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月末のよくある風景!先物主導で「厚化粧引け」??? の巻
TOPIX : 1603.03 (+22.93, +1.45%) |
日経平均 : 16274.33 (+198.13, +1.23%) |
円ドル : 116.10 |
本日の日経平均は堅調に推移しました。16,200円台に乗せてからは上値が重くなりましたが、終始プラス圏での底堅い動きが続き、15,600円台での底入れ感が強まっています。また、長期の波動が上昇トレンドを形成しているとするシナリオも変更はありません。
日経平均は前日比198円高の1万6274円で引けました。昨日の10月の鉱工業生産指数が予想以上の好内容だったこと、更に米国市場で好調な経済指標を受けて株価が続伸したことが支援材料となりました。日中は、上値を追う動きは限定的で、1万6200円前後で揉み合ったものの、大引けにかけて一段高、高値引けとなりました。
東証一部の出来高は18億635万株、売買代金は2兆5143億円となっています。内需関連株を中心に、東証一部の7割の銘柄が上昇しました。下落はSUMCO、富士通、KDDI、JR東日本など。
新興市場は、日経ジャスダック平均、マザーズ指数、ヘラクレス指数ともに上昇。日経平均上昇も支援材料に、戻り歩調が鮮明になってきています。直近IPO銘柄はエイチアンドエフが急伸、マガシークが急落するなど、まちまちの展開となりました。
◆ 本日の流れ ◆
米国株式は相変わらず堅調で、CME日経平均先物も大証比85円高。今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、2日連続での大幅買い越し(2690万株売り/ 5120万株買い)。外部環境の好調さを受けて堅調にスタートした相場は、9時半過ぎに日経平均先物に大口買いが入ったことから、裁定買いを誘発して一段高。ただ、10時頃には逆に400枚売り×2発で、やや上値がつかえた感じに。
後場は出かけていましたので良く判りませんが、歩み値を追っかけると、まず12時45分過ぎに400枚売り+500枚売りが出て、裁定解消売りを引っ掛けて伸び悩み。その後、200〜300枚単位の大型砲弾が空中で交錯するなかで、上にも下にも大きくは動けず。この辺では、ややお疲れムードというか慎重な空気だったのかな〜なんて感じますね。ところが、14時35分過ぎに日経平均先物で「号砲」(500枚買い、300枚買い連発)が鳴り響き、スルスルと一段高。最後は、かなり「厚化粧状態」での大引けだったみたいですね(^^;。先物に振られる展開には違いなく、その点で、来月に向けてより神経質な展開への心構えが必要になりそうな感じの1日だったようです。
◆ 明日の展開 ◆
日米共に好調な経済指標によって「景気減速」への懸念が後退したことで環境的には悪くありません。昨日や本日の日経平均の動きも十分に説明がつくものだと言えます。本日の16,200円台乗せから伸び悩んだことも決して悲観的に考える必要もないと思います。
なぜなら、本日の前場の16,235円高値は10月高値16,901円から11月安値15,615円までの下落幅の半値戻し水準である16,258円に相当する水準であり、また、25日線の16,218円にも重なってくる水準であり、戻りを試し始めた相場が重圧を感じる水準だったからです。
しかも本日は月末最終であるということも考えると日経平均が15,600円台で底入れして戻り相場に転じた矢先のような状況とはいえ、ヤレヤレとなっても不思議はなかったと思います。下値不安の後退を感じさせる理由は株価の動きやチャートだけではありません。
ご承知かと思いますが本日の寄り前の外資系証券の売買注文が売り2690万株に対して買い5120万株、差し引きで2430万株の買い越しとなったことです。買い注文が5000万株を上まわってきたことも久々であれば買い越し株数が2000万株超というのも久々のことです。
手元のデータに間違いがなければ買い株数5000万株超、買い越し株数が2000万株超というのは10月25日以来です。つまり、10月の日経平均が直近の高値をつけて盛り上がっていた時以来であり、当時と違って相場の水準が低いことを考えれば強気サインと言えます。
無論、このまま外国証券の買い越しが続くとは限りません。日経平均に底入れ感が漂ってきたので売りポジションの解消(売りの買い戻し)が膨らんだだけかもしれません。何とも言えませんが、そうだとしても売り方が居心地の悪さを感じたには違いありません。
25日線から上の水準にある分には売り方も安心していられる、しかし、16,000円を割り込んでいる状態では225採用の予想PERも割安感があり、15,600円に近づくようであれば売り進むわけにはいかない、そういった相場の下方硬直性に今は期待できそうです。
明日からの12月相場も週末であり、NYが続伸となっても高いのは前場だけで午後は本日の上値が重い展開も想定すべきですが、それでも相場全体の下方硬直性を狙った個別のトレーディングは十分に可能でしょう。好業績の出遅れを見直す機運と言えそうです。
相場を生きる!
