【(有)ALP】 Eメールレター シリーズ
       
      「FP久本の株式情報!」 vol.211 2006.12.04
 
 

12月04日(月曜日) 基調判断


「日経平均は小動き、個別株勝負!」 の巻

 TOPIX : 1607.74 (+2.84, +0.18%)    日経平均 : 16303.59 (-18.19, -0.11%)    円ドル : 115.65  

本日の日経平均は小動きでした。朝方こそ前週末のNYダウの下落や外資系証券の大幅売り越しを嫌気した売りが広がって16,200円割れがありましたが、その後は戻しています。また、長期の波動が上昇トレンドを形成しているとするシナリオも変更はありません。

日経平均は前日比18円安の1万6303円の小反落。株価は11月30日に回復した25日移動平均線を維持、5日・25日線がゴールデンクロス示現と、テクニカル的にも好転の動きです。東証一部の出来高は16億7821万株、売買代金は2兆2890億円です。

みずほFG、ソニー、キヤノン、武田、日産自、松下、JR東日本、JR東海などが下落、ソフトバンク、新日鉄、三菱地所、野村HD、いすゞ、三菱電機、KDDIなどが上昇。

新興市場は日経ジャスダック平均、マザーズ指数、ヘラクレス指数共に上昇。新興市場は戻り歩調を鮮明にしており、時価総額上位銘柄を中心として上昇。直近IPO銘柄は軒並み好調、ジェイプロジェクト、スターマイカがストップ高、大崎エンジニアリング、ネクスト、ファンドクリエーションも急騰。

◆ 本日の流れ ◆

前週末の米国株は軟調で、シカゴ日経平均先物は大証比90円安。また、今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、再度売り越し(5990万株売り/4370万株買い)転換。ただし市場筋観測によると金額は小幅買い越しだったとのこと。さらに円が115円台前半となると、マイナススタートは避けられませんでした。前場は寄付きの売り買いが一巡してからは横ばい。日経平均先物では、300〜500枚クラスの売り買いが交錯したものの、全体の方向性に影響を与えるほどではなし。

前場引け前から下げ渋り感が出てきて、後場中盤には先物の大口買いにも助けられて指数はプラス転換。ただ、現物引け後に日経平均先物が大口売り連発弾を食らってかなりディスカウントで終わっており、明日朝はこの修正が入りそうです(NY大幅高とかがあれば別だけど…)。なお、東証1部出来高は前週末比737万株減の16億7821万株、売買代金は同748億円増の2兆2891億円でした。今朝のSQを計算すると、54.00円安の16267.78円。まっ、寄付きからあまり動かなかったってことです(^^;。

今日も日経平均先物(12月限)の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。




◆ 明日の展開 ◆

日経平均は先週、10月の16,901円高値から11月の15,615円までの下げ幅の「半値戻し」を達成、一面では「ヤレヤレ」という一服感がある半面、「半値戻しは全値戻し」とばかりに強気観測も根強く燻っています。やはり、売り崩すのが難しくなっているようです。

一つには5月〜6月の下げの時にも言われていたヘッジファンドなど海外投資家の売り物が出尽くした感があること、また、東証1部の足も引っ張っていた新興市場に売り飽き感が台頭、今までの下げ続ける一方だった動きとは雰囲気が変わってきていることです。

さらに、先週も日経に書いてありましたが9月中間が出揃い、会社訪問を始めたアナリストが足元の業績の好調さから通期業績を見直す動きを始めていることも影響しています。企業の慎重過ぎる下期見通しを見透かして強気で臨む投資家が増えているようです。

そして、指標の代表的存在である日経平均が依然として「買いの季節」に位置していることです。進み具合としても二分咲き、三分咲きといった程度であり、特段の過熱感は見当たりません。テクニカルに過ぎないとはいえ、投資マインドを支えている要因です。

業績が好調で株価に出遅れ感があり、増額修正期待が根強くても売り物が出てきて浮上しなかった相場とは異なり、業績が好調で株価に出遅れ感があり、増額修正期待がある銘柄は素直に見直されるという、いわゆる「正常な相場」に戻ってきた可能性があります。


相場を生きる!


