【(有)ALP】 Eメールレター シリーズ
  
     「FP久本の株式情報!」 vol.75 2006.05.18
 
 

5月18日(木曜日) 基調判断


本日の日経平均は昨日とは一転して反落し、16,000円の大台を割り込みました。心理的にも大きな節目である16,000円を意識した動きもありましたが週末を控えて反発しきれません。しかし、長期波動が上昇トレンドを形成しているシナリオに変更はありません。

直近の下げ幅の大きさやテクニカル面の売られ過ぎ感からも「反発は近い」とされていたもののNYダウ214ドル安には抗しきれず、外資系証券も月曜日から連続して売り越しが続いており(本日は差し引き1400万株の売り越し)、不安定な地合いとなっています。

それでも、昨日も申し上げた日経平均の@16,000円、A15,900円といった水準では反発が強く意識されたように環境の悪化が続かなければ(NYダウがさらに3桁の下げが続くようなことがなければ)、少なくとも売り込みづらくなってきていることは明らかです。

しかし、あくまでも「環境の悪化が続かない限りは」という条件付きであって、いくら「底入れした雰囲気がある」「テクニカルからも反発は必至だ」と期待しても今晩のNY株式が大暴落を演じてしまえば東京が逆らって逆行高をするということもありません。

さらにNYが下落すれば明日も外国証券は本日と同様に大幅な売り越しが予想されますし、週末ということもあってショートのカバーが入る可能性はあっても午後になれば週末のNYを警戒して株を買い持ちする動きは止まりますので売り一色になりかねません。

そのように環境に改善が見られずに悲観的な地合いが続く可能性もあるが、一転して環境の好転と共に楽観的なムードを取り戻すかもしれないという蓋を開けてみなければ分からないのが明日の地合いです。ここは基本的には様子見スタンスが無難とも言えます。

それでも短期的には様子見でも中長期的には景気の先行きに危険信号が灯ったわけでもなく投資資金の流入は今後も期待できますし、今回の株価下落が景気の足を引っ張ることも特にないと思います。なぜなら過去3年の株高が景気拡大の立役者でもないからです。

それも明日の地合いと同じでどうなるか分からないことですが不景気が到来するとは思えません。ひとまず日経平均の下値メド、まず本日の安値@15,914円が有力、さらに下があってもA15,740円程度と予想します(15,550円、15,390円は簡単には割れないと予想)。

つまり、極端な相場の下ブレはないと予想します。引き続き、環境の好転や相場全体の下げ止まりを待ちながら個別に買い手掛かりのある銘柄や売られ過ぎ感が強い銘柄の戻りを狙うべきでしょうか。

本日もそうした観点からいくつか推奨銘柄を選んでみました。

毎日書いていますが、これらの銘柄はあくまでも押し目からの短期狙いと思っておいてください。
本当はスイングで値幅を狙えそうですが、全体の地合が不安定すぎます。これには敵いません(汗)
よって、利益が出てたら確定していく事をお勧めします。

「下げたら徹底して持たない」 極端ですが、NYダウの戻りと外資の売り越しが止まるまでは「スイング禁止!」ぐらいの気持ちでが必要かもしれません!


相場を生きる!


〜 いつまで続く 調整DAY(汗) 〜

日経平均220円安。「強気でいいのか?それとも弱気でいくべきか...明日はどっちだ?」こんな感じの1日でしたね。

今晩、NYが150ドル高くらいで終われば、明日の朝はみんな反発すると思います。でも、そこまで博打をしたい人はいないと思います。逆の場合になったら、今朝のように下げると思います。私なら恐くて持ち越せないです。

18日の市場の引けまでの流れは、今晩のNYを見守る動きのように感じました。結局、NYダウの反発&外資の買い越し待ちとなっているようです。

日経平均は結局戻ると思います。問題なのは日柄ということです。結局のところNYが反発しなければ日本株の戻りはありませんので、トヨタ自動車、三菱UFJなど、どこまで下げるのか監視していき、資金力のある方は鬼ホールドして下値でもナンピン買い増しする。資金力がない方は我慢して持ち越ししないで、次なる効果的な浮上の中で短期回転売買していく流れが良いと思います。(今更言われても...とも思いますが、これはあくまでも私の考え方です。あしからず!)

