ファンダメンタルズには特に不安材料がないこともあって大きく崩れないのが今の特徴です。また、長期トレンドが上昇基調であるとするシナリオにも大きな変更はありません。
先週末のNYが100ドル近い下落を演じたこともあり、さすが本日は「月曜ボケ」のムードとなりました。しかし、一方的に売り込める地合いでもありません。本日も外資系証券は買い越しとなり(差し引き450万株の買い越し)、11営業日連続の買い越しです。
外資系証券の買い越しが続いているということも心理を支えていることですが、やはり、これまでの「実績」も大きな下支え要因です。これまでも何度となく高値更新後に売られ、再び高値を更新するということが繰り返されてきたことが安心感につながっています。
ファンダメンタルズが特に悪化したわけではなく依然として上向きであり、仮に今日の下げのキッカケとなった米国株式もファンダメンタルズのトラブルが原因ではないだけに日米株共に一進一退あるいは二進一退が続くと多くの市場参加者がイメージしています。
しかし、結局は戻すということはイメージできても、いつ戻り高値を更新するかは分かりませんし、戻り高値の更新よりも今は「一旦調整か」ということも想定する必要はあります。特に、相場の過熱感を示す騰落レシオが先週末に128%にまで達していました。
過熱感の高まりを示すのが120%以上であり、週末のNY株が下げがキッカケとなって過熱感を冷ますためにも、当面は調整となることも予想されます。息の長い上昇のためにも調整を歓迎するムードがあることも考慮すれば、「調整入り」も十分に考えられます。
とはいえ、何度も申し上げますようにファンダメンタルズが悪化したわけではありませんので、テクニカル分析を用いて判断すれば日経平均の調整が続いてもメドは@17,150円近辺、さらに下げることがあってもA17,000円を瞬間的に割り込む程度と想定します。
そうした相場全体の地合いは「調整含み」が予想されるものの、個別株への物色意欲は非常に強いものがあり、富山化学、板硝子、クラリオンや蛇の目といった銘柄の動きや商いからも伺うことができます。全般調整含みとすれば材料株の浮上余地はあります。
本日もそうした観点からいくつか推奨銘柄を選んでいます。
相場を生きる!
しっかりと狙いを定める。
トレードは、デイトレードにしてもスイングトレードにしても、だいたい、その方の運用履歴を見ていくと、その方がこれから儲けられる人か儲けられないのか分かります。
今だけ儲けている人と、これからも儲け続けられる人では、やはり、トレードの質が違うからです。株で儲けるということは、やはり、その人なんです。
マグレや、その場の利益は続きません。そして、銘柄選択と買いのタイミング、さらに、売りのタイミングなど見ているとすべてが分かってしまいます。
デイトレードについてもスイングトレードについても、邪道だという人がいます。本来の経済活動に反する行為だ、という人もありますが、批判する人は株のことを何も知らない人です。経済活動でどれほど個人が犠牲になり、証券会社がどこまでのことを顧客にしてきたのか考えていけば、分かります。
個人は資本市場の資金源であり、受け皿の役割をやらされたに過ぎないのです。それは、15年前のバブル時の、個人の9割が損したことで証明してます。
それでは、個人がこのゼロサムゲームに勝つのは、どのような方法があるのか。良い株を持ち続けて、トヨタが4000円から1万円になるのを持ち続ける、もしくは、短期トレードしかないのです。損したら、みんな利益分は市場にとられたことになります。
とにかく、甘い考えではとられてしまいます。お人好しも駄目です。市場に利用されたら駄目なのですから、利用するためには、上がるばかりノンビリ考えている場合ではなく、上げている時に利食い、下げたら逆に空売りするくらいの根性を持つことです。
ここで仕手的な株も上げてきました。また、4518 富山化学などが踏み上げ相場に入ったことから、短期的な妙味が出てきました。富山は、かなりデイトレーダーたちが利用します。上に向かえば短期でとれる、そんな株であるからです。
今日の推奨銘柄 (短期・スイングトレード編)