◆ 日本株は国際投機資金次第 ◆

来年から、年金の夫婦分割がスタートするため、熟年離婚が急増するとの見方があり、私の友人でも、妻から離婚話が出るかも、と言っている人がいます。冗談でなく、本気に思っているから恐い。財産はないから困らないが、一番頼りにされているのは自分ではなく年金、と情けない話をしていました。預金は、自動的に夫の持分も妻の持分も2分割ですから、これは、よほど妻に手抜きがない限りは半分。年金もこれから半分。

ここで、日本株の動向、これから起こる変化、誰も読み取れないため、今の強気も弱気も真実味は少ないのですが、要するに日本株は、ヘッジファンドでも国際的なオイル資金でも、または、投機的な資金でも、海外からの資金が大挙入ったら、18000円になっていきます。ドイツの武者さんが来年2万円と強気、それもまた夢ではないが、実際には18000円が来ないと2万円は来ませんので、まずは18000円狙い。

7203 トヨタは8000円、まずは、これが来年の目標。しっかり上がる。それは、なぜか。それは、トヨタは世界から見て別格です。6758 ソニーも、電池ショックが癒されると国際的な資金が狙ってくる。やはり、ソニーも別格。さらに、6752 松下電器産業は、定期預金するならば安いところを徹底して集めておく方が、下手な投信買うより良いと思います。220万円預けて、定期だといくらでしょうか。1万円利息つきますか?松下ですと、3万円の配当が付く。そして、株価が上がればなお良し。

実際に、米国株が浮上してアジアが上がり、世界が上がり、日本株も上がる。それは当然の動きながら、ここで目先、日本株は調整しましたが、反発期待があります。日本人の消費に火がついたら、そう簡単には再び不況には戻れない。今では、人不足が起こり、かつ、高級品が飛ぶように売れ、マンションも価格の高いゾーンから売れ、価値がある駅前物件は即日完売状態。

日本は、すでに最悪期を脱している。富士通が300円、ソフトバンクの1000円割れという株価が数年前にあった。あの時が日本株の下値になっている。ここで、新興市場株は信用ガタ落ちから、株価はみんな半値以下になった感触だが、新興株がなくなるわけはなく、ここから反発期待が強まります。現実に新興株狙いとしている意見がかなり増えてきました。チャンス到来。


◆ 気になる銘柄 ◆

4518 富山化 
この株は、材料性を評価して、思惑が強いうちは相場の火が消えない、という見方があります。

9531 東京ガス
ディフェンシブですが、ここで押し目狙いの展開。業績好調で、プロ筋、外国人筋の狙いと。

5802 住電工
評価高く、格付け、目標ともにしっかりしてきました。これから、外国証券筋がマークしてくる株。

2702 マクドマルド
時間はかかりますが、この株も、下手な投信を買うならば妙味あります。それは、投信の組入れなどの表によく登場しているからです。人気度あります。時間ばかりかかりますが、しっかり浮上予想。

4849 エン・ジャパン
この株は好評価の割には重たい感じですが、11/10にドイツが「Buy」で70万円目標。同日、日興シティが「1H」で89万8000円目標。前日、UBSが「Buy2」で74万円目標。時価は55万円。新興株全体が戻した時は戻るでしょうが、それにしてもこの株はえらく評価が高いです。

7750 ペンタックス
ペンタックス、ペンタックス、望遠だよ、望遠だよ、というCFを知っている人、そうとう古い人。私は祖父から聞いたことがある。11/7に好決算内容を発表。07年3月連結最終利益は前期比309%増の33億円を予想。11/8にJPモルガン証券が『Overweight』として、目標株価を670円とした。ここで、再度注目されそうな株だ。

4617 中国塗料
ミネベアが高値をつけ、日本製鋼所も戻る。ここで、日経平均の戻りをうけて好業績株が買われている。ペンタックス、TOTOなどが人気となり、人気度のある株では中国塗料の戻り期待。11/1に三菱UFJ証券が『1』として目標株価を1000円にしたが、この株は業績好転予想で11/6の827円奪回から一段高期待。

5714 DOWA
同和鉱業がDOWAとなった。あまりピンと来ない。時価900円台は割安として注目。11/14、日興シティが『1M』として目標株価を1500円とした。同日、モルガンスタンレーが『Overweight−I』として目標株価1400円、また、UBS証券はバランスのとれた決算内容と評価して『Buy2』を継続させた。

