【(有)ALP】 Eメールレター シリーズ
  
     「FP久本の株式情報!」 vol.143 2006.08.27
 
 

8月25日(金曜日) 基調判断


25日の日経平均は小安くスタートした後上昇幅を拡大しましたが、1万6150円台から反転、大引けは21円安の1万5938円と続落しました。しかし、長期の波動が上昇トレンドを形成しているとするシナリオに変更はありません。

企業収益回復期待からの買いは継続するものの、追加の材料もない週末とあって、引けにかけては手仕舞い売りに押されました。1万6000円の大台を抜けなかったこともあり、上値の重さが意識されます。寄り付き前に発表の7月の全国消費者物価指数は市場予想を下回ったものの、見方はまちまちで、特段材料視はされませんでした。

東証一部の出来高は14億9253万株、売買代金は2兆23億円です。出来高は少ないものの、売買代金は5営業日ぶりの2兆円台回復となります。ソフトバンク、アコム、アイフル、新日石、イオンなどが下落、NTT、KDDI、京セラ、中外製薬などが上昇。新興市場は、日経ジャスダック平均、マザーズ指数、ヘラクレス指数とも下落しました。朝方は買いが先行したものの、利益確定に押される展開となりました。

また、週末のNYはバーナンキ議長の講演も強く反応できるような内容ではなかったことや原油高が重しとなって小甘い展開で終わっています。週末は様子見でやや売り優勢だった東京市場ですが、週明けもパッとムードが明るくなるとは思えません。カラっとした快晴ばかりを特に望むわけではないものの、今は指数的に過熱感が残っていることもあって週明けも曇りがちの展開を想定しておきたいと思います。

指数面の過熱感だけでなく個別のチャートもザ〜〜っと検証しても買い疲れ感がある銘柄が目立ちます(どれとはあえて申しません)。そういったチャートが多い場合は、何かの材料や手掛かりで買われる場合があっても保有していた人は利益確定をしがちですし、新たに買い付いた人も高値圏からの参戦とあって長く保有しない、そんな行動をしがちになるだけに、週明けからのトレーディングもそうした現在の投資家心理を承知した上で臨むべきだと思います。

引き続き日経平均は調整含みの動きを予想、高値の16,244円更新や16,500円更新で上ブレといった展開を予想するよりも、その前に15,500円近辺をテストする展開を想定しておく必要があるかもしれません(そこでは当然、弱気ではなく強気で対処となるはずですが)。ということで週明けも個別物色中心の展開と考えたほうが良さそうですね。


相場を生きる!


〜 儲かる投資家になる基本 〜

一般には、儲けられる相場と、儲けられない相場を見分けるということが出来ない人がいます。とにかく、証券マンが言ってきたら買い場と思う人です。これは証券会社にとっては一番良い人でありますが、現実には儲けられる人ではありません。年中相場を張っていては儲けられないのです。特に証券マンですと、月末になると手数料の稼ぎが悪い営業マンは、支店長に月末合わせをするように言われますので、25日過ぎは、必死になって自分の担当の顧客に商いを勧めるケースがあります。それでも、かつてのような激賞営業や、システム売買はなくなりましたので、迷惑なほど強烈ということはないでしょうが、それでも、証券マンから誘いがあったり、情報が入ると、ついつい買いたくなってしまう人が多いのです。つまり買い場は証券マンが勧めてきたとき、実際の相場の流れとは関係なしに、証券会社の手数料が必要なときに買わされているだけなのです。

それでは、いつ買えばよいのか、ということ。これを真剣に考えなければなりません。それが分かれば、随分、落ち着いて、儲けられる人になります。多くの投資家はいつでも株は買い場と考えている人も中にはいます。ところが、たとえば陸上ランナーが雨の日も、雪の日も、嵐の日も、曇りの日も、晴れの日も毎日タイムをとったとして、晴れの日にかなう条件の日は、そうはありません。株式もそうなのです。つまり、雨が降れば実際には走らないで良いのです。むしろ、相場が悪いときに相場を張ると、ことごとく損をしてしまうのです。そんな時に無理して株を買うことはないのです。やらなければ1年でも2年でも、また一生やらなくてもよいのです。慌てる必要はないのです。自分が儲けたいから、またとにかく買いたいから、今を買う、では駄目なのです。

