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      「FP久本の株式情報!」 vol.190 2006.11.06
 
 

11月 6日(月曜日) 基調判断


本日の日経平均は午前中こそNYダウの6日続落を受けて軟調な推移が続きましたが午後に入るとトヨタが7000円を回復するなど主力を中心に引き締まった動きとなりました。一方、長期の波動が上昇トレンドを形成しているとするシナリオに変更はありません。

新興市場は日経ジャスダック平均、マザーズ指数、ヘラクレス指数共に下落しました。前週からの流れを受け売り優勢、後場に入ってやや下落幅を縮小したものの限定的でした。直近IPO銘柄はGCAがストップ高したほかは下落が目立ち、アコーディアゴルフ、ネクストなどが急落しました。

日本が連休中のNYダウの推移は約45ドル安となり、大台の12,000ドルを割り込んでしまったわけですが、その割には東京市場の動きは落ち着いていたと言えます。外資系証券もNYダウ大台割れの割には売り買いほぼ拮抗です(差し引き40万株程度の売り越し)。

指数面で落ち着いていただけでなく好決算を発表した個別株の動きが活発なことが何よりの明るい材料と言えます。コニカミノルタ、マツダ、あるいは前場は売られていたトヨタが後場に入ると7000円を回復するなど個別に対する物色意欲は依然として旺盛です。

日経平均も依然として「売りの季節」の中にありますが、しかし、売りの季節の進み具合はすでに6割方まできています。まだ「買いの季節入り」を宣言できるほどではないものの10月27日、30日の下げが急ピッチだったことで季節の移り変わりが早いようです。

日経平均という指標の調整が6割程度の進み具合ということは、個別レベルでは手掛けやすい銘柄が出てきても不思議はありません。いえ、このまま「買いの季節」に入っていく可能性が高いとすれば、今は妙味のある水準に位置している銘柄も多いと言えます。

引き続き狙いはチャート的に整理が進んでいる好業績銘柄のリバウンド狙いであるとか業績変化の高い主力銘柄の出遅れ修正といったことが一つの流れと考えています。日経平均も先週申し上げたように引き続き16,200円近辺が今週も意識されると予想します。


相場を生きる!


〜 売りも相場のひとつ 〜

証券会社の人から聞いた話ですが、ここでやめてしまう人、残る人、やめる人は儲からないで損切りできない人が逃げ出しているという統計がでているそうです。残っている人は、やはり1カ月以内に決済するタイプの人ばかりだそうです。つまり、結局、損切り出来ない人は損してしまう、ということが証券会社でもはっきりしている。

自己を責めるのが嫌いで逃げ出してしまう、というタイプの人は儲けられないのだそうです。反面、しっかり反省して、自分をしっかりさせて、自己から直していこうとするタイプは、結局は数ヶ月で、損切りしながらも、うまい運用をするようになる、と言ってました。

今は、客を放置したら、みんな損してやめていくので、とにかく時間をかけて方法を説得すると言ってました。儲けられる力がなければそのまま消えていくだけの存在になるので、とにかく時間をかけて説得するのだそうです。まかせ玉は一切できなく、当局も厳しいので、とにかく顧客に学習してもらい、今の時代で生きていってもらうようにしている。実際には、かなり売りもレッスンさせるそうです。

プロが個人トレーダーになると、7割はショート、売りとなる、とのこと。人気株がどこまで人気が続くか見ていくと、上げた株から選択できるので、プロはどうしても空売りとなるそうです。例えば、本日上げている株を普通の人はまだ上がるかも、と考えて飛びつくのですが、プロとなった自宅ディーラーの人は、人気が2日で冷めるタイプを狙う。

今後とも 空売りはかなり重要です。元証券マンの人で、先物中心に顧客に運用してもらって成果を上げている人もいるとかいないとか。「私はデイトレードできないので、1000万円ほど渡すから、それを半年で2000万円にしてくれ。そのお礼に半分は渡すから!」なんて言っているのを聞いたことがあります。(この話はあくまでも冗談であり、売買一任は法律に触れるので実行はさせません)

実際、それをやらないと生きられない、と証券マンは言います。現物では、朝にもテレビ東京で話があったように、現物買いのminiで売りヘッジする、という例の人も増えつつあります。これは、あまりお勧めしたくはない方法ですが、どうしても持ちたい方、例えば松下電器を今買ったとして、miniで売りをして、下げた場合には下げ分のリスクヘッジ、上げた場合には松下電器が上がる。ただし、この場合には、結局は利益が相殺されるので、お勧めしたくない。また、現物の場合には変動が激しい株を選択した方がプロ的な運用となります。

