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      「FP久本の株式情報!」 vol.182 2006.10.23
 
 

10月23日(月曜日) 基調判断


本日の日経平均は、先週末に続いて堅調な推移を辿りました。様子見ムードで始まったものの、売り一巡後は主力銘柄を中心に買いが入り、先週月曜日の16,732円を更新しています。また、長期の波動が上昇トレンドを形成しているとするシナリオも変更はありません。

新興市場は日経ジャスダック平均、マザーズ指数、ヘラクレス指数共に上昇しました。日経平均の上昇を受け、主力銘柄を中心に株価は上昇しました。直近IPO銘柄もアクロディア、日本M&Aセンターなどストップ高銘柄が続出しました。

ここでは外国証券の姿勢も注目できます(今日は1000万株超の買い越し)。先週末も「主力銘柄が復活してきたことで17,480円を目指すシナリオがメイン...」といったことを申し上げましたが、引き続き17,000円台中頃を目指した上昇トレンドを予想しています。

日経平均が着々と戻り高値を更新し、4月高値の17,563円への戻りを試す展開が続いている一方で、TOPIXも9月高値1,655ポイントの更新が望まれていましたが、それも一気に更新しています。日経平均にTOPIXまで追従してきたのは強気のサインです。

加えて、本日から本格化している9月中間決算が相場の「強気見通し」を裏付ける大きな手掛かりとなりそうです。すでに好決算期待で買い進まれている銘柄も多い状況ですが、それでも好決算が改めて確認されれば、「現実買い」が入ってくることも考えられます。

ですから、今はチャンスです。外国人は9月中間決算発表に合わせて「買い姿勢」に転じてきた、そして、本日の信越化学の高値更新のように好決算期待で前倒しで買われてきた銘柄でも実際に好決算が発表されれば、「現実買い」が入って高値を更新する相場です。

しかも、1部市場の上値を抑える大きな要因だった新興市場では、楽天の「潮目」が変わり、USENも切り返し、新興企業のシンボルでもあるソフトバンクも強いという状況です。新興市場の動きは何とも言えませんが(怪しさは残る)、波乱含みではありません。

多くの投資家の関心が東京市場に再び集まり始め、「好業績銘柄が買われそうなので自分も買わなければいけない」という気持ちになっており、TOPIXも日経平均も「ここから4月高値を目指す」と多くの人がイメージし、その可能性も高まってきています。

狙いとしては当然、「個別狙い」ということになりますが、久しぶりに投資家マインドが揃って強気一色になりつつあることもあって、ここでは次々と回転が利くようなチャンスが到来しているかもしれません。好決算期待銘柄は改めて見直す必要がありそうです。


相場を生きる!


〜 個別株狙い 〜

大和証券などでは、米国株はここから年末まで少し調整する、という見方について触れています。現実的には可能性としてはあっても、他の外国証券では、弱気は少なく、年末高という期待かもあるので、8割強気、2割の弱気という感触です。

ただし、どうあっても、損だけは避けたいので、何かあったときにすぐに対処できるようなスタンスでよいと思います。強気ばかりでは、逃げ切れないので、その場、その場で、動きをみて対処する。

ある程度、リスク承知で狙っておかないと、実際にはとれません。ここは、短期は短期、そして、7203 トヨタ自動車などを、目先の利益でこれから追いかけるとなるとリスクが大きい。よって、ある程度覚悟を決めておく必要があります。(当たり前ですけどね)

たとえ、大和が触れるような目先調整して、来年からが大相場になる、という見方であれば、7203 トヨタ自動車は、目先は7000円突破、その後500円下げても、持ち続ければよい、ということになりますが、金がない人が、期間がだらだらすると持続は無理。あくまでもお金ある方が先の5700円を経験しても、持続できた人が持ち続ける。

個別株は、その場で上がる株がかなり出てきました。富山化学とか、日本電子とか、30本も40本も出てきました。20円高を大切に。8840 大京なども、いつまでも上がるか見ているのではなく、その場の上げをうまく利用することです。6479 ミネベアとか、5801 古河電なども狙いとも思えますが、動けば利用、動かないときには、数日みて、カット。

新興株は落ち着くと、チャンスが見えてきます。

候補を絞っておき、短期的な動きが出たら狙い、下げそう、損が大きくなりそうならば即座にカットするようにしなければなりません。新興株は持ち続けたら、それは、下げがキリないので、この点ではドライな運用になります。

