【(有)ALP】 Eメールレター シリーズ
  
     「FP久本の株式情報!」 vol.126 2006.07.30
 
 

相場を生きる!


〜 人と同じことをしない基本 〜

株式投資では、まず通常8割の人が同じ行動をとっていると言われています。その上で、実際に人と同じ行動をとっている人が損をしています。特に信用取引をしている方の殆どの方が損をしています。それはなぜか、経験不足と、理論武装の不足から、市場の特に証券会社に利用されるだけ利用されている、ということになります。実際には、株式で勝つためには、その場、その場で判断を変えたり、相場の流れに合わせて強気、弱気するという展開ではなく、基本的な銘柄の取り扱い方が必要となります。つまり、どんな場合でも自分の型と、さらに銘柄における選択方法と、さらに好みの銘柄基準を決めるという三要素が必要となります。その上で、勝つという面では、確率との勝負になるため、確率が高いと思われるところで勝負するという展開となります。ところが殆どの投資家は勝負する以前の設定で負けてしまっています。また、投資するための知識も、また経験もない人がそのまま実践だけをやり続けるケースが多いのです。

基本的には人と同じことをしない、それが株式で儲かる道です。「人の行く裏に道あり花の山」という格言どおりの展開こそ、儲かるための方法となります。まず市場に参加している人の8割が短期売買を目指しています。実際には短期売買のサイクルに巻き込まれていると言った方がよいかも知りません。そのため、短期サイクルの流れに巻き込まれて、実際には売りことができないで、そのまま長期保有の塩漬けにしてしまい、大損する。そんなタイプの方が殆どなのです。この損するパターンから脱出するためには、やはり、方法を考えないと駄目です。また、その方法を知った上で実践を積む必要があり、やはり個人の力で安易に儲けられると判断しない方がよいと思います。人と同じことをしない、という裏には、あらゆる常識的なことの逆の行動こそが勝利するという展開であり、逆を知ることはその逆も知らなければならないため、正道も極める必要があり、その点でむずかしいため、途中で断念して安易な投資家の道に進んでしまう人があまりにも多いです。


〜 無研究、無反省、無努力 〜

株式の三無主義は、「無研究、無反省、無努力」です。実際には株式教室で教えてくれる、長期方針の相場展開、四季報の読み方などでは儲かるわけがないのです。市場は短期サイクルで動いていて、それを長期銘柄を選択する基準で見ても仕方なく、また3カ月先、6カ月先のことなど変わらないのに、そんな長期で投資してどうなるか、それは誰にも分からないのです。そのため、あくまでも短期投資という面にかけるということでは、それなりの理論武装も研究もしなければならないということです。そのために学習する機関も教室も残念ながら日本にはありません。米国では専門教育を受けるために、1講座5万円も6万円も払っても実績がある講座であれば人は溢れています。3年先、4年先まで講座が聞けないという有名なテクニックの会社も数社あります。基調なのはそのような技術というものが無料で身につくほど世の中あまくない、またダダで身につくものは役立たない。自己責任の国である米国では一般がそれを知っているのです。

人と違うことをやるためには、人と違う考えと、人と違う行動をすることです。それは一般の人からみれば、奇異に映るでしょうが、実際にはそのような人しか儲けられないです。まず普通に日常騒いでいる銘柄の殆どは証券会社、もしくは事業法人の仕掛けです。つまり、よい銘柄があれば、それを証券自己が買い、さらに証券会社がその顧客や営業マンに知らせて、さらにプロ筋に情報を流す、その上で他の証券が知り、新聞社も知りさらに、ディラーが売り買いをして人気づくと、一般がようやく知るのです。そのような展開の中ではどうしても一般の方は高値掴みになってしまう危険性が強いため、あくまでも情報価値と、高くなった株の内容について、なんでも買うのではなく、真剣にその銘柄がどこまで上がるのか、それを見極める必要があります。それが一般投資家が儲けるかどうかのカギになるのですが、まず普通には8割は駄目でしょう。買ったところが天井というような銘柄が殆どであり、出がらしのような銘柄しか一般には伝わらないのです。そのため、まず一般の方が知る銘柄は駄目だ、というような概念を持ってください。当然、インターネットサイトや掲示板などは見ない方がよいのです。