ここで、日経平均がリバウンド局面に入るポイントを日々探しているのですがよくわかりません。まだまだスイングトレード的な運用スタンスをするにはリスクがあり難しいと思います。逆にデイトレード的な運用では、15分ごとの動き(流れ)を見ながら、その場の2円、3円という利食い、幅をとっても10円というような小幅な利食い回転をするだけなので意外と取り組み易いと思います。要するに、今の流れのなのでは、スイングトレード(オーバーナイト)はできないという結論です。今持ち越しする事は大きな賭け(博打)となっています。「スリル満点!これぞ株式投資だ!そんなチマチマしたことできるか!」と言われればそれまでなのですが、確実に増やしたい方は、そのうち必ずやって来る転換点まで我慢×2となります。

これから、どこまで下げるのか見ていかなくてはいけませんが、押し目での反発が期待できる銘柄を調べてみました。今の地合は1日に中で「強気」になったり「弱気」になったり、めまぐるしく変化していますので、明日以降、全体に日本株が調整した場合、もう一段調整が入る可能性も否めません。扱いは日経平均の位置を確認しながらとなります。ご注意ください!

5738 住軽金
5631 日製鋼
6317 北川鉄
6242 スピンドル
6310 井関農機
7995 日バルカー
6331 化工機
7203 トヨタ自動車
6203 豊和工
8168 ケーヨー
7261 マツダ
8306 三菱UFJ
8260 井筒屋
6674 GSユアサ
8074 ユアサ商
9531 東京ガス
7270 富士重


相場トピックス


〜 米国株相場見通し 〜

米国株相場が大幅に下落しています。朝方発表された4月の米消費者物価指数(CPI)で、エネルギー・食品を除くコア指数が前月比0.3%上昇と市場予想の0.2%上昇を上回ったことが要因となっていま。コア物価上昇で、米連邦準備理事会(FRB)が利上げを継続するとの警戒感につながりました。コア指数の伸びは市場予想より0.1%大きいだけだったのですが、2カ月連続で市場予想から上振れしたこともあり、今までコア指数に現れていなかったエネルギー価格の上昇がコア指数に波及し始め、今後インフレが加速するとの思惑につながりました。インフレの加速はFRBの利上げ継続姿勢に繋がりますから、利上げを巡る思惑が強まっていただけに、市場は敏感に反応したようです。

特にナスダック指数については、利上げ云々以外にハイテク株の先行きに対する懸念も加わっているようで、年初来の安値を更新し続けている状況です。ナスダック指数は7日続落し、2006年の上昇率が帳消しとなっています。ハイテク株など高成長株は景気の減速が想定される局面では高い収益成長率を維持するのが難しくなっています。金利が上昇していることで、将来の予想収益やキャッシュフローを算出する際の割引率が上昇するからだと考える向きもいるようです。投資家のリスク許容度も低下する。これが高成長株売りにつながったとの観測が出ています。

外資系の著名な株式関係者はナスダック指数はさらに2.5―5%下がるとみており、底を入れるのは6月に入ってからだろうと言っています。商品相場が調整し始めており、エネルギー株なども弱含むとみられるため、ダウ工業株30種平均も目先の調整はまぬがれないだろうと見ています。ナスダック指数は昨年10月下旬以来、約7カ月ぶりに200日移動平均を下回っています。昨年は同移動平均をいったん下回った後、同水準近辺で底堅い動きとなり上昇基調に転じた経緯があります。今回も同水準で下げ止まるかが注目されるところです。一方、NYダウは1万1000ドル近辺の水準に節目が多く、特に今年に入ってから下値支持線として機能してきた100日移動平均である1万1095ドルを維持できるかどうかが焦点となっています。