〜 気になる銘柄 〜

8236 丸善
仕手的な株ですが、連日お伝えしている8236丸善。本日、信用規制がかかりました。規制がかかるスピードが、かなり遅く感じます。内容は増し担保規制。空売り禁止にはならず。委託保障金率を24日売買分から、50%以上(うち現金20%以上)とする。東証掲載ページ ⇒  http://www.tse.or.jp/cash/shinyo/shinyokisei.html

この株はこのまま商い拡大で人気続けば、空売り禁止となる可能性があります。空売り規制となったら、この株は勝負どころ、行けば本物、失速すれば、その場で終わり。ここまで大量の空売りを呑みこむと妙味が拡大中です。

博打ですから、損したくない人は接近しないこと。損してもいいから、勝負したい、という方のみ狙う株。ビギナーは扱いむずかしいのでこの株は敬遠しましょう。東都水産で儲けた人や、過去この手の株を何度かやって成功した人のみ、割り切ってやることです。博打です。

ちなみに規制強化は問題にならないと思います。成功であれば300円突破。さらに空売り禁止から、踏み上げの展開でさらに大きくなる。失敗は、250円以下損切り。損する可能性ありますので、博打と割り切ることです。

環境、特定筋の力、背景にあるもの、この株が成功する可能性も、失敗する可能性も特定筋にかかわる相場の強さにかけるしかありません。東都水産が株価倍増、この次に丸善に賭ける方は、損出ることを覚悟して狙う。損することがイヤ、リスクはとりたくない人は、やらないことです。ちなみに、具体的なこと、特定筋のこと、玉集めのこと、さらに相場作りなどについては、一切伏せられているそうです。緘口令がひかれているとのこと。新聞社も今回は詳しい内容は一言もないでしょう。筋の実名も出ないでしょう。

5738 住軽金 
この株は穴株ですね。これから日経平均が浮上していくと想定すると、この株は割安修正で300円というような動き期待できると思います。

6674 GSユアサ
地味ですが、日経225株ですから、日経が17000円突破という動きではこの株も300円突破期待。

9984 ソフトバンク
ソフトバンクモバイル。新料金体系を発表しました。2880円で通話し放題。 ソフトバンクモバイル同士の通話、メールを原則無料にする。他社より、常に安い料金設定。この内容は、明日の日経に掲載されます。

ソフトバンクが出来ること、それは価格面での顧客の便利性です。それをもっとも期待したいものであるため、これが画期的なものであれば、評価されます。他者も当然、並んでやってきますから、これにより、携帯電話業界が変わります。実際、NTTが独占的であった、ネット通信の世界でも、ソフトバンクは価格破壊を起こしました。それにより、認められたものです。昨日もテレビで5人、6人の家庭が月8万円の携帯電話の料金を払っている、そんな例をやってました。そんな馬鹿な、と思う料金です。ソフトバンク、明日の動きがどうでるのか。これからの材料を見ていき、明日にでも考え方をお伝えできればと思います。

その他、これからのマーク株。

6479 ミネベア 6507 神鋼電 5801 古河電 6752 松下電器産業 8074 ユアサ商 5981 東京綱 2211 不二家 2109 三井糖 4521 科研薬 6951 日本電子


〜 売買センス 〜

● 銘柄選択
● 買い場
● 売り場

それは、売買センス。たとえば、バイリーンを 718円で買って、724円で売っている人もあれば725円で買って723円でカットしている人もいる。どのタイミングで買うのか、また、どのように扱うのか、銘柄は同じでも常に儲ける人と、常に損する人、こればかりは、個々人の運用のセンス、実力なんです。したがって、半年経過しても、上がった株を買っては、下げてカットばかりして、損ばかりしている人もいます。慎重に慎重にやろうとして、常に上げてから買う人。

銘柄があり、その場で買う人。15分から30分もいろいろ調べてから買う人。相場が上げて、最初の人が利食い回転してるところで買っても、それは研究とか、いう問題ではなく、単純に遅れているだけです。

まず、プロと呼ばれている人は、銘柄が出ると、瞬間に判断します。10秒で業績、チャートの形、現在の株価の位置を見るそうです。そして、上がるか下がるか、当たるか外れるか、というよりは、買って今の位置で、損しないか、損するか、リスク度合いを見る。そして、損がないとみたら、即刻買うそうです。秒の単位の動きとのこと。