オニールの本も読んでほしい、と以前書きました。非常に株式本ではやさしく書かれているからです。彼の考えは皆さんに、特に儲けてない方に知っていただきたい、私の考えのベースとも合致する考えがあります。彼の真似をして私は組み立てたわけではありませんが、結局、損切りの確立という点では、あらゆる投資家の考えはオニールと似たようなものになるケースがあります。

現実に、このサイトとしては空売り銘柄は書きませんが、その場の人気株、短期資金の株は、その殆んどが数日すると下げますので、上げたものを空売りする。それが有効であること、それは理解できると思います。そこにルール化したものをしっかりさせているのがプロの運用というものです。

事実上は、例えば、220円の株が240円になったとして、買いで回転、すぐに空売りで回転、プロならば出来ると思われるかも知れませんが、現実にそのような器用なトレードは出来ません。上がる株を見ていき、売り場を決めていくだけです。取り組み、業績、過去の動きを頭にインプットしておき、その株がどのような展開になるのか見ていく。そして、プロによっては、売り株を30〜60本と決めておき、この株の習性を見て空売りのみでトレードする人もいます。ですから空売りも是非、武器にしてほしいと思います。

例えば、7203 トヨタ自動車の買いと空売り、ダウ予測が出来ていれば、着実に利食いが現実となっている、というケース。つまり、まともな大きな株しか運用しないプロもいますので、日経平均の予測が個別の買いも売りも決める。感触的には、日本株、今月は押し目から反発のタイミングを狙っている。すると、今度は空売りは無理になるので、当面、売り筋の人は見ていることになるのですが、個別をやる人は、常に仕掛け処があるので、上がった株だけを見て、人気の継続性を考えていれば良い、ということになります。


2652 まんだらけ
本日、テレビ東京の朝の番組で紹介されて人気となりました。すでに高くなったため、ここからは狙えませんが、このタイプ、つまり、社長が率先垂範で店頭で商売している。しかも、昔と変わらないまま商売して、それでいて秋葉原に自社ビルを立て、今後の業績は拡大予想と伝えたため、人気となったものです。商売的にも、実にしっかりしている。地に足をつけている感触がしました。

4518 富山化
動きを見てから、ここでの突っ込み買い。押し目買いで落ちてくるナイフを拾うより、上げたところの勢いを短時間で利用する手です。リスクがある株価になっているので、このような株の扱いは、上げている時だけにしましょう。夢があり、さらに買われるとの見方もありますが、とにかく、短期資金も入っているので、扱いは慎重に。

* 反発接近してくると思います。動きを見て、しっかりした銘柄を選定していきたいと思います。戻りを見てから狙いましょう。見切り発車で下げているところを買い、さらに突っ込んだら危険ですので、戻りを待ちましょう。新興市場株も、全体の戻りと共に激しく戻る日が来るでしょうが、今はまだリスクあるので、戻りを見てからでも遅くありません。

〜 レーティングから 〜

3050 DJHD 
クレディスイス 新規にOutperform-O-V 2000円目標

5301 東海カーボン
コスモ証券が A として 目標株価  1320円に設定
三菱UFJ証券  1 として 目標株価  1400円に設定


〜 引け後、決算発表、明日に影響が出そうな株 〜

上方修正

8103 明和産業     3連最終予想  11.5億円⇒17.4億円。
7003 三井造船     3連最終予想    80億円⇒160億円。
4553 東和薬品     3連最終予想  15.5億円⇒22.5億円。
6135 牧野フライス   3連最終予想   83億円⇒100億円。
7456 松田産業     3連最終予想   30億円⇒42億円。
8844 リクルートコスモス3連最終予想  115億円⇒130億円。
4100 戸田工業     3連最終予想    5億円⇒7.5億円。
7938 リーガルコーポ  3連最終予想    4億円⇒7.4億円。
4047 関東電化工業   3連最終予想   28億円⇒31億円。
8039 築地魚市場    9中連最終予想   1億円⇒6.5億円。
4208 宇部興産     9中連最終予想  59億円⇒89億円。
2333 ジー・モード   3連最終予想  −2000万円⇒7000万円黒字転換。

