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本日の日経平均は4日続伸となりました。FOMCを通過したNY市場と日銀短観の発表を終えた東京市場のそれぞれがイベント通過による買い安心感が広がっているようです。また、長期の波動が上昇トレンドを形成しているとするシナリオも変更ありません。
引き続き日経平均は14,045円からの戻りを試す展開が続いています。日本も米国も気掛かりだったイベントを通過したことで買い安心感が広がっていることが指摘されているわけですが、引き続き日本株の上昇を支えているのは外国人の買い越し基調でしょう。
前日まで3日連続の買い越しで日経平均も3連騰、そして、本日は4日連続で買い越しとなり日経平均も4連騰ですから「偶然」と考えるよりは外国人が日本株に前向きな姿勢を見せている間は東京市場に買い安心感を与え、買い優勢となりやすいと考えられます。
買い越しが続いているというよりも6月の安値をつけにいく過程で見られたものと違い「意識的に売っていない」というものでしょうか。外国人が意識的に売ってなければ株価水準も安くファンダメンタルズも良好なだけに戻りやすい状態にあると考えられます。
とはいえ、日経平均をテクニカル指標のRCIで見ると13日線はすでに過熱ゾーンに差し掛かっており、25日線も追い掛けている最中であり、「買いに適した季節」が一旦は終盤に近づいていることを示しています。だから買えない相場ということではありません。
買えない相場ではありませんが、テクニカル的には上昇局面も「終盤」に差し掛かり、日経平均の上値メドも16,100円と計算していますので、せいぜい余地は300円〜400円程度だとして、値上がり銘柄数1000超という展開も来週からは続かなくなると予想します。
全体の戻りに「疲労」が見え隠れし始めるとすれば狙いは個別であり、特に7月は下旬から第1四半期の業績が報じられてくることも意識されるでしょう。調整で低水準になった好業績銘柄の戻りや増額修正期待銘柄の動きに注目していくべき局面でしょうか。
本日もそうした観点からいくつか推奨銘柄を選んでみました。
相場を生きる!
〜 買いと逃げ 〜
実際に株式を買うことは簡単です。その代わり売る(逃げる)場合の判断が難しい。買った後、損しないようにするにはどうすれば良いのでしょうか?そもそも「損しない運用方法」というものは、損してしまうタイプの人にはなかなか理解できない。損しないで運用するという事は、一般の人にとっては想像以上に驚くほど細かくシビアです。株式投資している皆さんは株の本を読んだり、株式スクールに通ったりしながら運用テクニックを磨き、ある程度の知識をお持ちだと思います。しかし現実は、9割の人が損しているのです。これは理解出来ていないと言うこと以外のなにものでもありません。
損をしない運用方法を簡単に説明すると、株式を買った後、安心して持つことなどありえません。そして、期待してホールドした場合でも、翌日、買値や自分で決めたロスカットラインに到達した場合は即刻カット。割り切って運用することです。「上がるかな?」なんて様子など見ません。そこに感情などなにも入りません。どんな状況下でも関係なし。下げたら売り。上がらない場合も即刻売る。言葉では理解できても、実際に出来る人は少ないと思います。また、殆どの人がこの話をしたら「いつでも売りじゃないか!これでは儲けれないね(笑)」なんて言います。しかし、このことを本当に理解し実行できたら、本当に儲けることが出来ているのです。
一般的な運用でありがちな罠。特にスイングトレードする上で陥ってしまう点ですが、買値より下げてホールドしてしまう。それも少しの額。その後また下げて我慢出来なくなりロスカット。結果的に損してしまうというケース。あまり保有が長くなると、結局のところ下げてしまい、持ち続けることが出来なくなってしまうのです。よって、今後、スイング及び中期トレードをする場合、厳格なロスカットラインを必ず設定することをお勧めしたいと思います。例えば、ロスカットラインは狙う(狙える)値幅の30%と設定する。
スイングトレードをされている方で、損が多い方の場合では、まずルールとして必ず2〜3日の中で結論付ける。これには当然、利益確定ラインとロスカットラインもしっかり設定しておき、機械的に感情を入れず運用する。例外は絶対ありません。この運用パターンで試していき、上手くいかない場合は実際に自分が買い付けした位置、銘柄など良かったのか反省してみる。そして、繰り返し運用してみる。利益がでるようになってきたら自分なりにルールを修正していき値幅を狙いに行く。これもあやふやではなくきっちりルールを決める。紙に書いて目の前にぶら下げておくと効果あり(マジ話)。
