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本日の日経平均は前週末比100円以上の下落で始まりましたが、午後に入ると自動車株や主力の一角が戻り始めたことや先物への仕掛け的な買いによって底堅い動きを見せました。また、長期波動が上昇トレンドを形成しているとするシナリオも変更はありません。
本日は前週末のNY市場の下落を受けて外国証券が1520万株の売り越しに転じました。先週は木曜日、金曜日と連続して買い越してきたことで外国人の継続的な日本株買いに期待が再び膨らんできていたところでしたが、週明けは一転して売り越しに転じました。
常に米国市場の騰勢に付き合い、その日の地合いも外資系証券の寄り前の注文動向次第であり(皮肉を込めて米国株の写真相場と揶揄される東京市場ですが)、そのため先週末のNY株の動きや今朝の外国証券の動向は買い方にとって失望的なものとなりました。
しかし、先週の金曜日に三菱電機の人気に刺激を受けた松下やシャープといった四半期決算に期待する動きが本日も午前中から続き、午後に入ってからも続いたことで売り方による買い戻しが膨らみ始め、先物には仕掛け的な買いまで入ってきたという状況です。
無論、週明けのNY市場の動きがどうなるかは分かりません。8月8日のFOMCを前に徹底的に売り込む動きを続けるのか、それとも「追加利上げ休止」を見込んで反発に転じていくのか分かりません。東京の朝の動きはNY次第であることは違いないでしょう。
それでも先週からの「四半期決算への期待」という動きはまだ続くと考えられます。好決算銘柄への個別物色によって日経平均は底堅い動きを続けると予想します(15,090円、15,100円を目指す動き)。
相場を生きる!
〜 みんな弱気 〜
全体に弱気が蔓延しています。米国経済の失速、レバノン情勢のさらなる緊迫化、為替、原油価格の不安定さ、8月FOMCにおいての金利上げ懸念など、とにかく、まだまだ不安材料が山積みの中で、NYの安定がないと日本株の安定も浮上もないのですから、この波乱がまだ続くことは避けられないと思います。
これは、先週の盆と正月が来たような大暴騰、2600本から上がった相場でも同じでした。手放しでは喜べない。本格的な上昇は無理。いつ、ドカーンと爆弾が落ちるかも知れない中で、上げ続けることはないということでした。それでは、これから絶望なのか、まったく駄目なのか、といえば実際には違います。
米国も日本も、ここまで下げてしまうと、下げれば下げるほど買い意思が強まるからです。手数料に関係しない、一部の銀行が弱気を伝えているケースはありますが、すでに、国内では、大手証券の狙いでも強気意見が出てきました。先週、米国の経済誌バロンズがサマンサタバサの記事を書いて暴騰しましたが、今週は米国株は買いとの内容を伝えています。
株価収益率から見ると、日本株、米国株ともに今後の押し目は買える。ただし、それがどの程度の下値なのか、地獄をみて多くの投資家がさらに諦めてしまうような位置まで下がるのかどうか見ていく必要はありますが、これからの調整場面で買い場が来る。それを見続けてこの2カ月経過しましたが、さらに下げるリスクがあり、特に米国では地政学的なリスクの早期解決はないので、日柄の中で織り込みにすること。その上で、8月のFOMCあたりが底値になるとの見方もあります。
底値が明確に分かれば、今の位置は誰でも買いますが、いつの場合でも、底値は完璧な位置で買うことは無理です。したがって、3つの投資方法となります。
〇 下値を段階的に買う。例えば250円の株であれば、230円も210円も覚悟して買い増しする。
〇 日経平均の反発を見て、短期間だけで運用し、短期回転する。
〇 相場が上がるのを見て、環境が揃うまで買わない。
反発を見て、狙いたい株をここからマークしてください。上がる時には、日経平均のチャートと同じような動きで下げた株は一緒に戻ると思います。また、買い人気が集まりそうな株ということで、業績が良くなり実力がある株を狙うのが良いと思います。
3402 東レ
8002 丸紅
4004 昭和電工
4676 フジテレビ
