【(有)ALP】 Eメールレター シリーズ
       
      「FP久本の株式情報!」 vol.191 2006.11.07
 
 

11月 7日(火曜日) 基調判断


本日の日経平均は小動きでした。高く寄った後は上値の伸びは限定的だったもののNYダウの3桁の上昇や外資系証券の大幅買い越しに支えられて底堅い動きが続きました。また、長期の波動が上昇トレンドを形成しているとするシナリオにも変更はありません。

新興市場は日経ジャスダック平均、マザーズ指数が下落、ヘラクレス指数が上昇しました。しかし、いずれも大きな動きは出ておらす、値動きは小幅にとどまりました。直近IPO銘柄はアコーディアゴルフが急落した以外は、GCA、スターマイカがストップ高するなど急騰銘柄が目立ちました。

外部環境は特に悪化したわけではなく、むしろ本日ぐらいはインパクトのある大幅高があっても不思議ではないのですが、やはり、相場の上値が重いようです。値上がり銘柄数が優勢だったのも午前だけで、午後は次第に値下がり銘柄数の方が優勢になりました。

特に売りの手掛かりになるとは思えないようなことでも今の相場では売り材料にしてしまうところがあります。一つには米国時間で7日に投票される米中間選挙です。過去の経験則からは政権与党が敗れた場合、直後の日経平均は大きく下落する傾向があります。

また、過去最大の5兆円に膨らんだ裁定買い残、14日に再上場を控えているあおぞら銀行が盛り上がりを欠いており、引き受けた証券会社が株式を抱えるとなれば投資枠を広げるために裁定買いポジションの解消や現在の保有株を売却する恐れもあると言います。

一方では週末にオプションSQを控えていることなども様子見要因として考えられているようですが、いずれにしても東京市場の上値を抑えるような深刻な材料とは思えません。仮に米国の政権が民主党にバトンタッチしても景気拡大は変わりそうにないからです。

あおぞら銀行の再上場やオプションSQに関しても、いずれも日本経済のファンダメンタルズを損ねるようなものでもなければ当面の主力企業の業績見通しや国内の景気拡大基調に狂いを生じさせるものではないからです。外国人投資家も強気姿勢を見せています。

本日の外資系証券の売買動向は買いが4000万株を超え、差し引きでは1860万株の買い越しでした。目先、様々な要因によって方向感がハッキリしないムードが続いていますが、基本的には冒頭で申し上げているように東京市場は長期的には上昇トレンドのままです。

しかし、「どうしても相場の上値が重い」という最大の理由はいつも申し上げているように日経平均が「売りの季節」から抜け出していないからだと思います。簡単に申し上げれば9月〜10月の15,513円から16,901円まで買った分の「ツケ」を払っている状態です。

「買った分の反動」、「上げた分の修正」が起きている以上は(16,901円からの調整)、調整完了感が出てくるまでは本日のような環境が良くても伸びきれない動きが続くと予想されます。それは先日から申し上げているように日柄的には今週一杯と予想しています。

また、水準的には特別なトラブルが無ければ引き続き16,200円近辺を下値メドと考えています。基本的には好業績が期待できる銘柄ですが、できるだけ先駆して買い進まれた銘柄を避け、テクニカル的にも過熱感が乏しい銘柄や出遅れ株が狙いとなりそうです。


相場を生きる!


〜 年末高に期待 〜

前にも話しましたが、竿竹屋はなぜ潰れないか。本を読んだ方は納得ですが、要するに、業者の御用聞き、受付窓口としての役割があり、1万、2万円の竿竹では利益にならず、1件客を捕まえると土台作りで10万円とか、他の大工仕事、リフォームなど請け負うので、それで充分に利益になる。

また、常に、いつみても暇そうな飲食店が潰れない。その理由は、日に5人でも安定的に客が入っていると、3000円コストでも5人で15000円となり、月にすると40万円近くの売上げで、一人で切り盛りすればなんとか生きていける。それは、時間を長く営業することで、見えない時には入っていなくても、しっかり客が数人いるから潰れない。(具体的な数字例は違っていると思います。だいたいの雰囲気です。)

