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本日の日経平均は前場はNY市場が続伸したことや原油安を手掛かりに15,900円台の堅調な推移が続きましたが午後に入ると上値の重さを確認し、伸び悩む展開となりました。一方、長期の波動が上昇トレンドを形成しているとするシナリオに変更はありません。
小幅ながらもプラスで終わったNYの動きを好感して全般買い優勢で推移したのも前場だけで、日経平均も16,000円台が視野に入ってくると上値の重さが意識されやすい状態にあることに大きな変化はないようです。恐らく明日も大きな変化はないと予想します。
つまり、明日もNYが高くても前場でNYの動きを消化し、午後は上値の重さや市場参加者不足あるいは手掛かり難を反映した本日のような様子見ムードになりそうです。半面、明日のNYが反落しても25日線の15,677円前後が意識されて切り返すと予想します。
今日以上に明日は月末ということもあって日経平均は「上値は重たいが下げても限度がある」、そのような方向感の乏しい、どちらかといえば軟調な展開が予想されます。8月16日から「過熱ゾーン」に入っていると申し上げてきましたが基本的には調整含みです。
短期的にはあと1〜2日でも調整が続けば一旦は反発する可能性が高いですが、フシである16,000円を更新するとか22日のザラバ高値16,244円を更新するには調整は不十分であり、「売りのシーズン」から抜け出していない状態です。上値が重たいのも当然です。
とはいえ、「過熱ゾーンに入った」とした8月16日の当初から申し上げていましたが調整に転じても値幅よりも日柄を重視した調整のパターンを予想しています。調整含みながら深くは押さない、そんな中を個別狙いの姿勢で臨む市場参加者が多いと予想します。
相場トピックス
〜 最初の損失は最後の損失 〜
本日も昨日に続いて、「カリスマ投資指南役」であるジム・クレイマーの書いた「ジム・クレイマーのリアルマネー」の著書の中の言葉を引用して行きたいと思います。昨日は個人投資家の売買のルールとして「トレーディングの為の10のルール」としてまずルール1【トレーディングを長期投資と混同するべからず】と言うことで、短期売買と長期投資とをしっかり区別するべきと言うものです。次にルール2として。
ルール2
最初の損失は最後の損失
トレーディングがうまくいっていない時は、誰でもすぐわかる。それは株価が期待したように動いてくれない時だ。私はトークショーでよく、「株価のほうから語りかけてくるんだ」という表現を用いる。実際、株価はすべての投資家に対して平等に、すべてを語ってくれる。それなのに大部分の投資家は聞く耳を持っていない。かりにトレーディング目的である銘柄を買ったところが、ほどなく少し、例えば50セントあるいはそれ以上値下がりしたとしよう。これは深刻な状況だ。トレーディングになると私はシビアな人間だから、こういう局面で直ちに損切りして手じまってしまう。これが「最初の損失は最後の損失」の意味だ。二回目以降の損失はさらに株価が下がったことを意味し、それだけ高くつくことになる。もう一度言うが、トレーディングがうまくいかないことは直感でわかる。しかし、ほとんどの人はプライドにこだわったり強情なばかりに、最初の雷鳴がとどろいた時に避難せず、ずるずると泥沼にはまり込む。そして大きく下がるまで付き合った挙句、パニックになって逃げ出すことになる。
正に「損切り」の重要性を説いたものですが、実際にはなかなか実行出来るものではないようです。「損切り」の重要性はご存知かと思いますが、それでも頭で分っても実際の投資行動にはなかなか生かされないものです。多くの個人投資家は株式投資に対して「楽観的」です。例えば買値から少し値下がりした場合でも、「もう少し持っていれば戻るだろう」と言う「期待感」ばかりが先行してしまい、初回の「損切り」のタイミングを逸することになってしまいます。結局、短期的な売買にも関わらず、当初の短期投資が徐々に投資期間が延び、結局ルール1の「トレーディングを長期投資と混同するべからず」に繋がることになってしまいます。常に株式投資に対しては「楽観的」に考えずに「悲観的」なスタンスで望むべきであり、彼の言うようにトレーディングに対してシビアな人間であるべきです。
