【(有)ALP】 Eメールレター シリーズ
  
     「FP久本の株式情報!」 vol.160 2006.09.20
 
 

9月20日(水曜日) 基調判断


本日の日経平均は大幅反落となりました。NY株が小幅下落となったことや外資系証券が1100万株の売り越しとなったことで弱気心理が台頭、先週12日の安値を更新しています。一方、長期の波動が上昇トレンドを形成しているとするシナリオに変更はありません。

今日は悪材料が重なりました。FOMCや自民党総裁選を見極めたいとした様子見ムードが強い中をNYの下落、タイのクーデターでアジア経済に関わりが深い日本株を嫌気した外資系証券が大幅に売り越しとこと、さらに債先買い株先売りも膨らんだ模様です。

しかし、結論から申し上げて、ここから完全に見送るべきかどうかと考えた場合、私は「強気」で臨むことをお奨めします。ここで日経平均は16,000円の壁の分厚さを改めて意識されたわけですが、かといって下値にもどんどん売り込んでいけるとも思えません。

本日のようなタイのクーデターのような「不測の事態」が起きれば予想された下値のフシも計算された下値メドもあってないようなものですが、それでも現在の15,600円台は上値で16,000円に分厚さを感じると同様に、戻りの起点としては非常に有力と考えます。

特に16,000円近辺には52週線(15,618円)、13週線(15,606円)、ボリンジャーバンドの−2σ(15,116円)といったフシが重なり合っていることが意識されると考える理由です。本日はザラバで15,600円を割り込む場面がありましたが、ここには抵抗が感じられます。

そして、もう一つは連日申し上げているように「売りの季節」が終盤に差し掛かっているからです。8月16日から「過熱ゾーン」に入った日経平均は「9.11」から目に見えて過熱感を解消、すでに7月中旬から8月下旬にかけての状態まで過熱感は薄れています。

それを理由に先週も「来週はどこかで200円高、300円高がある」と申し上げましたが、昨日は確かに一時200円高以上の場面もありました。そして、今日は一転して200円安という乱気流に巻き込まれたようになっているわけですが、「底入れは近い」と予想します。

また、タイのクーデターですが、これも一晩寝て起きれば忘れられるような材料でしょう。「影響がよく把握できていない」といったモヤモヤした心理に付け込んだ先物への仕掛け的な売りが余計に不安感を煽っているだけのことで日本経済への影響は軽微です。

一部の自動車メーカーには影響はあるかもしれませんが日本経済への影響はほとんど無く、米国経済への影響も皆無に等しく、クーデターを現状改善のための「創造的破壊」だとすれば売られた分だけ戻すことに貢献するプラス材料になると考えていいでしょう。

今は何をやるにしても買いづらく、たとえ買っても大きなリバウンドが期待できない場面です。しかし、先程も申し上げましたように「売りの季節」は最終局面でもあり、主力の好業績銘柄の一角が火付け役となって全体的に強気ムードが戻ってくると予想します。


相場を生きる!


〜 調整モード全開! 早くセリクラ起きないかなー 〜

ここでの動きでは、調整を見ていき、反発場面狙いです。慌てて、確率の悪い時に向っても取れません。今、とれる人は、かなり高度な技術を持ち、経験豊かな人。つまり、実力がある人となります。普通の技量では、日経平均が下げている時に利食いするのは難しいです。

したがって、ここでは、次なる確率の高い相場を待つことになりますが、日経平均が浮上すると見られる日、それも継続的にチャートが高まると予想され、その上で外国人の買いがしっかりと継続される時、それが狙いの週となります。買い越しの傾向は、はっきり出てきます。それを見てから狙う、という動きで良いと思います。

楽天などが、外国資金の弱気のたびに下値を切り下げる動きは、まるで週刊新潮からの記事とリンクして、総合的な株価下落陽動が大きな力で組まれているかのように感じますね。かつて、日本はバブル崩壊で、評価で潰された株が何本も出たそうです。評価でやられて暴落し、その上で外資などの株価操作的な売り仕掛け。

その当時は、まだ証券ディーラーの売り仕掛けが許されていた時代ですから、何十人か地場筋がまとまって一斉に売りを仕掛けると、見事に急落して、株価はどんどん下げる。外国証券の評価で売りかける、という動きが横行して、株価から評価さげて潰れたような企業が何本も出ました。そして、やがて、ディーラーの売り仕掛け禁止となり、また空売りに対する規制がいろいろと生まれました。