先を見る力。小梅太夫という芸人、ご存知でしょうか。結構な苦労人です。「占い師に、自分の1年後を占ってもらったら、公園で寝泊まりしているでしょう、と言われました。ちっきしょう」って感じでやる人ですが、自分の未来は自分で作るしかなく、やはりお金はないよりあった方がいい。お金のない人が、お金がすべてではないと言うより、お金のある人が、お金がすべてではないと言う方が、どことなく真実味がある。

プロのディーラーは売りで取る。証券所属のディーラーが会社を辞めて自宅ディーラーになり売りで取る、そんな動きがあります。買いは銘柄選択が面倒。空売りならば、上がった株から狙えば良いということから、頭の中のルールで大衆の動きを察知して、人気のピークか、もしくはチャートでも天井ついた株、もっとも上がる時に、この株は空売り対象という株が彼等の頭にはインプットさせていて、いわゆる、クセ悪を好む。また、材料株であれば、銘柄によって見分ける術が出来ているのです。空売りは、ぜひ、マスターください。

上がる時、下がる時、特に上げている過程で空売りのタイミングを見る。一般の方から見れば、随分イヤラシイ見方をする人たちですが、最近は短期資金ばかりで、3日と買いは続きません。したがって、短期であれば、高値を空売りしておくと、確率高くとれるケースがあり、しかも、かなり時間的には短く狙う。それは、損を回避したいから。うまく有効なこと、それは時間帯攻撃とのことです。買われるのは、朝の9時から9時40分くらい、10時30分から買う人は極端に少なくなる。したがって、日のうちでどこが天井か、しっかり統計をつけていくと見えてくる。

とにかくプロは、銘柄選択が楽で、銘柄の質を見て運用できる空売りをしている。それが現状です。ミニッツに限定すれば、まず日経平均が急騰している日以外はとれる。空売りも覚えてマスターしていけば、買いと同様、また、人によっては買いよりも合う人がいます。プロは、空売りが規制されていて出来ません。拓殖銀の倒産移行、ディーラーの売り仕掛けについてかなり監視され、規制となったものです。総量規制もあるので、大量の資金導入も出来なくなりました。

9984 ソフトバンクは決算発表です。ソフトバンクは評価が分かれていて、外国証券は総じて冷たい。不透明であるとして、国内証券ではイロイロとしがらみもあるのか、目標を高く出すケースがあります。この株の動きが新興市場株などに影響を与えるので、無視できない存在になっています。上がる、下がるの予想より、是非とも上げて欲しいところです。逆に上がらない場合には、日経平均が下げると、その日は空売り優勢となるケースが多くあります。

新興市場株は、全体の戻り、ソフトバンクなどの落ち着きから、戻り期待。ただし、落ちているところを狙うのではなく、反発したところを短期で回転すること。ホールドはしないで狙うことです。特に、決算前日はホールドなし。決算発表の内容を見てから、再度狙うこと。逆サプライズが多いからです。

8992 日本レップ
8991 ライフステージ
2489 アドウェイズ
3774 インターネットイニシアティブ
4357 ラ・パルレ
4296 ゼンテック・テクノロジー・ジャパン
2389 オプト
4314 ダヴィンチ・アドバイザーズ
2315 SJホールディングス
7717 ブイ・テクノロジー
8890 レーサムリサーチ
8925 アルデプロ

1部では、7203 トヨタ自動車が7140円という動き。堂々たるものです。下手な投信買うならトヨタだけでいい、とプロたちが言っていたように、トヨタは今後とも右肩上がり。日経平均の休みと共に、堂々と浮上することになると見ています。