5302 日本カーボン
目先調整明け期待。同社は、航空機関連の炭素繊維は製造してないが、炭素繊維関連株が人気となると同調して浮上するケースが多かった。炭素繊維関連では、東レ、三菱レイヨンなどと共に、日本カーボン、東邦テナックスも浮上が考えられる。目先は、400円割れはなさそう。株価は、これから時間をかけて戻りに入る期待がある。


◆ 全体カサ上げ。25本の低位株特集 ◆

3104 富士紡ホールディングス
4007 日本化成
4064 日本カーバイド工業
5476 日本高周波鋼業
5491 日本金属
5738 住友軽金属工業
5805 昭和電線電纜
6203 豊和工業
6242 日本スピンドル製造
6369 トーヨーカネツ
6461 日本ピストンリング
6674 GSユアサ
6765 ケンウッド
7102 日本車輌製造
7721 トキメック
7769 リズム時計工業
7840 フランスベッドホールディングス
8007 高島
8020 兼松
8061 西華産業
8090 昭光通商
8103 明和産業
8607 みずほインベスターズ証券
9132 第一中央汽船
9305 ヤマタネ


相場トピックス


◆ 景気動向を見極める ◆

3月期決算会社の9月中間決算の発表がほぼ出揃いました。次に注目されるのは下期業績見通しと合わせて2007年3月期決算見通しとなりますが、先日日経新聞の集計結果によりますと、金融、新興3市場、決算期変更を除く3月期決算会社の上場企業1607社の業績では通期で経常増益を見込むのは32業種中22業種で業種別に見ると、液晶テレビが好調のシャープや北米で低燃費車が伸びているトヨタ自動車など、電機や自動車がそれぞれ12%、6%の増益となる見通しです。資源高で開発事業が好調な商社や企業の設備投資の増加で好調な機械も伸びると見られています。

全国上場企業の2007年3月期の連結経常利益は、前期比6%増の30兆867億円となる見通し。為替の円安傾向や米国景気の好調を背景に、電機や自動車など輸出関連企業が好業績をけん引する。ただ、下期業績をみると全産業の合計は前年同期比2%の減益で円高リスクや景気失速懸念を考慮し、通期予想を慎重に見込む企業が多いようです。ただ、こうした企業の多くは上期実績の好調によるもので、足元の業績には慎重な姿勢をみせています。通期では増益を見込む22業種のうち、5業種が下期での減益を予想しています。特に相場が不安定な非鉄金属のほか、電機や自動車も主力輸出先の米国で、上期ほどの販売数量の伸びが見込めないと考えているようです。一方、通期で減益を見込むのは10業種は在庫の評価益がなくなる石油と鉄鋼の落ち込みが目立っています。原油高で燃料費が増加する海運や、使用済み核燃料の再処理費用が膨らむ電力も2ケタの減益を見込んでいるようです。

企業の業績見通しも株式相場にとっては重要な変動要因となりますが、直近ではやはりマクロ経済の動きに注目しているようで、国内の景気見通しの先行きに関する動きを注視する投資家が多くなっています。特に戦後最長であったいざなぎ景気を先月の11月で抜き、景気の拡大期間が最長となっている今回の景気ですが、ここで各種の経済発表から、一部減速感が出ており踊り場的なレベルであると言う見方もされています。その判断はやはり随時発表されます、経済指標の数字を見極め分析するしかないのですが、その意味では今月15日発表になる日銀短観に注目する向きが多く、金融政策を取り仕切る日銀にとっても市場にメッセージを送り政策の拠り所とすることになります。

その日銀が15日に発表する12月の企業短期経済観測調査(短観)の予想ですが、企業の業況判断が一段と改善するとの見通しが強まっています。民間調査機関13社の予測によると、大企業・製造業の業況判断指数(DI)は平均でプラス25となり前回の9月調査より1ポイント上昇する見通しです。予想通りなら指数の改善は3期連続で、2004年9月調査以来の高水準となります。業況判断指数は景況感が「良い」と答えた企業の割合から「悪い」と答えた割合を差し引いた値。日銀は18―19日の金融政策決定会合で追加利上げが必要かどうか慎重に見極める姿勢で、その判断材料として短観の結果が注目されています。今回の事前予測ではすべての調査機関が大企業・製造業のDIは前回より改善、または横ばいとみているようです。

