【(有)ALP】 Eメールレター シリーズ
       
      「FP久本の株式情報!」 vol.184 2006.10.25
 
 

10月25日(水曜日) 基調判断


本日の日経平均は買い先行で始まりましたが続落しています。NYダウが高値を更新したもののFOMCを前に小動きだったこともあり、上値を買う動きは限られたようです。一方、長期の波動が上昇トレンドを形成しているとするシナリオに変更はありません。

新興市場は日経ジャスダック平均、マザーズ指数、ヘラクレス指数共に下落しました。直近ネット関連株が急騰、利益確定売りに押される展開となりました。直近IPO銘柄はまちまちで、ノバレーゼが急落、アクロディア、GCAが急騰しました。

NYはFOMCを控えているとはいえ「調整入り」と思わせる兆候が特に見当たらないだけでなく、ダウは明確に上昇トレンドを描いていることもあって仮に調整に転じても押し目を拾われて上昇トレンドに戻るという見方が支配的ですが、東京は少し違います。

要するに強気に反応するよりも弱気により強く反応する傾向があります。NY市場は史上最高値ということが示すように投資家は自信に満ち溢れており、先行きにも明るい希望を抱いているため強気材料にはポジティブに反応し、弱気材料には抵抗力を示します。

ところが東京市場はNY市場が気にかける以上にFOMCを意識し、NY市場が気にかける以上にテクニカル的な過熱感を意識し、NY市場が気にかける以上に業績見通しに神経質になっており、株価が少しでも止まると利益確定売りを急ぐ投資家が多いようです。

その理由は一言で言えば多くの銘柄が史上最高値ではないからです。日経平均がバブルの最高値39,000円に対して16,000円程度に過ぎないからです。少しぐらい戻っても必ず戻り売りが待っており、NYの最高値更新が続いても東京は静かな動きが続きそうです。

これからもNYは「未曾有の大相場」が続いていく可能性が高いとしても東京は簡単に突破しようと思えば突破できそうな日経平均17,000円を強く意識し、静かにゆっくりと戻りを試す展開が続くのではないでしょうか。その分、「息の長い相場」も期待できます。

NYに「負けず劣らず」で相場全体がカサ上げしていくような展開になりづらいだけに、その分だけ相場が過熱しきらず、中心銘柄の急落によって連鎖的に大暴落するようなことが起きづらい相場であるとも言えます。その意味では息の長い上昇相場も期待できます。

「どこまでいってもムードがパッとしない」とか「戻り売りに神経質になっている」などと言われても、そうした投資家心理をよそに外国人は改めて日本株買いに意欲的になってきています(本日の寄り前の外資系証券の売買動向は2470万株の買い越しでした)。

相場全体を押し上げる効果はありませんでしたが、外国人投資家は日本の投資家の心理や資金事情や相場観などとは関係なく自らの心理や資金事情や相場観に基づいて日本株買い(対外投資)に積極的になってきており、今後もますます活発化していきそうです。

マクロ的に考えれば買いづらい銘柄も増えてきていますがミクロ的に考えていけば昨日の新規上場の出光興産(5019)が買い進まれたりトヨタ(7203)が買われるなど投資対象は豊富な状態です。原油安、あるいは円安を好感した好業績銘柄が個別に狙われそうです。


相場を生きる!


〜 個別株狙い 〜

本日は、クレディの海運株の格上げ、郵船、商船三井、川崎汽船など目立つ動き。あとは、薬品株ですが、朝の大量の外国証券の買いで、高くスタートも、FOMC待ちとムードが台頭して、調整。期待外れの動き。ミネベアと富山化学工業だけが元気な個別株。富山化学は513円かな710円まで10日で株価200円高。

東都水産が200円台から530円と株価倍増になり、この動き、空売りの踏み上げで、本尊さんがどれほどの儲けを出したのか、推測でもなかなか分かりません。もともと、仕手的な法人は、過去も、元になる動きを伝えません。スポークスマンとなる、カリスマ相場師ばかり目立ちますが、実際には、背景に上がる株があり、その目先的な道先案内人として、仕手が登場する。

背景には、殆んどのケースで政治資金、財界の資金などが絡んでいて、昭和、平成の歴史の中で、それが説明されたり解明されたことはありません。日本版SECも、結局は、政界の資金を株で解明することはなく、調査もしたことがありません。ある大化け株で、カリスマ相場師に対して調査したことがあっても、実際には調査は途中で終わり、この人は調べられない人という扱いになったことがありました。政治的な資金の場合には、目には見えない力は未だあります。