4518 富山化学  670円 15円高。
今日の富山化学は、引けで買った場合には、明日は博打です。当たれば、50円高する可能性があります。はずれは、30円安でカットかも知れません。
この富山化学は520円前後から、注目されていたのですが、業績は悪い、なのに、この株に拘るのは、やはり、材料性です。一発大逆転できる新薬を持っているからです。ここにプロは目をつけ株価の位置で安いところを狙おうとしているわけです。

株価は150円高してきました。これからの狙いでは博打ですが、安いところから値動きだけを追いかけることが出来た人は、つまり運用の実力がある方は何回でも利食い回転が効いたと思います。そのような株を何本使うことが出来るか、それにより、資産10倍になるのか20倍になるのか決まるのです。ところが、人知れず、人気にならない。株ばかり、選択する人がいます。

センスのいい人。

●人気になりそうな株を仕込みます。
●商いが膨らんでいる株を狙います。
●株価がしっかり値上がりしそうな株を選択します。

損をしないこと、それは一番えらいことですが、それと、動かない、人気がつきそうもない株を選択する、ということとは別です。人気となりそうな株で、かつ、損しそうもない株これが選択基準となります。実際には、リスクがある株が一番儲かる、それもいえるのですが、実際には、人気ある範囲で運用すれば、損も回避できる。人気がこれからつき、ピークになる前を狙い。人気集中というところでは持たない。下げると感じたら持たないということです。

得意の株を10本でも20本でも、常に持っておくことです。

たとえば、6445 蛇の目 ひとつでも、利食いできる人は何回回転しているか。その都度しっかり動きを利用して回転する。安いところ買い、上がったところを利食いする。反対やる人は、高値で買い、安くなったら投げる。それでは同じ蛇の目でも一生儲かることはない。大切なのは、その株と生活を共にして、徹底して、値動き、出来高、チャート、株価の習性など身につけておくことです。

ソフトバンクの動きをマスターする人は、ソフトバンクだけで3年飯を食った人もいるそうです。日経平均上がり、他のIT株の動きみて、ソフトバンクの今日の動きが見えるそうです。高くなよれば買いでデイトレード。安くなるとみれば、空売りでデイトレード。そのような株を10本、掌握していれば、あとは銘柄はいらない。いわば、銘柄を225先物のように扱い、利益をとる。上がったら買い、下げるなら空売りする。

株式運用では、どのような人が儲けられるのか、これは知能指数が高い人や、学校の勉強が出来る人、というよりは、人間として忍耐力強く、続けて執念深かったり、負けん気が強かったり、粘り強さと真面目さが大切だったりします。諦めやすく、すぐに達観してしまうタイプ。頭は良いのに、すぐに判ったようなそぶりをする人、残念ながら儲かりません。

必死に取り組むこと、そして諦めないこと。儲けるということに、つまり結果に対して、執念ぶかく儲けようという負けない気持ちがあること。とても重要です。諦めたらそれでおしまい。自分は駄目だ、とか。自分には向いてないとか、何かに理由を見つけて逃げてしまう。実際にはどんな相場でも儲けは出るのに、「相場が悪い。自分には合っていない」なんて言いながら逃げ出してしまったり、損切り出来ない自分に対して、逃げ道ばかり見つけて逃げてしまう。実際、殆どの人は、あっさりと逃げてしまう。実にもったいない現実です。


相場トピックス


〜 本格化する中間決算発表 〜

米国では四半期決算発表がピークを迎えていますが、総じて好調な企業業績見通しに市場は相場の先高感を実感する動きとなっているようです。日本国内でも9月中間決算発表が本格化します。米国と同様に総じて好調な決算内容を予想する向きは多いようで、相場を下支えする強い要因となり、一部には11月に掛けて日経平均を押し上げる主たる材料になるとの期待も膨らんでいるようです。「11月に日経平均株価が年初来高値を更新する」との強気の見方が浮上してきたと言うコメントが出て来ていますが、日経平均の年初来の高値と言えば、17563円ですから、まだ17000円の大台も回復していない状況下で相当に強気も見通しを出す向きが多くなっています。実際に年末までには18000円の日経平均株を予想する大和総研の見方もありましたから、11月に年初来の高値をつけても不思議ではありませんが、9月中間決算の内容次第ではそのシナリオの可能性も高まるということになりそうです。