全体、このような大きな調整が新興市場に起り、そして、ある日をきっかけにして復活という動きになるのでしょうが、株価面ではそろそろ良いところまで来た。ただし、全体の下げだけに、個別株だけでは戻らない。戻りのきっかけをプロ筋は待っているそうです。ソフトバンクの評価や、何か劇的にプラス面が出ると、一斉に新興株は戻ると思います。枯れ草に火を放つと一斉に燃え広がるように、あとはきっかけ待ちです。

100万円の株が30万円になり、あっという間に20万円に下げる。そんな恐さが新興株にはあります。その代わり、戻る時には20万円から一気に50万円に戻る力もあるので、新興株はとにかく上げている時は強気、下げたら持たない。長期で持ち続ける株の場合には、半値でも、3分の1でも買い続けて、コスト均等をする。もしくは、50万円の株が25万円になり、そのままその株を持ち続けるより、25万円の他の株に乗り換えるなど、ドライに考え組み立てることです。

資金がない方の場合は、下げると買い増しできず、持ち続けることが困難になりますので、新興株は最初から下げたら持たない、という方針にすることです。そして、上げた時だけ短時間で狙う、ということを徹底することです。持つと決めたら、半値になっても、3分の1になっても買い増しできる、資金的、精神的な余裕のある方が、その株に賭けるという強い信念のもとに狙い、下げたら買い増しすることです。普通の資金の方は、新興株のホールドはしないことです。

今は、新興株全体に人気圏外となり、良い株も悪い株も関係なく、みんな急落していますが、マンションで、中古を買って再生して販売するというタイプの企業の押し目は狙いとのことだそうです。底値がまだ見えませんから、あくまでも次なる反発がある前の下準備です。

また、業績が好転で、さらに発展拡大性のある株を、新興市場からご自身の好みで探して徹底マークも、夢を追うという意味では良いことです。ただし、とにかく半値が簡単に起るのが新興株ですから、下げて買い増しという覚悟で、その会社の将来に投資するという、ある意味、運命共同体である気持ちが必要です。すると、経営者の心も好きにならないと、持ち続けることは困難だったりしますから、しっかりと企業を見ることが重要です。

IT企業の中には、5,6年前は電車男のような感じで秋葉原に通っていたような人が、今では上場企業の社長に君臨という人もいて、たまたまうまく行ったのか、今後も成長する経営者としての器量、方針があるのか、しっかりと見る必要があります。関連で意見など書いている本や週刊誌の記事、さらに、ホームページなどもしっかり読む必要がありますね。


<6445蛇の目>の扱い方

全体に相場が下げると、180円台に下げていく可能性もありますが、この株は、人が狙わない、商いの少ない時に180円台を買い、日経平均が再浮上していく時、195円も200円突破の期待も生まれるので、その時、5円でも10円でも利食いする、という利用が良いと思います。そのまま日経平均が浮上続ける環境が来ると、230円という相場も可能でしょうが、過去の動きを見ても判断できるように、ホールドするより、その場でどんどん回転した方が有利のようです。


気になったレーティング情報

3436SUMCO・・・・・・・みずほ証券 10000円目標へ(時価8230円)
4902コニカミノルタ・・・・JPモルガンがOverweight-AFL 1800円目標(時価1568円)
4063信越化学・・・・・・・日興シティが1M 8700円目標に(時価7190円)
6503三菱電機・・・・・・・日興シティ1200円目標、みずほ1200円目標、JPモルガン1250円目標


相場トピックス


〜 ソフトバンク株の格付け 〜

8月24日前後に出された外資系証券会社のリーマンブラザーズのソフトバンク株に対する投資レポートは市場にインパクトを与えました。投資評価は従来から「アンダーウェイト」でしたが、目標株価を1125円から900円に引き下げると発表しました。

そのレポートの内容によりますと、8月8日に発表されました第1四半期決算を点検すると、2つ大きな懸念材料があると解説しています。第1四半期のブローバンド・インフラ事業のARPU(利用者1人当たりの月間支払い料金)は4387円で前期比1%増、前年同期比3%増と発表されたのですが、無線LANの利用料金とモデムレンタル料はソフトバンクの懐に入らないシステムとなっている。これはソフトバンクからモデムレンタル事業を買収したSAV(特別目的事業体)の収入となり、これを調整するとARPUは3256円程度となります。これは前年同期比1%増、前期比横ばいという水準となる。また、すべての加入者が料金を支払っているわけではなく、料金を支払っているのは510万加入回線のうち450万回線で、88%となっている。従ってARPUは2863円程度とみるべきであると指摘している。