6674 GSユアサ
8306 三菱UFJ
6752 松下電器産業
7242 KYB
相場トピックス
〜 相場見通し 〜
月末を控えた株式相場も見通しについてですが、特に米国株式市場やイスラエルによるレバノン侵攻から地政学的リスクが高まっているなど、外部環境に不透明感が強まり、先行きに対する不安心理が投資家の間で広がっています。特に国内のハイテク株や国際優良銘柄に影響の強い米国企業業績について、インテルやデルがアナリストの予想を下回る内容であったことで、更に不確実性が強まる展開となっています。実際に先週の日本株市場も、概ね米国株式市場の上げ下げに合わせた動きとなっています。今週は日本市場でもハイテク株を中心に四半期決算の発表が本格化することで、幾分国内要因による相場変動に変わる可能性もありますが、それでも外部環境の先行き不透明感が払拭されていないだけに、余計に相場の気迷い症状が続くことになるかも知れません。
中東情勢についてですが、大和総研のレポートでは次のように分析しています。「地政学リスクは“陰の極”を通過かするのではないかと見ています。連休明けとなった先週火曜日である7月18日の日経平均は408円安と安値引けで急落した背景は、前週末の米国市場でWTI先物が連日で史上最高値を更新し、NYダウが3日連続で100ドルを超える下げとなったことである。原油高や米国株安の背景となったイスラエル・レバノン情勢は引き続き予断を許さない。しかし、地政学リスクが“陰の極”に達した時点で、それまで現金や債券などの安全資産に待避していた投資資金が株式などのリスク資産に回帰し始めるというのは、2003年3月開戦のイラク戦争や2001年の9.11テロ当時の相場の教訓でもある。先週反落基調で推移したWTI先物相場の動向を見る限り、今回の地政学リスクは“陰の極”を通過した可能性があるかもしれない。その場合、目先の米国株式市場では、次回8/8のFOMCに向けて改めて金融政策の方向性が焦点となろう。原油高の一巡が期待インフレ率の低下に寄与すれば、利上げ打ち止め期待で米国株式市場は堅調な展開となろう。」と言うものです。
又、投資家マインドの面でも“陰の極”を通過へとする見方を示しています。「米メリルリンチが先週火曜日の7月18日に発表した7月の機関投資家調査によると、今後1年で世界経済の減速を予想するとの回答が前月の61%から72%に増加し、拡大を予想すると回答した割合から差し引いた数値は−60%と、過去最低水準になったという。同じく欧州経済研究センターが発表した7月の景況感指数では、日本の景気見通しも悪化した。一方、大和総研は7月13日付けの月例経済見通し(7月号)で、「ここまでのところセンチメントの変化が実体経済の悪化に結びついているわけではなく、急速にグローバルな景気スローダウンが発生するという兆候は現れていない」とした上で、日本経済についても「日銀の金利正常化、2007年に可能性のある世界経済の減速などの環境変化に対して、日本経済が過去のような脆弱性を示すことはまず有り得ないだろう」と述べている。地政学リスクによって悪化した投資家マインドが株安を招き、株安が景況感の悪化につながるという悪循環は、今後徐々に解消されると見ている。」
いずれにしても投資家が思い描く以上に相場は先を進んでおり、悪材料視される材料は先んじて相場に織り込み消化しているのかも知れません。連日報道される中東情勢の悪化も既に株式市場は7割方織り込んでいるとの見方もあり、残りの3割は戦火が長引くリスクをどこまで考えるかと言うことになります。米国の出方次第では更に緊張の度合いが膨らみ、原油価格の変動率も大きくなる可能性もありますから、単純に楽観視する訳にもいきませんが、一時のような悲観的な見通しは徐々に後退してようです。大和総研では米国の企業業績発表でテクノロジー株の先行きに不透明感が強まる中でも「ハイテクセクターに注目」とする見方を示しています。