〜 業界新聞の裏読み法とは 〜

業界新聞が倒産したり、倒産の危機になったのは、大手証券が業界新聞をまとめ買いしてくれなくなったからです。外国証券などは業界新聞は一切読んでいません。そのような展開から業界新聞は業界の中にあり、大手のまとめ買いがなくなると、実部数は5分の1ほどに落ち込んでしまったのです。その上、インターネットの時代で誰でも株価は知ることができる、つまり業界新聞を買わなくてもよい時代になってしまったのです。そのため、経営することが出来ないほどの赤字が各社大きくなり、今存在する業界新聞はすべて青息吐息です。その業界新聞でも、発売されるのは、早刷りと言われるものが前日の夕方の4時半過ぎでありますが、まず業界新聞はその場の賑わい新聞として記事を書かないと売れないのです。つまり、上げているもの、その場で人気化しているものを書かないとまったく売れません。これから上がるもの、安値のものを書いてもまったく売れないのです。そのため、客のコンセプトが業界新聞をここまで墜落されてしまったのです。

業界新聞は、その場で上げている株の材料新聞と考えてください。すると、読み方はまったく一般の方とは違った読み方をしなければなりません。当然、買う必要もなく、ネットの一般サイトも見る必要はないのかも知れませんが、読むとすれば、業界新聞の読み方は、まず2週間前の記事を読んでみるとよいのです。すると殆どの株が下げてます。つまり人気が終わって、相場は下げているはずです。ところが、そのときに、数は1割、2割でしょうが、相場が残っている株、下げてもしっかりしている株があります。実はそれが狙いとなるのです。今ならば石原産業とか、東邦亜鉛とか、ニチロとか、一貫した買いが続くような株がそれです。東急不動産などもその例です。つまり、業界新聞などは他人と同じような展開でみるのではなく、その日に掲載された銘柄は敬遠して、その上で、2週間も遅れて記事をみて、その上で人気と商いが続いているような銘柄に価値がある。そんな読み方をするのです。これは株式月刊誌でも同じです。私も長く株式誌を作ってきましたが、まず締め切りは2週間前です。その上で、人気化した銘柄は2週間してみると、殆ど数下げていて、その中からの本物銘柄が上がるのです。


〜 情報とは買えということではなく、買えば売るということ 〜

日々多くの情報が流れていて、その情報というものは、信頼がない、銘柄に力がない銘柄ほど早く終わり、多くの一般の提灯を必要とするものであれば、それはいろいろな噂やデマや情報が蔓延します。それはあたかも弱い犬ほどよく吠える、というのと同じであり、騒がしい銘柄であり、情報がオーバーな銘柄ほど逆に上がらないケースが多いのです。その上でプロ筋は、銘柄をみて、また金融筋などの状況をみて、流れてくる銘柄の判断が出来ますが、一般の方は、金融筋の解体銘柄も外国証券のレーティング上げ銘柄も、さらに内容のよい銘柄も同じように扱ってしまい、それこそ、味噌くそ同じ扱いにしてしまうため、やはり、銘柄については、情報が流れてきて買われているようなものは、それが買い情報というよりは、一般に買ってもらって、証券会社はプロ、仕手筋たちが高値を逃げるために情報と、最初から判断した方がよいのです。それを銘柄で見極めるためには経験と研究が必要ですが、当初は、やはり、銘柄情報とはプロたちが逃げるための情報であり、それを利用するためにはどこまでの株価が仕込み限度かはっきり見極める必要があります。

そのため、プロのディラーも株価というものを意識して、とにかくまずは安値で買うことに重点をおきます。その上で材料はあとから知ることが殆どです。一般の方は、株価が上がっても、材料が良ければ仕込みしようとしますが、それはまったくの間違いです。材料がどんなによくても上げ切ってきまった株はあとはプロに利食いされて終わってしまうからです。そのため優先順位としては、まず株価、さらに出来高推移、次ぎに材料性であり、上げ続ける株は取り組みと材料性ですので、それを吟味しても良いのですが、それよりも大切な基準はやはり初動からどこまでが仕込みできる株であるか、という株価判断が一番なのです。その点はまったく一般の投資家にはない概念であり、材料性に振り回され、情報に振り回されるというプロにはない判断で一般の方の殆どの方が惑わされている状況にありますが、そんな投資家からは脱出しなければ儲かる投資家にはなれないのです。その点ははっきりしています。目から鱗の株式理論とは、まったく一般の考えとは違った展開をすることからスタートするということです。


〜 大きく儲けようとする者は大きく損をする 〜

一攫千金を夢みて大化け株を狙う。それは投資家の夢であり、希望であります。ところが現実には大化けは大きく儲かる大化けではなく、大きく損をする大化けしかやってきません。大きく儲けようとすればするほど実際には考え方は大きくなるものの現実には思い通りにならないで大きく損することになります。大きく儲けようとする心が損に対しても寛大になり、さらに大きく儲けようとする意識だけが先にたち、大きく儲けようという気持ちがアダになり、たとえばホームランばかり狙ってつぶれていく野球選手のように、実際には大物ばかり狙っていれば当然普通の利益など目に入らなくなり結局はプラス効果にならないというケースが多くあります。

