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本日の日経平均は底堅い推移でした。午前中は前週末のNY株の下落や外資系証券の売り越しを嫌気して軟調な推移が続きましたが午後に入ると一転して買いが優勢となりました。また、長期波動が上昇トレンドを形成しているとするシナリオに変更はありません。
買い手掛かり難から安く始まった日経平均は一時15,500円割れ目前まで下げましたが、15,500円という節目の水準でもあり(一目均衡表の雲の上限の水準)、売り込みづらさから下げ渋る格好となりました。しかし、引き続き見通しに対しては強弱感があります。
どちらかと言えば今は弱気が優勢のようです。つまり、上げよりも下げを見込む市場参加者が多いようで、その大きな理由の一つは月末接近であること、さらに外国人投資家も10月前後に決算期を迎えるヘッジファンドやミューチュアルファンドが多いことです。
また、依然として今年の高値水準にある米国株が景気減速を織り込み始めていくとすれば「NY株は下げ始めたばかりではないか」という見方があることや、4月初旬の日経平均の高値時の信用期日が来週一杯続くことも買い手控え要因として意識されています。
そうした事情に加えて実際に日経平均も9月4日の高値以降の安値更新が続いていることもあって、特別な事情が無い限りは「10月に入って環境が良くなってから買っても遅くはない」などと考えている投資家は大口筋に限らず個人の間にも多いかもしれません。
とはいえ、ここでは引き続き先週から申し上げているように売りで臨んでいくよりも買いで臨んでいくべきでしょう。10人いれば8、9人は弱気を考えているような相場ですが、繰り返し申し上げますようにテクニカル的には「買いの季節」に入っているからです。
つまり、季節は冬で気温も低いが、いくら気温が低くても春も近づき冬も終盤に差し掛かってから冬物衣料の「買い物」をするわけにはいかないという考え方です。テクニカル的には「買いの季節」でも何でも買っていいわけではないのは言うまでもありません。
やはり、本日のガイシ(5333)のように業績の上ブレ期待がある銘柄や業績が見直される可能性のある何らかの手掛かりを持つ銘柄などへのピンポイント物色が盛んになりそうです(日経平均の下値メドに関する予想は15,190円、15,100円近辺を有力視しています)。
相場を生きる!
〜 調整モード。ひたすら様子見。 〜
明日は配当権利落ちの日です。大切な日となります。15633円、ここで相場をキープさるために先物に大量買いを入れた、と好意的な考えと、単純に、投機資金が目先狙っただけ、とすればまだ下げリスク背負うので、明日はNY、外国証券の動向をみて、冷静に判断する必要があります。動きなし、と見れば、無理して仕込みする必要はありません。1万5500円を引けでキープされていれば問題なく、特に先物の買いが継続されていればそれが支えになる。反面、1万5500円を引けで簡単に割れてくるようだと、投げが加速するリスクが発生するので、そのときには、下値をもう少し見なければならないと思います。
普通の相場で、日本株があがる環境で、商品市況も安定ならば、決算内容だけで見れば、5713 住友鉱山は2000円をつけてもおかしくない決算でした。ところが、現実の株価は1445円です。5714 同和鉱業も好決算、さらに、各証券の強気あっても、株価は下げて100円安。
このような調整となると、業績が良い株や材料性がある株も下げてしまう。そのとき、短期は当然、持たないのですが、中期株についても、下値限度をみて、持ち切るよりも、下値に限度株価を設けて、カットしておくことです。そのまま下げ続ける相場とも思いませんが、相場は、いつ何があるか分からず、やはり下げてしまうリスクは発生しますので、そのときには中期戦略でカットすることです。
また、市場プロは、ここを調整として我慢しています。大和の野間口氏も触れていましたが、目先は減速分の調整、10月も調整が続き、11月頃から相場は反発に向かい、年末高になる期待がある。
これは、だいたい市場筋の平均的な意見だと思います。そのような筋書きで見ている人が多いのです。したがって、目先の調整では無理せず、せいぜい損しないようにしておくこと。この波乱で損したら資金がもったいないので、ここは出来るだけ慎重に対処しようとしているわけです。
結局、米国株の安定、外国人の買いが見えてこないと次なる浮上はないため、投資信託などの潤沢な資金がどこで買い向い、かつ、外国人の買いがいつ入ってくるのか、状況を見ながら次なる買い場を待っている状況です。ここは慌てないことです。毎日、カスカスのトレードをして損をしても、資金そのものがもったいないです。
