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本日の日経平均は続伸となりました。昨日とは違ってNY株高を素直に好感した買いが幅広く入り、前場は一時25日線の15,978円を更新して16,000円に迫る場面もありました。また、長期の波動が上昇トレンドを形成しているとするシナリオにも変更はありません。
やはり、外国証券の動向は依然として影響力を持っているようです。前日はNY株が上昇したにも関わらず外国証券が売り越しとなり、それに伴って上値の重い展開が続きましたが、今日は外部環境では特に昨日と大きな変化はないものの買い優勢となりました。
その大きな原因は外国証券が買い越しに転じたことでしょう(差し引き770万株の買い越しだが金額ベースでは大幅な買い越しだった模様)。高かったのは寄り後の30分間だけという昨日の展開とは異なり、外資系証券の買い越しが下支え要因となったようです。
加えて下値への売り込みづらさが確認されたことで先物に買い戻しが膨らんだことも影響したようです。15,675円をつけた一昨日には「正念場を迎えている」とまで言われていましたが、重要な下値メドである15,500円へ接近する恐れは一旦は遠のいたようです。
しかし、NYが高く、それに伴って遅ればせながら東京市場も外国証券が買い越し基調に転じ、日経平均も値がさ優良株を牽引役に一旦は底入れしたようですが、だからといって楽観できるものでもないでしょう。ムードは好転しても明日は3連休前の週末です。
明日が3連休前の週末でなければ明日も環境次第では買い優勢となる可能性もありますが、今日が買い優勢であるとすれば明日は反対に売り優勢となると考えるのが自然であり、NYも連騰疲れで一服する可能性が高いとすれば明日は模様眺めムードが続きそうです。
仮に明日のNYが続伸となっても現在15,990円、16,000円近辺に位置している25日移動平均線を抜けて引けることはないと予想します。本日以上に明日は上値が重く、かといって下値も12日の終値近辺である15,720円は割り込まない弱含みの展開が予想されます。
それでも、9月6日以降からの下降トレンドによって日経平均はテクニカル的には調整が進んだことも事実です。8月16日から「過熱ゾーン」に入りましたが、約1カ月を経過して相当に過熱感は薄れており、「売りの季節」は75%ほど通過したと考えられます。
高値16,414円をつけた4日以降の「一進二退」(5日〜12日)が再び続けば来週中には「売りの季節」が終了し、買い安心感が台頭、16,414円の更新を狙う新たな「発射台」が整う可能性が高いと予想します。狙いは引き続き主力クラスの好業績株となりそうです。
相場を生きる!
〜 先物の買い根拠は 〜
本日、前場で先物に大口の買いがありました。8月末に、クレディの大量の買い仕掛け。9月に入っても、株価操作的にSQ前、SQ後と買いがあり、日本株を支え、この数日は買い仕掛けなく全体相場は下げていましたが、本日、再び買いが入りました。
買い戻しを誘発させるための仕掛けで短期なのか、あるいはトレンドごと変えるような、今後に対する期待が米国と日本株にあるのか、判断は出来ませんが、とにかく本日は大口の買いがありました。市場はミクシィが集中人気で、逆に新興株は資金がとられて下げる株が多い中、1部では先物に大量買いが入っていました。
これらの買いは、実態の発表がなく、意図するものが見えない。したがって、短期の仕掛けで利食いが付きまとったり、買い戻し誘導や上げて叩くために上げたり、その狙いが読めない。このため、ケースによっては売り込みのために上げるという手法が外国人には多いため、いつ梯子段を外されるかも分からない。このため、プロ筋は、恐々相場を見て、本気になれない。
これから、証券界でも銀行でも、投信は大切な収益源であり、9月は追加型で31本、単位型が28本と、合計59本の新規設定があります。単位型では、リスク限定・軽減方が24本と大半を占めるものです。銀行経由で国債が売れるのも、郵便局経由で投信が売れるのも、実際にはペイオフで1000万円しか補償してくれないため、より安全性のある投信を買う人が増えるわけです。