企業業績の好調見通し以外に市場では、11月に向けて相場は再び騰勢を強めるとの期待感が高まっている理由として次の要因が上げられています。例年、この時期はヘッジファンドによる決算対策売りへの警戒感が強まるのですが、今年は既に9月上旬の下落局面で前倒ししています。ファンドの決算期末に向けて保有株式の株価を引き上げ運用成績の向上を狙うのではないかとの指摘が出ています。ヘッジファンドと言えば外国人投資家の動向がやはり相場に影響を与えることになりますが、投資主体別投資家動向では、外国人投資家が9月第4週、10月第1週と買い越しており、市場心理の好転への期待が強くなっています。実際に先週も寄り前の外国証券の注文状況では1000万株を超える買い越しが見られ、週明けも1000万株の買い越しとなっています。これまで確かに北朝鮮の核実験実施と言う隣接国としての地政学的リスクを警戒する投資家が日本株への買いを見送ると言う懸念が持たれていましたが、1回目の実験で既に相場は織り込んでおり、万一、2回目が成功しても影響は限定的であるとの見方が一般的となりつつあります。同国の政治体制が急変するなどの想定外な事態が起きない限り、売り材料視されることがないの見方となっています。

テクニカル的に見た日経平均ですが、先週末の終値ベースで13週移動平均が6月23日以来4カ月ぶりに26週移動平均を上回り、チャート上で13週線が26週線を下から上に突き抜ける「ゴールデンクロス」を形成しています。13週線と26週線のゴールデンクロスは昨年8月12日以来1年2カ月ぶりのことです。通常、ゴールデンクロスは基調の上昇転換を意味し、昨年は8月中旬から一本調子の相場上昇が続いたことが記憶に新しいところです。昨年のような相場上昇を期待するのは難しいのですが、それでも現在の年末高へ膨らんでいる期待を十分に満足させる結果を導き出すことになりそうです。

テクニカル的には日経平均の上値の目処として、
16840円 5月12日に空けた「窓」を埋める水準
17000円 心理的な節目
17563円 4月7日に付けた年初来高値

下値の節目として以下の目処があげられています。
16632円 5日移動平均
16484円 オプション10月物のSQ値
16182円 25日移動平均
16021円 200日移動平均
15993円 13週移動平均
15936円 一目均衡表の「雲」の上限
15855円 52週移動平均
15835円 26週移動平均
15603円 100日移動平均
14437円 7月18日に付けた2番底
14218円 6月19日に付けた年初来安値

となっていますが、さすがに14000円台の目処は必要にないのかも知れません。特に上値の目処の16840円は意識されているようで、何度と無く押し戻されるというイメージが強くなっています。いずれにしても今週から発表が本格化する主要企業の9月中間決算をにらみながらこの「窓埋め」を試す展開と言うことになります。そのレベルを上抜けると11月の17000円台乗せ、年末に掛けての年初来高値更新がより現実性の高いものになりそうです。

〜 10月24日の決算発表予定 〜

5208 有沢製作所 6676 メルコホールディングス 9815 カテナ 6975 NEOMAX 6915 千代田インテグレ 7563 日発販売 6665 エルピーダメモリ 4920 日本色材工業研究所 6708 エプソントヨコム 7230 日信工業 6945 富士通フロンテック 3376 オンリー 8586 日立キャピタル 8697 大阪証券取引所 9741 日立情報システムズ 2714 プラマテルズ 9922 日立機材 3749 SBIベリトランス 5944 日立粉末冶金 7970 信越ポリマー 8036 日立ハイテクノロジーズ 6934 新神戸電機 4743 アイティフォー 4726 ソフトバンク・テクノロジー 2599 ジャパンフーズ6923 スタンレー電気 4185 JSR 7218 田中精密工業 4556 カイノス 9602 東宝 7984 コクヨ 8833 東宝不動産

〜 引け後のニュースから 〜

6770 アルプス電気
今3月期の業績を下方修正しました。営業利益で320億円予想を前期比53%増の215億円へと引き下げました。HDD事業で、販売価格の下落などが影響、上期の不振を下期で補うことができないもようです。直近の株価は年初来安値圏から浮上の過程にありましたが、75日移動平均線を前に上値が重くなっていました。業績下方修正を受け、1200円台前半の年初来安値圏への下落が予想されます。