木っ端をひろい大木を流す、という言葉があります。ただし、株式においては木っ端の中に大木があれば拾っておく、ということが一番良いと思われます。実は木っ端を拾いつづけた人が勝利していることが多いからです。最初から一発で1000万円の儲けを狙う確率よりも10万円の儲けの方が現実的であるからです。かつてヤフー株が100万円台から1億円に化けたことがありました。その後、ヤフーは大きく下げて多くの犠牲者を作りました。儲けた人の10倍も20倍も大損した人を作ってしまいました。ソフトバンクなども当時一般のビギナーが生まれたこともあり多くの犠牲者を出し株価は百分の1のスケールで暴落していきました。このように大きく儲けようとする心理は大きく損するという現実を生んでしまうことが起こります。しっかり儲けるためには地道に儲けを重ねるという心理が必要です。


〜 早く儲けようとする者は早く損をする 〜

大きく儲けようとする欠点のつぎに、殆どの人の陥る欠陥は、売らない間違った投資と、早く儲けようとする判断ミスです。市場に参加している投資家の殆どはプロのサイクルで運用しています。プロは利益を目的とするため、短期で運用して儲けを出す資金が多いのです。このサイクルに素人が巻き込まれるケースが多く、プロが仕込みをして人気化するとその高値を仕込みにいき、そしてすぐに相場が出来高激減とともに終わっていくと、そのまま持続して持ち続けてしまうケースが殆どです。短期的な銘柄の判断や運用方法の実践をしらないでプロの運用に参加するため、早く儲けようとしているのに実際には売り場がなくそのまま持続して大損するケースが目立ちます。早く儲けようとすればするほど実際には損も早く起こります。逆に上げが遅い株は売り物を消化してあげてくるためじっくり上げるケースがあります。

短期サイクルで動いている株なのは、中期、長期で安定した上げをしてくる株であるのか、それを判断することは重要です。そして殆どの株はディラー主導ですので、短期で仕掛けが起こり、短期で結果が出て短期で終わっていまます。そのため、早く上がる銘柄は勝負が早く得することも損することも結論が早いのです。その点では、短期には短期の割り切り、運用手法が必要であり、だらだらと持続しか出来ないのであればやれば損することの繰り返しになってしまいます。大切なのは結果であり、結果が駄目であれば投資は失敗です。この点では銘柄がどう動き、どのような展開の中で成功するのは、または失敗してしまうのか、冷静に分析する必要があります。失敗して損したくない、それは誰でも同じですが、失敗して保有してそして損を拡大させること、それが一番駄目な投資となります。短期投資に勝つためには短期投資のノウハウを身につける必要があり、それは失敗が当たり前であり3本に1本、波乱相場では2本に1本がスカのケースもあるのです。


〜 小さく儲けようとする者は小さく儲けを出す 〜

こすい人は、実社会では嫌われます。『こすい』という言葉はけちであり、小規模であり、かつ狡賢いイメージで嫌われる言葉かもしれません。ただし、他人に関係しないことで、自分でこすい分にはいくらこすくても構わないのです。つまり頭を使い、自分の資金を増増やすことに『こすく』なることです。こと株式に関してはいくら格好悪くても、こすくてもよいのです。臆病なくらい用心深く、それでいて貪欲に儲ける。誰の目も気にすることは無く、自分の世界の中で展開していくためには、とにかくどんな投資でも利益が上がる人が一番偉いのです。それを誰に話すわけでもないのですから、儲けてもけっして人に語らず自慢せず、自分の世界を築くことが大切です。それは格好など関係ない投資で十分です。こつこつと利益を積み重ね、そして損が出るときには、損が拡大しないうちに逃げる。得失点勝負ですので、儲けが多いのも損が少ないのもまったく同じです。その点では株式投資は知的なゲームであり自分の理性をコントロールして数値管理するものですので、その点ではどこまで自分を押さえてそして冷静な運用に徹することが出来るのか、それがポイントです。