相場トピックス
〜 外国人投資家の投資スタンス 〜
原油価格の先日までの下落に、オイルマネーの売りが懸念材料となっています。特に海外勢の日本株に対する最近の投資スタンスを不安視する向きが増えています。本日こそ久しぶりに寄り前の外国証券の注文状況では買い越しになり、額面では700万株、金額ベースでもそれ以上の大幅な買い越しになったようで、やや不安感が後退した格好になっています。特に10月期の決算期末を控えた海外のヘッジファンドの節税対策の換金売りが今後増えるとの見方が強まっていただけに、ここで外国証券が買い越しに転じたことは投資家の不安心理を減少させたようです。但し楽観的に考えるのはやや時期尚早かも知れません。日本国内の景気見通しについてやや懐疑的になっている投資家、特に外国人投資家が少ないことも確かです。先日発表された機械受注統計や8月の首都圏マンションの発売戸数が減少していることなど芳しくない経済指標が出ているようで、日本のファンダメンタルズを評価してきた外国人投資家の動向が微妙に変化を生じさせているとの見方が出ているようです。本日は外国人投資家の日本株に対する見方について、先日来日経新聞に掲載されたいたコメントを考察します。
◎ 英マーティン・カリー・インベストメント・マネジメント日本株ファンドマネジャー
【割安感なくボックス圏で推移】
「日本経済は内需主導で力強い回復基調を継続している。人口減少社会の到来により、労働需給は逼迫(ひっぱく)した状況が続く。デフレ脱却で今後は売上高の伸びが利益に直結する。これが個人の収入増につながり消費を押し上げる好循環が生まれつつある」
「2007年3月期の企業業績見通しは保守的だ。2006年10―12月期業績が開示されるころには、通期予想の上方修正が相次ぐ公算が大きい」
「ただ日本企業は余剰資金を多く抱える例も目立つ。PBR(株価純資産倍率)一倍割れ銘柄が多いのはその証拠だ。貸借対照表を改善し、ROE(株主資本利益率)を高める必要がある」
「M&A(企業の合併・買収)が活発になることは、経営者に資産の有効活用を促す機会となる。その意味で王子製紙による北越製紙買収の失敗は残念だった。英国では敵対的買収の防衛に関して厳格なルールがある。日本ではこうした法整備が不十分で、企業や投資家が困惑している」
「息の長い消費拡大サイクルに入ったことを考えると、住宅、消費、サービスが有望な投資対象となる。米景気減速の影響を受けやすい輸出関連株は保有比率を抑えている。企業分析が難しい新興株にも積極的には投資していない」
「年内の日経平均は1万6000円を中心に上下5―10%のボックス圏での推移を予想する。PER(株価収益率)をみても日本株は欧州、アジア株と比べ割安感がなく、現在の株価は適正水準とみている」
◎KIO(クウェート・インベストメント・オフィス)日本株ファンドマネジャー
【電機・機械が有望、銀行にも注目】
「景気回復を追い風に日本株が国際比較で有望である状況に変わりはない。2006年4―6月期業績も事前予想を上回り、増益基調が確認できた。2005年度は小泉政権を評価して株価が上昇した。自民党の総裁選は安倍晋三官房長官の勝利が有力視される。小泉政権の改革路線や自由主義経済を継承してほしい」
「これまで日本株の投資比率を高めてきた。先行きについても強気にみている。米景気減速という懸念要因もあるが、日経平均株価は年末までに1万7000―1万80000円に上昇する余地がある」
「国際競争力があり、今後も高い成長が見込まれる電機や機械の株式は投資対象として魅力的だ。景気回復や金利上昇による利ざやの拡大で、収益の伸びが期待できる銀行株にも注目している。ソフトバンクの携帯電話事業への参入で、競争が激化する通信株は投資妙味が乏しい」
「原油高でオイルマネーが潤沢になり、欧米の株式市場では中東投資家が個別銘柄を大量保有する事例も目立つ。国際的に知名度の高い日本の優良企業が今後、こうした長期保有を前提とした戦略投資の対象になっても不思議ではない」