素材分野での値上げが浸透し収益を下支えするとの予想が多く、原油相場の安定や最安値を更新している対ユーロなどでの円安も好材料となりそうです。先日発表になった10月の鉱工業生産指数(速報)が過去最高を更新し、10―12月期の生産活動が底堅く推移する可能性が高いことも後押ししています。尤も、米国景気の先行きに対する不透明感がぬぐえないなかで、先行きについては慎重にみる企業が増えるとの予想も多くなっています。いずれにしても最近の相場については発表されます経済指標の結果に比較的反応するケースが多いようですから、その結果次第では相場の波乱要因となりそうです。


◆ 12月配当取り銘柄 ◆

12月師走相場入りとなりましたが、年末相場への期待が高まる一方で前述のように景気の先行きに対する見方に不透明感が強まっているのも確かです。ここでの投資については基本的なスタンスは「強気」で良いのですが、目先の売買については慎重な姿勢が必要になりそうです。その意味で比較的リスクの少ないと言う意味で高配当銘柄に注目した投資手法も一考かと思われます。以下は大和証券の今週のリポートです。

『高配当利回り銘柄の投資タイミング 〜高配当利回り銘柄への投資はお早めに〜

○12月決算企業の高配当利回り銘柄に注目が集まるシーズン到来
・例年、3 月や12 月など決算期末が近づくにつれ、雑誌、証券会社からのレポート等で高配当利回り銘柄への投資を取り上げた記事やレポート等を目にする機会が多くなる。
・ 権利付最終取引日に株を買い、たった1日で配当が得られれば、何か得した気分になるのが投資家の心情であろう。
・しかし、多くの投資家が同じ投資行動をとった結果、権利付最終取引日の株価が既に高騰していたとしたら、このような投資行動は合理的と言えるだろうか。

○高配当利回り銘柄への投資はお早めに
・12月決算の高配当利回り銘柄について、決算期末前後の株価パフォーマンス(対TOPIX 日次超過リターン)を調べたところ、権利付最終日前に相対的に株価が上昇する傾向がみられた。
・高配当利回り銘柄へ投資を行なう場合、権利付最終取引日から遡って、3、4週間前までに仕込みを終えておく方が合理的と言えるのではないか。
・12月決算の高配当利回り銘柄のスクリーニングを行なった結果以下の銘柄がリストアップされた。』(大和證券)

5012 東燃ゼネラル石油
7825 SRIスポーツ
7740 タムロン
8165 千趣会
2579 コカウエスト
6041 ボッシュ
8011 三陽商
8060 キヤノンMJ
6421 キヤノンFT
7751 キヤノン
7739 キヤノン電

【スクリーニング条件】

@東証1部上場の12月決算企業、
A今期経常増益予想           
B時価総額500億円以上、
C予想配当利回り1.3%以上

◆ 引け後のニュースから ◆

2593 伊藤園
10月中間決算を発表、従来予想を若干上回り、経常利益で前年同期比8%増の128.62億円、最終益で同8%増の74.23億円を達成しました。主力の「お〜いお茶」、野菜飲料など飲料事業の好調が業績を牽引しました。通期については前期比9%増の経常利益など利益は据え置きとしたものの、売上を3085億円予想から3158億円へと小幅ながら引き上げました。直近の株価は25日移動平均線を突破して、下値を切上げる動きとなっています。10月初旬から大きく調整した反動もあり、引続き上値を試す展開が期待できます。


今日の銘柄紹介 (スイングトレード編)

ここでは、主にテクニカル分析とファンダメンタルズ分析を判断基準として銘柄を絞り込み、ザラバで仕込んでザラバで回転する超短期売買とは違って日中の株価が見られないスイングトレードで相場を手掛けている方向けにお薦めするコーナーです。基本的に仕込みから決済まで2〜3日を基本とし、最長でも1週間以内の投資を心掛け、仮に上がらなくても1週間以上は持たないことが原則となります。また、チャートを見て過熱感があるものが多いので、飛び乗りは禁物です。しっかり押し目狙いで取り組みましょう!また、日経平均が連続して上昇するような地合いが良好な時や、反対に地合いが悪い時など投資する環境は常に同じではありません。その時の相場の地合いの強さや弱さを判断した上で柔軟な姿勢で売り買いしていただくことをお願いします。