好意的に見れば、時折入る先物の大口買いは、先高を意識したものである。逆に、弱気筋から見れば、調整トレンドに入った動きに対して、放置すると暴落してしまうため、時折、カンフル剤を打ち込み、急落を回避させている。下げるにしても、人為的な支えと共にソフトランディングを狙いたい。暴落はイヤだ、という動きを演出。
とにかく、株価が作られて、人為的に動かされた事実は間違いのないことであり、自然体であれば日本株は今頃1万4000円割れでしたから、そこで、何度か打ち込まれた大量の先物買いが効果となり、株価を支えたことは間違いなく、それが今でも続いている現象と見て良いと思います。ここでは、人為的な買いが支えとなっている。
その一方で、空爆仕掛けとなったソフトバンク、楽天などの外国証券の格下げ、これは何か意図するものがあって叩いたのか、その主旨が分からないまま、効果的に新興株、日本株を下げさせました。特に、新興株に対する影響は大きく、プロの間では、外国人が安値誘導して日本株の下値を集めようとしているのではないか、という見方もあるほどです。
かつて、山一が崩壊して、拓殖銀行が風評で消滅した時がありました。あの時も、盛んに外国資本が日本株を叩きました。さらに、米国の評価会社が日本ごと叩いた時もありました。そして、結果として、日本株は大量に外国人によって取得させていきました。ゴルフ場は、10分の1の価格で外国資本の手に渡っていきました。
タイミングですが、新興株は戻りに入ると、2分の1、3分の1になった株価は、業績が良く、実力があるものは、しっかり戻ると見ています。それゆえ、ここでの動きを見守り、急落している中、どこで反発するのか。急落している場面で狙えば、さらに下げてロスカットになってしまうので、ここでは戻りを狙い、徹底して新興株はマークしておくことです。10月に狙い場が来る可能性があります。
ここは、動きを冷静に見ていき、焦らず、次なる狙いを絞っていきたいと思います。ダイエーをイオンが取得しても、ウォルマートが取得しても、8178 マルエツはメリットがあると思われます。ただし、相場全体に調整であるため、今は動いていません。協議は、秋には方向が出ると思われますが、それからの展開で、押し目を見せたマルエツは狙いになると思います。また、イオン、ウォルマート西友、決まった側に動き、決まらなかった側は失望売りを誘うという点からは、思惑で事前に買われる動きは歓迎しない、というムードです。
かなり、ウォルマートも今回のダイエー取得には前向きです。ウォルマートの大きな交渉として、ダイエー取得については今回で3度目です。1度目は10年も前の中内氏との交渉、次は再生機構入りとなる時、そして、今回が3度目です。イオンもダイエー取得にはかなり前向きですが、イオンは何よりもウォルマートを一番恐れているため、ウォルマートが大きくなってしまう時間を出来るだけ長くして、自社が大きくなりたい、それが前からの計画にありました。
4543 テルモ、3436 SUMCOなどの内容の良い株がどこで戻るのか、状況を見ていくのも一つの手でしょう。
相場トピックス
〜 東京ゲームショー 〜
昨日、幕張メッセで開催されていた東京ゲームショーに行って来ました。特にゲームセクターに興味があった訳ではありませんが、愚息がどうしても行きたいと言うものですから重い体を引きずって行って来ました。東京ゲームショーの歴史は何と言ってもここ10年くらいの間に飛躍的な進歩を遂げたテレビゲームの技術に合わせ、同ショーへの関心も年々高まっているようです。今年は9月22日より3日間にわたって開催されましたが、3日間の来場者は19万2411人と、昨年よりも1万6000人あまり多い過去最高の来場者となっています。
何と言っても今年の目玉は11月の発売を前に初披露となったソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)の「プレイステーション3(PS3)」など据え置き型の次世代ゲーム機です。高性能を生かした次世代機向けゲームソフトも紹介されており、来場者の注目を集めていたようです。 やはり特に会場の中でひときわ熱気に包まれていたのは、SCEのブースで、PS3向けのゲーム映像が次々と大画面に映し出されていました。最近の薄型大型画面に映し出される映像は、フルハイビジョン映像ということもあり、その美しさは群を抜いていると言う感じとなっています。テニス、ゴルフ、或いは電車を運転するゲームなど、ある程度実写映像を交えてゲームをすると言うことで、現実の世界と非現実の世界の境目が薄れるようなムードになってしまいます。