「日本株は中長期にわたって成長が見込める企業を長期保有するのが基本だ。運用の評価基準は米モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル算出の株価指数、MSCIジャパンを採用している。年一回、日本企業を訪問しているが、最近はIR(投資家向け広報)の強化で、こちらを訪ねてくる日本企業が増えている」
◎マストホルム・アセット・マネジメント(米ワシントン州、年金資金を中心に運用)
「2006年春以降の日本株の調整は自然な流れだ。2005年12月時点で運用資産の4割を日本株に投資していたが、過熱感が強まったので利益確定売りを出し、現在は25%程度となっている。日本のファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)が良好という見方に変わりはない。金融機能が正常化して、地価も上昇。国内総生産(GDP)も順調に推移している」
「日本企業による業績見通しは常に保守的だ。2006年の企業業績を巡る外部環境は前年ほど良くないが、一部企業は秋に通期予想を上方修正するはずだ。こうした上方修正銘柄を9月中間決算発表前に洗い出すことが、現在の我々の課題となっている。投資家として大変重要な時期にさしかかっている」
「上方修正を機に日経平均株価は再び上昇軌道に乗るだろう。年末に1万7000円、2007年3月には1万8500円を超えてもおかしくない」
「保有株の一例はパイオニア。プラズマテレビの採算が好転しているうえ、リストラを通じた業績回復の芽も出ている。日本の個人消費は底堅く、消費関連銘柄にも注目している」
「日本経済は米中経済への依存が大きく、両国の景気減速は懸念材料。米国は住宅市場が低迷し中国は設備投資を抑制している。いずれもどの程度の減速になるのか現時点で予想できない」
「王子製紙による北越製紙への敵対的TOB(株式公開買い付け)が失敗に終わったのは残念だ。日本の資本市場が十分に成熟していない証拠だろう。日本はM&A(企業の合併・買収)の歴史が浅く、敵対的買収の定着には時間がかかる」
◎ グオコ・マネジメントシニア・インベストメント・マネジャー、デービッド・ルイ氏(香港市場上場のマレーシア系投資会社グオコ・グループの資産運用機関)
【次期政権の指導力疑問】
「2005年後半に日本企業16銘柄に合計28億ドル(約3200億円)を投資したが、2006年3月にほぼすべて売却した。現在保有しているのは消費者金融株1銘柄だけだ。東証第1部のPER(株価収益率)は20倍近くに上昇し、もはや割安感はない」
「例えばコマツは日本を代表する優良銘柄に違いないが、株価には割高感がある。日経平均株価が1万4000円程度まで調整すれば日本株に30億ドルぐらい投資してもいい。今は大量に買い増すのではなく、銘柄を厳選して投資する局面だ」
「安倍晋三官房長官が次期首相になる可能性が大きいが、小泉政権ほどの指導力は発揮できないだろう。政府系金融機関を一本化する話が弱まるなど、すでに改革路線後退の兆しも出ている。安倍氏が国民の信認を十分に得ているともいえず、2007年夏の参院選で大勝でもしない限り、新政権に期待できることは少ない。こうした日本の政治に対する見方も、株式相場上昇の勢いが失われた要因のひとつだ」
「これまで多くの取引先企業と友好関係を築き上げてきた野村証券が、王子製紙による北越製紙への敵対的TOB(株式公開買い付け)でアドバイザーを務めたのには驚いた。日本でも新たなM&A時代に入ることを予感させた」
「しかしTOBは失敗に終わり、何事にもあらゆる関係者の合意を必要とする日本的慣習を改めて印象付ける結果となった。これで企業経営は緊迫感を欠く状態が続くだろう。日本企業の業績は好調だが、欧米企業と比べ収益性は低い。経営者は効率改善への努力を継続する必要がある」