大きく儲けようとすれば大きく損をする、反面、小さく儲けようとすると本当に小さく儲けるものですが、それは大切にすることです。その上で、銘柄によっては大きく儲けようとしないでも儲かることもあります。それは良い意味の誤算になります。ところが大きく儲けて小さく利食いは考えませんので、誤算というものが殆どないのです。基本的には1億円儲けようとして1億円とれることはありません。あくまでも小さい儲けの積み重ねが必要であり、基本的には欲張らないことです。なんでもよいから塁に出ることを考え、そしてコツコツと打率、打点を拾っていくというイチロー方式が一番良く結果としてMVPとなり高額な年俸となるように、株式においてもコツコツ小さな儲けを出すように心がけることは重要です。その上で、相場が良くなればコツコツとした小さな儲けもときには利幅が乗ることがありますので、基本的にはいつでも同じスタンスの中で損を少なく、そして利益はあまり欲張らずに積み重ねる必要があるということです。

今は半数の人が証券マンとの取引をやめてネット取引になっています。ネットの利点はいろいろとあります。まず手数料が安いため昔の証券ディラーと同じような運用が個人でも出来るようになりました。もう1点は誰にも遠慮 することなく自分の投資が出来ることです。かつて証券マンを通じて取引をしていた人は証券マンを通して注目を申し込むため、やはり儲けや損についてかなり証券マンを意識した人がいました。気の弱い人は証券マンの目を気にしてなかなか損切り出来ない、また儲けたときには何か奢るということをやっていた人もいます。それは人間的な付き合いですから無視は出来ません。これは過度な投資を自粛したり、間違った注文を出さない、さらにアドバイスなどももらえてメリットはあっても結果としては自己責任やさらに投資についての研究などの点ではデメリットになるケースもあり、日本人はネット取引が合っていて、孤独の中で自分にかつ投資を展開するのが一番良いと思います。せこい儲けでもおおいに結構。しっかりとコツコツ儲けを出して損を大きく出さないこと。それを守ればやがて儲けは大きいものになっていきます。


〜 一生持てるような信頼のある株とは 〜

銘柄選びは、店頭で大根を選ぶような気軽さではなく、家や車を選択するような慎重さがあってもよい、とよく言われます。これは当然長期投資についてです。基本的には家を選ぶときには、自分と家族のことを考えて、学校の距離、病院、公共施設、通勤の便利さ、買い物、日当たりの良さ、地質、ご近所、方角など、どんな方でも少なくとも10項目はチェックすると言われています。それは一生住むかもしれないものであるからです。ときには何度も足を運び入念に調べることもあると思います。実は長期投資、特に資産株選択ではそれが必要なのです。何も考えずに、いとも簡単に失敗したら、損してもいい、失敗したら持ち続ければよい、きっと当たるだろう。というような気軽な気持ちで買うケースが多いのですが、まず殆ど場合に買って後悔することが多いのです。実際には資産として長期保有する株は一生持てるような信頼のある株を選択する必要があります。

一生持てるような株とはややオーバーかも知れませんが、買ったら、少々下げても買い増しするような株でなければならず、最初からこの株であれば持ち続けることが出来る、という根性がある、それで好きな株でなければならないと思います。私がよく推奨するのは、『この会社が倒産するときには日本が終わってしまうような立派な会社であり、必要不可欠な企業』と答えています。たとえば最近の通信の会社はいつライバルが現れ、いつ人がやめたり、いつ事故があったり、さらに問題性が発生するとすぐに消滅する会社が多いのです。雪印食品とて長い歴史をひとつの事故で閉めることになったのですから、その点では資産を投入するのはやはり信頼があり、そして日本にとって必要不可欠な企業である必要があります。ソフトバンクは買えないが、ソニーは買える。という見方があり、さらに基本的には生活において必ずその企業が必要と思われるものは生き残るということです。

さらに、ポイントはやっている内容が成長性があり、かつこの会社が好きであること、これも大切な要素になります。世代交代からカリスマ経営者が変るとき、企業は方向性を失う場合がありますが、カリスマ的な経営者を狙う場合にはその経営者が高齢であれば敬遠しなければならず精神が受け継がれるのであればよいのですが、基本的には経営者にほれ込んで投資する場合にはその経営者が若いことが条件になります。また、企業に投資する場合にはその企業の方針が好きだ、もしくは、時代の中にしっかりと生き残るものがあるというポイントが大切です。社長の顔は見えないけど、企業の姿勢が見える、というものです。14年間バブル崩壊相場で株は駄目だったのですから、これから投資する場合にはどこを狙ってもとれる。単純にはそう考えてよいでしょう。ただし、それでも銘柄選択は重要であります。

