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本日の日経平均は反落して一時16,000円割れとなりました。特に弱気材料が見当たらない中を夏休みを終えて職場に戻った機関投資家による利益確定売りが膨らんだようです。一方、長期の波動が上昇トレンドを形成しているとするシナリオも変更はありません。
昨日は海外渡航者による成田空港への帰国ラッシュがピークを迎えたということもあって、寄り後から指摘されたように機関投資家による利益確定売りが膨らんだことに加え、ここもと若干とはいえ外国証券の売り越しが続いていることも材料視されたようです。
また、午後の下げについては「債先買い・株先売り」が原因という観測あったり、12時30分過ぎから先物の下げが加速したのは昨日、高視聴率を記録した高校野球の決勝戦、その再試合の開始時刻13時を前に買いポジションを解消したためとの指摘もありました。
高校野球を観るために買いを手仕舞うというのは本当かどうかは分かりませんが、少なくとも午前中から買い手掛かり難だったところにきて午後に入り、上値の重さを感じて手仕舞う動きが膨らんだことが引き金となり特段の理由もなく売られた可能性はあります。
とはいえ、先週末にもお伝えしましたように先週末の買いの動機となった良好なファンダメンタルズや主力銘柄の業績見通しが本日になって急に悪化したわけでもなく、むしろ、投資環境としては先週末よりも買い方には追い風が吹いているぐらいの状態にあります。
従いまして、日経平均の本日の2桁の下げは米国の利上げ懸念や景気減速懸念、あるいは国内のファンダメンタルズの悪化や企業業績悪化といった純然たる悪材料による下げではなく、単純に買いポジションの解消が連鎖的に膨らんだためと解釈して良さそうです。
心理的にも重要なフシと考えられた16,000円を割り込みましたが、それでも16,000円割れから一段安を見込んで新規に売り込んでいくだけの材料も乏しく、やはり、16,000円水準は明日も意識されるはずです。下げを見込むよりは戻りを想定すべきだと思います。
明確な物色の流れも見当たらず、先物の下げに引きずられるようにハイテク株も内需株もほとんどが見送られたような一日でしたが(食品、薬品などのディフェンシブが高いぐらい)、「戻りは主力クラスから」ということを想定した狙いで問題はないと思います。
相場を生きる!
〜 空売り日和 〜
上がるばかりの相場はありません。調整を入れながら、浮上する相場は逆に強くなると言われています。ここの動きは理想的とも言えますね。最近は地合が強いので空売り組も利食いが早いと思います。先物の買い仕掛け怖いですからね(汗)本日は、トヨタなどのまともな株が前場から調整、東芝などもしっかり下げました。1332日水の調整お見事と言うしかありません(汗)
買い方の場合は、明日の押し目は勝負ですね。なぜなら、買わなければ取れないからです(当たり前ですね)。悲観を買い、楽観で利食いする。その循環になっている今の相場では、ここでは勝負するしかないようです。ただし、これまた当たり前のことですが、下げたらどの株価になったら損切りする、というカットラインを必ず決めておく必要があります。
相場トピックス
〜 自民党総裁選 〜
9月の自民党総裁選の行方がいよいよ白熱する動きとなっています。事前予想では殆どが安倍晋三氏が他者を大きく引き離すと言う予想が多くなっています。安倍氏が次のポス小泉首相に最も近い存在であることは誰も認めるのですが、9月以降安倍政権になった時に市場はどうなるか、景気がこの先どうなるかが最も重要なポイントになります。恐らく小泉政権を踏襲する人間としては安倍氏が最も近い者であることは確かですし、構造改革を継承していく人間としては最も近い立場、或いは政策を遂行していくのではないかと見られています。実際に現在日本株を買っている外国人投資家にとっても小泉政権で進めて来た「構造改革」が今後も着実に進められることを評価する見方が大勢を占めていますから、その意味では安倍氏が政権を握れば、ある程度海外からの評価も受け入れられるのではないかと思われます。
日経新聞の世論調査で「ポスト小泉」の有力候補の支持理由の違いが鮮明になっています。安倍晋三官房長官は「人柄やイメージ」、谷垣禎一財務相は「経済政策への姿勢」、麻生太郎外相は「外交や安全保障政策への姿勢」が最多となっています。自民党総裁選で独走する安倍氏を他候補が追い上げるには、政策論争でどれだけ独自色を示せるかがカギを握りそうだと分析しています。特に安倍氏への支持理由は「人柄やイメージ」が43%と突出して多く、小泉純一郎首相に政府や党の要職で起用され続け、小泉改革路線の継承者として認知されていることに加え、現在51歳という他候補に比べた「若さ」も売り物になっています。2番目に多いのは「外交・安保」の28%。北朝鮮問題への対応などで存在感を発揮し、高評価を得たようです。