第1四半期の解約率も平均1.73%で、前年同期比0.39ポイント上昇で、第1四半期の新規加入者総数が30万回線で新規加入者獲得費用が1回線当たり5万円と推察されますが、5万円だとARPUが2863円なら17.5ヵ月分なので、採算は厳しいと分析している。ソフトバンクはボーダフォン日本法人の資産の対価として1兆8350億円支払ったのですが、第1四半期末のソフトバンクの有形固定資産は3月期末に比べて5370億円しか増えていません。インフラ資産を簿価の4倍近い価格で購入したことを意味していて、同日本法人の株主資本がマイナスということも指摘しています。

実際のソフトバンク株の株価ですが、レポートが出回る前の8月後半の株価は2400円台ですが、その後出回った後、さすがに900円の目標株価を大々的に出されては同社株の保有に躊躇する投資家も多かったようで、2000円割れまで売り込まれています。ただ、売り方にとっては残念ながら下押しはそこまでで7月の安値1894円までは至らないで直近では2000円台での動きとなっています。ソフトバンク株についてはメリルリンチ証券が投資判断「売り」としていたり、モルガンスタンレー証券では目標株価を2330円にしていたりと、各社まちまちとなっています。それだけ同社株に対する評価については判断し辛いということになるでしょうか。

問題は同社株の実態は本当はどうなのかと言うことになります。週刊ダイヤモンド誌によりますと、同社孫正義社長はこのリーマンのレポートに激怒し、「徹底的に戦う」姿勢であるとの報告をしています。そのソフトバンク社の社内リポートによりますと、冒頭で単純な数字の取り違いだと指摘しています。レポートではボーダフォン日本法人の「有形固定資産」を1兆470億円と指摘しているが、これは7895億円の間違いで、ちなみに1兆470億円は固定資産総額となります。又、通信事業者の収益性を表すARPUについてもソフトバンクとリーマンの間には大きな隔たりがあるようです。ARPUは加入者一人当たりの月間平均収入のことで、通常収益総額を加入者で割って算出します。この加入者に未納分を含めるかどうかで両者は激しく対立することになっています。

例えば、収入が100万円で加入者が100人でその内10人が未納しているとします。100万円を100人で割れば平均収入は1万円ですが、未納者分を引いて90人で割れば11100円となり、収益性が高く見えることになります。未納者分を入れるか入れないかで大きく結果は変わることになります。リーマン側は今回のレポートで未納者分を差し引くべきではないと主張し、ソフトバンク側の数値を計算しなおして、これで12%ほど数値が下振れすることになります。しかしソフトバンク側では以前から決算発表の数値では、未納している加入者を含めずに算出しており、突然のリーマンの指摘に不信感から戸惑いを隠せないという状況のようです。

又、買収後のボーダフォン日本法人の資産ソフトバンクの貸借対照表への形状についても見解に開きがあります、リーマンのレポートでは「ソフトバンクが有形固定資産の一部を再分類した可能性がある」と指摘しています。逆にソフトバンク側では「同じ国内における企業買収において、会計基準が異なることはありえないというものです。レポートの執筆者は書く前に連結会計m、N&A会計について勉強するべきであったと言っています。

通常、レポトーを出された企業が出して証券に対して抗議をするのは珍しいのですがそれだけ影響力の強かったレポートであったということなのかも知れません。実際にはソフトバンク側の主張が正しいのかも知れませんが、株式市場には既に出回っていますから、それを止めることは出来ませんが、アナリストの投資レポートについての市場の見方が幾分変化するかも知れません。いずれにしてもソフトバンク株に対する評価の仕方については各社まちまちであることに違いはありません。本当の評価を与えるのはレポートや会社側の社内資料ではなく、株価がそれを立証することになりそうです。