「今週の東京株式市場では、やはり主力各社の決算発表が続くハイテクセクターに注目したい。ハイテクセクターについては、在庫率が上昇している電子部品・デバイスセクターの在庫調整入りを懸念する見方もある。しかし、鉱工業生産統計で電子部品・デバイス工業の生産と在庫の伸び率を比較すると、アテネ五輪商戦後の反動もあった2004年当時の状況と比べても、必ずしも悪い状況とは言えない。先週発表された6月の日本製半導体製造装置の受注が、単月としては2000年6月以来史上2番目の水準まで増加したことも好材料と言える。」としています。米国株の影響で過剰に売り込まれたハイテク株などには投資妙味が出て来そうです。
三菱UFJ証券の信用需給の良い銘柄、悪い銘柄
信用需給の良い銘柄
1332 日本水産
2002 日清製粉
4507 塩野義製薬
2282 日本ハム
4204 積水化学
7756 日本電産コパル
信用需給の悪い銘柄
1801 大成建設
6701 NEC
6460 セガサミー
8035 東京エレクトロン
4062 イビデン
6103 オークマ
〜 引け後のニュースから 〜
4452 花王
花王が今3月期の第1四半期決算を発表しました。経常利益で前年同期比11%減、最終利益で同15%減などのないようでした。家庭用品事業での販売価格下落、原材料高のほか、カネボウ化粧品買収に伴う償却費用が利益を圧迫しました。しかし、通期で経常利益で3%減、最終利益で1%増の見通しは据え置き、今回の減益もほぼ想定の範囲内とみることができます。先週末にはゴールドマンサックス証券が買い推奨と目標株価3500円を継続しています。株価は25日移動平均線をサポートに上昇トレンドを継続しています。減益発表を受けた売りが出るとしても調整の範囲内にとどまるとみられ、中長期的にはカネボウ化粧品買収効果などを背景に成長期待は継続します。
今日の推奨監視銘柄 (スイングトレード編)
ここでは、主にテクニカル分析とファンダメンタルズ分析を判断基準として銘柄を絞り込み、ザラバで仕込んでザラバで回転する超短期売買とは違って日中の株価が見られないスイングトレードで相場を手掛けている方向けにお薦めするコーナーです。基本的に仕込みから決済まで2〜3日を基本とし、最長でも1週間以内の投資を心掛け、仮に上がらなくても1週間以上は持たないことが原則となります。日経平均が連続して上昇するような地合いが良好な時や、反対に地合いが悪い時など投資する環境は常に同じではありません。その時の相場の地合いの強さや弱さを判断した上で柔軟な姿勢で売り買いしていただくことをお願いします。
1605 国際帝石
やや沈静化している原油価格ですがレバノンとイスラエルの紛争が激化する可能性が高いことやイランの核問題など原油価格は依然として先高感が強いことから意識されやすい銘柄であること、加えて、値上がりが続く原油から液化天然ガスに燃料を転換する動きが強まっていることを受けて天然ガスの生産能力を大幅に増強するなど液化天然ガスの販売増が収益を押し上げる見通しにあることも株価の下支え材料と言えます。
3402 東レ
先週の923円高値をつけてから金曜日、そして本日と2営業日続落となっています。日経平均が続落となっている中ではやむを得ない動きかもしれませんが、ここ本日の場合は中国の中央銀行が預金準備率を0.5ポイント引き上げ8.5%にすると発表、今年3回目の金融引き締めを行ったことで中国経済の伸びに期待していたセクターに嫌気売りが出たことも否定できません。しかし、裏を返せば今の米国経済の連続して利上げを行わなければならないほど経済成長が続いているわけで、押し目は買っていくのがセオリーかと思います。
4331 T&Gニーズ
外資系ゴールドマンの推奨が話題になっていましたが、引き続き株価には出遅れ感が感じられ、押し目買いは十分に狙っていけると考えられます。55%増収、経常47%増益と好調だった前期に続き、今期も大幅な増収増益が見込まれており、ハイ・グロウス銘柄として株価の巻き返しは当面続いていくものと予想されます。
4506 大日住薬
決して過熱感が乏しいわけではありませんが非常に勢いがついています。外資系モルガン・スタンレーが1600円目標で新規設定してから底堅い動きが続いていますが、やはり、モルガンが推奨するように中堅製薬の中では競争力の高さは抜きんでており、市場の評価は今後も続いていくものと予想されます。業績相場の中では薬品株全般の安定感も見直されそうです。