米国株式市場が下落していますので、外国人投資家の資金や、金融引き締めの影響で投機筋などのリスク許容度が低下しており、しばらくは調整局面が続きそうだとの見方が強い事も弱気に傾いている要因のようです。ここで外国人投資家の買い手控え気運が強まっており、特に外国証券の寄り前の注文状況では連日の売り越しとなっています。5月GW連休明けの注文状況では特に先週末から1000万株を超える大幅な売りとなっています。

外国証券注文状況
月/日 売り 買い 差引
5/18 5040 3640 -1400
5/17 4990 3470 -1520
5/16 3820 2800 -1020
5/15 4250 2780 -1470
5/12 5400 3580 -1820
5/11 3680 3300 -380
5/10 3460 4090 630
5/9 3800 4510 710
5/8 4970 5850 880


日付 日経平均 前日比 NYダウ前日比
5月18日 16087 -220 -214
5月17日 16307 149 -8
5月16日 16158 -328 47
5月15日 16486 -115 -119
5月12日 16601 -261 -141
5月11日 16862 -89 2
5月10日 16951 -239 55
5月9日 17190 -101 6
5月8日 17291 138 138


GW連休明けの相場動向を見ると、確かにNYダウと日経平均が連動しているのですが、それ以上に外国証券の売り越しの傾向が正に東京市場の相場の方向性を決めていると言っても過言ではないように思われます。いずれにしても海外の投資家のリスク許容度の低下懸念は強まる事になりますので、やはり外国人の日本株買いが復活するのも、東京市場が戻り基調になるのも、米国株式市場次第と言う事に変りはないようです。


〜 引け後のニュースから 〜

東京地区百貨店売上高概況

日本百貨店協会が、4月の東京地区百貨店の売上高概況を発表しました。売上高増額は前年同月比-0.5%と6ヶ月ぶりのマイナスとなりました。天候不順からの初夏物衣料が低調だったことが影響したものです。3ヶ月移動平均値としては、2−4月で+0.1%とプラスです。その他は家庭用品が低迷が続くものの、紳士服がプラスに、宝飾・貴金属が同+1.3%と2ヶ月連続のプラスとなるなど、天候不順分を差し引くと、内容的には大きく悪化したとはいえません。ただ、下落基調の百貨店株の反発の材料とはなりにくと見られます。

2779 三越
8238 伊勢丹
9233 高島屋
8234 大丸
8237 松屋
8235 松坂屋
8242 阪急


今日の推奨銘柄 (スイングトレード編)

ここでは、主にテクニカル分析とファンダメンタルズ分析を判断基準として銘柄を絞り込み、ザラバで仕込んでザラバで回転する超短期売買とは違って日中の株価が見られないスイングトレードで相場を手掛けている方向けにお薦めするコーナーです。基本的に仕込みから決済まで2〜3日を基本とし、最長でも1週間以内の投資を心掛け、仮に上がらなくても1週間以上は持たないことが原則となります。日経平均が連続して上昇するような地合いが良好な時や、反対に地合いが悪い時など投資する環境は常に同じではありません。その時の相場の地合いの強さや弱さを判断した上で柔軟な姿勢で売り買いしていただくことをお願いします。

1808 長谷工
モルガンスタンレー・キャピタルインデックスにも採用された長谷工、ここで4月24日、25日と同様にボリンジャーバンドのマイナス2シグマを割ったことや25日線とのマイナス乖離が4月24日、25日と同様にマイナス5%を下回ってきたこと(17日現在でマイナス5.68%)など「売られ過ぎ感」が強まったことが意識されそうです。業績も前期は完成工事総利益率や業務受託売上総利益率の改善が寄与するなど従来予想を上回る経常増益となったほか売上高も高い伸びとなり、今2007年3月期予想も増収増益が見込まれています。時価水準は買い安心感があります。買いの狙いは413円〜416円でしょうか。