このトレーニングの場合、最初から上手くいく人はまずいません。最初はロスカットだらけで損が積み重なります。そのうち、トントンになり少しづつですが、利益が出てくる。試行錯誤しているうちに損しない自分流の運用パターンができてきます。と、同時に株式投資というものが見えてくる。こんな感じです。
よって、損したくない方は限りなく実際にお金を使った感覚でのペーパートレードをしてみてください。
私の場合、買いは殆どやりません。空売り専門とまでいきませんが殆ど売りのみです。しかし、買いの場合も空売りの場合でも理屈は同じです。ただ、買いで押し目を狙うより天井を狙う方がライバルが少ないので狙いやすい。また、銘柄を探す場合も単純で上げている株。ここから買うのは嫌な株、行き過ぎている株を探すだけでいいのです。だから空売りをやっています。
低位株はカサ上げで、いろいろな株が浮上してきています。結果論ですが、ここ2週間で低位株の9割近くが上がっています。買いでいく場合は、まだ出遅れている株がありますからマークですね。空売りの場合はここ2週間で殆どの株が急上昇しています。必ず一息つくはずです。日経平均の日足チャートを見たら判ると思います。下がスカスカで怖い。アメリカが下げれば一度調整するかもしれません。ここ2〜3日で高値圏で揉み合っている株があれば少し小高い局面(天井)があれば狙う価値があると思います。
〜 低位株で出遅れている株 〜
7769 リズム時
7990 ダイワ精
7952 河合楽
4404 ミヨシ油脂
6621 高岳製
5142 アキレス
7724 金門製
9633 テアトル
8074 ユアサ商
4611 大日塗
6674 GSユアサ
2211 不二家
2056 日配飼
〜 三菱UFJ証券の信用需給の良い銘柄・悪い銘柄 〜
信用需給の良い銘柄
9697 カプコン
2873 加ト吉
6376 日機装
6965 浜松ホトニクス
4041 日本曹達
4114 日本触媒
信用需給の悪い銘柄
6701 NEC
8002 丸紅
8233 高島屋
5334 日本特殊陶業
4118 カネカ
1812 鹿島
7911 凸版印刷
相場トピックス
〜 引き続き日銀短観 〜
日経金融新聞では昨日の日銀短観を受けて、市場関係者に緊急サーベイして見通しを聞いています。そのタイトルは「6月短観、3市場関係者に聞く――株、年末1万7000―8000円、利上げ織り込む」となっています。年末の日経平均予想が18000円とは強気見通しですからその根拠を知りたいところです。以下はその内容。
短観を受け株式市場では利上げ観測が強まるのですが、ゼロ金利解除を「脱デフレの象徴的な意味を持つ」とすると株価にプラスと受け止める声もあり、株価には中立と言えるとの見方があります。むしろここから買い進むには材料不足で、夏場の日経平均株価は1万4000円台から1万7000円台程度で一進一退との見方が多くなっています。
相場が動き出すとすればカギを握るのは企業業績の上方修正となります。短観では2006年度設備投資計画が大企業全産業で1990年度以来の高い伸びを示しています。この旺盛な設備投資計画が業績収益の底上げに結びつくかどうかが注目点と言えます。企業各社の4―6月期決算の発表が始まるのは7月下旬です。日本経済新聞社の集計によると、全国上場企業1606社(金融を除く)の2007年3月期経常増益率は1.5%どまりで、上方修正の余地は小さくはありません。
問題はいつ企業が上方修正を打ち出してくるかですが、米国景気の動向や原油高などを警戒して第一四半期では通期予想の修正を見送る公算も大きい。実際の修正は中間期決算の予想が出始める秋以降とみられ、相場が一段高となるのは年末にかけてとの見方が多い。4月の年初来高値(1万7563円)を抜き、年末には日経平均が1万8000円台まで強含むとの見方も広がっています。
懸念材料もないわけではない。利上げなら株高を支えてきた投資マネーの収縮が予想されるほか、有利子負債の比較的大きな業種・企業は手掛けにくい。株価には重しになりかねない。債券市場では新発10年物国債利回りの上限が2.1%前後と、現在の水準から大きくは上昇しないとの予測が多い。年度内にあと1回程度は再利上げがあるとの見方が多い一方で、実施時期の予測は10月から年度末まで幅広く分かれています。追加利上げを巡る思惑から「やや上振れする場面もありそう」との指摘もあります。