すると長期投資において銘柄はかなり鮮明に絞られてきます。この会社がなくなるわけがない、という会社に絞るのです。その上で日本は今後アジアが強烈なライバルですので、知能と技術がなければ生き残れないためシンクタンクがある企業が生き残ります。さらに国内では何が重要で何が必要か選別する必要があり、その場の流行だけで買われた株や、時代がくると衰退するようなものは除き、着実に生き残る企業体を捜すということになります。まず銀行が作れるような資産のある、トヨタ、ヨーカ堂、ソニーなどは生き残るでしょう。必要不可欠ですのでセブンイレブンも残るでしょう。コーラ、ビールもなくなることはなく、トイレタリーなども必要不可欠。電気、ガス、水道、当然残ります。そのような展開から未来予測をして、しかも20年先、30年先でなくても近未来でよいのです。すると、これから上がる株がだんだんに見えてくるはずです。それをご自分の好きなもので持てるもの、下げたら買い増しをするものを見つめて、まずは一弾の買いを入れればよいということになります。


〜 基本的な銘柄選択術とは 〜

長期投資は、これから特に2年、3年先をみた展開でよいと思われます。アバウトにみれば、それくらいの日数で変化は起こると思います。ただし、あくまでも長期投資を展開する方は、資産家であり、少なくても数千万円という余力があり、目先的な短期投資だけのサヤでは収まらないほどの資金余力がある方を意味します。ただし、資金がない方でも、短期投資に向かない人はいます。また短期運用で失敗してシコリとして長く無駄な株を持つ続ける人も多くいます。実際には長期投資で、3年後に倍になるなんて魅力がない、と考える人もいますが、実際に3年後に倍以上になっている株を保有したとしたら、そのときには、そんな幸せはない、というほど喜ぶのです。したがって、資金の効率を考え、自分の性質を考えた上で、どうよう資金の組み立てをするか、また株だけでやるのか、他のものと分散するのかよく考える必要があります。

ひと昔前は、資産の三分割として、株式、預金、土地というような考えがありました。ところが今は土地で持ってもまだ目減りする危険性があります。預金は目減りしませんが、効率的ではなく、やはり今の時代では、株式において半分は運用して、株式において長期と短期を分けていく必要性があります。長期においては上記で説明したように信頼のある株を本気になって仕込むこと。そのためには家を選ぶような慎重さがあってもよい。ということです。短期においては、すぐに他人の情報や、ネット上の情報に飛びつくのではなく、自分の選択基準を作ることが重要となります。基本的にはある程度の運用をしてきた方は、下の条件を買う前の状況で短時間に見ます。ベテランは過去の経験から、性質を知っているため、経験が助けになるケースもあります。

 ◎銘柄の質 (資本金の大きさ、浮動株、大株主)

 ◎過去の相場の習性 (天井が大きいのか、癖など)

 ◎増資、投信、しこり(需給動向を推測する)

 ◎業績 (今期、来期、連結収益)

 ◎材料性 (収益寄与、将来性を決める大切なポイント)

 ◎取り組み(取り組みが大きくなると化ける期待が)

 ◎手口  (個人ディラーなのか、ネット証券、さらに法人なのか)

 ◎チャート(株価の位置、トレンドなどを観察する)

 ◎テクニカル指標 (そのときに当たっている指数を参考にする)

このような展開から、あとは自分で決めた投資ルールに沿った運用をします。この場合には出来るだけ人間的な感情で運用しないこと、相場の上げ下げにあまり左右されないで運用することです。投資環境が揃って確率が見えたときに投資をして、そして条件を決めたルールに沿って運用するのです。たとえば200円で買った株について、どこを目標とするのか、利食い予想を決めておき、そしてあとはどこまで下げたらカットするのか、それも事前に決めた上で運用をスタートさせます。このような基礎を教えてくれる人は市場には誰もいませんし、殆どの方が基礎なしで行き当たりばったりの運用をして、証券会社が決めたその場のテーマ株の高値を買い、そして売れずに塩漬けにして大損する、それでも証券会社は買いでも売りでも儲かりますが、一般は一切儲からない。すべて自分が強くなれればならないのです。とにかく当たり前の投資をしていて儲かるわけがないのです。基礎を知り、そして研究し、そして考えた上で儲けの入り口に立つということです。




記載記事については、その内容において、正確性、信頼性、利益を保証するものではなく、原因のいかんを問わず一切責任を負いません。投資の最終判断、最終責任はご自身でお願いします。市場内外部要因により株価は予想に反して下落する場合があります。当社及び情報提供者は、本情報に基づいて被ったいかなる損害についても一切責任を負いません。投資については自己資金の範囲内で慎重に行うようにして下さい。

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発行元:有限会社アシストライフプランニング
担当:ファイナンシャルプランナー 久本伸治
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