海外勢の日本株に対する見方については上記のコメントからも分かる通り、様々な見方となっています。上記4件の見方からすると、米国と中東の投資家は強気見通しで、英国と香港の投資家は弱気とまでは行かないまでも中立と言うところでしょうか。これを見ても分かりますように、外国人投資家は日本株に対して一面的な見方をしている訳でもなく、種々の要因を勘案して投資スタンスを決定しているようです。但し、一つ言えることは基本的な日本市場のファンダメンタルズを懐疑的に見ている向きは少なく、基調としての日本株市場の動きは「強気」として見ている向きが大勢を占めていると言って良いと思われます。その意味では時期はもう少し先になるのかも知れませんが、日本株を買うタイミングを探っていると言うことであろうかと思われます。
〜 引け後のニュースから 〜
8766 ミレアHD
9月中間期及び通期の単独業績予想を上方修正しました。通期の単体最終利益は250億円予想から2865億円へと大幅に引き上げられました。しかし、傘下の東京海上日動あんしん生命と東京海上日動フィナンシャル生命が実施する増資に応じることによるものです。グループ間の資金のやり取りとなり、連結業績には影響しないことから、株価への影響は殆どないと見られます。
7438 コンドーテック
9月中間期の配当を13円の実施を発表しました。従来予想は年間配当22円、中間期で11円となっていましたので、中間期時点で2円の増配となります。東証二部上場で出来高が少ないものの、1000円の大台を下値メドに株価は横ばいを続けています。2%超の配当利回りに改めてスポットが当たったかっこうで、株価の反発が期待できます。
今日の推奨監視銘柄 (スイングトレード編)
ここでは、主にテクニカル分析とファンダメンタルズ分析を判断基準として銘柄を絞り込み、ザラバで仕込んでザラバで回転する超短期売買とは違って日中の株価が見られないスイングトレードで相場を手掛けている方向けにお薦めするコーナーです。基本的に仕込みから決済まで2〜3日を基本とし、最長でも1週間以内の投資を心掛け、仮に上がらなくても1週間以上は持たないことが原則となります。また、チャートを見て過熱感があるものが多いので、飛び乗りは禁物です。しっかり押し目狙いで取り組みましょう!また、日経平均が連続して上昇するような地合いが良好な時や、反対に地合いが悪い時など投資する環境は常に同じではありません。その時の相場の地合いの強さや弱さを判断した上で柔軟な姿勢で売り買いしていただくことをお願いします。
4005 住友化学
相場全体の調整や原油価格の値上がりを嫌気した動きが続いていましたが、ここで再びテクニカル的にも買い安心感が台頭、少なくとも8月高値の955円更新を狙える動きが予想されます。業績は引き続き好調に推移している模様です。今通期業績に関しても情報電子化学、医薬、農薬が牽引役に増収増益が見込まれており、中長期的にも拡大基調が予想されています。
6305 日立建機
多く説明するまでもない好業績銘柄の代表的存在である日立建機ですが、間もなく25日線と75日線とがゴールデンクロスを演じようとしており、買い安心感が強くなってきています。業績見通しに関しては世界的な建機需要に建機供給が追いつかない状態が続いており、9月中間及び2007年3月期通期業績に大幅な増額修正期待が燻っています。しかも、長期的にも業績拡大基調が見込まれていることから、こうしたテクニカル的な買い場では意識的に狙われてくる可能性が高いと考えられます。
7272 ヤマハ発
業績好調、テクニカル的にも買い安心感があり(売りの季節を終了)、確度の高い戻りが期待できる銘柄です。今2006年12月期業績もタイやベトナムで二輪車の販売が拡大していることや欧米で船外機が伸びていることなどを背景に連結経常利益が前期比21%増の1250億円と大きく拡大する見通しにあり、来期も増収増益予想です。半面、PERは11倍台程度と割安感が強く、安心して仕込める銘柄と言えそうです。
9737 CSKHD
このCSKもテクニカル的に過熱感が薄れており、買い安心感があります。4〜6月期決算もベンチャー投資などの金融サービス事業が好調に推移していることで大幅な営業増益を達成、通期に関しても25%の営業増益となる315億円を予想、テクニカル的に買い安心感のある好業績銘柄として十分にスイング・トレードが可能な銘柄と考えられます。
