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本日の日経平均は小高く寄ったもののすぐに下落に転じると、後場にかけて下げ幅を拡大、前日比176円安の1万5762円で引けました。しかし、長期の波動が上昇トレンドを形成しているとするシナリオに変更はありません。
新規の材料がない中、先物への売りをきっかけに下げ幅を拡大。積極的な動きが出にくく、東証一部の出来高は13億6923万株、売買代金は1兆7670億円と低水準にとどまりました。ソフトバンク、トヨタ、三菱UFJ、ソニー、キヤノン、武田など、東証一部では1458の銘柄が下落、新日鉄、日本板硝子、東芝などが上昇しました。その他、取引規制を受けた三井住友建設ほか、兼松日産農林、イトーキなどが急騰。
新興市場は日経ジャスダック平均、マザーズ指数、ヘラクレス指数共に下落しました。東証一部で個人投資家に人気のソフトバンクが下げたことなどから、市場心理が後退しました。直近IPO銘柄はアルクがストップ高、ゴメスコンサルティング、東京建物不動産販売が急騰していました。
相場を生きる!
〜 押し目狙い銘柄を探しましょう! 〜
メリルリンチが、9月末に日経平均1万6000円、来年3月末1万7500円という内容を、本日のレポートで書いてありました。メリルリンチは、中立からやや弱気という感じでしたが、ここで、来年3月末1万7500円という話は、かなり影響力かあるレポートになると思います。
すでに、UBS平川氏の年末1万8500円というような強気のコメントもあり、外資はこれから、かなり積極的であることは理解できます、実際、動き出し、外国人、機関投資家が動けば、すぐに株は上がり、かつ個人も買うので1万8500円は夢ではないのですが、私は逆にメリルのような予想で十分だと思います。
日経平均が上がる、それも、メリルのような世界的影響力がある企業が伝える内容は、世界に広がり、かつ世界では、日経平均が2000円も3000円も上がらなくても、1000円高とみればいくらでも資金を投入してくるところがありますから、メリルの1万7500円でも十分な予想だと見ています。
リーマンのソフトバンク900円目標。これは、今、凄く業界では話題になっているそうです。この内容はそれは酷いもの(汗)すでに、ソフトバンクの孫さんのところにも、北尾さんのところにも内容は回っているそうです。これには流石に激怒したと思います。
リーマンのレポートは、実は予想が外れた時の防御もしている内容があり、リスクコメントとして、予想より良くなった場合、などというケースも書かれています。それにしても、900円という予想は極端すぎるのですが、今までも、三菱自動車を8/10にモルガン・スタンレーは65円目標などと簡単に書いてますので、それは自由自在に書いてしまいます。当たるとか外れるとか関係なく自由に書き、それは米国でも通用していますので、この動きは今後も起ることです。
本日、気になった銘柄はミネベアです。スイングトレード的にも押し目があると狙ってもいいと思います。ロスカット限度(つまりストップロス)を決めた上で、割り切った運用で扱えばおいしいかもしれませんね。
6479 ミネベア
全体調整ですから、本日は大きく動いていませんが、8/23のUBS証券のBUY2、目標950円、このような展開からみると、ミネベアの押し目は狙いとの見方。『ミネベアは航空機向けのボルトやナットなど精密ネジ類の工場を刷新する。約10億円を投じ、生産能力を従来の1.5倍に増強する。米ボーイングなどの民間機向けの受注が好調なため、高いシェアを持つ航空機用ネジに注力する。現在約70億円のネジ事業の売上を数年内に100億円に引き上げることを目指す』。このような材料性は、冷酒のようにあとで効いてくると見ています。
全体に落ち着いてくると、ここでの1821 三住建のように、仕手的な株が浮上してくるケースは出てくると見られています。8236 丸善なども思惑はありますが、半端な株価でやると、190円まで再度下げてしまうリスクもあるので要注意。
新興市場は、本日は全面安でしたが、これで終わる相場ではありません。新興市場はチャンスがあります。宝の山だと見ていますが、例えば、30万円の株が目先33万円になり、そこで利食い、短期のみでやり、損するリスクをとらないデイトレードに徹するのか。28万円でもリスク覚悟で持続していくのか。方針は、個々人がリスクの中をある程度覚悟しながら狙うことになります。