ただし、かつてのような株価操縦や人為的な操作、ルールに反する内容については、当局は政治力も何もなく、その点は厳しくなっています。20年前以上は、規制などについても、政治力で押さえたりする時代があったのに、今はどんな大物さんも規制をとめることは出来ない。政治的な資金、仕手的な大きな銘柄の特徴は、背景に大きな資金と種玉があることです。そして、政治資金のために動く仕手相場師が活動して銘柄が生まれるのではありません。銘柄があり、そして、相場師が頼まれて動く、その方が正解です。

丸善のここでの乱高下、当然のように空売りの人にとっては、もっとも空売りしたい時だと思います。買いが成功すれば、まさに空売りを入れさせ、買いの余計な提灯を振るっていることになります。失敗して損するケースもあるので、ここでは強気ばかりは触れませんが、成功して踏み上げ、東都水産的な相場に丸善がなるならば、ここの空売り増加から、さらに株価が再浮上するとすれば空売り禁止となり、本気で踏みを狙う。まさに、絵に描いたような仕手相場となる可能性があります。

確率としては、どの程度でしょうか。今は、本尊さんから手取り足取り解説がなく、関連といわれるような情報筋は、一切コメントを流さず、かなり事情通といわれている人も条件付きで情報を流してきます。情報が流れることは空売り筋にエサを与え、掲示板などに余計なことばかり書かれ、買い方にとってはプラスにならない。いろいろな配慮から、東都水産も、丸善も、情報が流れない。すると、投資家にとっては情報のより所がない。ところが、それが狙い。空売り筋のフミアゲがうまく行く。東都水産で成功したのは、このような展開が成功したから。

新興市場のほうは、ソフトバンクが調整、楽天が下げると全体調整モード。新興株はその日の風をしっかりみて、利用できる日か、利用無理か、そのときのムードをしっかりつかむことです。

以前書いた内容ですが、全体50本60本、期待株をボードに投入しておき、全体が上がるときに、短時間で利用して、全体が下がるとき、本日のように1部が後場1000本下げている日経平均上がらず、楽天安く、新興株全体に9割下げる。そこで一人で戦っても確率悪すぎる。よく環境を見てからやりましょう。

徹底して、値動きをマスターする株、10本でも20本でも手元において、その株が上がるとみると、まるで生活の一部のように理解して利用する。 ソフトバンクだけで一年生きる人もいるほど。ソフトバンクは上がるとき、下がるとき極端、材料性、外国証券の評価、取り組み、日経平均、全体のムードの中で利用する。そのような株が何本かあれば、それだけで生きられる。そんな株をしっかり手元に置くこと必要です。

新興株は、人気になる株がだいたい見えています。IDUとか、ACCESS 本日は駄目でしたが、これらの株は、新興株が盛り上がると買いが集まる。そのような買いが集まる株は常にボードに投入してください。そして、それらの株が上がると新興株人気が戻っていることのバロメーターになります。ドリコム、アドウェィズ、ラクーン、アルデプロ、ミクシィ、ダヴィンチなども、常に動きをマークしておく必要があります。新興株全体の動きに対して敏感だからです。

〜 気になる銘柄 〜

2811 カゴメ
株価の位置が狙いにくい位置であり、リスクもある位置ですから、この株はもう少し下げると妙味があるのですが、植物性乳酸菌飲料が好調で増産体制に入ると昨日発表しています。

2702 日本マクドナルド
1850円以下の時、「子供、孫に自分名義で買ってやってください」と書いたことがあります。かつて、スタバの1万円割れの時に、同じことを書いたことがあります。優待と配当、株価の値上がりがあると、自分の名義だと株の本当の楽しみを知ることになるからです。

7203 トヨタ
7100円突破。「年内7300円目標か」などと先月から書いてきましたが、年内どころか月内に行きそうな勢い。ただし、この株は世界資金が入ったとしても、じっくりしたスピードで上がる株。

6752 松下電器
ソニーの大赤字株でも、ここでオーバーウェイトにした証券があります。国際ブランドに対する世界の注目があるからです。松下電器、この株も信頼性があり、今後とも株価は堂々たる浮上期待。

8236 丸善
<成功> 300円突破 ⇒ 空売り禁止 ⇒ 踏み上げ相場。
<失敗> 空売り禁止前でも、空売り禁止後でも、特定筋の資金が弱く失速。
ここは、割り切った狙いとなります。30万円の損覚悟で、50万円から100万円の利益を狙うという感触。持ち続けて100円狙うか、その都度、20円高で回転していくか、10円でも利益にしていくか。つまり、下げると持たないという臨機応変な戦略でいくのか、それはあとは個々人の技術となります。