下方修正

2607 不二製油     3連最終予想    51億円⇒38.5億円。
8573 三洋信販     3連最終予想   220億円⇒−385億円赤字転落。
8290 デンコードー   3連最終予想  16.5億円⇒12.3億円。
6826 本多通信工業   3連最終予想   9.6億円⇒4.8億円。
3311 アップガレージ  3連最終予想  3300万円⇒−3200万円。
1757 千年の杜     3連最終予想  1.01億円⇒−16.45億円。


相場トピックス



〜 米国株の先行き 〜

米国の景気の先行きについて思惑が錯綜しています。先週来出ていました各種の米国の経済指標では米国景気の減速感が強まり、特にGDPの発表以降その傾向が強まったことで、米国はソフトランディング入りとなり、更に景気減速に伴い来年に掛けてFRBは利下げに金融政策を転換するという期待感が市場には広がりました。ところが週末に発表になった雇用統計では予想以上の強さになり、その期待感が大きく後退する格好になりました。市場の先高感に対する期待感が薄らいだことになりましたが、確かにこの雇用統計が出る前までは10月の米消費者信頼感指数やサプライマネジメント協会(ISM)の製造業景気指数などの指標が軒並み景気減速を示していましたから雇用統計を受けて市場関係者が騒然となったと言われています。

ムーディーズによると、「雇用情勢を見る限り、当面の利下げは必要ない」との指摘も出ています。先月下旬に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)で発表された声明文を受けたエコノミストの見方の中にも「今後の雇用情勢次第では利上げも必要」との指摘があっただけに、今回の雇用統計が早期利下げ観測の後退、追加利上げの観測を支える材料になっています。米株式市場ではこの指標を受けて売りが広がり先週末のダウ平均は約2週間ぶりに12000ドル割り込んでいます。尤も、ここ3カ月半ほど一本調子で上げてきただけに利食い売りが出たと言う見方もあり、その切っ掛けを今回の雇用統計の発表で作ったという見方もあるようです。米国市場では企業の決算発表がピークを過ぎ、次の材料を待つことになりますが、目先は7日の中間選挙と言うことになります。その後11月中旬ころより本格化するクリスマス商戦ということになります。

年末商戦にとって懸念されるのが、その中間選挙で、仮に民主党勢力の優勢を示した場合、小売業界が逆風になる業種と見られています。民主党が最低賃金の引き上げに動けばウォルマート・ストアーズなど低賃金労働者を多く雇用する業界に打撃になるとみられています。中間選挙の結果次第で年末商戦の動向にも大きな影響を与えそうです。年間の大部分の消費をこの年末商戦、クリスマス商戦で稼ぐと言われています小売業界ですから、タイミング的に中間選挙の結果で大きく収益がぶれるということになれば、米国経済全体にとってもその動向を見極めることになります。原油価格の下落、ガソリン価格の下落で個人消費の好調が予想されていただけにここで腰折れ的な消費減速感が出れば、米国景気の先行きにも危険信号が点ることになり、単純にソフトランディングだとばかり楽観も出来ないということになりかねません。ただ、小売業界の競争激化などに対する懸念はあくまでもミクロのレベルでのことであり、マクロのレベルでは雇用情勢が強く個人消費鈍化の懸念と言う見方に変化はないとの見方も強いようで、米経済、特に株式相場に与える影響は限定的であるものと思われます。

〜 国内の企業業績見通し 〜

米国に影響を受ける日本株ですが、全体相場がもたついた動きに中でも個別の企業業績の見通しに対する好悪の材料が結構、敏感に株価に反映しているようです。尤も全体で見れば、業績が一段と上向いていることが鮮明になっています。日本経済新聞社によると、11月5日までに9月中間決算を発表した上場企業の連結経常利益は、デジタル家電が好調な電機や資源高で潤う商社がけん引し、前年中間期比16.1%増と2ケタの増益になっています。販売価格下落や原材料価格上昇を、販売数量の伸びや円安効果で吸収。コスト削減より売上高の伸びで増益を支えているのが特徴。2007年3月期通期でも5期連続の増益となり、最高益更新が続く見込みで、更に来期2008年3月期についても増益見通しが濃厚となっているようで、6期連続の増益の確率が高くなっています。