今日の推奨監視銘柄 (スイングトレード編)

ここでは、主にテクニカル分析とファンダメンタルズ分析を判断基準として銘柄を絞り込み、ザラバで仕込んでザラバで回転する超短期売買とは違って日中の株価が見られないスイングトレードで相場を手掛けている方向けにお薦めするコーナーです。基本的に仕込みから決済まで2〜3日を基本とし、最長でも1週間以内の投資を心掛け、仮に上がらなくても1週間以上は持たないことが原則となります。また、チャートを見て過熱感があるものが多いので、飛び乗りは禁物です。しっかり押し目狙いで取り組みましょう!また、日経平均が連続して上昇するような地合いが良好な時や、反対に地合いが悪い時など投資する環境は常に同じではありません。その時の相場の地合いの強さや弱さを判断した上で柔軟な姿勢で売り買いしていただくことをお願いします。

4676 フジテレビ
11月16日が決算発表。先週から底入れ感を強め始めており、戻り歩調に転じています。明らかに好決算を意識した「巻き戻し」の動きであり(業績見通しに懸念すべきものが見当たらない)、目先は27万円台回復から8月の28万円台までの回復が11月相場前半までには実現しそうな気配です。

7122 近畿車両
決算発表は11月9日。すでに動意づいている近畿車輛ですが、将来的にも海外での大規模な車両受注が見込めることで外資系大手の一角の強気判断が後押ししていますが、かなり強いチャートです。一過性の動きとは思えない、かなり強い波動を描きつつあり、急騰によってカラ売りも増えていると考えられることで(10/19時点の信用倍率は1.52倍)、ここからは取り組み妙味にも注目したいところです。

7261 マツダ
11月2日が決算発表ですが、依然として株価には出遅れ感が感じられます。欧州、米国で引き続き販売好調が続いているほか、国内も新車投入効果で好調、前期に続いて2007年3月期も業績の伸びが見込めます。PERも14倍はトヨタの19倍に比べれば出遅れ感が強いと言えそうです。

8038 東都水産
上記のフジテレビやマツダなどとは一線を画した割り切った取り扱いが必要かと思いますが、これも好業績期待といえばそういう銘柄でしょう。11月17日が決算発表ですが、卸主力のマグロの販売単価が上昇していることで減益幅が縮小しているとの見通しがあり、加えてクロマグロの漁獲高削減の動きも先行きの減益要因の解消につながると考えられます。また、本日の安値414円は25日線の412円にほぼ達する動きであり、テクニカル的にもコツンときた格好です。

8273 イズミ
株価は5月9日に高値4910円を付けた後、200日線である4000円割れまで下押している。200日線がサポートラインとなり下値固目から反発の動きに転じる兆しが強い。特に注目されるのは信用取組比率で0.05倍は超売り長となっている点も妙味があり、上値への期待が強くなっている。又、みずほインベスターズ証券でも中期的に平均10%程度の利益成長が可能としてレーティング「1」としている。大和総研でも株価は良好なファンダメンタルズに対し、バリュエーション面で割安な水準にあると考え、流動性リスクに留意する必要はあるが、準大手というディスカウント要因は不要であろうと見られる。大和証券では経営戦略などを吟味してポストデフレ化の成長力を評価、大手小売の中では、利益成長力やバリュエーションの観点から同社を推奨している。更に新光証券でも子会社エクセルが一時的要因により営業赤字だが、連単ともに極めて好調に推移しており、バリュエーション面での割安感を評価、投資判断「1」としている。日興シティグループ証券でも投資判断を「1H」目標株価5600円に引き上げている。