株価は色々な材料を元に多くの投資家の売買で成り立つものです。その投資家の動きに一定の方向性はなく、例えば買い材料と思われたものも、時間の経過と共にそれが逆に売りに転じる場合も多くあります。特に短期売買が中心の銘柄の場合には上昇しないと見れば、一転売りに回る投資家は多く、新興市場株のように荒っぽい値動きをする銘柄も数多くあります。特にそのような銘柄を対象を売買をしている場合には大きな損失を回避する意味でも「損切り」ルールを厳守する必要があるということになります。そうでなければ、小さな損が大きな損となり取り返しが効かなくなるという結果になってしまうからです。
ルール3
すでに発生した損失は実現すべし
個人投資家が陥りがちな最も信じがたい錯覚は、値下がり損をまだ実現していないという理由だけで、まるで損をしていないかのように考えることだ。多くの投資家は実際にポジションを清算するまでは、損をしているのか儲かっているのか考えもしない。全くナンセンスだ。実現しようがしまいが、損失に変わりないのだ。ほとんどの場合、損失が出ていないかのように装うのではなく、損失を出してしまったほうがいい。損失が大きく膨らんで他の投資から生まれる利益を食いつぶしてしまう前に、皆さんに損失を気づかせるのが私の役目だ。損失が慢性化した状態から立ち直らせるのは不可能だ。そんなゲームを続ける能力や財力を持ち合わせている人間なんていないのだ。たった今、損切りして資金を勝ち馬に回すべきだ。
このルールも「損切り」のルールに繋がるものです。株式売買で利益を得るということは、実際に反対売買、買いから入った場合には、売却しなければ、現実の利益を得る事が出来ません。株式の格言にあるように「利食い千人力」と言う言葉があるように、評価益は実際の利益ではなく、売却して初めて利益が得られ、「利食い」することの必要性を説いたものです。逆に評価損の場合にはこれとは逆に、評価損であれば、実現損であれ、「損」に変わりはないと言うものです。と言うのは多くの場合に評価損を「損」として認めないのは投資家自身の勝手な判断であり、実現損が出るまでは「損」ではないと言った勝手な解釈によるものです。この考え方が結局「損切り」することからの逃げ道として言い訳に使われることになります。トレーディング、短期売買における「評価損」は「実現損」と同様に考え、資金効率の面からも損切りして次の投資に回すべきと言うことになります。
〜 引け後のニュースから 〜
6721 ウインテスト
前7月期業績を下方修正、更に配当見送りを発表しました。経常利益、最終益は従来の赤字予想から更に赤字幅を拡大しました。配当は、前々期同様、年1200円の配当が予定されていました。株価は決算期末後の8月に入って浮上、25日移動平均線を抜けて堅調に推移していましたが、再び調整基調への逆戻りの可能性が高まります。
8992 日本レップ
9月20日付けで1対3の株式分割を発表しました。6月16日に新規上場した銘柄で、公開価格の1.5倍の初値を付けてスタートしました。上場直後の高値形成後は調整に転じていましたが、公募価格の68万円を割り込む60万円台前半で揉み合ったあと、戻り歩調にありました。30日終値は82万3000円で、3対1の株式分割による理論価格は27万円台と値ごろ感が戻ります。分割発表による人気化が期待できます。
今日の推奨監視銘柄 (スイングトレード編)
ここでは、主にテクニカル分析とファンダメンタルズ分析を判断基準として銘柄を絞り込み、ザラバで仕込んでザラバで回転する超短期売買とは違って日中の株価が見られないスイングトレードで相場を手掛けている方向けにお薦めするコーナーです。基本的に仕込みから決済まで2〜3日を基本とし、最長でも1週間以内の投資を心掛け、仮に上がらなくても1週間以上は持たないことが原則となります。日経平均が連続して上昇するような地合いが良好な時や、反対に地合いが悪い時など投資する環境は常に同じではありません。その時の相場の地合いの強さや弱さを判断した上で柔軟な姿勢で売り買いしていただくことをお願いします。
1808 長谷工
4〜6月期業績が発表される前に報じられた業績観測で株価が急騰、事前に4〜6月期業績を織り込むような上げとなったことで業績が報じられた直後から手掛かり出尽くし感で売られていました。しかし、報道にあったように4〜6月期の連結経常利益は大手4社を上回るほどのものであることから、短期狙いで買った向きの売り物が一巡すれば再び見直されると考えられます。ファンダメンタルズも好調な業績を背景に改善が進んでおり、株価400台前半の水準には割安感を感じます。
3110 日東紡