外為市場では円相場は年後半にかけて円高・ドル安が進むとの見方が増えています。米国の利上げ打ち止めが近づく一方、日銀は利上げに踏み切り、日米金利差が縮小するとみているためです。9月末までに1ドル=110円の節目を再び突破するとの予想も出ています。11月に中間選挙を控え、米政府がドル安政策を取るとの思惑もくすぶっています。ただ、米景気減速が日本経済に悪影響を及ぼせば一方的な円高・ドル安にはなりにくい。
ゼロ金利解除の根拠を求めていた日銀にとって、今回の短観の中でも特に設備投資に関してはその切っ掛けになりそうな結果となっています。6月の企業短期経済観測調査(短観)で設備投資計画が上方修正されたことなどを受け、市場関係者の間では日銀は7月にゼロ金利政策を解除するとの観測が大勢となっています。政府はゼロ金利解除に反対の意向を示してはいますが、米国の利上げ休止の動きもありますから、このタイミングを逃すと逆にやり辛くなることも想定する必要があります。日程的には日銀の金融政策決定会合が13日、14日と実施されますから、ここでゼロ金利解除、更に福井俊彦日銀総裁の村上ファンドへの拠出問題で、辞任を前提にした話が進むとの観測が出ています。世論の怒りの増幅から市場に対して政策判断として辞任と引き換えに「ゼロ金利」を解除すると言うことになるのかも知れません。ここからの2週間は日銀の金融政策を巡る動きを見極める展開が続くことになりそうです。
〜 引け後のニュースから 〜
2651 ローソン
今2月期の第1四半期決算を発表、営業利益が前年同期比16%減と落ち込みました。天候不順、ハイウェイカードの販売中止の影響で売上が落ち込んだほか、女性向け、シニア向けの新業態店舗の出店が費用増加につながり、利益を圧迫したものです。既存店売上の大幅な改善は見込みにくい中、新業態への注力は前向きな動きとして評価できますが、業績への寄与度は織り込みにくい状況です。直近の株価は75日移動平均線を前に上値の重い展開となっており、引き続きの調整基調が予想されます。
今日の推奨銘柄 (スイングトレード編)
ここでは、主にテクニカル分析とファンダメンタルズ分析を判断基準として銘柄を絞り込み、ザラバで仕込んでザラバで回転する超短期売買とは違って日中の株価が見られないスイングトレードで相場を手掛けている方向けにお薦めするコーナーです。基本的に仕込みから決済まで2〜3日を基本とし、最長でも1週間以内の投資を心掛け、仮に上がらなくても1週間以上は持たないことが原則となります。日経平均が連続して上昇するような地合いが良好な時や、反対に地合いが悪い時など投資する環境は常に同じではありません。その時の相場の地合いの強さや弱さを判断した上で柔軟な姿勢で売り買いしていただくことをお願いします。
3514 日本バイリーン
特段の手掛かり材料も見当たらないこともあって五月雨的な売り物が続いて700円台まで低迷。しかし、チャート的にもそろそろ底入れから浮上の構えを見せつつあることに注目したいと思います。業績見通しはマズマズであること、それと、足下では岩手県や沖縄県で季節外れの「インフルエンザ」が流行していることもあって主力事業ではないとはいえ注目されやすいと考えられます。792円〜794円が買いの狙いでしょうか。
4902 コニカミノルタ
不採算だったフィルム・カメラ事業を撤退するなど「事業の選択と集中」を進める中、2007年度にも最先端の発光素子の有機ELを照明向けに商品化する見通しが報じられ(2010年度に200億円の売上高を目指す)、収益拡大を見据えた前向きな経営戦略に転じ始めている点が評価されています。外資系モルガン・スタンレーでは株価2000円をターゲットにしていますが、時価の1500円以下には割安感があると考えられます。1460円〜1470円が買いの狙いでしょうか。
7606 Uアローズ
天候不順で夏物衣料の伸びが鈍いとの指摘もありますが、株価の調整が進んだことで買い安心感があります。また、中期安定成長を狙い、2006年秋からは主力業態に加えて小型事業のストアブランドを出店するなど新規の出店計画も打ち出すなど積極出店策に市場の関心も集まっています。押し目を狙う分にスイング・トレードも十分に可能だと考えられます。2230円〜2250円が買いの狙いでしょうか。
8868 URBAN
中堅企業で増益率の高い銘柄として注目されている同社ですが、セクター的には金融政策に影響を受けやすい企業です。特にゴールデンウィーク明けからは内外で懸念された利上げ懸念によって株価も低迷、チャート的には5月安値で底入れしたように見えますが今のところはハッキリとした方向感が定まらない動きをしています。それでも、現実的には7〜8月中には実施される見通しにある日銀の量的緩和解除は織り込み済みと考えるのが普通であり、時価水準を狙う分には大きなリスクはないと予想します。1415円〜1419円が買いの狙いでしょうか。