7735 大日本スクリ−ン
株価はPER20倍台とバリエーション的に割高感はない。年初の高値1311円を付けた後下押しの動きから200日線近辺を割り込む動きから800円台まで下押し、上値の思い展開が続いていたが、今回の中間業績の大幅に上ぶれ、通期予想も190億円から243億円にまで上方修正していることを好感する動きから急反発の動きに。JPモルガンでは、半導体製造装置のニーズが予想以上のスピードで拡大している模様とし、投資判断を「アンダーウェイト」から「ニュートラル」に格上げしている。 各証券の判断は強弱感が強いようであるが、日興シティグループ証券では業績の上方修正を評価、通期業績も上振れると予想しており、投資判断「1H」目標株価1560円としている。ゴールドマン・サックス証券でも目標株価を1290円としている。弱気の見通しを持つ向きも少なくないが200日線抜けから一段高の動きが期待される。 新光証券ではレーティング「1」目標株価を1560円としている。経常4割増が見込まれながら予想PERは15倍台と割安感が強いことも評価される。

6471 日本精工 
株価は5月に高値1085円を付けた後、下値200日線をサポートラインに反発の動きから、11月8日に1085円の高値を示現。但し、直近では下押しの動きに。新光証券では産業機械軸受や自動車関連製品が堅調に推移していることから、通期の会社計画は保守的で、2桁増益へ上方修正される可能性が高いと指摘している。更に野村証券では投資判断「2」とし、積極的な投資スタンスを推奨、今期は会社計画比上ブレを見込んでいるほか、来年度営業利益は20%増益を見込むとしている。ゴールドマンサックス証券でも「買い推奨」妥当株価を1260円にしている。トヨタ自動車などの過去最高の増産メリット。みずほ証券では投資判断を「2」目標株価1100円としている。ベアリング3社の中でも循環的な需要拡大の恩恵を享受できるものと思われる。生産性の向上と精機の循環回復により、2007年3月期の営業利益は前期比23%増益との予想もある。産業機械軸受、自動車関連製品といった主力事業が好調に推移しており、国内外での生産能力増強で、収益拡大期待が大きいとの好評価。高値1085円奪回を目指す動きに。日経産業新聞で「同社が航空機用の発電装置に使う無段変速機(CVT)を実用化した」や「同社は工作機械の主軸向けに、毎分4万回転(主軸径65ミリメートル)とオイルエア潤滑で世界最高速のアンギュラ玉軸受を開発した」との報道も材料視される。信用の取り組み面でも売り残137万株、買い残97万株と貸借倍率0.71倍に注目する向きも。メリルリンチ日本証券では、中国事業の売上は順調に拡大しており、営業利益率は今年度に10%超と中期計画の目標値を2年早く達成できる見通しとしており投資判断「買い」、目標株価1200円を継続している。

6856 堀場製作所
株価は昨年来右肩上がりの展開、2月に3950円の高値をつけた後、上値の重い展開、下値200日移動平均線である3500円近辺を下回る水準では押し目買い意向も強く、2月の高値奪回の動きが想定される。 みずほ証券では上期実績は修正済でありサプライズはないが、通期見通しの上方修正は従来予想を上回りポジティブと評価し、投資判断を「1」へ引き上げ、目標株価4500円としている。2月の高値抜けから4000円大台、一段高を想定する。新光証券では、半導体システム機器部門の会社側利益予想が慎重と考え、上振れ余地があるとみている。

3402 東レ
東レは増額修正含みが期待されている銘柄の一つです。先に報じられた9月中間でも炭素繊維が牽引役となって営業増益を確保していましたが、ここでボーイング社が大韓航空、ベルリン航空と相次いで航空機の受注を発表、今週もどこかでボーイング社の刺激材料が発表されるのではないかとの観測が広がっており(NY市場で)、関連株として意識される可能性が高いこととボーイング社の受注増の恩恵を受けた増額修正の可能性も高いと考えられます。