9983 ファーストリ
チャート悪く、ここで格付けも低く、さらに、10月の既存店売上げが伸びず、前年比4.5%ダウン。株価は調整。実際、高くなったら買うのではなく、押し目を待って狙っていただきたいので、下げは歓迎。1万円割れがないか。株価の動きを見て、押し目狙い。ただし、資金がある方の長期戦略株として狙い。この株はスケールがあるので、外国人は再度狙ってくると見ています。時間はかなりかかり、短期狙いでは結局、下げた時に売りとなってしまいますので、狙わないでください。長期で余裕資金のある方のみ狙い。前回も、9500円以下で同じような内容を書いています。

2702 日本マクドナルド
1850円以下で、是非、お孫さん、子供さんに、それぞれの名義で買ってあげてください、と書いたことがあります。スターバックスが1万円割れの時にも同じことを書きました。日本マクドナルド、さすがに2000円突破となると、お孫さんには勧められませんが、業績の好調がはっきりしました。個人人気の高い株でもあるので、これからジリジリと浮上する期待があります。時間をかけて上がる株ですから、この株もじっくり狙ってよい資金がある方は狙い。

5805 昭和電線HD
10日前も165円、今も165円、そんな感じの動きで、少しも上がらない。つまらない、そんな感想が出る株です。とにかく、地味で上がらない。ところが、今回の決算内容を見ると、ジリ高期待あります。この株は、ネット証券でも、今回の決算内容よーく見てください。

07/ 3予
売上高 200,000 +37%
営業利益 -
経常利益 1,900 +49%
当期利益 900 +25%
一株利益(円) 4.13  

改善されています。時間はかかり、2週間しても165円かも知れませんが、このような株は一定期間かけてビギナーの方に狙っていただきたい株です。ロスカット限度は140円として、狙いは185円以上。相場が良いとさらに伸びる可能性もあるので、その時には勢いを見てください。


〜 明日株価に影響がありそうな決算発表内容 〜

上方修正

5007 コスモ石 3連最終予想   220億円⇒290億円
6741 日本信号 3連最終予想    21億円⇒27億円
5352 黒崎播磨 3連最終予想    30億円⇒33億円。
5358 イソライト3連最終予想     5億円⇒11億円
1858 井上工業 3連最終予想     1億円⇒3.4億円
8832 小田不動産3連最終予想   7.4億円⇒9.6億円
5008 東亜石油 9中連最終予想  3.9億円⇒8.5億円
6986 双葉電  9中連最終予想   14億円⇒20億円

下方修正

8043 スターゼン3連最終予想    9億円⇒6億円
8841 テーオーシ3連最終予想   29億円⇒25.5億円
7844 マーベラス3連最終予想 3.75億円⇒−6.27億円
5009 富士興産 3連最終予想   12億円⇒9.5億円
8558 東和銀行 9中連最終予想  14億円⇒−8.8億円
1940 ツウケン 9中連最終予想  −1億円⇒−2.5億円

増配
7627 なか卯    07/3予想年間配当  16円⇒20円。
2676 高千穂交   073予想年間配当   24円⇒28円。
9438 エムティアイ 07/3予想年間配当 340円⇒1000円。


〜 気になるレーティング 〜

5410 合同製鐵  モルガン・スタンレー Overweight-A 900円目標を継続
5411 JFEHD モルガン・スタンレー Overweight-A 6400円目標を継続
5423 東京製鐵  モルガン・スタンレー Equalweight-V-A 2600円目標を継続
6758 ソニー   モルガン・スタンレー Overweight-I 5900円目標を継続
5486 日立金属  モルガン・スタンレー Overweight-A 1550円目標を継続

(11月6日分ですが注目したい)
1808 長谷工   ゴールドマン・サックス 買い推奨-A 649円目標継続
5563 日電工   三菱UFJ 「1」 継続 940円目標継続


相場トピックス


〜 アナリストの投資判断 〜

現在、9月中間決算の発表が本格化しています。会社側が出す2006年9月中間期の確定した決算内容が好調であっても、市場が問題視し、今後の株価に影響を与えるであろうとするものに、今下期、即ち3月期決算企業の場合には2006年10月〜2007年3月までの期間の業績見通しが重要なポイントになります。今下期も既に1月超過ぎてはいますが、この下期の業績の違いで、2007年3月期の通期の業績が大きく変わることになります。通常、9月中間決算の発表と同時に通期の決算の予想も会社側から発表されるケースが多いようです。先日出ていたニュースによりますと