5851 リョービ
株価は9月の戻り高値915円を上抜ける動き。PER17倍台と言うレベルは割安感は強く、中国・大連での今秋の金型工場稼働に続くダイカストの生産開始が注目され、ダイカスト事業の拡大が連結利益を押し上げる可能性が高いと評価されることから早晩反発の動きが期待される。 立花証券でも「強気」の投資判断、主力のダイカスト製品が国内自動車メーカーの好調で伸びたほか、海外での印刷機器販売も堅調で前期は営業最高益を更新。好業績を受け、株主への利益配分を厚くすることも材料視される。2006年度の自動車向けダイカスト事業への投資を2005年度比1.6倍の154億円に拡大する。立花証券では投資判断を「強気」としダイカスト事業と印刷機器事業が好調で今3月期の業績は、再増額修正される公算が大きいと評価している。信用取り組み倍率0.42倍も妙味あり。ゴールドマンサックス証券では、自動車の軽量化の流れにのって、アルミダイカスト需要は年率5%前後の成長が続いており、ダイカスト専用最大手メーカーとして同社もその恩恵を確実に享受できていると高い評価をしている。大和総研では上方修正余地の大きい銘柄として同銘柄をリストアップしている。

6664 オプトエレクトロニクス
年間配当は前期比7.5円増の10円とする。売上高は前年同期比4%増の66億9800万円で過去最高。高付加価値の読み取り装置は国内や米国では販売の遅れを取り戻しつつあるが、欧州で計画を下回った。同社はこれまで研究開発に備えた内部留保を狙い、年間配当を2.5円にしてきた。ただ株主還元を考え、従来予想より7.5円増やす。今期業績予想は弱含みでの予想が多いが、来2007年11月期以降は収益性が高い新製品の売上高比率の上昇、本格的な米国市場への参入により年平均3割以上の利益成長を見込めるとの評価が高い。株価は年初に4910円の高値を付けた後、7月に1700円台まで急落、その後は2000円台での動きとなっています。業績が好調な上、底入れ感が強まっているだけに反発の動きが今後期待できる。コスモ証券では投資判断を「A」目標株価3700円としている。


明日の上場銘柄


5019 出光興産(東証一部)公開価格9500円・100株単位
石油元売大手で業界2位企業です。公募価格から算出した推定時価総額は3690億円と、野村不動産HDに次ぐ、今年2番目の大型上場となります。事業の主力は石油開発事業と石油精製事業、更に石油精製事業がガソリンや灯油などの「石油製品」、エチレンなどの「石油化学製品」の2部門に分けられます。原油高の影響で石油開発はしっかり、中国などの需要好調を受け石油化学製品部門も伸びています。しかし、石油製品部門いついては供給過剰と仕入れコスト増から苦戦しています。1999年3月期末には有利子負債が2兆円近くありましたが、2000年に上場計画を策定して以来これを削減、前期末には9900億円にまで縮小しています。今3月期の経常利益は前期比14%増の810億円見通しです。今期配当は110円を予定しています。上場に伴う調達資金約1100億円は、全額を設備投資に充てる、としています。今後の業績向上へ向けて投資の成果が注目となります。公開価格のPERは12倍台となります。同業他社と比較してもそれほど割安感がないこと、足元では商品市況が悪化していることなどが重石となります。大型上場では初値が大きく上昇することはあまりなく、公開価格近辺でのスタートが予想されます。初値予想:9500円〜1万円

8774 ジェーピーエヌ債権回収(ヘラクレス)公開価格40万円・1株単位
クレジットカード会社などの小口無担保債権の回収・管理業務を代行する企業で、親会社はクレディセゾンです。しかし、既に売上の7割近くはクレディセゾン以外からのもので、親会社への依存度はそれほど高くありません。返済が滞っている債務者に対し、電話と文書で支払いを督促、独自のシステムで効率よく債権の回収を進めています。今1月期の経常利益は前期比7%増の9.3億円見通しです。今期は2500円の配当を予定、出来るだけ早い時期に現在の配当性向10%を20%に引き上げたいとしています。上場に伴う調達資金約10億円は一部を設備投資に、残りは将来の投資に備えて金融商品で運用するとしています。公開価格のPERは18倍台となります。この水準に特段の割安感はありません。上場に伴う調達資金の活用についても見通しが出ておらず、評価しにくい状態です。初値予想:42万円〜44万円



記載記事については、その内容において、正確性、信頼性、利益を保証するものではなく、原因のいかんを問わず一切責任を負いません。投資の最終判断、最終責任はご自身でお願いします。市場内外部要因により株価は予想に反して下落する場合があります。当社及び情報提供者は、本情報に基づいて被ったいかなる損害についても一切責任を負いません。投資については自己資金の範囲内で慎重に行うようにして下さい。

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発行元:有限会社アシストライフプランニング
担当:ファイナンシャルプランナー 久本伸治
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