外見だけで人柄が分るはずもありませんが、「人気」と言うものは得てしてそんなものかも知れません。現在行われている(恐らくこれを読まれている時には優勝が決まっていると思われる)高校野球ですが、早稲田実業の斉藤投手ですが、彼がハンカチで汗を拭く姿が難とも品が良く好感が持たれると言うことで、女性の人気も急上昇しているようです。勿論個人的に見ても、同じスポーツ選手で格闘系の某K君のようにビッグマウスで自己をアピールばかりしているよりもずっと好感が持てるのは誰しも考えることではないかと思われます。その意味では「容姿」と言うのは非常に重要なポイントでになります。こんな事を良いますと大変失礼になりますが、小泉首相と対立した亀井静香議員の場合には圧倒的に「容姿」に差があったようです。見た目で判断することは建前では駄目だとは分っていても人間の好き嫌いを判断する本音の部分で判断する場合にはどうしても避けて通れないところがあります。
先ほどの日経新聞の世論調査の続きになりますが「次期政権に優先的に取り組んでほしい課題」(複数回答)で最も多かったのは、「年金・医療制度改革」の55%、次いで「景気・雇用対策」の38%、「中国や韓国との関係改善」の33%の順となっています。ポスト小泉の各候補は今後の政策論争の中で、年金不安の解消や医療制度の将来像などに関してより具体的な説明を期待されています。特に安倍氏は小泉政権下で進めてきた年金・医療制度改革に沿って、社会保障制度の現行水準を維持、年金・医療・介護の一体改革を進める方針です。倒産・失業からの再起を図る「再チャレンジ支援」を打ち出しているようです。その他重要な問題としては靖国神社参拝の問題が外交問題で特に大きな位置を占めているようです。
日経の世論調査では、首相の靖国神社参拝の政治問題化を避けるため靖国神社のあり方を「変える必要がある」との回答は52%に上り、「変える必要はない」の36%を上回っています。次期首相の靖国参拝への賛否は拮抗していますが、過半数の人が何らかの見直しが必要と考えていることが浮かび上がっています。靖国神社をどのように変えるべきか(複数回答)では「A級戦犯を分祀(ぶんし)すべき」が54%で最多。次いで「新たに無宗教の国立追悼施設を建設すべき」(24%)、「靖国神社を国立で無宗教の施設にすべき」(22%)、「千鳥ケ淵戦没者墓苑を拡充すべき」(20%)がわずかな差で並んでいます。最有力候補である安倍氏は恐らく小泉首相と同様に靖国神社参拝については積極的に行う方向にあるようですから、中国、韓国との関係が今後どうなるか非常に気になるところです。しかし、逆に言えば中国と韓国以外の国については大きな問題として受け止めていない訳ですし、今後の話し合い次第では改善の方向に向かうのではないかと思われます。いずれにしても仮に安倍政権になったとしても政策や外交などに大きな変化がないとすれば、海外から見た評価に加えて国内的な面でも現状を維持した動きが続くとして株式市場もそれを評価する動きになるのではと思われます。年末に日経平均が18000円になるとの楽観的な予想が徐々に現実性を帯びる動きが近づきつつあるようです。
〜 週刊エコノミストよりテーマ、業種別注目銘柄 〜
@ 少子化
◎ペット産業
2059 ユニ・チャームペットケア
2002 日清製粉グループ本社
◎ジェネリック医薬品
4555 沢井製薬
4553 東和薬品
4541 日医工
◎海外進出
2267 ヤクルト本社
8113 ユニ・チャーム
4911 資生堂
A 自動車−3Kリスクがあるが現所の株価は割安水準
7203 トヨタ自動車
7267 ホンダ
7261 マツダ
7269 スズキ
7272 ヤマハ発動機
B 電機・電子部品−上方修正の余地大きい家電は年末商戦がカギ
6752 松下電器産業
6753 シャープ
6503 三菱電機
6807 日本航空電子工業
4062 イビデン
6988 日東電工
C 鉄鋼・非鉄−高級鋼材で差別化する高炉は増配可能性大
5401 新日鉄
5405 住金
5411 ジェイ エフ イーHD
D IT−「IT不振」を抜け出すウエブ2.0企業群
4751 サイバーエージェント
2459 アウンコンサルティング
3793 ドリコム
E 銀行−金利上昇の恩恵を享受年末から株価にも反映
8411 みずほFG
8331 千葉銀行
F 小売り−天候不順で業績に明暗衣料専門店の「勝ち組」
7545 西松屋チェーン
7453 良品計画
2685 ポイント
G 外食・食品−「外食デフレ」は終焉、効果的な値上げ戦略へ
2702 日本マクドナルドHD
7581 サイゼリヤ
2752 フジオフードシステム
