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本日の日経平均は上値の伸びは限られましたがNYの動きを反映して底堅い動きが続きました。昨日の安値で底入れしたかどうかは微妙ですが、落ち着きを取りもどしています。また、長期波動が上昇トレンドを描いているとするシナリオにも変更はありません。
前日までの相場は日経平均も5日続落で、仮にNYが続落となれば6月安値の14,045円に接近あるいは割り込む可能性もありましたが本日のNYの上昇はタイムリーなものだったと言えます。外国証券も1090万株の売り越しでしたが、どうにかはねのけています。
また、今日の動きはNYが高かったことだけが要因ではないでしょう。PERで見ると株価はすでに割安感が強まっていたことも事実です。7月19日現在の225採用銘柄の予想PERは17.98倍と日経平均が年初来安値の14,045円をつけた6月13日の17.45倍に接近。
1部市場全体で見ると18.32倍となり、6月13日の18.16倍にほとんど並んでいます。とはいえ、NY市場が再び下落すればPERでは225採用銘柄にも東証1部全体に割安感が強まっていてもNYに連動はしても東京だけが「独歩高」となることは困難でしょう。
NYが安い時に東京だけが「独歩高」になることは困難ですが、それでも昨日も申し上げたようにキッカケ一つで戻る状態にあることは事実です。それに、相場全体はどうあれ個別レベルではNYが多少安くても買われる可能性が高い銘柄も増えているはずです。
引き続き日経平均は14,680円以下にある場合はキッカケ一つで上に向かいやすい「売られ過ぎ状態」と考えていいでしょう。また、NYが下落した場合、下げの程度次第で下値のメドは@14,270〜14,309円、A14,020円〜14,045円、及びB13,890円となります。
地合いに関してはNYの「蓋」をあけてみなければ分からない状態だが、仮に下落しても日経平均も個別レベルでも下値は限定的と言えそうで、出遅れ感の強い好業績銘柄は意識されそうです。
本日もそうした観点からいくつか推奨銘柄を選んでみました。
相場を生きる!
〜 調整あれこれ 〜
過去にあったブラックマンデーも、米国テロも、湾岸戦争も、すべて折込んで乗り越えてきた米国経済と米国株。それを追いかけるように浮上してきた日本株。ちなみに、日本のバブル崩壊の原因は、米国によって潰された事実は説明するまでもありません。ソロモンが大量の売りをスタートさせ日本のバブルを潰してしまいました。
日本は、それから14年間苦しみましたが、その間、米国は大景気となった時代がありました。米国は、1929年の世界恐慌から9回も大ピンチを乗り越えています。それも、すべて政策で乗り越えて来ているのです。オーバーな話ですが、大統領は誰であっても、シンクタンクには信頼があるため米国はやっていけるのです。ブッシュさんは経済のことは分かりません。だから小泉さんと仲良くなれる(笑)
それでも、シンクタンクはまともです。株価のためなら経済を操作してしまう。さらに、自国のためなら戦争だって仕掛ける米国です。現在、米国経済は失速するという見方から弱気なのですが、現実的に考えると米国はそれほど弱くはないと思います。
米国は、地政学的なリスクをここ数ヶ月で織り込むと見ています。今回の中東問題はやっかいな問題です。また、すぐに米国が介入して軍事行為に出来ないところに問題が長期化するリスクがあり、宗教とも絡んでて大変です。それでも、株価は最悪を乗り越えてしまうと上がってくるのですからそれは凄いものです。織り込んでしまうのです。湾岸戦争がスタートした時も、3日目には反発したのです。
ここで、日本株は米国の動きを見ながらも、世界の中での日本株は米国が反発メドさえ立てば積極的に買いたいという(株価の位置が安いので)外国資金が、欧州、米国からも入ってくると予想されます。オイル資金は事情が事情だけに今年は無理でしょうが、かなり日本株の位置は魅力あり、PER18倍はやはり買いになるとの見方です。したがって、年末1万7000円から1万8000円という金融新聞の専門家の多くの予想、これは今は冗談のような目標と感じるかも知れませんが、再度外人買いが来れば実現する可能性はあります。
証券界は、目標を立てて現実化させる、そんな歴史があり、みんなで目標を設定してそれに向うという傾向が強くあるそうです。したがって、このような動きは、今の日本にとっては必要であり、証券会社もマスコミも、なぜ空売りセミナーや空売り推奨できないのか、やはり日本経済を育てたいという狙いがあるからです。第二のバブル崩壊を避けたいからです。