〜 引け後のニュースから 〜

〜 コンビニ売上、2ヶ月連続のマイナス 〜

日本フランチャイズチェーン協会が8月の主要コンビニの売上高を発表、既存店ベースで前年比1.8%減と2ヶ月連続の減少となりました。台風の影響もあり客足が伸びなったほか、客単価も2ヶ月連続のマイナスとなっています。6月の売上がプラスになったのは、タバコ値上げ前の駆け込み需要の影響が大きく、実質的にはコンビニ売上は縮小傾向が続いています。関連銘柄の減速が懸念されます。

調査対象11社12チェーン

セブンイレブン(セブン&アイHD・3382)
ファミリーマート(8028)
ローソン(2651)
エーエムピーエム(レックスHD・2688)
サークルK(サークルKサンクス・3337)
サンクス(サークルKサンクス・3337)
スリーエフ(7544)
デイリーヤマザキ(山崎製パン・2212)
ミニストップ(9946)
ポプラ(7601)
ココストア(非上場)
セイコーマート(非上場)


〜 米国ウオルマート 西友とダイエーの経営統合を提案 〜

読売新聞の内容  ↓
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20060920i108.htm



今日の推奨監視銘柄 (スイングトレード編)

ここでは、主にテクニカル分析とファンダメンタルズ分析を判断基準として銘柄を絞り込み、ザラバで仕込んでザラバで回転する超短期売買とは違って日中の株価が見られないスイングトレードで相場を手掛けている方向けにお薦めするコーナーです。基本的に仕込みから決済まで2〜3日を基本とし、最長でも1週間以内の投資を心掛け、仮に上がらなくても1週間以上は持たないことが原則となります。また、チャートを見て過熱感があるものが多いので、飛び乗りは禁物です。しっかり押し目狙いで取り組みましょう!また、日経平均が連続して上昇するような地合いが良好な時や、反対に地合いが悪い時など投資する環境は常に同じではありません。その時の相場の地合いの強さや弱さを判断した上で柔軟な姿勢で売り買いしていただくことをお願いします。

4004 昭和電工
先週は13日〜15日まで3日続伸、連休明けの昨日はゴールドマンの630円目標で商いを伴って急伸、本日も底堅い動きが終日続きましたが、主力銘柄の一角の戻りが火付け役になって全体にのムードを改善するとすれば、その火付け役的な銘柄となる可能性が高いと考えます。やはり、ゴールドマンの指摘のように中長期的にもハードディスク中心の収益拡大が続く見通しにあり、ここで原料価格が落ち着いたことも増額修正要因として意識されそうです。少なくとも株価500円以下は強気で臨んでいいと考えます。

5334 特殊陶業
安値場面での株価の下方硬直性には期待があります。業績はBrics諸国向けにMPU用パッケージの伸びが見込めることなど前期に続いて2007年3月期通期、及び来期も増収増益が計画されています。またた、先頃同社は世界首位のシェアを誇るスパークプラグの生産能力を増強していく方針を打ち出していますが、スパークプラグを中心とする同社の自動車関連事業は連結売上高の半分近くを占める事業であるだけに、今後の増産効果による収益拡大も期待できます。

7259 アイシン
自動車関連ですが業績に安定感があり、株価の出遅れ感も強いことで、ここからの修正高に期待したいところです。ここでの一つの手掛かりは収益のマイナス要因となっていたアルミなどの原材料価格が商品市況の「天井感」によって落ち着き始めていること、さらに、自動車の安全基準の強化によって中長期的に自動車部品業界に強い追い風が吹いていることです。また、トヨタの海外での販売拡大見通しによって今期業績はやや前期比で伸び悩むものの再び来期には加速、この銘柄も株価の下方硬直性に期待できそうです。

8703 KABU.COM
話題の夜間取引は株式市場の低迷という環境的には厳しい船出となったものの市況の状態はどうあれ特別なシステムトラブルもないことは評価すべきであり、現状の株価の下落基調にも違和感を感じざるを得ません。単純に株式市場が軟調なことによる下落であり、少なくとも株価20万円以下で弱気をするべきではないと考えます。前述のように株式市場全体の底入れが近いと想定すれば、同様にカブコム証券株も「買い」で臨むべきだと考えます。