『上場企業、通期純利益、10.1%増予想。全体の二割弱に当たる企業が九月中間決算を終えた。中間期の実績は売上高が前年同期比一〇・六%の増、純利益が二八・五%増で、企業業績の好調さを改めて示した。 一方で下期見通しは慎重な見方を崩していない企業が多い。現段階で〇七年三月期通期の見通しは七・五%の増収、一〇・一%の増益。発表の進展で今後どこまで通期予想が上乗せされるかが焦点になる。』

これが先週までの数字ですから今週以降発表になる数字によっては変わることになりますが、総じて通期の見通しを慎重にする企業が多いようです。為替の円安・ドル高の恩恵を受けた輸出関連銘柄などは通期業績を上方修正するところが出ていますが、それでも全体からすると数が多いという訳ではないようです。個別企業の決算発表のニュースで見ると例えば11月2日に発表したマツダの決算内容では

『マツダ、経常利益38%増――今期見通し過去最高に、北米でSUV好調。マツダは二日、二〇〇七年三月期の連結経常利益が前期比三八%増の千四百億円になる見通しだと発表した。従来予想は千三百億円だった。期初時点で見込んだ過去最高益をさらに上回る。北米で投入した低燃費の多目的スポーツ車(SUV)の売れ行きが好調だ。 ー中略ー 九月中間決算は売上高が前年同期比一三%増の一兆五千二百十四億円、経常利益は三一%増の五百六十五億円だった。』

過去最高益見通しを更に上方修正した通期の見通しを発表しましたから、その後の株価は素直に反映したようです。株価は1990年8月以来約16年3カ月ぶりの高値水準を回復しており、バブル時期の高値である1130円をも目指そうかと言う動きとなっています。

ここで投資家の多くが注目するのが、一段高のなった場合の上値の水準となります。マツダの場合には今期の決算内容で試算した場合に株価収益率はPER14倍程度ですので、他の同業他社と比較してもまだ割安感を持つことが出来ます。アナリストの評価を見ると、大和証券で950円、クレディスイス証券で930円、そしてみずほ証券では1100円とバブル時期の高値水準までの上値を予想しています。決算発表が出た後で、その内容を吟味して各証券アナリストが投資判断を出すことになります。

株式の投資判断の場合には債券の格付けなどと違って、会社の成長性に対する期待値が含まれるケースが多いようです。社債格付けは信用リスクを測る尺度ですから、財務基盤の弱い新興銘柄が高い格付けを得ることは出来ませんが、しかし、株式の投資判断の場合には新興市場銘柄が優良企業を上回るような投資判断をつけられることも珍しくないようです。但し、あくまでも株式の投資判断場合には各証券のアナリストの独自の判断によるところが大きい訳ですから、各証券によってその判断が大きくことなることが多々あります。先のマツダの場合なども総じて強気見通しであっても目標株価は3社だけ見ても930円から1100円までまちまちと言うことになっています。

極端な話を言いますと、ある銘柄の場合には強気見通しの判断をする一方で弱気も見通しを示すアナリストも居て、全く異なった投資判断をする銘柄も少なくありません。尤もアナリストの投資判断が下されたからと言って、株価はその判断の通り動くとは限らないと言うのは多くの投資家が感じていることだと思います。投資判断を出した後の株価の動きはアナリストの人気投票に似た動きになることが多いようです。証券会社の機関投資家向け営業部隊が、運用会社のファンドマネージャーに自社アナリストをどれだけ売り込んでいるか、これが株価への影響を決めることになります。名もない証券会社のアナリストが綿密な調査の末に、最高位の投資判断を新規に付けたとしても、誰も反応しないのですが、著名なアナリストが出した投資判断の場合には投資家は敏感に反応し、少なくとも投資判断を出した当初においては株価は反応するケースが多くなっています。