ここで、日経平均の下値模索しながら、完璧な下値を買うことは難しいと思いますので、段階的に狙うか、反発して狙うか、リスクとの綱引きになりますが、ここでの狙いは、業績の良くなる株がマークです。相場が反転すると必ず上がる株、これが魅力あると思います。ここは、最悪、日経平均14000円割れも視野に入れながら、今後の押し目を見ることになります。
8306 三菱UFJ 8002 丸紅 4004 昭和電工 5801 古河電 3404 三菱レ 6502 東芝 6752 松下電器 4676 フジテレビ
相場トピックス
〜 調整局面を見極める戦略 〜
株式投資で何とか成功を収めたいと思うのは、投資家であれば誰でも思うことです。30万円が株式投資のスタートと聞くと、誰でも億単位の儲けが可能であると考える人は多く、大いなる期待と欲望を抱いて株式市場に参戦する方は多いと思います。実際に昨年の8月以降の相場の急騰劇を見て、株式投資に興味を持ち、初めて投資を行った方も非常に多いようです。証券会社の口座数が急増したことにも現れているように、投資初心者の方の増加ぶりには目を見張るものがあります。
但し、今年に入り、ライブドアショックの影響から始まり、米国の利上げ継続からの米国株の調整は日本株にも打撃となり、大きく調整する動きとなっています。株式相場が何時までも調子よく上がるものでもなく、必ず上げ下げを繰り返すことは、何年か株式投資を経験した方であれば、当然のこととして受け入れることが出来るのですが、やはり初めて経験された方にとっては、今年に入った相場調整は昨年の上昇からすると信じられない動きであったに違いありません。この先相場は右肩上がりの動きを続け、持っていれば自然と時価総額が増加し、持ち株の評価も上がると言う「神話」のような話を信じている投資家は少なからずいるようです。
相場がそんなに簡単であれば、誰でも儲けることが出来る訳で、1980年代のバブル時のように買えば誰でも儲かると言う展開ではないと言うことです。折りしもバブル崩壊から15年、今回ゼロ金利を解除し、公定歩合が引き上げられたのも15年ぶりのことです。バブルが崩壊し始めるタイミングですから、現状の株式相場と当時の環境では大きく異なっていますから比較のしようがありませんが、少なくともバブルの崩壊のような下げ局面にはなり得ないと言うことになります。このような難しい相場に投資の初心者が儲けることは至難の技となります。「ナンだ、こんなはずじゃなかった」と言う事で市場から退場する方も増えていますが、株式投資で成功する為には、いい時ばかりの相場を見るだけでは、儲かるはずもありません。
株式投資で一番美味しいところは大きく下げた後の反発を狙う戦略となります。売られ過ぎた銘柄が、妥当な水準に戻す動きは意外に早い値動きとなります。投資信託などで良く使われる投資尺度として、「リターン・リバーサル運用」と言うのがあります。リターン・リバーサル運用とは、先行する一定期間に相対的にリターンが悪かった銘柄に大きなウェイトを掛けて投資する投資戦略のことです。いわゆる「逆張り」の投資戦略で、銘柄相対間の逆張り戦略となります。過去上昇した銘柄やある一定の業種がその後下落に転じる、あるいは、反対に、過去下落した銘柄やある一定業種がその後上昇するという傾向があります。この傾向を利用して、相対的に売られ過ぎたと認められる業種の比重を引き下げ、買われ過ぎと認められる業種の比重を引き下げるという運用システムのことをリターン・リバーサル・システムと呼んでいます。具体的には、強烈に売り込まれた後の株価は大きくリバウンドし易いと言う事は今年に入っても何度か経験したことですが、「リターン・リバーサル」とはこのような株価の動きの事を指し、リバウンドを狙う戦略となります。