相場トピックス


〜 実感のない株高 〜

日経平均は5月11日の窓である16840円を埋めて、相場の先高感が高まる動きとなっています。通常窓を埋めた後の相場については、上下どちらかに放れる相場が予想されるのですが、今回も窓埋めから日経平均は17000円の大台を回復すると言う見通しを持つ投資家が増えています。それも早ければ月内にと言う予想が出ているのですが、テクニカル的な見通しとは別に戻りの売りも意外に厚く、素直に上値を追うという展開にはなっていません。少なくとも窓埋めをしたのだから、大台の17000円から全値戻りとしての水準である水準、即ち窓を空ける直近の高値である5月8日の高値17375円まで戻しても不思議ではないとの見方が出来ます。いずれにしても17000円の大台が心理的な節目となりますから、いくらテクニカル的に一気に高値を目指す動きが期待されると言っても相場はそう簡単なものではないようです。

企業の中間決算の内容が徐々に明らかになっています。国内の景気については拡大が続いており、2002年2月に始まった好景気は4年9カ月に達し、戦後最長の「いざなぎ景気」に並んでいます。しかし、今年1月ライブドアショックで冷や水を浴びせられた株式相場は、実情としてはもみ合う展開が続いています。企業業績は悪くなく、今期で5期連続の増益決算はほぼ確実であると見られています。しかし、需給は依然として悪く、個人投資家は6月から4カ月連続で売り越していると言う状況です。背景にあるのは新興市場の崩落ですが、ジャスダックインデックスは年初から35%下落しています。「昨年後半に稼いだ利益はすべて吹き飛んだ。含み損を抱えて余力がない」と言うような個人投資家の声があちこちで聞こえてきます。新興市場中心に投資をしてきた個人のダメージは大きいようです。

外国人投資家の買い越しペースも先月くらいまでは落ちていると言う状況となっています。上期で約8000億円で、これは2002年度下期以来の低水準となっています。19倍まで下がったとはいえ、日本株のPERは欧米より割高で、米NYダウ平均の史上最高値更新にもかかわらず、日本株への資金流人は鈍くなっています。今後の日本株の焦点は、来年度も増益維持が可能かどうかと言うことが重要なポイントになります、そのカギを握る米国景気は、住宅市場が弱含む一方、米連邦準備制度理事会の利上げ停止で、景気の軟着陸期待が高まっています。

現在本格化している9月中間決算ですが、円安進行を追い風に製造業を中心に通期業績は期初予想を上回る見通しが強くなっています。経常利益は2ケタ増を確保する見込みで、来期以降も企業業績が好調を維持し増益が続くという予想が強いようです。米国景気のソフトランディング期待から、内外の株式市場を取り巻く好環境から相場の先高感を期待する向きが多いのは確かです。但し、先ほども申し上げましたように手放しで相場の先高感を享受できるほどのものでもないことは確かです。現在は昨年後半のような、何を買っても儲かる相場ではありません。個人投資家の場合には特に過去の売買の経験則を引きずる傾向が強いようで、昨年夏以降の大相場で強烈な成功体験を持つ個人が多く、いずれ上昇するだろうという楽観がいまだにあると分析する向きも多いようです。

特に個人投資家の内でも手持ち株の多い投資家は現在は相場が上昇していると言う実感はありませんが、その内自分の持っている銘柄も上昇するであろうと言う見通しに固執する向きが多いようです。証券会社などに、なぜ、自分の手持ちの株は上昇しないのかと言った問い合わせが来るという話がありますが、東証が24日発表した10月20日時点の三市場1・2部の信用買い残は3兆6228億円と今年のピークから約4割減少しています。一方、信用で買った株式の含み益を示す信用評価損益率は5週連続でマイナス10%を超えています。ジャスダック市場に至っては直近までマイナス26.4%となっています。

しかし、ここで相場は反転し、全体相場は上昇基調を辿っていることで、個人投資家の中には自分の持っている銘柄も連動して上昇するであろうと言う相場観を元に、手持ち株の「ナンピン買い」を行っているようです。しかし株価が13週移動平均などを下回り、信用買い残だけが増えている銘柄は、いずれも下落しており、逆に相場全体の上昇とは裏腹に泥沼にはまっている状況となっているのが実情のようです。手持ち玉の多い投資家にとっては今回の株高は、個人にとって「実感なき株高」と言えます。このような銘柄が報われる為には、実際には日経平均が年初来の高値を越えて、更に18000円の大台など大台を2、3回替えると言う様な誰が見ても株式相場の上昇と見て分かるような状況になって初めて底上げが起こるのではないかと思われます。決して弱気の見通しでは無いのですが、銘柄の選別を誤れば、現在の強い基調の相場の恩恵を受けることは不可能であると考えた方が良さそうです。