一方、大和総研では「企業業績見通し」の集計対象としている300社について、11月1日までに上期決算を発表した142 社の連結経常利益を集計したところ、上期は事前の予想を上回る大幅な増益となっていると報告しています。ただし、通期の増益率予想は事前予想にも届かない水準に据え置かれているため、結果的に下期の会社予想は減益となっているようです。下期の会社予想が引き続き保守的で、先々通期の業績予想が上方修正される要因になると見るために、先ずは目先の米国景気減速や円高の懸念が後退することが必要だろうとしています。米国景気の減速懸念や円高地合いの継続を前提にすれば、目先の東京市場は引き続き内需株優位の展開と見るべきで、先週発表された鉱工業生産統計で生産と出荷のバランス改善が示された鉄鋼株や、今週オフィス空室率や貸出統計が発表される不動産や銀行株などが中心となると分析しているようです。

いずれにしても相場の方向性を見出し辛い状況下ですから、目先の材料としてはやはり業績発表の数字が注目材料となります。好業績を発表した銘柄、特に通期の業績見通しの上方修正期待銘柄に対する物色傾向が強くなっています。更に銘柄を絞り込むとすれば、目先為替相場が円高・ドル高に振れて来そうですから、輸出関連銘柄を避けて内需関連銘柄に資金がシフトする可能性が強いようです。

〜 引け後のニュースから 〜

9875 マツモトキヨシ
今3月期業績を下方修正しました。経常利益で163億円予想を146億円に、最終益で79億円予想を37億円へと大幅に引き下げました。今期は増益転換見通しを打ち出していただけに、一転の減益継続は大きなマイナス材料として意識されます。直近の株価は一旦抜けた25日移動平均線を割り込んで調整基調に転じており、年初来安値2515円を下値メドに下落基調継続が予想されます。


今日の推奨監視銘柄 (スイングトレード編)

ここでは、主にテクニカル分析とファンダメンタルズ分析を判断基準として銘柄を絞り込み、ザラバで仕込んでザラバで回転する超短期売買とは違って日中の株価が見られないスイングトレードで相場を手掛けている方向けにお薦めするコーナーです。基本的に仕込みから決済まで2〜3日を基本とし、最長でも1週間以内の投資を心掛け、仮に上がらなくても1週間以上は持たないことが原則となります。また、チャートを見て過熱感があるものが多いので、飛び乗りは禁物です。しっかり押し目狙いで取り組みましょう!また、日経平均が連続して上昇するような地合いが良好な時や、反対に地合いが悪い時など投資する環境は常に同じではありません。その時の相場の地合いの強さや弱さを判断した上で柔軟な姿勢で売り買いしていただくことをお願いします。

6301 コマツ
日経平均も小動き、海外(特にNY)が軟調な推移を演じていることもあってコマツ株の動きも小動きですが、今週のNYは先週の反動が十分に考えられるだけに(7日続落、8日続落は確率が低くなっていく現象)、通期業績が好調な日本株の「シンボル的存在」でもあるだけに、ここの小甘いところは積極的に狙っていくべきでしょう。コマツの2100円台は少なくとも強い出遅れ感を感じます。

7262 ダイハツ
先週の1161円安値でチャート的にはコツンときたようで、高値1249円更新から一段高が狙えそうな状況となってきています。業績はトヨタの連結業績を押し上げる「優等生」と言えるような好業績が続いており、スズキと競うように国内、海外で共に好調。売上、利益共に過去最高だった9月中間に続き通期業績も高い伸びが見込まれています。PERもスズキの25倍台に比べると17倍台と割安感があり、押し目狙いでリターンが狙えそうです。

7012 川重
本日は25日線の421円を一時割り込む418円をマーク、その後はじり高歩調が続いてシッカリした推移で終わっています。典型的な上昇トレンドを形成中のリバウンド局面であり、ここは再び440円台、450円台を狙った強い動きが戻っていくと予想します。業績は汎用機部門の好調や円安などが寄与して好調だった9月中間に続いて通期業績も売上高は上方修正するなど株価の過熱感だけが問題であり、今回のような調整場面(からの立ち直り局面)は積極的に買っていくべきでしょう。

9735 セコム
小幅ながら4日連騰、しかし、過熱感は特に見当たらず、テクニカル的な修正高局面が到来している可能性が高いと予想します。業績見通しは引き続き安定しており、今通期の最高益に続いて来期も最高益更新予想、欧州に続いて中国でもサービスを展開するなど海外事業も育ちつつある、外国人にも狙われやすい代表的な日本株として改めて見直されそうです。