6707 サンケン電気
メリルリンチ証券では主力のCCFL事業が好調で、CCFL以外の半導体事業についても自動車用を中心に順調な拡大を継続しており、07年3月期営業利益に対しては前期比41.6%増の170億円を予想しており、さらに、米国子会社アレグロマイクロシステムズの業績好調も、今期業績拡大を牽引する要因であると分析。投資判断を「買い」としています。株価は年初の高値2320円から調整局面が続き1267円の安値まで下押したが、目先反発の動きを強まる展開に。業績も回復傾向にあることからも200日線である1700円近辺までの戻りは十分に想定できそう。ドイツ証券では投資判断を「BUY」目標株価1700円としている。KBC証券では投資判断を「BUY」へ引き上げ目標株価2050円としている。

6952 カシオ計算機
大和証券では 今期の業績下方修正リスクが小さく、来期も営業増益を期待でき、バリュエーションもまだ割高になっていない銘柄ととして注目、投資判断を「2」としている。信用の取り組み面でも売り残173万株、買い残108万株、貸借倍率0.63倍にも妙味がある。来期も海外携帯や電波ソーラー時計の拡大展開で、増収増益が見込まれることを評価する動きに。株価は4月高値2360円を付けた後、上値を重くする展開から1770円まで下押したが、反発の動きを強めている。下値25日線をサポートラインとしているが、2000円超えのレベルに200日線が徐々に下値を切り上げる動きで、4月の高値2360円と6月の安値1770円をそれぞれ頂点とする三角の持ち合いの動きから上放れるタイミングとなっている。来期以降の高成長を評価する見方も強く4月の高値を奪回する期待が高い。チャッカー型NC自動旋盤分野に参入との報道も材料視される。

4543 テルモ  
大和総研ではステントグラフト(腹部大動脈瘤を低侵襲的に治療する医療器具)、DEステント(薬剤を塗布した冠動脈ステント)、人工心臓といった大型新製品で本格的なグローバル企業に脱皮するとの予想から投資判断「2」との評価。粗利益率の改善から増額修正の可能性が高まっていると解説しています。東海東京調査センターでは今期は前期比15.5%増の565億円予想で、更に来2008年3月期は同17.7%増の665億円に拡大すると予想しています。株価は昨年9月以降上値3600円台、下値3300円近辺の往来相場から下値200日線、75日線をサポートラインにして底固い動きから、8月に入り4000円台定着、直近で高値を更新している。バリエーション的にも割高感なく、一段高の動きが想定される。信用の取組み面でも0.28倍の貸借倍率は妙味が高い。三菱UFJ証券ではレーティングを「2」。日興シティグループ証券では目標株価を4800円としている。安倍氏の政権構想発表を受けて、メリルリンチでは関連銘柄を取り上げており、同銘柄を「がん対策等先進医療技術」関連としてピックアップしており、投資判断を新規「買い」目標株価は5400円としている。

9684 スクエニ
ドラクエ、FFなどビッグタイトルを持つゲーム大手。前下期にリリ−スした有力ソフトが好調で、オンラインゲームゲーム課金会員数も増加傾向にある。今期連結経常利益はタイトーの通期寄与やオンラインの続伸期待などから前期比22%増の190億円が見込まれる。株価は年初来高値圏を推移するなか、ここでは出来高を伴って急伸体制に突入している。次世代ゲーム機に対する期待感から、当面はゲームソフト関連の株価は見直される公算は高く、有力ソフトを持つ同社は物色の一番手となりそうだ。足元の今期予想PER30倍に割安感は乏しいものの、モバイル向けの伸びや、ドラクエ8をはじめとする海外でのシリーズ本格展開を見据えた成長期待を加味すれば、さらなる上値余地がありそうです。ボリンジャーバンド収斂後の上値ブレイクで上昇トレンドが本格化する公算は高く、信用倍率も0.32倍と低水準であることから、取組面からも注目したい。

6981 村田製作所
20日付けの日経産業新聞で「HV車向けリチウム2次電池事業に参入」と報じられたが、この日は米FOMCを控えていたことや、タイでのクーデター勃発が嫌気され、株価は冴えない展開となった。しかし、日足ベースでの上昇トレンドは依然キープされており、絶好の押し目買い好機となりそう。株価は5月8日年初来高値8780円のあと、前日19日には8530円まで戻り高値を更新。6月8日安値6490円から下値が切り上がる推移となっており、今3月期PER27倍台と同社株の過去のレンジのなかでは割安感が台頭しつつある。今期結経常利益は前期比20%増の1100億円に増額修正されているほか、大容量コンデンサーや高周波部品が携帯電話向け、パソコン向けに好調で、さらなる上乗せ余地も高い。デジカメ、次世代ゲーム機向けにも魅力的な製品ラインナップが揃っており、欧米向けブルートゥース部品など注目材料も豊富。信用倍率0.36倍と売り長になっていることから、踏み上げ相場へ発展する可能性は高まりつつあります。