これも4〜6月期業績が好調だった銘柄の押し目買い場面と言えます。すでに報じられていることですが、主力のグラスファイバー事業の売上がプリント配線基板用途向けを中心に伸びていることで利益の拡大が続いており、4〜6月期決算の発表と同時に9月中間の増額修正も発表、通期見通しや来期の見通しにも期待感が根強いだけに時価水準の400円前後は仕込んでおく価値は十分にあると考えられます。加えて信用倍率が0.95倍と拮抗していることも材料視したいと思います。
6278 ユニオンツール
底堅いチャート推移を見せており、加えて高い業績変化率の銘柄でもあり、スイングトレードが狙える有力な一つと考えます。すでに報じられていることですが、2006年5月中間期はプリント配線基板用の超硬ドリルが自動車電装品向けや携帯ゲーム向けに好調に推移したことなどで大幅な増収増益となり、2006年11月期見通しに関しても今のところ2桁の増収増益が見込まれています。外資系大手のUBS証券も9000円目標で強気をしていますが、この高い業績変化には大きな魅力を感じます(2007年11月期見通しも大幅な増収増益予想)。
8113 ユニ・チャーム
3日続落のあと本日で2日続伸となっていますが、静かに6月安値5,800円から下値を切り上げる展開が続いていることに注目したいと思います。これは外部環境が不透明ながらも国内、海外の需要に支えられて安定した業績が見込まれていることへの期待感の表れと考えられ、ここもと勢いが後退した日本株への外国人買いも再び膨らんでくる場合には狙われてくる有力候補と考えて間違いないでしょう。第1四半期は減益となったものの通期の増収増益予想は据え置かれ、また、来2008年3月期に関しても増収増益予想です。押し目を拾えれば確率高いリターンが狙えそうです。
3403 東邦テナックス
本日、同社は、第三者割当増資の実施を発表。発行済み株式総数の10%にあたる1417万8000株を新たに発行し、親会社の帝人がこれを引き受ける。同社は調達資金で炭素繊維事業への積極的な資源投入を実行する。需給悪化への懸念の一方で、帝人との関係強化が好感されている。 調達資金による炭素繊維の投資拡大などは先行きの収益拡大につながるとの期待が高まっています。株価は5月に高値1167円を付けた後、200日線割れまで下押したが直近で反発の動きにから上抜いて来ています。8/25時点の信用倍率1.52倍と取組み妙味に注目です。
6305 日立建機
株価は4月に3320円を付けた後200日線を割り込む動き。モルガンスタンレー証券では目標株価を3900円、投資判断を「Overweight」としている。クレディ・スイス証券ではロシアなどの新興市場での拡大、値上げ浸透による収益性改善、製品構成の拡充などを評価し、投資判断を新規に「Outperform」としています。今回の業績の上方修正を受けて4月の揉み合いのレベルである3000円台を回復する動きが想定されます。ゴールドマン・サックス証券でも業績上方修正や配当利回りの増額時期も迫りつつあり、それに伴い株価も切り上がり傾向を強めていくと予想しており、投資判断「買い推奨」を継続。更に今回の業績上方修正について、まだ保守的な内容と見られ、もう一段の増額修正含みと見ています。
5851 リョービ
信用取り組み倍率0.50倍も妙味あり。ゴールドマンサックス証券では、自動車の軽量化の流れにのって、アルミダイカスト需要は年率5%前後の成長が続いており、ダイカスト専用最大手メーカーとして同社もその恩恵を確実に享受できていると高い評価をしています。
2389 オプト
三菱UFJ証券では投資判断を「1」中期的な利益成長分をバリュエーションに反映させると、フェアバリューは53万円〜60万円と考えているようです。UBS証券では投資判断を新規に「Buy2」と設定し、目標株価を63.5万円としています。75日線超えから50万円台を回復しています。
5702大紀アルミ
主市場である大証の信用倍率は買い残高167万株で50.85倍とやや荷もたれ感はあるものの、時価を大きく上回る目標株価とバリュエーションの割安感から、株価の堅調展開は当面衰えそうにない。以前より投資判断を最上位に設定していたコスモ証券では「大幅上方修正した会社計画をさらに3割程度上回る公算が大きい」としており、大きな値幅を伴う期待も浮上しています。
8258 オーエムシー
ゼロ金利解除やグレーゾーン金利撤廃に絡み、ノンバンクセクターが一様に売られる展開となったものの、流通系金融はこれらの影響がもっとも少ない体質であり、バリュエーション的には割安感も強まっている。当面は7月安値983円から戻り高値1488円までの上昇幅を前日29日安値1199円から同値幅で上昇する1704円が意識できよう。これとていわば地相場であり、ダイエーの今後の展開次第では意外高へ発展する可能性も十分にあるとみている。昨年12月高値3040円からの比較ではチャート面での妙味も高いと思います。