一般に買い場を探るのはどうすればよいか、これが重要です。まず騰落率、サイコロジカルライン、信用残の経過、値上がり銘柄数、値下がり銘柄数、さらに全体の出来高、個別の出来高、さらに上昇率、さらに専門的な指数を取上げると切りなく、判断指数はあります。ところが、一般が新聞やネットサイトからキャッチできる情報は限度があり、閑散と、過熱の指数状態は判断できても、実際の投資時期については、具体的になかなか掴み難いのです。みんなが儲かっている時期、それは、確率が高く、今年の相場では2月3月という時期です。その時の状態をまず分析することが大切です。あの時には、ヤフー株が1億円を乗せた、として新聞やテレビで騒いだ時期の前でした。その時の日本は希望に満ちて、インターネット株は、ソフトバンクが20万円となり、40万円目標、また100万円になるのでは、という夢のような話しを現実に信じていた時です。実は、そのような展開のときは、過熱しており、過熱は後から冷めたとき始めて過熱と言えるのであり、その時にはなかなか分かる人はいないのです。

したがって、閑散場面では、株式は仕込みはことごとく後の儲けになりますが、実際にはいつから効果的な上げがあり、そして、いつに過熱して相場が終わっていくのか、その判断がなかなか一般には掴み取ることが出来ません。アバウトに話しをすれば、今は10人いれば3人が強気、7人が弱気です。これが多少上げてくると、そして、やがて相場が上がってくると、逆転現象が起ります。それは3人が弱気、7人が強気のときがきます。そして、さらに上げてくると10人いれば9人が強気というときがあります。それが殆ど場合ピークです。10人いれば10人の強気はありません。それは万年弱気が必ずいるからです。そのため、10人いれば9人が強気のときは過熱しており、殆どの場合には株はかなり上げてきています。リスクが強いときです。今ような状況は、先行きが保証されており、絶対に間違いない、というのであれば、目をつむって買いですが、ダウは下振れが起るリスクもまだあるため、当然、一般は短期中期的にも仕込み場としては現在動けないのです。

3人が強気、7人が弱気、こんな状態から、やがて5人が強気、5人が弱気というポジションがきます。それは出来高面でも、今よりも好転がみられるときです。さらにそろそろ儲けが見えてきた場面であり、その指数も好転するポイントがあります。このような時期が実際には買い場です。とある記事でみたのですが、総合銘柄指数を作るという計画があるそうです。つまり、騰落率、値上がり、出来高などウソのない数値データーを並べ、それの平均指数を数値化すると、分かり易い場合があるのです。閑散、好転、過熱という時期を経て、株式は必ず参加人数と比例して、株価は高くなり、商いが膨らんでいきます。つまり、市場に今100万人が参加しているとすれば、好転では500万人、やがて過熱では3000万人以上が参加しているという状態が生れるわけです。つまり、市場は参加人数に比例して、閑散、好転、過熱を繰り返すのですから、今ような閑散の先行きどうなるか分からない場面では、個別株に投資してもみんな長期方針になってしまいます。それでは、今買っても、何ヶ月後に買っても同じです。

これらを総合して、買い場がいかに重要であるか、それは、やはり人の集まりをみて、決めていくことになります。祭りが始まると、支度が行われ、三々五々の人が集まるようになり、やがて人が溢れ、そして立錐の余地もないほどの人で埋まるとき、祭りはピークです。この動きを株式に当て嵌めてみて下さい。つまり、これから多くの人数が集まるという気配を肌で知ることです。その前に投資をする。まさに「ミネルバの梟は黄昏で飛ぶ」です。つまり、自分の中で、これから確実に相場は盛り上がるだろう、という確認がとれたときから投資をスタートさせ、そして、これ以上は集まらないとしたピークのときには利食いして、黙ってみていること。この感触が相場で一番大切なのです。そのような感性については、今後も実践を通じてこのコーナーでは話しを進めます。うまくいくと、来月には次の買い場がくる可能性がありますが、その展開の中でも、とにかく見切り発車するのでも、自分なりの確率を確かめる法則を持つことが大切であり、勘や運で相場をやることは許されません。経験のない人の勘ほど当てにならないものはありません。

実際に投資をスタートさせる場合でも、とにかく株式は確率性にかけるのです。それは上げばかりではなく、下げるリスクについての確率もはかるべきです。可能性のある銘柄、儲かる確率の高い銘柄、それを、儲けられる全体の確率が高いときに張ることです。それは年間を通じては平均でも3度ほどしかありません。市場では同じ資金が、短期にしかも1クール3カ月を限度に動いている場合が多く、その展開では、通常の短期銘柄はどんなに長くても3カ月が命と考えた方がよいでしょう。