今日の推奨銘柄(中期編)

中期狙いの投資を中心にお伝えしていきます。超短期の投資と違い、中期投資では、個別の銘柄の動向だけでなく、株式市場全体の流れも非常に重要な要素となってきます。株式市場全体の流れを知ることで、株式投資に対する多角的な見方を養うことができます。

7733 オリンパス
内視鏡では世界シェア7割を握る企業です。8月末からデジタルカメラの新機種5種を順次発売、普及型から高級機までの幅広い品そろえで買い替え需要を掘り起こしています。デジタルカメラは採算優先で新機種好調、内視鏡も国内外で新製品が好調につい頤使しています。今3月期は経常利益で前期比38%増などを見込むものの、足元業績の好調を受け、上ブレ期待が高くなっています。新規事業としては臨床診断検査の免疫分野に新規参入、5年後には100億円の売上を目指しているほか、ベンチャー企業への投資により新事業も模索しています。8日付けでは、クレディスイス証券が強気の投資判断「アウトパフォーム」を新規付与、目標株価を4000円としています。株価は全体安の中、やや調整しているものの、25日移動平均線水準で下げ止まりの動きです。週足ベースでは13週・26週線がゴールデンクロスに向けた動きにあることも支援材料です。内視鏡も含め医療関連は引き続きの成長期待が高く、上昇トレンド継続、4000円の大台を目指す展開が見込まれます。



明日の上場銘柄


2123 応用医学研究所(マザーズ)公開価格1250円・100株単位

シミック(2309)の子会社で、臨床試験支援の大手です。製薬会社からの安定性試験を受託、新薬申請のデータな取得を手掛けています。安定性試験は後発薬の増加で需要が増加しており、錠剤からシップ、ドリンク剤など幅広い薬剤に対応しています。この分野ではシェアの約4分の1を握るトップ企業です。2月には北海道に中央研究所を開設、バイオ薬剤の試験設備を整えました。長期検査を手掛けるため、売掛金の回収期間が144日と長いことが課題となっています。今9月期は経常利益で前期比7%増の3.3億円を見込んでいます。配当似ついては、当面内部留保を優先するとして見送りの方針です。上場に伴う調達資金は中央研究所の検査能力引き上げ、借入金返済に充てる、としています。公開価格のPERは22倍台となります。バイオ関連の切り口があるものの、受託研究という分野については、急激な成長期待はありません。ストックオプションやベンチャーキャピタルの保有などはなく、需給面での不安材料は殆どありません。

初値予想:1300円〜1500円

3053 ペッパーフードサービス(マザーズ)公開価格22万円・1株単位

低価格ステーキレストラン「ペッパーランチ」を全国展開する企業です。自社開発の電磁調理器を使って調理、少人数での店舗運営が可能なシステムとなっています。店舗はフランチャイズを主力に直営店、委託店も含め182店、早期に500店舗を目指すとしています。提供の牛肉は豪州産を利用しており、BSEの影響は軽微となっています。今12月期は経常利益で前期比36%増の5.4億円を見込んでいます。今期配当は1000円を予定、食事券などの株主優待の実施も検討中です。上場に伴う調達資金約6億円は出店費用、店舗管理システム刷新などに充てる、としています。公開価格のPER16倍台となります。ベンチャーキャピタルの保有にロックアップがかかっていないことは不安材料となるものの、公開価格に割高感はなく、高い初値上昇が期待できます。

初値予想:35万円〜40万円



記載記事については、その内容において、正確性、信頼性、利益を保証するものではなく、原因のいかんを問わず一切責任を負いません。投資の最終判断、最終責任はご自身でお願いします。市場内外部要因により株価は予想に反して下落する場合があります。当社及び情報提供者は、本情報に基づいて被ったいかなる損害についても一切責任を負いません。投資については自己資金の範囲内で慎重に行うようにして下さい。

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発行元:有限会社アシストライフプランニング
担当:ファイナンシャルプランナー 久本伸治
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