ここでは、主にテクニカル分析とファンダメンタルズ分析を判断基準として銘柄を絞り込み、ザラバで仕込んでザラバで回転する超短期売買とは違って日中の株価が見られないスイングトレードで相場を手掛けている方向けにお薦めするコーナーです。基本的に仕込みから決済まで2〜3日を基本とし、最長でも1週間以内の投資を心掛け、仮に上がらなくても1週間以上は持たないことが原則となります。日経平均が連続して上昇するような地合いが良好な時や、反対に地合いが悪い時など投資する環境は常に同じではありません。その時の相場の地合いの強さや弱さを判断した上で柔軟な姿勢で売り買いしていただくことをお願いします。
5002 昭和シェル
100株単位。原油関連は今後も底堅い動きが予想されます。本日については先週末の原油先物市場でナイジェリアの政情不安の後退により通常の生産が近々可能になるとの観測が広がったことで原油価格が下落したことを受けましたが、しかし、中長期的には強含みの推移が今後も予想されています。従って原油市場に関しては今後も下げた場面は買われるということが繰り返されると予想します。買いの狙いは1360円〜1370円でしょうか。
7952 河合楽器
蛇の目、クラリオンといった中低位の材料株物色の流れに乗って河合楽器もジリ高基調が続きそうです。出来高も先週の4日以来となる200万株以上に膨れあがっており、動意の気配を漂わせています。成長する電子ピアノ市場で売上を伸ばしており、素材加工事業も安定的な拡大が進んでおり、業績回復が見込める中低位株として押し目は狙っていけると考えられます。320円〜323円が狙いでしょうか。
8411 みずほ証券
ディーラーを始めとして短期筋によるデイトレのターゲットとされているようですが、一面では100万円以下は堅いとしたスイング・トレードとして扱うこともできると考えられます。本日の機械受注も概ね想定通りであり、今後の景気ウォッチャーなども現状の好調なファンダメンタルズを裏付けることになると予想され、今後も「脱デフレ」が物色の大きなテーマであることは否定できません。特に外資系大手の一角によれば「3大メガバンクグループ」は相次ぐ長期金利の引き上げによって利益の伸びが大きく、脱デフレのシンボル的な銘柄として今後も注目が続くはずです。買いの狙いは99.5万円〜99.8万円でしょうか。
8815 東急不動産
本日はセクターを問わず主力銘柄が総じて軟調ですが、特に建設、不動産などの内需関連の下げも目立っています。東急不動産に関しては3月28日から4月4日まで6営業日続伸となり、2006年3月期通期の連結経常利益が前の期比75%増の540億円前後と過去最高を更新した模様だと業績観測記事が出たことで「手掛かり出尽くし感」が台頭、ここで4日続落となっています。しかし、業績見通しは依然として好調であり、4日続落で25日移動平均線(4月7日現在)の1022円に達しています。ここは上昇トレンド継続中であるという前提でセオリー通りの押し目買い場面と考えられます。買いは1015円〜1020円が狙いでしょうか。
その他にも…
6310 井関農機
目先調整も、これからも相場は業績好転を受けて右肩上がりの展開期待。
6445 蛇の目
今週は積極的な買いあり。空売りの踏みもスタート、400円狙いで強気あり。
6461 日本ピストン
扱いは難しいが、この株、業績好転からしっかりした相場になる可能性。
6951 日本電子
技術力を評価する外資があるという。したがって、この株は中期で妙味あり。
8038 東都水産
業績の上方修正。株価はかつての人気再燃想定、これから株価浮上の期待。
1334 マルハ
欧州で魚が伸びる。鳥インフルの影響度大きい。加工品含めて期待あり。
8074 ユアサ商事
ユアサグループ。今後、300円突破から、さらに強気の姿勢が見られる期待。
8585 オリコ
業績好転、申し分ない株。外資系がしっかりと狙ってくる株となろう。強気。
5476 高周波
前期、今期と収益拡大見込みであり、株価は350円を中期的に目指していく。
5771 三菱伸銅
某証券筋も注目している株。これからも株価は右肩上がりで順調に推移するか。
6317 北川鉄工
株価400円突破で、しばらくは400円台をキープの展開。しっかりした相場に。
6674 GSユアサ
材料性、技術力、業績変化、世界2位の電池会社は、今後とも開発力評価と。
6362 石井鐵工