アナリストが投資判断を決める場合には企業訪問や工場見学会、或いはアナリストミーティング、勿論業績分析も加えて密室で決定される訳ですが、この投資判断を元に個人投資家が株式売買するには、既に遅いといわざるを得ません。個人投資家が投資判断で売買する場合には発表直後にある程度反応する動きを捉えるか、他の銘柄との比較に使うなど、あくまでの投資の参考程度に使う事が重要になると思われます。時価500円の銘柄がある著名な外資系証券の投資判断が1000円目標とした場合にでも、その価格を100%信用するのではなく、他の同業他社との比較や、この投資判断を見て反応する投資家の動きを睨み、一定の株価の変動を捉えてその「アヤ」を取る戦法が有効になると思われます。アナリストの付ける投資判断であまり一喜一憂するべきではないということであると思われます。

〜 引け後のニュースから 〜

4004 昭和電工
2006年1-9月期決算を発表しました。事前に伝わっていた通り、HD関連が好調、黒鉛電極なども好調で、経常利益で前年同期比25%増の441億円を達成しました。最終益は固定資産の除却損を上期に計上したことで、同11%減の250億円となりました。期待された通期業績予想の上方修正はなかったものの、経常利益の通期業績に対する進捗率は79%に達しています。直近の株価は500円の大台乗せ後は上値の重さが意識される展開となっていたこともあり、一旦調整の可能性が高まります。


今日の推奨監視銘柄 (スイングトレード編)

ここでは、主にテクニカル分析とファンダメンタルズ分析を判断基準として銘柄を絞り込み、ザラバで仕込んでザラバで回転する超短期売買とは違って日中の株価が見られないスイングトレードで相場を手掛けている方向けにお薦めするコーナーです。基本的に仕込みから決済まで2〜3日を基本とし、最長でも1週間以内の投資を心掛け、仮に上がらなくても1週間以上は持たないことが原則となります。また、チャートを見て過熱感があるものが多いので、飛び乗りは禁物です。しっかり押し目狙いで取り組みましょう!また、日経平均が連続して上昇するような地合いが良好な時や、反対に地合いが悪い時など投資する環境は常に同じではありません。その時の相場の地合いの強さや弱さを判断した上で柔軟な姿勢で売り買いしていただくことをお願いします。

5401 新日鉄
NY株の上昇といった環境面で追い風が吹いていない時は簡単に上がらない株ですが、それでも現状はテクニカル的にも過熱した状態になく、仮にNYが高くない日でも売り込みづらい銘柄であることは間違いありません。一番の下支え要因は業績が好調であること、さらに最近の「ブラジルの鉄鋼最大手ウジミナスに出資する」といった報道にあったように世界規模で進行する鉄鋼業界の「再編」の大きなうねりの中心的存在でもあり、大口投資家筋の関心を集めやすいことも改めて意識すべきだと思います。

6758 ソニー
米国株が高く、世界経済の見通しも明るいということを前提にすれば、このソニーも売り込んでいける銘柄とは違うと考えられます。電池問題やゲーム機事業の遅れなどいくつかの悪材料に見舞われたものの、9月中間決算の発表と共に悪材料の大半は出尽くしたとの見方が広がっており、エレクトロニクス事業の足下の好調さを見直した買いに支えられて株価も底堅い動きが続くと予想します。少なくとも時価の4700円台に高いリスクは感じられません。

6762 TDK
10月中旬から大きく下げて、現在は200日線の8892円水準まで割り込んでいる状態で、かなり出遅れ感が強まっています。好調な中間期決算が発表されたものの通期見通しが据え置かれたため、上方修正を期待して買い進まれていた分の売りが相次いでいました。しかし、200日線を割り込んで下げが続くとすれば、それは売られ過ぎであり、しかも、多くの主力企業の見通しが「控え目過ぎる」と見ているアナリストが多いことからも、ここはリバウンド狙いの「急所」かもしれません。