6952 カシオ計算機
株価は10月19日に2525円の年初来高値を更新した後、目先調整場面に。業績面では今期業績上方修正を評価する動きから、来期も営業増益が期待できる。特に信用の取り組み面でも売り残170万株、買い残51万株、貸借倍率0.3倍にも妙味がある。来期も海外携帯や電波ソーラー時計の拡大展開で、増収増益が見込まれることを評価する動きに。メリルリンチ証券では、レーティング「買い」戦略的製品を持ち、長期的なグローバル展開が可能になってきたことなどを評価。野村証券では「2」を継続、前期は想定どおり営業10%増益になった模様としているほか、今期はベストシナリオなら20%以上の増益も可能と指摘している。コスモ証券でも投資判断を「A」に引き上げた。連結業績は過去最高更新の会社計画をさらに上回る可能性が高いとしている。 大和総研も「2」クレディ・スイス証券でも業績予想を上方修正し、目標株価を2400円へ引き上げている。

4966 上村工業
株価は下値200日線をサポートラインに右肩上がりの動きが続いている。8月の7300円高値を上抜けてきており一段高の動きに。ゴールドマン・サックス証券では目標株価を10300円に、投資判断を新規「買い推奨」としている。好調な短期業績に加え、ICパッケージ関連材料、ハイエンドPCB向け材料等の中期的な成長力が高いと評価している。

4617 中国塗料
株価は年初の高値水準の819円台から下押し、200日移動平均線を大きく下回ったが、PER17倍台など、バリエーション的な割安感も強く、反発の動きから、急上昇、年初の高値を上抜く動き。来期以降の業績拡大に期待する動きで先の高値を目指す展開に。 新光証券によると業績予想は2007年3月期の経常利益は前期比35%増、2008年3月期の経常利益は14%増と分析している。三菱UFJ証券ではレーティング「1」に引き上げ、国内の工業用塗料の値上げが進んだことから予想以上の上振れと指摘しており、一段高の動きが想定される。

4091 大陽日酸
同社は14時過ぎに今06年中間および通期の業績予想を上方修正しており、経常利益ベースで、中間予想を従来の140億円から188億円へ、通期予想を300億円から345億円に引き上げた。これを受け、6日の株価は1058円とほぼ高値引けで終えている。今回の上方修正の要因は、エレクトロニクス産業向け特殊ガスや関連工事が好調に推移していること。また、プラントの大型工事の順調な進捗によって原価率が改善している点を会社側では挙げている。半導体市場の予想以上の伸びなどから、これらの好調要因は中間期以降も持続することが期待され、今年度に入って買収した米国子会社での特殊ガス出荷増もさらなる上乗せ要因となることが期待できそうだ。通期計画については、中間期の上乗せ分に達しておらず、当然これは控えめな数値とみてよいだろう。足元のPER26倍に割安感はないが、今後の上方修正期待を踏まえれば割安感も台頭しよう。中期計画では09年3月期の営業利益目標を380億円と掲げたが、今後は引き上げ必至となろう。


明日の上場銘柄


7312 タカタ(東証一部)公開価格4100円・100株単位

シートベルト、エアバックなどを手掛ける自動車用部品の大手企業です。欧米企業を買収することで成長、世界17カ国に拠点を持ち、売上の8割が海外向けとなっています。安全性を高めるためのサイドエアバック、カーテンエアバックなど高付加価値製品へ注力、自動車業界自体が頭打ちとなる中で売上拡大を目指しています。今期の為替は1ドル110円、1ユーロ140円を前提としており、足元の円安基調が継続すれば、海外売上比率が高いだけに、利益へのインパクトが期待できます。今3月期の経常利益は前期比4%増の約384億円を見込んでいます。今期配当は28円を予定しており、当面は連結ベースで10から15%の配当性向をメドとしています。上場に伴う調達資金約448億円は研究開発費、成長が期待できるアジアでの生産能力拡充に充てる、としています。公開価格のPERは14倍台となります。業績は堅調ながら、自動車関連の製造業としては順当な水準と言えます。主要株主には概ねロックアップがかかっており、需給面での不安材料はそれほどありません。ただ、東証一部上場で時価総額も比較的大きいことから、初値での急騰は見込みにくい状況です。

初値予想:4400円〜4900円



記載記事については、その内容において、正確性、信頼性、利益を保証するものではなく、原因のいかんを問わず一切責任を負いません。投資の最終判断、最終責任はご自身でお願いします。市場内外部要因により株価は予想に反して下落する場合があります。当社及び情報提供者は、本情報に基づいて被ったいかなる損害についても一切責任を負いません。投資については自己資金の範囲内で慎重に行うようにして下さい。

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発行元:有限会社アシストライフプランニング
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