〜 引け後のニュースから 〜

6753 シャープ
9月中間決算を発表、経常利益で前年同期比25%増を達成しました。ただ、経常利益で1700億円、最終益で1000億円の会社見通しは据え置き、予想に沿ったサプライズのない内容となりました。直近の株価は2000円台前半での横ばいが続いており、材料出尽くし感から、目先調整の可能性があります。

8698 マネックスビーンズHD
9月中間決算を発表、営業利益で前年同期から微減の88億円となりました。広告宣伝費の増加などが利益を圧迫したものです。反面、前期経常の株式上場費用負担がなく、経常利益は微増、最終利益は2ケタ増益を達成しました。新興市場の下落などもあり、第2四半期の新規口座獲得ペースが第1四半期と比較していると鈍化しているkとなど懸念材料が残る内容です。株価は下降トレンド継続で上場来安値圏で停滞、引続きこの流れが見込まれます。


今日の推奨監視銘柄 (スイングトレード編)

ここでは、主にテクニカル分析とファンダメンタルズ分析を判断基準として銘柄を絞り込み、ザラバで仕込んでザラバで回転する超短期売買とは違って日中の株価が見られないスイングトレードで相場を手掛けている方向けにお薦めするコーナーです。基本的に仕込みから決済まで2〜3日を基本とし、最長でも1週間以内の投資を心掛け、仮に上がらなくても1週間以上は持たないことが原則となります。また、チャートを見て過熱感があるものが多いので、飛び乗りは禁物です。しっかり押し目狙いで取り組みましょう!また、日経平均が連続して上昇するような地合いが良好な時や、反対に地合いが悪い時など投資する環境は常に同じではありません。その時の相場の地合いの強さや弱さを判断した上で柔軟な姿勢で売り買いしていただくことをお願いします。

7230 日信工業 
2007年3月期見通しは売上高が9.7%増の1830億円、経常利益は9.2%増の200億円。引き続き輸出を拡大する。年間配当は22円の予定。米国での法規制変更に伴う横滑り防止装置の販売増加の可能性などが指摘されている。株価は4月に2550円高値をつけた後全体相場の下げに合わせる格好から調整局面となっていたが、9月に高値を更新した後強い動きが続いている。燃料価格の引き上げや政策金利引き上げで落ち込んでいたインドネシアの2輪車市場も、明確な回復トレンドに乗ってきたことで、二輪車用ブレーキの同社も恩恵を受けると思われる。クレディ・スイス証券では投資判断を「アウトパフォーム」としている。野村ではも投資判断を「3」から「2」に格上げしている。

3727 アプリックス
10月以降、主力の携帯電話向けソフトの供給で韓国LG電子やKDDIと相次いでライセンス契約を結ぶなど、今後の業績拡大への期待が根強い。先日出資先で同業のアクロディアが新規上場したことも刺激材料になっている。携帯ソフト会社に対する注目が高まることや、保有株式の資産価値の向上が期待されているという。新興株式相場の地合いが好転し、直近上場銘柄の動きに持ち直しの兆しが出ており、アクロディアの値動き次第で今後の株価が左右される面もある。特に大和総研では国内外の携帯電話メーカー向けにJavaなどのミドルウェアを開発供給、2004年8月に台湾の競合会社を買収、グローバル企業として新たな成長局面と見ている。今後5年間に亘って年率35%以上の売上高成長を予想しており、投資判断を「1」目標株価103万円〜104万としている。株価は1月4日に高値158万円を付けた後、新興市場の大幅調整の余波を受けて急落、200日線を割り込み、60万円割れまで下押し後、反発の動きを強めており、200日線から100万円の大台を回復する動きが期待される。携帯電話以外の分野についても成長の兆しが見え始め、ブルーレイディスク対応機器にJavaプラットフォームが広く搭載されるだろうとの評価は高い。

6113 アマダ 
業績の拡大を背景に、一株当たり配当金を年18円(前期比2円増)と従来予想より2円増額する公算。売上高は13%増の2500億円前後になる見通し。従来予想を100億円上回る。2006年9月中間期の連結売上高は前年同期比17%増の1200億円程度となりそう。経常利益は29%増の190億円程度となる見通し。板金マシンはロシア、北欧向けも好調で、アジアの健闘や米国販社の利益貢献にも注目される。三菱電機と開発したレーザー加工機は150億円をかけて海外増強を含めて専用工場を建設。北米市場のテコ入れも進む計画。株価は4月始めに1347円の高値を付けた後、200日線まで下押しては反発する動きに。クレディ・スイス証券では国内マーケティング強化に伴う拡販および収益性の改善、欧米市場の需要回復や新製品の拡充による効果などを評価し、投資判断を「Outperform」としている。日刊工業新聞で、「同社の07.3期は、売上高が前年度比13%増の2500億円になる見通しだ」との報道も材料視される。