このリバウンドを狙う戦略を使うには、やはり今回のような大きく調整する相場を見ておく必要があります。良く昔の老練な投資家は「ゴムマリ」理論として、ゴムまりを地面に強く叩きつけた場合には、大きく跳ね返ると言う事実を株式相場にも準えて、大きく売り込まれた銘柄は一旦反転すれば、大きく上昇すると言う経験則を持っています。全ての銘柄がこの理論に当てはまる訳でもありませんが、少なくとも高いパフォーマンスを得るためにはこの下げ局面をじっくりと見極める事が最良の選択となります。相場の地合いが悪いので一旦株式投資から撤退しますと言われる投資家が多いのですが、実はその逆で、本当の投資家はこの相場の下げ局面を手薬煉を引いて待ち構えています。過去何度となく、繰り返されて来たことですが、一般の投資家が相場が悪いと言って「投げた」玉を賢い投資家(多くは外国人投資家)がごっそり拾って、その後の反転で大もうけした事は記憶に新しいところです。「賢い投資家」になる為に是非とも「下げ局面」をじっくりと見極めて行く投資戦略を採用するようにして欲しいものです。
〜 引け後のニュースから 〜
6278 ユニオンツール
5月中間期決算を発表しました。従来予想をわずかに上回り、経常利益で前年同期比47%増、最終利益で同60%増と好調な内容が確認されました。通期では経常利益で前期比20%増、最終益で同25%増見通しを据え置きとしていますが、中間期時点での通期業績に対する進捗率は既に48%に達しています。下期のほうが利益が拡大しているこれまでからの流れから見ると、通期業績は保守的であり、業績上ブレの可能性が出てきます。株価は全体安の中で調整、年初来安値圏で停滞していますが、好決算を受け、上値メドとなる25日移動平均線近辺(5700円前半)への戻りが期待できます。
今日の推奨銘柄 (スイングトレード編)
ここでは、主にテクニカル分析とファンダメンタルズ分析を判断基準として銘柄を絞り込み、ザラバで仕込んでザラバで回転する超短期売買とは違って日中の株価が見られないスイングトレードで相場を手掛けている方向けにお薦めするコーナーです。基本的に仕込みから決済まで2〜3日を基本とし、最長でも1週間以内の投資を心掛け、仮に上がらなくても1週間以上は持たないことが原則となります。日経平均が連続して上昇するような地合いが良好な時や、反対に地合いが悪い時など投資する環境は常に同じではありません。その時の相場の地合いの強さや弱さを判断した上で柔軟な姿勢で売り買いしていただくことをお願いします。
1928 積水ハウス
チャートには特段の過熱感もなく、押し目は狙っていけると考えられます。民間のアンケート調査で金利・地価の上昇傾向により住宅購入を急いだ人が増えており、今後も駆け込み的に住宅購入をする人が増えるとの観測が広がっていることで今日は一連の住宅関連が一様に買われていました。中でも着工戸数トップの積水ハウスを「本命視」する声も多く、改めて狙ってみる価値はありそうです。2006年1月期業績に続いて2007年1月期、2008年1月期と増収増益が見込まれており、業績見通しには安定感があります。
7267 ホンダ
一つのシナリオとして「円安が続く」というものもあるはずです。注目されているバーナンキ議長の議会証言では、ややインフレ警戒姿勢を強めた無いようになるとの見方が強いことや地政学的リスクもドル高を後押しするとして円売り・ドル買いの流れが加速するとの観測が広がっています。また、同じような株価の推移を辿っているかもしれませんがトヨタは「セクハラ」「リコール」でイメージ回復が今一つ遅れていることもあって円安加速の場面で大手自動車買いとなればトヨタよりもホンダが優勢になるのではないかと予想します。
7276 小糸製
チャートに整理一巡感が漂ってきており、そろそろ反騰期に入る可能性が高いと予想します。株価のトレンドは反対に業績見通しは非常にポジティブです(前期に続き、今期・来期共に増収増益予想)。また、ここでは一昨日18日にフィディリティ投信が5.89%の同社株式を保有したとの大量保有報告があり(946万4000株)、また、一方では外資系モルガン・スタンレーがターゲット2000円を継続するなど外国人による小糸への投資に積極的な姿勢が透けて見えます。下値不安は乏しいと考えられます。
7956 ピジョン
テクニカル的にはやや過熱感が生じていましたが切り返したことで「上昇トレンド継続中」という格好に転じつつあります。国内では少子化で不振ですが中国や米国といった海外の伸びを背景に業績の回復が進んでいます。また、ここでの新しい手掛かりとしては米国で母親や妊婦向け用品事業の強化を進めており、その第1弾として母乳を保存しておくための電動搾乳器を開発、ウォルマートなど全米展開する大手小売店で販売を始めていることです。日本とは違って人口増が続く米国での母親や妊婦向け用品事業の強化は素直にプラス材料と考えていいでしょう。
9433 KDDI