石油タンクではトップクラス。世界の需要もあり、国家備蓄拡大を予想評価。
7840 フランスベッド
時価は割安であり、狙える株の1本。じっくり、しっかり相場は浮上するだろう。
8020 兼松
250円前後は割安であり、押し目あればこの株は狙える。350円目標でいける。
8303 新生銀行
株価は4桁を目指す展開となりそうだ。業績の裏付けがあり、この株は人気に。
8377 ほくほく
銀行株の中での出遅れであり、まだまだ上げ余力あり。力がある株だけに妙味。
4007 日本化成
業績好転。クセ悪いが、この株は今後、日経ダウの浮上と共に強気広がる。
今日の推奨銘柄(中期投資編)
主に夜しか見れない方の為の情報を中心に1週間程度から1、2ヶ月程度の「中期投資」のトレードを対象にした銘柄をご紹介して参ります。但し、相場全体の環境の変化や個別銘柄に突発的な材料が出た場合などは臨機応変な対応をお願い致します。
(投資期間1週間程度を目標)
4680 ラウンドワン
ボウリング・ゲーム・カラオケの複合店経営。新規出店を加速。関西・首都圏中心。今3月期業績は売り上げ高前期比43%増の496億円、経常利益は同64%増の133億円、最終利益では同149%増の117.4億円を見込んでいる。来2007年3月期も今期を上回る出店攻勢を予定しており、50%以上の増益で同社初の経常利益200億円突破が期待されている。足元の業績はボウリング、アミューズメントとも好調に推移し、月次売上高は計画を上回って推移している。単独決算の今期経常利益は前期比14%増の133億円、税引き利益は同2.5倍の117億4000万円(1株利益1万9311円)予想。さらに来期予想単独経常利益は208億円、税引き利益は122億円。ボウリング場収入が期初から前年比増加に転じ、アミューズメントも含めて月次ベースで4割増。5ゲーム投げ放題や1回無料券などの効果が出て客寄せ効果が拡大。複合郊外型大型店中心に出店攻勢もプラス。既存店は営業時間の延長や屋外スポーツ、サウナ、ビリヤードなどで新規顧客層を拡大。来期も大型郊外店を中心とした新店14店舗など店舗拡大で利益拡大が続く見通しに。株価は2月の高値54.8万円を上抜き一段高の動きに。同社は再成長期に突入したとみており、中期単独一株利益の成長率は年率30.3%と予想する見方もある。大和総研でも10−12月期は71%営業増益で、来期の出店予定数を従来の14店から17〜18店に増加させている事を評価 投資判断を「1」としている。
4972 綜研化学
アクリル樹脂原料の粘着剤が主力で、装置システム販売も。LCD用粘着剤でシェア3割。2006年3月期の連結経常利益を前期比67%増の24億5000万円と、従来予想から4億5000万円引き上げた。年間配当を25円と7円増配する。2月半ばに、最大で発行済み株式の約16%に当たる新株発行を発表し株価は下落に転じている。同社は増資により調達する資金のうち41億円を設備投資に充てる。埼玉県の狭山事業所などで生産設備や研究開発施設を増強する計画。積極策に打って出るのは、液晶テレビ向けの粘着剤や微粉体製品の販売が好調なためだ。電子情報技術産業協会の調べでは、2005年の液晶テレビの国内年間出荷台数は前の年に比べ58%増の421万台と、398万台だったブラウン管を初めて上回った。中長期的にも世界市場で、2008年に8000万台、10年に1億台と高い伸びが見込めると見られている。パネルの大型化で高付加価値品へのシフトが進むのも追い風となっている。株価は下値75日線から反発の動きから5000円台回復に。ゴールドマンサックス証券では会社側では2006年度は微粉体で新市場を開拓できるかが鍵であり、成功すれば今後も持続的高成長が維持できるとしていると紹介している。また、三菱UFJ証券では償却費増をこなして大幅増益が続くと予想、株価はもう一段上昇するとして、投資判断「1」を継続している。
6301 コマツ