4680 ラウンドワン
株価は4月高値60万円をつけた後、調整局面から下押し、40万円台近辺で値固めした後、直近では200日線を上値に40万円台後半での動き。特にバリエーション的な割安感はないが、中期単独EPS成長率は年率29%が見込まれるなど高い成長性を評価する見方もあり押し目はねらい目となる。
6305 日立建機
株価は4月に3320円を付けた後200日線を割り込む動き。モルガンスタンレー証券では目標株価を3900円、投資判断を「Overweight」としている。クレディ・スイス証券ではロシアなどの新興市場での拡大、値上げ浸透による収益性改善、製品構成の拡充などを評価し、投資判断を新規に「Outperform」としている。今回の業績の上方修正を受けて4月の揉み合いのレベルである3000円台を回復する動きが想定される。ゴールドマン・サックス証券でも業績上方修正や配当利回りの増額時期も迫りつつあり、それに伴い株価も切り上がり傾向を強めていくと予想しており、投資判断「買い推奨」を継続している。先日発表された機械受注統計の下ブレを受けて機械セクター全般に冴えない動きであるものの成長性は依然強く、突っ込み局面を狙いたいところ。
8273 イズミ
株価は5月9日に高値4910円を付けた後、200日線である4000円割れまで下押している。200日線がサポートラインとなり下値固目から反発の動きに転じる兆しが強い。信用取組比率で0.29倍も妙味があり、上値への期待が掛かる。又、みずほインベスターズ証券でも中期的に平均10%程度の利益成長が可能としてレーティング「1」としている。大和総研でも株価は良好なファンダメンタルズに対し、バリュエーション面で割安な水準にあると考え、流動性リスクに留意する必要はあるが、準大手というディスカウント要因は不要であろうと見られる。大和証券では経営戦略などを吟味してポストデフレ化の成長力を評価、大手小売の中では、利益成長力やバリュエーションの観点から同社を推奨している。
今日の推奨銘柄(中期編)
中期狙いの投資を中心にお伝えしていきます。超短期の投資と違い、中期投資では、個別の銘柄の動向だけでなく、株式市場全体の流れも非常に重要な要素となってきます。株式市場全体の流れを知ることで、株式投資に対する多角的な見方を養うことができます。
6966 三井ハイテック
金型技術に強みを持ち、主力のICリードフレームではトップクラス、その他工作機械なども手掛けます。ICリードフレームの値上げ浸透や生産性向上もあり、6日には今1月期業績を上方修正、経常利益で従来の29億円予想を前期比35%増の33億円へと引き上げています。また、配当も当初予想から5円増、前期比10円増の年15円配を実施予定です。今回の業績上方修正は上期好調を織り込んだものの、下期については当初予想を下方修正した数字と、非常に慎重な見通しとなっており、再度の上方修正期待が高まります。株価は業績上方修正直後に急騰、すぐに調整に転じたものの、空けた窓を埋めて、サポートラインとなる25日移動平均線水準で下げ止まりの動きです。週足ベースでも先週上抜けた26週移動平均線が1340円台に位置しており、サポートラインとして意識されます。時価水準はPBR1倍そこそこと割安感が強く、25日線をメドに反転、1500円台を狙う展開が期待できます。
明日の上場銘柄
明日は3銘柄が新規上場です。また、13日上場のミクシィ(2121)の初値が付いておらず、事実上4銘柄の新規上場となることから、資金が分散しやすくなっています。
3052 協和医科器械(ジャスダック)公開価格500円・1000株単位