9433 KDDI
引き続き過熱感が乏しい状態です。チャートをご覧いただければ分かるように9月22日の70万円から10月11日の81.9万円に駆け上がったように、現在も10月30日の70.5万円から戻りを試す局面が到来していると考えられます(テクニカル的にも買いの季節)。ナンバーポータビリティーでの優位性が再確認されたことで業績見通しに安心感があることで、押し目場面では買いが入りやすいと考えられます。

6473 ジェイテクト
株価は4月高値2615円を付けた後、200日線を割り込む動きとなったが、直近では逆に200日線が下値サポートラインに。クレディ・スイス証券では相対的に高い利益成長を予想しており、工作機械の今下期回復、欧州での拡販、電動パワステの大型開発の一巡などを評価、投資判断を新規「Outperform」としている。日興シティグループ証券、モルガンスタンレー証券ともに「強気」の投資判断。UBSでも「BUY」に格上げ2850円目標としている。東欧子会社、光洋ルーマニアは自動車用ベアリングの製造を3割拡大するとの報道も材料視される。先の高値奪回から一段高の動きに。

5563 日本電工
三菱UFJ証券では、投資判断を新規「1」今後12ヵ月間の目標株価を940円としている。株価は2月の高値467円の後上値を重くする動きから6月には300円割れまで下押し。直近で業績の回復傾向を評価する動きから急反発の展開に。但し、原材料、エネルギー価格上昇などのコスト高から経常利益が前年同期比82.3%減となった事を嫌気する動きで下押しているが、 三菱UFJ証券では、主力製品の下落と中国合弁工場での立ち上げ遅れから減益決算も、主力製品価格は依然会社前提を上回って推移しているため、通期の会社計画は上振れる公算が大きいと指摘している。更に来期は主力製品市況の高値安定に加え、原料安メリットのフル寄与から同社業績は急回復する見込みとしている。下値固目から反発の動きが期待される。

7456 松田産業
ゴールドマン・サックス証券では、この第1四半期決算を踏まえ、同社業績予想を上方修正している。目標株価を3000円に、更に今期業績は再上方修正期待も強いとしている。投資判断は「買い推奨」としている。株価は2月に高値3472円を付けた後、下値200日線まで下押すが値固めから反発、徐々に下値を切り上げる動きに。バリエーション的な割高感も無く、上値余地は十分、再増額修正期待が強まると高値を奪回する展開も期待できる。ゴールドマンサックス証券では投資判断「買い」を継続で、目標株価を3000円から3400円に引き上げている。


明日の上場銘柄


明日の新規上場銘柄はありません。


〜 直近の上場銘柄 〜

7312 タカタ(東証一部)公開価格4100円・100株単位

初値は公開価格を1%上回る4150円、その後は下落に転じ、終値は3870円の安値引けとなりました。シートベルト、エアバックなどを手掛ける自動車用部品の大手企業です。欧米企業を買収することで成長、世界17カ国に拠点を持ち、売上の8割が海外向けとなっています。安全性を高めるためのサイドエアバック、カーテンエアバックなど高付加価値製品へ注力、自動車業界自体が頭打ちとなる中で売上拡大を目指しています。今期の為替は1ドル110円、1ユーロ140円を前提としており、足元の円安基調が継続すれば、海外売上比率が高いだけに、利益へのインパクトが期待できます。



記載記事については、その内容において、正確性、信頼性、利益を保証するものではなく、原因のいかんを問わず一切責任を負いません。投資の最終判断、最終責任はご自身でお願いします。市場内外部要因により株価は予想に反して下落する場合があります。当社及び情報提供者は、本情報に基づいて被ったいかなる損害についても一切責任を負いません。投資については自己資金の範囲内で慎重に行うようにして下さい。

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発行元:有限会社アシストライフプランニング
担当:ファイナンシャルプランナー 久本伸治
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48.2006.04.25
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