6457 グローリー
100株単位。グローリー工業の2200円前後の仕込みは特に大きなリスクはないと考えられます。前期業績は落ち込みましたが、ここでは今2007年3月期業績に期待が集まっています。大きな理由は日本たばこ協会など3団体が成人識別機能を搭載したたばこの自動販売機を2008年に導入する計画で、たばこの自動販売機の更新需要の拡大が見込まれることや、JTが7月からたばこ増税分を上回る価格改定を財務大臣に申請、これによって自販機の買い替えも進むとの観測が広がっています。チャート的にも恐怖感を感じない水準であり押し目は買えそうです。買いの狙いは2210円〜2240円でしょうか。

8058 三菱商事
100株単位。今朝は一時2410円の安値をつけて2400円割れの恐れも生じましたが、その後の「日中足」はほぼ横這いでした。しかし、現在の水準は200日線の2373円も接近しており、2300円台に入ればライブドアショックの1月18日につけた2305円も意識され始めることとなり、円高を嫌気した大手商社売りの動きもそろそろ終焉の時を迎える可能性が高いと予想します。為替が落ち着きさえすれば業績は極めて安定感が強いこともあり、修正高場面を迎えると予想します。買いの狙いは2420円〜2440円でしょうか。

9737 CSKHD
100株単位。基本的には様子見とはいえ、今晩のNY市場が反発するなど外部環境の好転があればハイテクやIT関連は意識されやすいこともあって、CSKをマークしておく必要はあると思います。しかも、先週からの日経平均の大幅下落の中をほとんど下落を見せていないという点に先高感の強さが感じ取れます。理由は言うまでもなく今2007年3月期の予想連結営業利益が前期比35%増の340億円と、アナリスト予想を上回る見通しが良好であるからです。狙いは5460円〜5500円でしょうか。


今日の推奨銘柄(中期編)

中期狙いの投資を中心にお伝えしていきます。超短期の投資と違い、中期投資では、個別の銘柄の動向だけでなく、株式市場全体の流れも非常に重要な要素となってきます。株式市場全体の流れを知ることで、株式投資に対する多角的な見方を養うことができます。

4062 イビデン   
電子回路、建材、特殊炭素など多種の展開を行っていますが、ディーセル車排ガス浄化装置(DPF)の好調が業績を牽引、更に電子部品の伸びもあり、今期も大幅増益継続が見込まれています。10日発表の前3月期決算は、経常利益で前々期の2倍、最終利益で同2.2倍と好調、更に今期も経常利益が前期比29%増、最終利益が同36%増見通しとなっています。この決算を受け、クレディ・スイス証券では業績の上ブレ余地があるとして、目標株価7100円を継続しています。内容としては、DPFの拡大が続くほか、プリント配線基板やパッケージ基板などの電子関連部品も好調、DPFを含みセラミック製品の需要急増に応えた生産ラインの増設も業績に寄与します。株価は4月後半に利益確定売りから5200円台まで調整したものの、今期業績見通しの発表を受けて株価浮上、25日移動平均線を抜けて底固い展開が続いています。現在の会社予想でもPER22倍台と割高感がないこと、年初来高値から1000円以上下げて値ごろ感があることもあり、ここから7000円台に向けた反発スタートが期待できます。


明日の新規上場銘柄

しばらく新規上場の予定はありません。



記載記事については、その内容において、正確性、信頼性、利益を保証するものではなく、原因のいかんを問わず一切責任を負いません。投資の最終判断、最終責任はご自身でお願いします。市場内外部要因により株価は予想に反して下落する場合があります。当社及び情報提供者は、本情報に基づいて被ったいかなる損害についても一切責任を負いません。投資については自己資金の範囲内で慎重に行うようにして下さい。


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発行元:有限会社アシストライフプランニング
担当:ファイナンシャルプランナー 久本伸治
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