それでも、限度を設け、最悪のことも考えておかないと、リスク無限大の中で戦っても意味がありませんので、狙う場合には必ずリスクを設定。さらに、どうしても損したくない方、資金が限られている方は、やはりデイトレード。出来ない方は、2日限度などスイングでもリスクに限度を求めてやる運用をすることです。
下の銘柄は、ここからの押し目をマークしても良さそうな銘柄です。
5711 三菱マ
8002 丸紅
8840 大京
5401 新日鉄
1518 三松島
4756 CCC
7201 日産自動車
2779 三越
8236 丸善
相場トピックス
〜 バイ・アンド・ホームワーク 〜
米国では住宅市場の減速感が強く、金融政策の面で利上げが9月も見送られるのではないかと言った見方が強まっています。一方で日本国内では先週に発表になった消費者物価指数(CPI)の上昇率が予想を大幅に下回ったことで一時金利の上昇傾向が、目先金利が低下傾向に転じています。為替市場や債券市場、そして株式市場にとっても金利動向を気にする動きとなっています。25日に発表された7月の全国CPIは、生鮮食品を除くベースで前年同月比0.2%上昇と市場予想の0.5%上昇を下回っています。基準年や採用品目の改定が予想以上に指数を押し下げています。旧基準では0.6%上昇を維持し、政府は9月中旬にもデフレ脱却を認定する見通しとなっています。それでも市場では日銀による年内の追加利上げ観測が後退したことで、長短金利は軒並み急低下しています。
このまま金利が低下する状況ではないことは確かで国内の経済環境を考え、長い目で見た場合にどうしても金利が上昇する傾向にあります。と言うのは日本国内の景気についての見通しについては特に大きな変化がないと言うことです。国際通貨基金(IMF)の筆頭副専務理事に転進するジョン・リプスキー氏が、米経済が減速した場合でも、日本や欧州の景気拡大が世界的な需要を支えるため、世界経済は来年も「堅調」となるとの見方を示しています。「今年に比べ来年は幾らか減速するものの、あらゆる兆候が景気は引き続き堅調で、さらに均衡の取れたものになることを示唆している」と述べています。又、彼は「問題は欧州と日本が成長を持続できるかということだが、その答えはイエスだ」と話しています。また、IMFは米国についても引き続き「比較的堅調な成長」を見込んでおり、景気が「必ずしも」減速するとは限らないとも語っています。日本の景気拡大はもう暫く続くことになり、今年11月に戦後最長の景気拡大である「いざなぎ景気」を超え。今年度末である来年3月位までの順調な拡大が期待されています。
一方で米国の金融市場は原油高の一服や景気減速を示す指標を受けて、インフレを楽観視するムードがあります。ただ先週に米シカゴ連銀のモスコー総裁らがインフレ警戒感を示したことで、金融当局は市場の期待が一方向に片寄ることを懸念しているとの声があるようです。このため先週末のバーナンキ議長の講演ではややインフレ警戒的な姿勢を示す可能性があると見られていましたが、結果的には特に金融政策に関しての発言はなかったようです。ただそれでも米FRBは8月の金利据え置き決定後の声明で、今後の金融政策は米物価と景気動向次第になるとの考えを改めて示しています。7月の米CPIなど最近発表のインフレ指標が予想を下回ったうえ、米住宅指標などが軒並み弱い内容で、「今回のタイミングで、ことさらインフレ警戒色を強める理由がない」との声もあるようです。今週も米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録(8日開催分)、8月の米雇用統計と材料が目白押しで、金融政策に目を配る神経質な展開を市場は余儀なくされそうです。
本日の日経金融新聞に個人投資家の売買手法に対する興味あるコメントを掲載しています。
以下のその全文。
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バイ・アンド・ホームワーク(複眼独眼)
▼昨年度は個人投資家が二百六十八万人も増加し、今や三千八百万人を超える存在に成長したとされる。こうなると個人投資家に対する投資教育が改めて注目されることになりそうだ。