医療機器卸で、静岡県内のシェアはトップです。ガーゼなどの消耗品から高度な医療機器まで取り扱いは20万点以上で、トラブル時に対応可能な技術サービス部隊を抱えているのが特長です。取り扱い点数の多さからネックとなる在庫管理は、システム化を推進、30億円あった商品在庫を、2005年6月期末には18.6億円にまで縮小しています。医療機器の卸は地元密着企業が多数ですが、上場による資金調達や信用力拡大で、積極的なM&Aを進める方針です。今6月期は経常利益で前期比6%増の6.9億円を見込んでいます。今期配当は10円予定、今後は20〜30%の配当性向を目指しています。上場に伴う調達資金約7.8億円は、社債償還とシステム投資に充てる、としています。公開価格のPERは10倍台となります。特段の割高感はないものの、今年3月に新規上場の山下医科器械(0322)が公開価格とほぼ同値でスタート、その後大幅に調整して低迷していることから、人気薄となる可能性が高まります。上場直後から行使可能なストックオプションの残高が100万株以上あることは需給面からの懸念材料です。同日に3銘柄が新規上場ということもあり、資金分散から初値上昇率はそれほど高くないと見られます。初値予想:500円〜550円
3814 アルファクス・フード・システム(ヘラクレス)公開価格10万5000円・1株単位
外食産業に特化して経営管理システムを開発、販売する企業です。システムは、ソフトの期間貸し(ASP)方式で提供しており、狩猟顧客には「フォルクス」を展開するどん(8216)などがあります。システムの内容は、売れ筋の分析から従業員の勤怠管理まで多岐に亘っています。また、料理のレシピを事前入力、売上と連動して適正な食材在庫を算出するシステムが強みとなっています。今9月期は経常利益で前期比前期81%増の2.1億円を見込んでいます。今期の配当は内部留保優先で見送りの予定ですが、業績が予想を上回れば配当実施を検討するとしています。上場に伴う調達資金約1.2億円はサーバー増設、人員の新規採用などに充てる、としています。公開価格のPERは22倍台となります。成長性の高さから見て、特段の割高感はありません。ベンチャーキャピタルの保有もそれほど多くなく、需給面の不安も少なくなっています。初値予想:12万円〜14万円
3815 メディア工房(マザーズ)公開価格13万5000円・1株単位
パソコン、携帯電話、PHS向けに占いを配信するほか、占い関連商品の通信販売も手掛けています。占いの種類は占星術、タロット、四柱推命など様々で、パソコン向けに35メニュー、携帯向けに12メニューが用意されています。ヤフーやニフティのポータルサイトの占いメニューに提供しており、利用料はパソコン向けで1回315円や525円が中心、携帯向けで月額210円、315円となっています。占いにはそれほど有名でない専門家を起用するほか、社員が占いを勉強して自主制作コンテンツも配信しており、コストを抑えています。今8月期は経常利益で前期推定比63%増の3.3億円を見込んでいます。内部留保を優先新、配当は見送りの方針です。上場に伴う調達資金約3億円はシステム開発投資などに充てる、としています。公開価格のPERは20倍台となります。この水準に割高感はないほか、インターネット系の事業で人気の占いコンテンツを手掛けていることから人気化が期待できます。ミクシィと実質同日上場となってしまうことで資金の分散が懸念材料です。初値予想:27万円〜33万円
〜 直近の上場銘柄 〜
2121 ミクシィ(マザーズ)公開価格155万円・1株単位
気配値を315万円まで切上げましたが、上場初日に初値は付きませんでした。インターネット上のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)最大手、「mixi」を運営する企業です。SNSは既存の会員からの紹介によって参加、会員は趣味や年齢などを自分の日記と共に公開して、会員同士が掲示板やメールなどで情報交換するシステムです。ミクシィはサイトに掲載の広告を主な収入源としています。会員の利用頻度の高さと滞在時間の長さが特徴で、広告閲覧数の拡大に繋がっています。会員数は今期末には1年前の2.6倍、900万人程度になる見通しです。明日も、引き続き上値追いが期待できます。
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担当:ファイナンシャルプランナー 久本伸治
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