相場トピックス


〜 斉藤君と亀田君 〜

高校野球の決勝戦で延長、再試合と白熱した試合を行い、マスコミの連日の話題になっていますが、早稲田実業の斉藤君とボクシングの亀田君とのことをフジサンケイアイである作家が雑感として書いています。あくまでも私個人が言っている事ではないことを前提に、以下の文面を紹介します。

『高校野球が半ばプロ化して、PL学園を代表とする常勝の高校があちこちに出来て以来、私はすっかり興味を失っていたし、朝日新聞ほかの感動押し売りメディアの報道も偽善的で嫌いになっていた。だから、何年も甲子園の野球中継を見てこなかった。今回、珍しく決勝戦に付き合ったのは、本当に偶然としか言いようがない。

途中略

この日週刊文春から、前日深夜に放送された亀田大樹×ウィド・パエス戦について取材されたばかりだった。テレビが毒した最もいやらしいスポーツ(?)放送で、私は「ボクシングと言うよりは演歌大会じゃありませんか」と答えたのである。如何に視聴率が稼げるとはいえ、あの下品でマナー知らずの兄弟をチヤホヤした上に、8月2日の亀田興樹×ランダエタ戦の摩訶不思議、疑問符結果をテンとして恥じないTBSに呆れていたから、よけいに今回の甲子園大会の2度の決勝戦が清涼剤になったのだと思う。低迷巨人戦の関係者も、理由が那辺にあるか考える良い機会になったのではなかろうか。』

何度も言いますが、決して私が言ったものではなくある作家が言ったことです。但し、ここだけの話、全く同感するところです。高校野球についても何故野球だけがここまで大々的に取り上げられて、注目を浴びるのか不思議でなりません。高校生は色々なスポーツを行っています。勿論マイナーなスポーツも多くありますから、仕方ない部分もありますが、それでもここ何年かで人気が出てきたサッカーでも高校野球ほどマスコミは騒ぎません。純粋に高校生のスポーツを応援するのであれば、野球だけでなく、違ったスポーツにも目を向けることが肝要のように思います。

但し、これがプロとなればそういう訳には行きません。金が掛かるとやはり「人気」が無ければ商売にはなりませんから、どうしても視聴率などを当てにしてものが前面に来ることになります。その結果、亀田兄弟のような見苦しい輩が登場することになります。一説に拠りますと、裏では礼儀正しい兄弟で、本来は決してあのようなマナーが悪くはないと言う話もありますが、視聴者が見るのはやはりテレビで現れた彼の姿ですから、どうしても彼本人の姿として受け止めることになってしまいます。個人的に一番心配するのは、テレビを見ている子供達が強くさえあれば、目上の人間でも誰でも「タメ口」をきいて良いものだと誤解することです。社会に出てそんな事が通用するものではないと考えれば、テレビ局や興行側も過剰な演出は避けるべきではないかと思います。


〜 個人投資家復活 〜

新興市場など中小型株の反発の動きが鮮明になっています。相場全体は日経平均で16000円台が重くなって来ましたので、相場の先高感を意識する上では他に物色の矛先を向けるしかありません。又、年初に個人投資家の多くがライブドアショックで痛い目にあったという経験則を元にその投資手法にも変化をもたらしていると言う報告があります。この手法が儲けるための絶対的な手法ではないものの、一つの売買手法であることに違いがありません。本日の日経金融新聞に「個人投資家の逆襲が始まる。」としてライブドア事件後のネット関連株の急落をきっかけに、大きな痛手を受けた個人が、失敗を教訓に復活の道を歩き始めたとして売買手法の変化を掲載しています。

それによると、売買手法は「脱回転」、「脱新興・中小型株」。大型株を中心に情報をじっくり分析し売買のタイミングを計る。損失のリスク管理も強化し、着実に収益を積み上げている。個人が再び株式相場の主役に躍り出る日は遠くないと言うものです。

日経平均株価はようやく1万6000円前後まで回復したものの、なお調整色は残る。楽天証券の福永博之チーフストラテジストは「これまでの個人は相場が下落すると株取引から遠ざかった。今は違う。損をした理由を分析し、相場環境の変化に応じて運用方法を見直す人が多い」と指摘する。ネット経由で個人が一日に何度も回転売買を繰り返し「ワンクリック相場」と呼ばれた昨年とは様変わりだ。

日本の株式相場はボックス圏にあるが、デフレ脱却の流れは変わらないとみた個人の株式市場参加は途切れない。投資信託を通じた中長期志向の個人マネーの流入が続いてる。格付投資情報センター(R&I)分類で国内アクティブ型の追加型株式投信について、QUICK・QBRが資金の流出入額を調べたところ、7月は540億円の流入超となった。ボーナス需要が膨らんだ6月に比べ鈍化するものの、流入超は昨年10月から10カ月連続。2000年以降では最長だ。