実際にPS3は高性能MPU(超小型演算処理装置)を搭載しているのが特徴で、ゲーム映像を高画質で細部まで表現でき、ブースからは人があふれ、来場者から「こんなにきれいな映像を見たら、これまでのゲーム機では遊べない」という声も漏れていたとの報告もあるようです。実際には同ゲームで試遊しなかったのですが、見ているだけも十分に感覚を味わう事が出来ましたし、今後の売れ行きの状況もその行列の多少である程度判断できると言う感じになっています。
特に注目された背景にはこのゲームショーの開催初日の22日に、11月に発売する次世代ゲーム機「プレイステーション3(PS3)」の価格を引き下げると発表したことです。市場では消費者の購買意欲を高める効果が見込めるとする一方で、ゲーム事業の先行き不透明感が強まったとの見方もでています。今回値下げするのは国内で販売する下位機種のみで6万2790円から4万9980円にする予定となっています。値下げについてSCEの久多良木健社長は「高いとの声が静まらなかった」と説明しています。
市場では「5万円でおつりがくるというのは心理的効果がある」との見方がある一方で「きちんとした経営戦略でなく場当たり的対応」など異例の発売前の値下げをソニーの自信のなさと受け止める向きもあるようです。業績への影響については上位機種との構成比や2007年3月期の国内での出荷台数が明らかになっていないためはっきりはしませんが、今期のゲーム事業は1000億円を超える赤字の見通しです。
今回下位機種にもデジタルハイビジョン出力ができる端子を装備したことで下位機種が主力になり、日本での出荷台数を200万台だとして200億円程度の赤字幅が拡大するとの見方が多くなっています。PS3の先行きについては「発売時のソフト数も思ったより多く、年末商戦に向けた不安は減少した」との見方もあるようです。ただ中長期的には「9月22日の久多良木社長の講演でも次世代機として何ができるのか見えず、あくまでもPS2の延長線との印象」との野村證券の分析もでもあるように12月に発売される任天堂のWIIとの差別化がはっきりとしていません。
その任天堂のWIIはリモコンによる直感的な体感操作を活かした、まったく新しいスポーツゲームのシリーズなど今までにないゲームを体験できると言うことで、他のゲーム機器との差別化がはっきり図られています。又、それぞれのプラットフォーム(PS2やDSなどゲームをする機械)に乗せるソフトの開発業者にとっても発売後の売れ行き状況を予想しながらソフトを開発する訳ですから、その意味でもこれまでの経緯からどうしても任天堂のプラットフォームに力を入れざるを得ない状況であると言えます。ユーザーは結局、ソフトの種類と多さで機械を選択するわけですから、どんなに優秀なものでもソフトが無ければ興味を示さないと言うことになります。
この見方が実際に毎日のように使っている我が愚息の意見ですから、本音の声として受け止めて良いのだと思われます。いずれにしても幾らゲームに占める比率が低いと言ってもその売れ行き状況が業績に与える影響は大きい訳ですからソニーの株価も年末まで動向が注目されるところです。特に外資系証券UBSやメリルリンチ証券ではどちらかと言えばネガティブな見方となっているのが気になります。その他目だったのは、10月下旬から始まる番号ポータビリティー(継続)制度導入で各携帯電話会社、KDDI、NTTドコモ、ソフトバンクなどのブースに力が入っているたようです。ゲームの違いで携帯電話を変えるという行動を取る消費者がどれだけいるかは分かりませんが、各社それぞれ出来ることは何でもやると言った力の入れようになっているようです。
今日の推奨監視銘柄 (スイングトレード編)
ここでは、主にテクニカル分析とファンダメンタルズ分析を判断基準として銘柄を絞り込み、ザラバで仕込んでザラバで回転する超短期売買とは違って日中の株価が見られないスイングトレードで相場を手掛けている方向けにお薦めするコーナーです。基本的に仕込みから決済まで2〜3日を基本とし、最長でも1週間以内の投資を心掛け、仮に上がらなくても1週間以上は持たないことが原則となります。また、チャートを見て過熱感があるものが多いので、飛び乗りは禁物です。しっかり押し目狙いで取り組みましょう!また、日経平均が連続して上昇するような地合いが良好な時や、反対に地合いが悪い時など投資する環境は常に同じではありません。その時の相場の地合いの強さや弱さを判断した上で柔軟な姿勢で売り買いしていただくことをお願いします。
5411 JFEHD