今日の推奨銘柄(中期編)
中期狙いの投資を中心にお伝えしていきます。超短期の投資と違い、中期投資では、個別の銘柄の動向だけでなく、株式市場全体の流れも非常に重要な要素となってきます。株式市場全体の流れを知ることで、株式投資に対する多角的な見方を養うことができます。
5801 古河電工
古河電工は電線御三家の一角です。今3月期は経常利益で前期比32%減の320億円、最終益で同41%減の150億円見通しとなっていますが、これは為替差損などに伴うもので、FTTHが、国内、北米で好調、営業益は大幅増益見通しになっています。既に9月中間期決算については8月初旬に上方修正、経常利益で従来よす御から43%上乗せしており、通期業績についても、前述の数字はかなり保守的とみて、上ブレの可能性が指摘されています。これは、光ファイバーと共に、高級プラスチック製品の出荷が好調、建設向けの鋼管などの値上げ浸透などが奏功する見通しです。また、今期は前期から2円増の年5円配を予定していることも注目です。株価は25日移動平均線をサポートに上昇トレンド継続、更に週足ベースでも上値メドとなっていた26週移動平均線を上抜けています。業績上ブレ期待の好チャート銘柄として、1000円の大台を目指す展開が見込まれます。
明日の上場銘柄
3049 エノテカ(ヘラクレス)公開価格35万円・1株単位
高級ワインの、輸入・販売を手掛けています。販路は首都圏を中心とした直営の26店舗のほか、百貨店、ホテル、更に楽天の仮想商店街によるネット経由の販売も行っています。特にフランスのボルドー産ワインでは、実績を重ねて優位な買い付けが出来るところが強みとなっています。足元ではワイン需要が拡大、数量増と共に、単価も上昇傾向にあることが、追い風です。今後は未出店地域の新宿、渋谷などを含め、年間2店舗程度の新規出店を目指しています。今3月期は経常利益で前期比14%増の6.5億円を見込んでいます。新規出店や商品の充実のための内部留保を優先、当面は配当を見送る方針です。上場に伴う調達資金約18億円は設備投資、熟成用ワインの購入などに充てる、としています。公開価格のPERは20倍台となります。特段の割安感はないものの、知名度の高さから人気化が期待できます。既存の大株主に対してはロックアップがかかっているものの、ベンチャーキャピタル保有分に対してはロックアップがかかっておらず、需給面にやや不安材料が残ります。初値予想:45万円〜50万円
〜 直近の上場銘柄 〜
2497 ネットエイジグループ(マザーズ)公開価格60万円・1株単位
大引け直前の14時56分に公開価格の2倍の120万円の初値を付け、直後ストップ高の140万円まで上昇、買い気配のまま取引を終了しました。携帯電話向けの広告配信、メールによる営業支援などのインターネット関連事業と、ベンチャーキャピタル投資などの金融事業を手掛ける企業です。9月に上場予定のミクシィの第2位株主でもあります。売上比率はインターネット関連事業と金融事業が2対1の割合となりますが、売上高営業利益率はネット事業が9%と、金融事業が68%で、金融事業が利益に大きく貢献しています。インターネット部門では、閲覧の多い広告枠を自動選択できる自社システム等を武器に、広告配信で売上の半数以上を稼いでいます。金融事業ではベンチャー投資ファンドの設立、運用を手掛けており、現在のファンド総額は、47億円強にのぼります。成長性の高さと、ミクシィの大株主としての思惑から、引続き上値を追う展開が期待できます。
記載記事については、その内容において、正確性、信頼性、利益を保証するものではなく、原因のいかんを問わず一切責任を負いません。投資の最終判断、最終責任はご自身でお願いします。市場内外部要因により株価は予想に反して下落する場合があります。当社及び情報提供者は、本情報に基づいて被ったいかなる損害についても一切責任を負いません。投資については自己資金の範囲内で慎重に行うようにして下さい。
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発行元:有限会社アシストライフプランニング
担当:ファイナンシャルプランナー 久本伸治
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