特に高配当利回り型投信が目立ち、7月月間の流入額上位10本のうち5本を占める。「相場が不安定な中でも一定の収益を期待できるディフェンシブ性が支持されている」(高瀬浩主席研究員)。個人の資金が株式相場の下支えをしている。株式への投資意欲も復活してきた。東証が24日発表した8月第三週の投資主体別売買動向(東京、大阪、名古屋三市場の一・二部合計)によると、個人のシェアは前週比2.7ポイント増の32.7%。これで3週連続で30%以上を維持した。昨年12月に55%まで上がったシェアは、相場急落を受けて今年5月には25%まで低下していた。3週連続の30%台は日経平均が年初来高値に上昇した3月から5月にかけての8週連続以来だ。

背景には相場の重しだった高水準の信用買い残の減少がある。昨年から今年前半にかけて、個人が積極的に手掛けた東証二部と新興三市場の信用買い残をみると、この動きは顕著だ。直近の買い残は7200億円強とピークの今年1月中旬に比べ、約4割も減った。「個人の買い意欲は戻りつつある」との指摘もある。個人が信用買いした株式の含み損益を示す信用評価損益率(三市場一、二部合計)は6月にマイナス19.7%まで悪化していたが、18日時点でマイナス8.4%まで改善。約3カ月ぶりに節目のマイナス10%を下回った。個人投資家の復活は相場を強力に下支えするものとなりそうです。

〜 引け後のニュースから 〜

9675 常磐興産
第1四半期決算発表と共に、9月中間期及び通期での業績を下方修正しました。通期の経常利益は7.9億円予想から7.4億円に、最終損益は7.4億円の黒字予想が4.4億円の赤字継続の見通しとなりました。更に、2円を予定していた配当は見送りの方針です。同時に福島県いわき市の「スパリゾートハワイアンズ」を10年ぶりにリニューアルすることも発表しています。2007年中に、家族との親交を深められる新テーマ型プールゾーン、ハワイの町並みをイメージした複合型商業ゾーンの2つのテーマゾーンをオープンする予定です。下方修正はマイナス材料ながら、「ハワイアンズ」のリニューアルは来期以降のプラス材料として評価できます。


今日の推奨監視銘柄 (スイングトレード編)

ここでは、主にテクニカル分析とファンダメンタルズ分析を判断基準として銘柄を絞り込み、ザラバで仕込んでザラバで回転する超短期売買とは違って日中の株価が見られないスイングトレードで相場を手掛けている方向けにお薦めするコーナーです。基本的に仕込みから決済まで2〜3日を基本とし、最長でも1週間以内の投資を心掛け、仮に上がらなくても1週間以上は持たないことが原則となります。日経平均が連続して上昇するような地合いが良好な時や、反対に地合いが悪い時など投資する環境は常に同じではありません。その時の相場の地合いの強さや弱さを判断した上で柔軟な姿勢で売り買いしていただくことをお願いします。

6326 クボタ 
株価は業績の上方修正を好感して4月に1370円高値を付けたが、200日線を割り込む動き。PER17倍台とバリエーション的な割安感もあり、大和総研は北米向けを中心とするトラクター販売が好調で欧州やタイといった新しい地域向けにも伸び始めていると高評価。 モルガン・スタンレー証券では、目標株価の基準変更に伴い、1220円から1340円に引き上げた。北米内燃機器の底堅さへの期待は不変で、直近の株価下落により押し目買いの好機到来と判断している。投資判断は「Overweight」継続している。UBS証券では新規「Buy2」としている。日興シティグループ証券は投資評価「1H」を継続、ターゲットプライスは1400円。 ゴールドマン・サックス証券では今期会社計画は超過達成すると予想している。

4543 テルモ 
株価は昨年9月以降上値3600円台、下値3300円近辺の往来相場から下値200日線、75日線をサポートラインにして底固い動きから、8月に入り4000円台が定着してきている。バリエーション的にも割高感なく、一段高の動きが想定される。信用の取組み面でも0.28倍の貸借倍率は妙味が高い。三菱UFJ証券ではレーティングを「2」。日興シティグループ証券では目標株価を4800円としている。
 