4684 オービック
株価は1月末の高値27700円から下押し、200日線である20万円近辺で下げ止まり反発の動き。先の高値奪回を目指す展開に。クレディ・スイス証券では投資評価を「OUTPERFORM」にしている。2008年4月からの施行が決定した日本版SOX法により、バックオフィス系業務パッケージソフトへの需要が今後、拡大する。JPモルガン証券でも投資判断「オーバーウェイト」としている。大和総研では投資判断を「1」目標株価を30800円としており成長路線回帰を評価しています。
9433 KDDI
株価は5月に76.6万円の高値をつけた後上値の重い展開から200日線の60万円台前半まで下押したが直近で反発の動きを強めている。今後もシェア拡大の動きが続く事を評価する動きに加え業績の上方修正も加わり株価は反発の動きが想定される。三菱UFJ証券ではレーティング「1」。野村證券でも投資判断「1」としています。
6756 日立国際電気
株価は業績の好調を受けて2月に高値1775円を付けたが、その後は25日線、75日線を挟んだ動きが続く。新光証券では同社の製造拠点である富山工場は繁忙状態が継続しており、過熱感のない安定的かつ継続的な受注が続き、この好調さは短期的な調整局面は迎えても、今来期と継続する可能性が高く、業績の安定成長が見込めると評価し、投資判断「1」としている。又、ゴールドマン証券でも、「アウトパフォーム」としている。「携帯電話各社の2006年度の設備投資額は今年度比2割近く増え、1兆6000億円を超える規模になる見通し」で同社への恩恵が考えられる。野村証券では投資判断を「1」としている。今2007年3月期は、事業環境の好転により、大幅な増収増収になると予想している。年内に、半導体製造装置の生産能力を現在の1.8倍に増強するとの報道も材料視される。10億円を投じ新棟を増設、メーカーの設備受注がさらに拡大すると判断しています。
今日の推奨銘柄(中期編)
中期狙いの投資を中心にお伝えしていきます。超短期の投資と違い、中期投資では、個別の銘柄の動向だけでなく、株式市場全体の流れも非常に重要な要素となってきます。株式市場全体の流れを知ることで、株式投資に対する多角的な見方を養うことができます。
7011 三菱重工
総合重機ではトップ、造船、航空宇宙、防衛など幅広い範囲に強みを持つ企業です。地政学リスク拡大に伴う防衛関連の主力銘柄として、米ボーイング社の「B787」増産検討開始に伴う受注拡大期待など、話題性も高い銘柄です。前3月期は、コスト削減などを徹底、全セグメントで増益を達成しました。今期は成長分野への集中投資を重点課題としており、攻めの姿勢への転換が明確となっています。今3月期の会社予想は営業利益で前期比13%増、経常利益で同25%増を見込むものの、積極的な集中投資により、増額修正期待が高くなっています。株価は年初来安値圏に沈むものの、450円割れ水準では値ごろ感が台頭しています。今期2円増の年6円配を予定しており、配当利回り1.3%の面からも割安感があります。450円をメドに株価反転、目先500円台に向けた戻り歩調が期待できます。
明日の上場銘柄
明日の新規上場銘柄はありません。
次回の新規上場は27日のカワサキ(3045)となります。
記載記事については、その内容において、正確性、信頼性、利益を保証するものではなく、原因のいかんを問わず一切責任を負いません。投資の最終判断、最終責任はご自身でお願いします。市場内外部要因により株価は予想に反して下落する場合があります。当社及び情報提供者は、本情報に基づいて被ったいかなる損害についても一切責任を負いません。投資については自己資金の範囲内で慎重に行うようにして下さい。
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発行元:有限会社アシストライフプランニング
担当:ファイナンシャルプランナー 久本伸治
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