9936 王将フードサービス
7611 ハイディ日高
3387 クリエイト・レストランツ
7596 魚力
9955 ヨンキュウ
H ゲーム−女性・高齢者も楽しむ新型機登場で市場拡大
7974 任天堂
4728 トーセ
9684 スクウエア・エニックス
I 医薬品−医療費削減の強化でジェネリック薬に期待
4502 武田薬品
4555 沢井製薬
4541 日医工
4553 東和薬品
4282 イーピーエス
3780 メビックス
J 不動産−ビル需要追い風のなか再生ビジネスに注目
8934 サンフロンティア不動産
8923 東誠不動産
8944 ランドビジネス
〜 引け後のニュースから 〜
4324 電通
4-6月期決算を発表、営業利益で前年同期比23%増を達成しました。経常、最終益については前期実績がなく、開示していません。サッカーワールドカップでのチケット販売など関連業務の伸びが収益源となりました。また、インターネット広告や、新聞、雑誌向業務も伸びています。株価は36万円の大台を前に足踏みが続いていますが、好決算を受け、このラインを突破できるかが注目です。
今日の推奨監視銘柄 (スイングトレード編)
ここでは、主にテクニカル分析とファンダメンタルズ分析を判断基準として銘柄を絞り込み、ザラバで仕込んでザラバで回転する超短期売買とは違って日中の株価が見られないスイングトレードで相場を手掛けている方向けにお薦めするコーナーです。基本的に仕込みから決済まで2〜3日を基本とし、最長でも1週間以内の投資を心掛け、仮に上がらなくても1週間以上は持たないことが原則となります。日経平均が連続して上昇するような地合いが良好な時や、反対に地合いが悪い時など投資する環境は常に同じではありません。その時の相場の地合いの強さや弱さを判断した上で柔軟な姿勢で売り買いしていただくことをお願いします。
4005 住友化学
先週末は950円近辺まで突っ掛けましたが、再び5日線の926円近辺まで押し目を入れています。実力的には4桁クラスの銘柄には違いなく、短期的な妙味に加え中長期的にも投資妙味が感じられる場面です。保有株の売却益の計上とはいえ、4〜6月期と中間期の純利益を増額修正、通期予想に関しても今のところ最高益更新の見通しであり、時価近辺には割安感が感じられます。
6302 住友機
基本的には右肩上がりトレンドを維持、7月初旬の1083円を更新するプロセスにあると考えます。業績の底入れ観測(港湾・造船所向けクレーンを手掛ける機械事業や北米向けに油圧ショベルが伸びている建設機械事業が好調だったことで4〜6月期の経常利益が5割以上も増加)と共に株価も底入れ感から浮上態勢となってきています。通期業績も来期業績も増収増益見通しにあり、底堅い動きが今後も予想されます。
7203 トヨタ自動車
極めて「ど真ん中勝負」の銘柄ではありますが、やはり、「戻りは主力クラスから」と想定した場合はトヨタをハズすことはできないでしょう。主力が戻るのであればトヨタが戻らないはずがない、トヨタが戻らないのであれば主力が戻ることにはならない、そのように考えていいいでしょう(ここでモルガン・スタンレーが7600円目標に引き上げてきていたことも参考にすべきでしょう)。
7261 マツダ
同じく大手自動車のマツダですが、相場全体が安いということに連動しただけで、特にマツダの弱気材料や売り要因を見出すことはできないと思います。むしろ、拡大が予想される中長期的な業績見通しに対して株価の出遅れ感、割安感が目立つ状況です。この銘柄もモルガン・スタンレーが目標株価900円へと引き上げてきているという「外資系の強気判断」を意識したいところです。
4047 関東電化
株価は6月2日に1095円の高値を付けた後下押し、200日線である700円近辺まで調整するも業績の好調を受けて反発の動きに。4桁乗せも期待される。コスモ証券では「A」を継続。
4972 綜研化学
株価は2月に高値5500円を付けた後、200日線を下回る動き。ただ、今期予想PERで16倍、2008年3月期では15倍程度と依然として株価に割安感が強く、200日線レベルから4000円台半ば程度までの反発は十分に見込めるものと思われます。
6301 コマツ
株価は業績の好調を受けて、5月に2670円高値をつけたが、その後200日線下値にして三角持合の動きに。バリエーション的な割安感も強く、今回の業績上方修正もあり、再度高値を奪回する動きが期待されています。ドイツ証券では機械セクターは来期も2ケタ増益と想定し同銘柄をリストアップ。ゴールドマン・サックス証券でも配当に注目、投資判断を「OP」としている。KBC証券では投資判断「BUY」目標株価3000円としており、ゴールドマンサックス証券では投資判断を「アウトパフォーム」試算する今後12ヵ月の目標株価2800円は通過点となる可能性もあると解説しています。売られ過ぎの修正局面に。SUMCOが、コマツ電子金属をTOBで買収することで来年度以降の業績縮小要因にはつながるものの、それ以上に収益変動リスクの低下が評価材料視される格好となっています。野村證券でも投資判断を「1」にしており、大和総研でも投資判断を「2」、値上げ+製品ミックス改善+シェアアップで2桁成長持続と評価しています。