▼投資教育に関しては米国が先進国として紹介されることが多い。ところが、最近日本経済新聞社から翻訳出版された「ジム・クレイマーの株式投資大作戦」によると、米政府も国民の投資教育に関しては全くの無為無策で、多くの国民はウォール街の金融機関や質の悪い企業経営者の食い物にされているという。
▼本書は実績と経験に裏打ちされた実践的な株式投資の手引書だ。大失敗の具体例を一つ紹介すると、「バイ・アンド・ホールドすべし」という通念を、金科玉条のごとく信じていたことだという。この問題に関する第一人者といわれるウォートン・スクールのシーゲル教授によれば「バイ・アンド・ホールド」が有効なのは配当を継続的に払い続ける優良企業の株式にのみ当てはまるものであって、すべての銘柄に当てはまるものではないという。
▼したがって、株式投資で財産を築くには、何よりも強い規律と自制心をもって、投資銘柄について調べあげるホームワークが欠かせない。本書では「バイ・アンド・ホールド」ではなく「バイ・アンド・ホームワーク」こそが重要だと紹介されている。いってみれば家を新築するときや新車を購入するときと同じで、このホームワークを他人任せにせず時間をかけてやり通す覚悟が必要だと強調している。
▼団塊の世代の退職を機にわが国でも個人投資家時代を迎え、自ら株式投資をする傾向が強まってこよう。プロの投資家を自任する投資信託とのホームワーク競争が展開される日も遠くはない。
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最近では少なくなりましたが、一昔前までは個人投資家と言えば、「バイアンドホールド」と言う事で、配当を取る為の保有なのか、売るに売れない状況での「塩漬け」株としての保有なの分らない玉を持っていた投資家が多かったのは確かです。現在でも同様に損して売れない投資家は多く、このコメントは何とも耳が痛いのではないかと思われます。「自己責任」と言う言葉は分っていても、実践出来ない投資家が多いことは確かで、特に初心者の場合にはそのような状況に陥りやすくなっています。ご自分で最終的な投資の判断を下すことは当たり前なのですが、その為の「ワーク」をしていない、或いは努力をしていない投資家が多い事は日本の個人投資家の特有のものとなっているようです。何も専門的な知識やアナリストの勉強をする必要はありませんが、出来る限りの株式投資の為に勉強はする必要があるように思われます。
◎ 信用需給の良い銘柄、悪い銘柄 〜 三菱UFJ証券レポートより 〜
2267 ヤクルト
7459 メディセオパルタック
4543 テルモ
6923 スタンレー電気
7701 島津
6041 ボッシュ
信用需給の悪い銘柄
6301 コマツ
6326 クボタ
3404 三菱レイヨン
6371 椿本チエイン
4061 電化
6104 東芝機械
〜 引け後のニュースから 〜
7956 ピジョン
7月中間決算及び今1月期の業績を上方修正しました。通期の経常利益で従来の26億円予想が27億円に、最終益で16.5億円予想が18億円へと引き上げられました。従来予想から、増益幅を拡大するものです。国内事業が堅調に推移、更に、中国、北米など海外事業の牽引が奏功したものです。株価は年初来高値圏にあるものの、引続き上値を試す展開が期待できます。
今日の推奨監視銘柄 (スイングトレード編)
ここでは、主にテクニカル分析とファンダメンタルズ分析を判断基準として銘柄を絞り込み、ザラバで仕込んでザラバで回転する超短期売買とは違って日中の株価が見られないスイングトレードで相場を手掛けている方向けにお薦めするコーナーです。基本的に仕込みから決済まで2〜3日を基本とし、最長でも1週間以内の投資を心掛け、仮に上がらなくても1週間以上は持たないことが原則となります。日経平均が連続して上昇するような地合いが良好な時や、反対に地合いが悪い時など投資する環境は常に同じではありません。その時の相場の地合いの強さや弱さを判断した上で柔軟な姿勢で売り買いしていただくことをお願いします。
6920 レーザーテック
株価面ではPERはわずか16倍台で、チャート上でも25日移動平均線に続いて75日移動平均線をも回復、反騰態勢を整えていることで強気姿勢で対処すると言った見方も浮上している。6月のもみ合いゾーンを上抜けて来た為に4,5月の高値レベルである4000円台を目指す動きに。ドイツ証券では投資判断を「Hold」から「Buy」へ引き上げ、目標株価を4460円としているます。