今日の推奨銘柄(中期編)
中期狙いの投資を中心にお伝えしていきます。超短期の投資と違い、中期投資では、個別の銘柄の動向だけでなく、株式市場全体の流れも非常に重要な要素となってきます。株式市場全体の流れを知ることで、株式投資に対する多角的な見方を養うことができます。
5802 住友電工 1687円(100株単位)
住友電工へは電線業界では首位、自動車用ワイヤーハーネスでは世界3位、光ファイバーなどの通信インフラでは世界4位の企業です。自動車関連、エレクトロニクスの好調が利益を牽引しており、原材料高分を吸収して、今3月期は売上、利益とも連続の過去最高益の見通しです。家庭用光ファイバーの拡大を受けて通信事業が黒字化、高温超伝導送電ケーブルを年内にも発売する動きも注目です。3期連続の増配で、今期14円配予定です。6月19日付けでは、モルガンスタンレー証券が電線業界自体の投資判断を引き上げ、住友電工個別では、強気の「オーバーウェイト」継続、目標株価を2050円から2200円へと引き上げています。株価は6月後半に25日移動平均線を突破、5日線に沿って上昇トレンドを継続しています。引続き年初来高値圏の1900円台に向けた続伸が期待できます。
明日の上場銘柄
3810 サイバーステップ(マザーズ)公開価格30万円・1株単位
パソコン向けオンラインゲームの開発を手掛ける企業です。現在運営中のゲームは2本となります。主力は最大8人まで参加可能な対戦型格闘ゲーム「ゲットアンプド」で、日本では5月から試験サービスを開始、その他韓国、中国、タイ、インドネシア、台湾でサービスを提供しています。速度が一定しないことから、オンラインゲームに不向きと言われてていた格闘ゲームを、独自の技術を開発して、利用者にストレスのないものを提供しています。ゲームへの参加は無料なものの、武器などのゲーム中のアイテムを販売して収益を得ています。参加者を多く集められる一方、収益が安定しないと言う難点もあります。今5月期は経常利益で前期推定比13%増の4.4億円を見込んでいます。今期は内部留保を優先して配当は行わない方針です。来期以降は業績を踏まえて配当を検討するとしています。上場に伴う調達資金約4億円は、独自技術の研究開発費と、ゲーム運営用の設備投資に充てる、としています。公開価格のPERは24倍台となります。類似企業にはガンホーオンライン(3765)のPER117倍などがあり、人気化が期待できる銘柄です。一方で、実際の成長性はそれほど高くなく、中長期的な成長期待はそれほど大きくありません。初値予想:61万円〜70万円
8991 ライフステージ(ヘラクレス)公開価格19万円・1株単位
分譲マンションの販売受託、不動産の再生・流動化を手掛ける企業です。売上の約6割は販売受託、2割強が不動産再生・流動化となっています。マンションの販売受託事業は近畿、首都圏、九州で展開しており、周辺の需要を詳しく調べて、需要の大きいものはデベロッパーと共同企画で取り扱います。不動産流動化事業は近畿地方に4件のマンションを建設中、来期以降の収益に寄与する見通しです。乗除後は、首都圏でのマンション販売事業を強化する予定で、3年後には主力の近畿圏と同数程度まで引き上げるとしています。前6月期の業績は経常利益で前々期の2.1倍、3.9億円を見込んでいます。前期は無配の予定ですが、今期以降は配当性向15〜20%をメドに配当を実施の方針です。上場に伴う調達資金約6億円は事業用地の取得及び運転資金に充てる、としています。公開価格のPERは14倍台となります。主力がマンション販売受託事業ですので、特段の割安感はない水準です。今後は不動産流動化事業がどの程度伸びるかが注目材料ですが、現時点では織り込みにくい状況です。ベンチャーキャピタルの保有が少ないこともあり、需給面からの人気化が見込まれます。初値予想:30万円〜38万円
記載記事については、その内容において、正確性、信頼性、利益を保証するものではなく、原因のいかんを問わず一切責任を負いません。投資の最終判断、最終責任はご自身でお願いします。市場内外部要因により株価は予想に反して下落する場合があります。当社及び情報提供者は、本情報に基づいて被ったいかなる損害についても一切責任を負いません。投資については自己資金の範囲内で慎重に行うようにして下さい。
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担当:ファイナンシャルプランナー 久本伸治
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