5803 フジクラ
株価は第1四半期決算の発表以後、好材料出尽くしとの見方から8月1日高値1447円から調整局面にある。しかし、14日安値13005円から再び切り返す展開となっており、押し目買い意欲の強さを示している。現状では年初来高値1473円と8月1日高値が二点天井の形状となっているが、業績変化率の高さとPER20倍割れの割安感から高値更新は通過点となりそうです。大きな節目は1570円程度まで見当たらず、増額修正銘柄の出遅れ株として注目してみたい。
今日の推奨銘柄(中期編)
中期狙いの投資を中心にお伝えしていきます。超短期の投資と違い、中期投資では、個別の銘柄の動向だけでなく、株式市場全体の流れも非常に重要な要素となってきます。株式市場全体の流れを知ることで、株式投資に対する多角的な見方を養うことができます。
6902 デンソー
技術力には定評のある国内最大手の自動車部品メーカーです。トヨタ、ホンダなどの自動車メーカーが国内外で増産している効果もあり、業績は好調に推移しています。発表済みの第1四半期決算は経常利益で前年同期比17%増の902億円、最終益で同62%増の225億円と大幅増益を達成しています。中間期見通しに対する進捗率は経常利益で67%、最終益で80%に達しています。中間期、通期業績を据え置きとしたのは、為替や原材料高などの変動要素を勘案したものですが、前提の為替は1ドル110円、1ユーロ135円と、足元の状況から見ると、今後業績上方修正の可能性も非常に高くなっています。また、7月末には2011年3月期を最終年度とする5ヵ年の中期経営計画を発表、最終年度には売上で前期実績より25%増の4兆円超、株主資本利益率を同9.4%から10%に引き上げる方針としています。企業業績好調を受け、7日付けでは大和総研がやや強気の投資判断「2」を継続、15日付けではゴールドマンサックス証券が「買い」の投資判断を継続しており、達成確度の高い目標として注目材料です。株価は8月に入って75日移動平均線、4000円の大台を抜けて堅調に推移しています。足元では、25日・75日移動平均線がゴールデンクロス完成、引続き4500円〜4800円台に向けて上値を試す展開が見込まれます。
明日の上場銘柄
2494 メディカル・ケア・サービス(ヘラクレス)公開価格27.5万円・1株単位
グループホーム運営を手掛ける企業で、三光ソフラン(1729)の子会社となります、全国で53施設を持ち、施設数では業界二位となります。稼働率は開設後約4ヶ月でほぼ100%と、業界でも高水準を誇っています。4月からは、新たに介護付き有料老人ホーム事業に参入、さいたま市に99室の施設を開設しています。今後運営ノウハウを蓄積、2008年8月期以降に開設を加速させる方針です。介護付き有料老人ホームはグループホームと比較すると、1施設あたりで売上で5倍以上、営業利益は8倍程度まで拡大するとしており、今後新たな収益源として期待できます。懸念材料は介護保険給付の急激な上昇を避けるため、自治体が新たな施設の受付抑制などを進めていることです。しかし、同社では、他の事業者より優位性があるとして、予定通り開設が進むとしています。今8月期は経常利益で前期の2.5倍、2.5億円が見込まれます。配当は内部留保を優先させるとして、当面見送りの方針です。公開価格のPERは30倍台となります。成長性からみてこの水準に割高感はありません。しかし、引続き介護保険の給付引き下げ圧力が減収懸念として残ります。初値予想:44万円〜50万円
記載記事については、その内容において、正確性、信頼性、利益を保証するものではなく、原因のいかんを問わず一切責任を負いません。投資の最終判断、最終責任はご自身でお願いします。市場内外部要因により株価は予想に反して下落する場合があります。当社及び情報提供者は、本情報に基づいて被ったいかなる損害についても一切責任を負いません。投資については自己資金の範囲内で慎重に行うようにして下さい。
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発行元:有限会社アシストライフプランニング
担当:ファイナンシャルプランナー 久本伸治
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