6269 三井海洋
洋上で石油や天然ガスを生産する浮体式海洋石油・ガス生産設備(FPSO/FSO)を手掛けている三井海洋開発ですが、受注増を背景に収益成長の一段の加速が予想されるとして外資系大手ゴールドマン・サックスが買い推奨をしています。一方、同社は先月、三井海洋開発は30日、海上プラントの係留装置をつくる米エンジニアリング会社、FMCテクノロジーズフローティングシステムズを買収すると発表。同社はFMCとの間で係留装置を調達する独占的な技術・販売提携契約を結んでいますが、2011年に期限が切れるため買収で内製化することを決定、業績の安定要因として期待できます。また、信用残が0.28倍と株不足であることも株価の下支え要因として注目されます。

8035 東京エレク
今日は「10月の世界半導体売上高、単月で過去最高」という報道がありましたが、少なくとも東京エレクにとってマイナス要因ではなくチャートにもそれほど過熱感がないことで押し目は狙っていけそうです。業績見通しも国内外の半導体メーカーによる設備投資の活発化を背景に主力の半導体製造装置の販売が拡大、好調な9月中間に続き通期業績も大幅増収増益が見込まれています。先週、HSBC証券が投資判断を引き上げていたことも下支え要因として意識されそうです。

9104 商船三井
すでに高い銘柄ですが、しかし、上値余地はあると予想します。先週は外資系のUBS、クレディ・スイス、モルガン・スタンレーの3社が揃ってターゲットプライスを引き上げていました。そのうちのクレディ・スイスによれば、2006年度から2007年度にかけてコンテナ運賃の小幅回復を見込み、2008年度の予想経常利益を上方修正した、商船三井のターゲットプライスを従来の1070円から1200円に引き上げています。UBSは1200円、モルガン・スタンレーも1218円と、3社とも1200円程度が妥当な水準と判断しているようで、少なくとも時価水準からの押し目を狙ったスイング・トレードは可能と予想します。


明日の上場銘柄


明日の新規上場銘柄はありません。

◆ 直近の上場銘柄 ◆

3826 システムインテグレータ(マザーズ)公開価格26万円・1株単位
52万円まで気配値を切上げるものの、初日に初値は付かずでした。1日上場のリミックスポイントが好調なスタートをしたことも支援材料となって慰安す。電子商取引サイト構築用ソフトなどのパッケージソフトの開発、Webソフトの開発などを手掛ける企業です。主力はオラクルを使う技術者向けの業務支援ソフト「Object Browser」で、ライセンス件数が8万件を超えています。電子商取引サイトの構築ソフトは利便性の向上を進めており、顧客別の設計が評価されています。これらのソフトの売上が順調に伸びており、来期も売上で4割増が見込まれています。有利子負債がゼロで無借金経営であることも財務面からの安心材料となります。

3825 リミックスポイント(マザーズ)公開価格30万円・1株単位
上場2日目にして、公開価格の3.36倍の101万円の初値を付けました。その後は乱高下するものの、再び持ち直し、116万円の高値引けとなりました。これは8月16日発売のゴメスコンサルティングの上昇率3.53倍以来の高水準での初値形成となりました。新興市場の地合いの好転や成長性の高さが評価されているもようです。回転も効いており、需給面は良好ながら、一旦下げに転じると一方的な売りに転じる例が多いだけに、注意が必要です。セラーテムテクノロジー(4330)の事業再編に伴って現社長が独立起業した企業で、画像関連システムの受託開発、画像関連の高付加価値自社ソフトの代理店販売をしています。ソフトは、主にセキュリティー向けで、バイオ研究所や警備会社に導入の実績があり、顧客に合わせて仕様を変更するのが特徴です。今後は対応分野を広げて拡販を進める方針です。



記載記事については、その内容において、正確性、信頼性、利益を保証するものではなく、原因のいかんを問わず一切責任を負いません。投資の最終判断、最終責任はご自身でお願いします。市場内外部要因により株価は予想に反して下落する場合があります。当社及び情報提供者は、本情報に基づいて被ったいかなる損害についても一切責任を負いません。投資については自己資金の範囲内で慎重に行うようにして下さい。

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発行元:有限会社アシストライフプランニング
担当:ファイナンシャルプランナー 久本伸治
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41.2006.04.23
42.2006.04.23
43.2006.04.24
45.2006.04.24
46.2006.04.25
48.2006.04.25
49.2006.04.26
51.2006.04.26
52.2006.04.27
54.2006.04.27
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58.2006.05.01
59.2006.05.02
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200.チャート集
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