4543 テルモ
株価は昨年9月以降上値3600円台、下値3300円近辺の往来相場から下値200日線、75日線をサポートラインにして底固い動きから、8月に入り4000円台が定着してきている。バリエーション的にも割高感なく、一段高の動きが想定される。信用の取組み面でも0.28倍の貸借倍率は妙味が高い。三菱UFJ証券ではレーティングを「2」。日興シティグループ証券では目標株価を4800円としています。
9433 KDDI
株価は5月に76.6万円の高値をつけた後上値の重い展開から200日線の60万円台前半まで下押したが7月末にかけて反発の動きを強めている。今後もシェア拡大の動きが続く事を評価する動きに加え業績の上方修正も加わり株価は反発の動きが想定される。三菱UFJ証券ではレーティング「1」。野村證券でも投資判断「1」としている。JCBと携帯クレジットで提携」との報道も好感されています。
5202 日本板硝子
先週末段階で岡三証券では投資判断を「中立」から「やや強気」に格上げしており、同証券では「第1四半期は計画を下回った模様だが、第2四半期以降の回復で中間期はほぼ会社計画並みの業績が想定できる」と解説。来期の希薄化後EPSは39.5円と予想し、「株価の割安感が台頭してきた」とみているようです。8月8日の年初来安値512円から株価は出直り基調に転換。この日も全般が下落基調にあるなか、同社株は出来高を伴って陽線引けとなった。当面は戻り売り圧力も強まる水準に到達したが、足下のボリュームを維持できれば上値が重くなる公算は低いと思われます。
今日の推奨銘柄(中期編)
中期狙いの投資を中心にお伝えしていきます。超短期の投資と違い、中期投資では、個別の銘柄の動向だけでなく、株式市場全体の流れも非常に重要な要素となってきます。株式市場全体の流れを知ることで、株式投資に対する多角的な見方を養うことができます。
1969 高砂熱学
設備工事業を手掛けており、空調工事ではトップ企業です。足元受注好調が注目材料となっています。9日発表の第1四半期決算では、売上で201億円、経常損益が16.4.億円の赤字となりました。経常赤字については、売り上げが第4四半期に集中する一方、販管費などが均等計上されることから、この企業特有の傾向として問題にはなりません。比較できる前期の開示情報がないことから、この数字だけでは判断できないものの、受注高が4-7月の累計で前年同期比30%増で推移していることが評価できます。特に、クリーンルームなどの産業用空調の伸びは大きく、今期業績の牽引役となります。また、海外ではアジアの伸びが増益に貢献の見通しです。今3月期業績は経常利益で前期比9%増、最終益微増の見通しながら、足元好調を受け、業績上ブレの可能性が高まっています。株価は四半期決算発表を受けて急騰したあと、やや調整しているものの、下値メドとなる25日移動平均線を前に下げ止まりの動きです。時価水準はPBR0.8倍台、PER28倍台と非常に割安感があります。チャート的にも25日・75日移動平均線の乖離が縮小、ゴールデンクロスに向けた動きにあることも支援材料です。好業績銘柄の割安是正で、1200円近辺を目指す展開が期待できます。
明日の上場銘柄
3227 MIDリート投資法人(東証)公開価格51万円・1口単位
大阪圏を中心にオフィスビルに投資するREITです。MID都市開発(旧松下興産)が100%株主です。2006年12月期には8495円の分配金を予定しています。公開価格に対する年間算の利回りは3.3%に達します。
記載記事については、その内容において、正確性、信頼性、利益を保証するものではなく、原因のいかんを問わず一切責任を負いません。投資の最終判断、最終責任はご自身でお願いします。市場内外部要因により株価は予想に反して下落する場合があります。当社及び情報提供者は、本情報に基づいて被ったいかなる損害についても一切責任を負いません。投資については自己資金の範囲内で慎重に行うようにして下さい。
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発行元:有限会社アシストライフプランニング
担当:ファイナンシャルプランナー 久本伸治
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