株価は5月に76.6万円の高値をつけた後上値の重い展開が続くが、70万円割れで押し目買いが断続的に入っており、再度高値奪回の動きが期待できる。今後もシェア拡大の動きが続く事を評価する動きに加え業績の上方修正も加わり株価は反発の動きが想定される。三菱UFJ証券ではレーティング「1」。本日の日経新聞に「3社と米クアルコムはこれまで携帯電話メーカーが個別に開発していた端末のソフトを共通化する」と報道されています。開発コスト削減で低価格での端末提供が可能になり、競争力強化につながることを好感されているようです。
6914 オプテックス
株価は1月の高値3510円を付けた後下押し、200日移動平均線も下回る動きとなっているが、防犯カメラなどの需要増加への期待が広がっていることで、下値固めから反発の動きに転じると想定される。立花証券では強気見通し、4月からセンサ技術を武器に自動車のドライブモニタ分野に参入し、新製品投入効果と欧州立て直しにより、会社計画を上回る業績拡大へとの評価。 自動ドア用センサーでも海外での需要拡大など事業機会は多いとの見方です。
8332 横浜銀行
株価は昨年12月の1032円高値から直近で700円台まで下押し。金利上昇による利鞘拡大の恩恵もあり、株価も早晩4桁を目指す展開に。200日移動平均線を上抜けている為上値への期待が高まっている。又、ゴールドマンでは、中長期保有を目的としたコア銘柄として、投資判断を「中立」→「買い推奨」に引き上げています。
今日の推奨銘柄(中期編)
中期狙いの投資を中心にお伝えしていきます。超短期の投資と違い、中期投資では、個別の銘柄の動向だけでなく、株式市場全体の流れも非常に重要な要素となってきます。株式市場全体の流れを知ることで、株式投資に対する多角的な見方を養うことができます。
2059 ユニ・チャームペットケア
ユニ・チャームの子会社で、犬・猫用のペットフード、トイレタリー用品の製造・販売を行う企業です。少子化の中、ペット市場の拡大が続くほか、人間の子供以上にペットに費用をかける傾向も進んでおり、成長期待の高い銘柄です。ペットフードも付加価値の高い高価格帯の商品が好調で、秋の新製品発表会では、ウェットタイプのキャットフード、「銀のスプーン缶詰タイプ」が注目されています。この新製品発表会を受け、ゴールドマン・サックス証券では13日付けで、中立の投資判断継続ながら、目標株価を4600円から5300円に引き上げています。今3月期は経常利益で前期比10%増が見込まれていますが、27日に発表予定の第1四半期決算で既に好調スタートが確認される見通しとなっています。株価は25日移動平均線をサポートに上昇トレンドを継続しています。成長期待の好チャート銘柄として、5000円台の年初来高値更新、更に上値を試す展開が期待できます。
明日の上場銘柄
明日の新規上場銘柄はありません。
〜 直近の上場銘柄 〜
3811 ビットアイル(ヘラクレス)公開価格55万円・1株単位
初値は公開価格を69%上回る79万9000円、直後に80万9000円の高値をつけたものの、すぐに下落に転じるとストップ安の69万9000円で引けました。個人投資家を中心に市場心理が冷え込む中、初値上昇率は限られたものとなったほか、初値近辺を高値に低迷するIPO銘柄が多いこともあり、一旦下げ始めると利益確定の売りが殺到しやすくなっています。ネットでゲームや音楽を配信する企業にサーバー設置の専用ラックや電源設備を提供する、インターネットデータセンターを運営する企業です。データセンターは筆頭株主である寺田倉庫の倉庫を改修して利用しています。賃料が安く、低価格でのサービスが提供できるほか、設備の拡張性が高いことが強みとなっています。引続き下値を探る展開が予想されます。
記載記事については、その内容において、正確性、信頼性、利益を保証するものではなく、原因のいかんを問わず一切責任を負いません。投資の最終判断、最終責任はご自身でお願いします。市場内外部要因により株価は予想に反して下落する場合があります。当社及び情報提供者は、本情報に基づいて被ったいかなる損害についても一切責任を負いません。投資については自己資金の範囲内で慎重に行うようにして下さい。
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発行元:有限会社アシストライフプランニング
担当:ファイナンシャルプランナー 久本伸治
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