9672 東京都競馬
東京都の五輪誘致に絡み、かりに誘致に成功した場合の地価上昇の思惑から、東京近郊の土地持ち企業など含み資産株に市場の関心が集まっており、よみうりランドなどとともに動意づきました。東京五輪については開催実現するかどうかはまだ先の話になるが、3月や9月など地価絡みの経済指標が発表になる時期に動きやすい習性があり、短期的に人気は継続しそうです。その他の材料株も物色人気が徐々に活発化しており、五輪誘致が新たな相場のテーマとなる可能性もありそう。大引けでは利益確定売りが先行したものの、終日堅調な展開となった。上ヒゲの長さは気になるものの、6月の戻り高値373円を抜いたことで新たな波動に突入している公算も高い。短期的には一気に400円台へ乗せる展開も来週以降は想定できそうです。ちなみに今06年12月期の連結経常利益は経費削減が寄与する格好となり、従来予想の17億3000万円から18億6000万円へ増額しています。

4182 三菱ガス化学 
クレディ・スイス証券が取材報告レポートを作成し、第2四半期以降の収益改善や足元のメタノール市況急騰を考慮すると、再び投資対象として注目されてくるとの見方を示しました。同社のメタノール市況の前提は1トン=250ドルだが、年間平均では300ドルを超える見通しであり、少なくとも30億円程度は持分利益が上乗せされる見通しとのこと。加えて、電子材料で平均10%程度の製品値上げや液晶フィルムなどの好調もあり、連結経常利益は会社予想500億円に対して550億円程度になると予想。「収益モメンタムの改善やメタノール市況急騰を考慮すると、再び投資対象として注目されてくると思われる」と指摘しており、投資評価を「アウトパフォーム」、目標株価を1800円で継続しています。25日の株価は前日比3%弱の調整となったが、週明け以降の押し目は狙ってみたいところですね。今後も増額修正の余地が残るだけに、5月高値1610円を意識した動きも予想できそうです。


今日の推奨銘柄(中期編)

中期狙いの投資を中心にお伝えしていきます。超短期の投資と違い、中期投資では、個別の銘柄の動向だけでなく、株式市場全体の流れも非常に重要な要素となってきます。株式市場全体の流れを知ることで、株式投資に対する多角的な見方を養うことができます。

6841 横河電気
制御機器、計測機器を主力とする企業で、売上は半分弱を海外で上げています。株価は年初より下降トレンドを継続していましたが、1500円前後での下値固めを経て浮上、25日・75日移動平均線を抜けて順調に推移しています。7月末には9月中間期決算を下方修正しています。これは、半導体テスタの需要が低調だったもので、特に台湾メーカーの在校調整などが響くもので、第2四半期の大幅な落ち込みが見込まれるからです。しかし、第3四半期にはテスタの好転が見込めること、更に制御機器の受注が想定以上で推移していることで、通期業績では、経常利益で6%増の見通しを据え置き、更に達成が見込まれます。また、想定為替を1ドル100円と、現状の水準から見ると、かなり固く見積もっており、この分の上乗せも期待できます。株価は1500円近辺からの戻り歩調後、1700円前後での調整を継続しています。しかし、足元では25日・75日移動平均線の乖離が縮小、ゴールデンクロス目前の動きとなっています。PER29倍台の現水準には割安感もあり、1800円〜2000円どころを目指す動きが期待できます。


明日の上場銘柄


週明け28日の新規上場銘柄はありません。

〜 直近の上場銘柄 〜

2496 アルク(ジャスダック)公開価格5万5000円・1株単位

初値は公開価格を50%上回る8万2500円をつけましたが、株価水準が低く値ごろ感から、初値形成後に上昇幅を拡大、12万8000円の高値引けとなりました。出来高は14万株超で、公開株数の6倍に達しています。語学学習商材の制作、販売を主力とする企業で、デジタルガレージ(4819)の完全子会社です。通信教育型の英語学習教材「ヒアリングマラソン」、月間英語学習雑誌「イングリッシュジャーナル」などを展開しています。主力の通信教育講座では英語以外の語学も含め、40コース以上を提供しています。その他、留学斡旋、、辞書などの出版、企業向け海外赴任研修なども手掛けています。アルクに資金が流入しており、他の直近IPO銘柄はやや軟調です。



記載記事については、その内容において、正確性、信頼性、利益を保証するものではなく、原因のいかんを問わず一切責任を負いません。投資の最終判断、最終責任はご自身でお願いします。市場内外部要因により株価は予想に反して下落する場合があります。当社及び情報提供者は、本情報に基づいて被ったいかなる損害についても一切責任を負いません。投資については自己資金の範囲内で慎重に行うようにして下さい。

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発行元:有限会社アシストライフプランニング
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