先週は200日線の4440円に接近(22日に4450円安値)、そろそろ見直されても不思議はない水準と考えられます。同社は輸出市況の改善により主力の鉄鋼事業が好調に推移したことなどで9月中間の連結経常利益を上方修正していましたが、米国景気の減速に伴って下期への懸念から失望売りが続いていました。しかし、ここまでの株価水準になると「売られ過ぎ感」が強くなっており、長期的には業績回復が予想されることで反発しやすくなっていると考えられます。
6473 ジェイテクト
本日の午後、大手自動車の販売動向が報じられ、それをキッカケにトヨタが物色される場面がありましたが(8月の国内生産・輸出・国内販売実績では国内生産は前年同月比30.9%増の30万392台と、12カ月連続で増加。輸出は同47.1%増の19万4921台で9カ月連続で増加。国内販売は同2.4%増の10万1801台になり、5カ月ぶりに増加した。海外生産は同7.0%増の32万2079台になり、56カ月連続で増加した)、トヨタとの関係の深いジェイテクトにも見直しが買いが入ってくると考えられます。チャート的にも出遅れ感が強く、9月中間や通期業績が意識される時期に入っていくこともあり、底堅い動きが予想されます。
6762 TDK
7月以降、底堅い動きが続いており、業績にも安定感があるだけに今後も上値余地を残していると予想します。すでに報じられていることですが、薄型テレビやパソコン向けのコンデンサーや電源系コイルの販売が伸びていることなどから4〜6月期業績も好調、2007年3月期の売上高営業利益率も7期ぶりの10%台回復が見込まれており、特に記録デバイスの中期的な成長は不変と予想されています。今後も利益率改善が続く見通しにあることで株価も右肩上がりの成長が期待できそうです。
7741 HOYA
この株も底堅いチャート、業績見通し良好で安定した右肩上がりの推移が予想されます。第1四半期業績は液晶向けの落ち込みを半導体・ハードディスク向けで吸収、連結純利益は四半期ベースでの過去最高を更新、通期見通しも二桁の増収増益が見込まれており、長期的にもアイケア部門の拡大で事業ポートフォリオの安定に期待があります。
4205 日本ゼオン
2007年3月期の純利益は5%増の160億円を見込む。高機能材料の営業利益が石化を上回る見込み。光学フィルムの増産投資を続け、研究開発費も増やす。株価は2月に1790円高値を付けた後、200日移動平均線である1400円台を割り込み、1000円に迫る動き。バリエーション的にも割安感が強くなっており、突っ込み局面が十分に狙い目になると思われる。 ドイツ証券では投資判断を「Buy」目標株価1850円としている。液晶ディスプレーの視野角を広げる位相差フィルムの新工場を約100億円を投じ、来年9月に稼働させる計画。大和総研では国内大型液晶ラインの立ち上げに合わせて、ゼノアフィルム、拡散板ともにほぼフル生産に達していると評価。投資判断を「1」目標株価2000円としている。
9433 KDDI
株価は5月に76.6万円の高値をつけた後上値の重い展開から200日線の60万円台前半まで下押し、その後年初来の戻り高値を更新する動きとなったが、直近では再度下押しの動きに。今後もシェア拡大の動きが続く事を評価する動きに加え業績の上方修正も加わり株価は反発の動きが想定される。三菱UFJ証券ではレーティング「1」。野村證券でも投資判断「1」としている。JCBと携帯クレジットで提携」との報道も好感される。
5333 日本ガイシ
株価は年初の1900円台の高値から下押し、200日線を大きく割り込み1100円台まで下押し。その後200日線まで回復している。みずほ証券では目標株価を1650円としている。エンジニアリングを除く全セグメントで強含む公算が高く業績予想を上方修正。投資判断は「2」継続。クレディ・スイス証券では純利益の上期計画に対する進捗率はともに91%に達し、上方修正の可能性が極めて高く、株価は大きな上昇が見込めようと指摘し、投資評価「アウトパフォーム」目標株価2100円としており、「極めて強く買い推奨したい」としている。
記載記事については、その内容において、正確性、信頼性、利益を保証するものではなく、原因のいかんを問わず一切責任を負いません。投資の最終判断、最終責任はご自身でお願いします。市場内外部要因により株価は予想に反して下落する場合があります。当社及び情報提供者は、本情報に基づいて被ったいかなる損害についても一切責任を負いません。投資については自己資金の範囲内で慎重に行うようにして下さい。
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