7545 西松屋
皇室のオメデタに関する賑わいは一服していますが、足下の既存店売上高は好調な状態が続いているほか、顧客が複数の店舗を一度に回れる近隣型ショッピングセンターの利便性の高さに着目し、単独出店より集客力が強いと判断して出店を加速させていることなども新たな手掛かりとして注目できそうです。2006年2月期に続いて今2007年2月期、及び2008年2月期も揃って2桁の増収増益が見込まれており、高成長企業として見直す動きが強まりそう。

9104 商船三井
クレディ・スイスが海運大手をそれぞれ目標株価を引き上げてきています(郵船を910円から930円へ、川船を920円から950円へ、商船三井を1010円から1070円へ)。特に商船三井の場合は先週の週末にも経常減益幅が縮小との報道で買い進まれるなど環境が好転していることは確実であり、11月9日の決算発表にも大いに関心が集まっています。少なくとも4桁以下の水準を拾う分にはリスクは小さいと考えられます。

9433 KDDI
今週は携帯電話業界の「ナンバーポータビリティー」が一つの話題になりましたが、先行して買い進まれていたこともあって利益確定売りが膨らんで25日線の76.0万円を割り込み、現在は75日線の74.5万円をも割り込む状態です。しかし、ナンバーポータビリティー導入前も導入後もauへの評価と信頼性は業界でもトップレベルであり、ここは9月相場でも見られたような75日線割れからの切り返しに目先は期待できそうです(先日の9月中間期決算の発表時には通期予想は据え置かれましたが増額修正の可能性もある)。

9065 山九
11月16日が決算発表ですが、鉄鋼メーカー向けの機工事業の伸びや物流事業の伸びに支えられて高い増収、高い営業増益(10%増収、30%営業増益)となった第1四半期に続いて中間期も伸びが見込まれています。特に今回の決算は2008年3月期に関するアナリスト予想に市場の関心が集まっていますが、同社の場合は機工事業と物流事業の両輪の力強い伸びが期待できることで2008年3月期も今通期に続いて造酒増益が予想されています。株価は目先、10月4日の692円を更新し、底堅い動きが続きそうです。


明日の上場銘柄


7284 オプトロム(セントレックス)公開価格150円・1000株単位

音楽用CDやDVDを生産、大手レコード会社などに供給するほか、原盤(スタンパー)の製造なども手掛けています。売上比率はCDが7割超、DVDが2割強、残り1割が他の部門となります。主力のCDは若者のCD離れが進んでいることで減少傾向にあります。今後はDVDの生産を増強、生産比率を3年後に35%まで引き上げる方針です。また利益率の高いスタンパーを東南アジアなど海外へ販路を拡大させる方針です。今3月期の経常利益は前期比16%増の2.4億円見通しです。今期配当は見送りの方針です。上場に伴う調達資金約4億円は、DVD製造ラインの拡張に充てる、としています。公開価格のPERは18倍台となります。成長期待がそれほど大きくないこともあり、特段の割安感は感じられません。ベンチャーキャピタルの保有に対しては大部分にロックアップがかかっていることで需給不安はそれほど高くありません。しかし、人気も低く、高い初値上昇率は期待しにくい状況です。

初値予想:150円〜160円

〜 直近の上場銘柄 〜

3824 メディアファイブ(Qボード)公開価格14万円・1株単位

初値は公開価格を32%上回る18万5000円、直後に19万9000円の高値を付けたあと急落、終値は17万2000円となりました。福証上場ということで今後人気閑散となる懸念が高くなります。システムエンジニア、プログラマーなどのコンピュータ関連の技術者派遣を手掛ける企業です。福岡市内を中心に約60社の顧客を抱え、派遣人員は150人程度となります。特色としては未経験者を中心とし、自社で技術者を育成しており、コミュニケーション能力なども重視して、人材の質を高めています。



記載記事については、その内容において、正確性、信頼性、利益を保証するものではなく、原因のいかんを問わず一切責任を負いません。投資の最終判断、最終責任はご自身でお願いします。市場内外部要因により株価は予想に反して下落する場合があります。当社及び情報提供者は、本情報に基づいて被ったいかなる損害についても一切責任を負いません。投資については自己資金の範囲内で慎重に行うようにして下さい。

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発行元:有限会社アシストライフプランニング
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