同社の2006年3月期の連結業績は、営業利益が前期比6割増の1700億円弱になる見通し。従来予想の1600円を100億円弱上回る。建設機械部門が好調で、北米やアジアなど世界各地で建機販売が伸びる。2007年3月期は利益率を高めた新型機種の投入が本格化するため、営業利益は今期予想比2割増の2000億円前後まで増える見込み。2006年3月期の売上高は2割増の1兆6600億円強と、従来予想を100億円強上回る見通し。純利益は8割増の約1050億円と、従来予想を40億円程度上回る見通し。 主力の建機部門は、鉱山用大型機械の出荷がアジアや米州向けに伸びる。金融引き締めの影響で需要が落ち込んでいた中国でも、建機販売は回復基調にある。工場の増産対応も進みつつあり、出荷が集中する2006年1―3月期は一段の利益積み増しが見込めそうだ。2007年3月期も引き続き建機需要は拡大する見通しで、売上高は今期予想比8%増の1兆8000億円、営業利益は2000億円、純利益は同5%増の1100億円まで膨らみ見通しに。第三次排ガス規制に対応した新型エンジンの搭載機種の販売が本格化し、利益率を押し上げる。また茨城県と石川県に建設中の新工場が来年1月に稼働するほか、既存工場の増産投資も継続。課題となっていた生産能力も向上する。 株価は業績の好調を受けて、高値を更新する動きが続く。PER面では22倍台でありバリエーション的な割高感はなく、来期業績も順調に増収増益を続ける見通しであることなどから上値余地は十分と見られる。大和証券では業績予想を上方修正、注目銘柄として取り上げている。ドイツ証券でも機械セクターは来期も2ケタ増益と想定し同銘柄をリストアップしている。ゴールドマン・サックス証券でも配当に注目、投資判断を「OP」としている。又、本日の日経産業新聞での「同社は建設・鉱山機械の部品である車軸を現在に比べ4割増産する」との報道も材料視される。日刊工業で「同社は07年度をめどに、中国全土に31社ある販売代理店と営業情報を共有化し、代金回収の迅速化や建機の最適生産などに活用するITシステムを構築する」と報道されたことも材料視される。
今日の推奨銘柄(中〜長期投資編)
中期狙いの投資を中心にお伝えしていきます。超短期の投資と違い、中期投資では、個別の銘柄の動向だけでなく、株式市場全体の流れも非常に重要な要素となってきます。株式市場全体の流れを知ることで、株式投資に対する多角的な見方を養うことができます。
3395 サンマルクHD
サンマルクHDは持ち株会社で、傘下でFC主体のサンマルクと直営のサンマルクカフェを展開しています。直営店、FC店とも新店効果により、業績は好調、今3月期は営業・経常利益とも2ケタ増益が見込まれています。既存の業態の新店拡大と共に、分社化に伴い、回転寿司、パスタなどの他業態展開に注力しており、毎期1業態開発に向けた動きも注目です。今期予想PERは32倍台ながら、成長期待の高い銘柄として、上値余地が期待できます。今年1月に持ち株会社として再上場、6500円台までの調整を経て、下値を切上げる展開に転じています。引続き、上場来高値の9000円台に向けた上昇が期待できます。
明日の新規上場銘柄
明日の上場銘柄はありません。
最近の新規上場銘柄の結果です。
3031 ラクーン(マザーズ)公開価格80万円・1株単位
6日に新規上場、上場3日目となる本日、公開価格の4.2倍の初値、336万円をつけました。初値形成後はストップ高となる386万円まで上昇、その後ストップ安となる286万円まで下落、終値は336万円と波乱の展開となりました。地方の小売店向けにネットでの卸を展開、成長性の高さと公開株数が1600株と少ないことが初値の高騰につながりました。既に株価はPER238バイト実態以上の水準に上昇、引続き需給面での乱高下の可能性があります。
記載記事については、その内容において、正確性、信頼性、利益を保証するものではなく、原因のいかんを問わず一切責任を負いません。投資の最終判断、最終責任はご自身でお願いします。市場内外部要因により株価は予想に反して下落する場合があります。当社及び情報提供者は、本情報に基づいて被ったいかなる損害についても一切責任を負いません。投資については自己資金の範囲内で慎重に行うようにして下さい。
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発行元:有限会社アシストライフプランニング
担当:ファイナンシャルプランナー 久本伸治
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