◆ 29日、30日の先物大量買いの背景 ◆
この2日の買い実態は東証からも、扱い証券からも発表はありません。実態としては、モルガンスタンレーと、野村證券の買いと判明したそうです。これらは、過去も、ヘッジファンドの使用証券であることから、本日2110枚、昨日1880枚もモルガンからの買い、野村は本日1651枚、昨日2425枚。
4週間大量に売り続けた ヘッジファンドなどの空売り筋の大量の買戻しだとすれば、それが決算だけの事情なのか、先行きに対して、日本株高いとみて買い戻したのか、または、商品市況などに資金を投入するための換金、利食いなのか、分からないまでも、とにかく日本株は国家的な投機資金のオモチャにされていることは間違いのない現実です。
これだけの買いが入ると、世の中が動いてしまう。恐ろしいものです。理屈も、テクニカルも、強気も弱気もなもかも、超越して、特定の大量の国際的な資金が買う。もしくは買い戻しを月末に一斉にする。精算する。すると、株価はいとも簡単に上げてしまう。明日の先物の実態で、買戻しだった、つまり月末の精算か、投信などの買いを期待した本当の意味の先物買いかが判断つくそうです。
◆ 日本株、年末・年始期待 ◆
ここで、外国証券にも強気が増えました。証券界は本質強気、それで商売しているのですから、手数料のこと、投信販売でも弱気では売れませんから、基本は強気です。弱気する評論家がいれば、営業サイドから“あの評論家は困る”と言われるケースもある。それほど強気が主体。
したがって、相場が上げてくると強気が蔓延することは理解できるのですが、強気をそのまま鵜呑みにするのではなく、あくまでも上げたら利食い、下げの可能性もある、と冷静に常に対処し、利用することに徹してコツコツ利益を重ねることが正解です。
クレディは、米国景気の減速、円安効果の縮減、昨年度の高い利益水準などを、日本株の調整要因としていますが、07年については、米国景気の再加速、交易条件の改善、2桁増益への回帰などの予想から、日本株は07年1月〜3月期に復活、本格的な浮上となる、と予想。
ここから日本株は買いとの見方があり、市場には明るさが戻ってきそうです。トヨタなどの株は、日経平均が上がるとしっかり上がる。さらに、業績変化が期待される株の押し目は狙い。ただし、徹底して利用方法に拘泥することです。これが重要。
持つことが基本ではなく、持たないことが基本。さらに、儲けることが主体ではなく、損しないようにすることが主体。また、常に、上がること、下がることは、半々の可能性で起こると、平常心を持ってトレードすることです。プロたちは、自己売買、つまり、手張りしている人はすぐに見抜けます。強気のレベルが違い、固執するからです。そして、広い視野がなくなり、目つきが変わる。
投資している人は冷静でなくなる。ところが、儲かるトレーダーは常に冷静。儲からないトレーダーは、自分のこと、自分の銘柄しか目に映らないのに、儲かるトレーダーは広く銘柄を見て、利食い、損切りの判断もしっかりしているんです。実に考え方が冷静なんです。
ところが、このことを理解した上でトレードしていても、なかなか儲からない人もいます。その時のスター株を買い、値幅を取る。これが、新興株利用でお金を作る基本なのです。ところが、どこかズレてる人がいます。スター株を買わないで、日陰の株を狙う。それでスカスカ、あまり儲からない。今度は、スター株を買いに行くと、決まって下がる、どこかズレてる。
これは、理屈では説明できないこと。ズレてる。経験で修復されるか、経験しても、このズレは直らないか、判断するのは全て自分になります。最初はまったくうまくいかなったものが、100回も200回も運用を積んでいくことでズレが直り、スター株を短時間で捉えることが出来る人、逆に直らず損ばかりする人。これは、しっかり自分を見て、スター株に合わせることが無理な場合には、根底から自分の方法を決めましょう。
ピントの合わせ方のうまい人が利益を生む人。「悩まない」これ基本です。どういう事かというと、「駄目そうな株は即刻カット」ということ。また、運用方法を自分の頭でしっかり理解して、悩みなき投資をしているからです。
このような分析を常にすることが大切です。
ここでの狙いのポイント。
◎今まで下降トレンドを描いてきたが段々とその下落幅が減ってきていること。
◎高値から3分の1弱も下げていること。
◎10ヶ月経ち、高値で買った人の整理がそろそろ終わりそうだということ。
◎毎年、年末年始は強い傾向にあること。
◎新興市場は下方修正を織り込んできていて、下げにくくなっていること。
◎昨日の相場を見ているとIPO系にちらほらストップ高になる銘柄が出てきたこと。
◎12月のIPO銘柄が豊富で活況な相場になりそうだということ。
ここで、新興市場株はおいしくなっています。
●今年1年の調整で、下値となった感触がある。
●信用回復のための努力がされてきた。
●今後、IPOの審査が厳しくなり、会計監査の信頼回復に努める。
●大手、外国証券ともに、投資妙味として新興株を取り上げる可能性。
これらの点から、戻り期待。ただし、毎回触れるように、落ちてくるナイフを拾うと、今でも200万円の株が数日で80万円になってしまった、ということもあり得る。したがって、利用方法を徹底すること。上げているうちだけ使い、下げる場合には持たない。
◆ ゴールドマンサックス証券銘柄 ◆
ゴールドマンサックスが、役員持株比率が25%上回り、自己資本比率40%未満、時価総額が300億円を上回る株をスクリーニング。さらに、その中でマークする株を選定すると下のような銘柄。かなり、今後の物色対象として参考になります。
2411 ゲンダイAG 2461 ファンコミ 2476 テンプスタッフ 2670 ABCマート 2676 フィールズ 2794 クリエイSD
3396 フェリシモ 3730 マクロミル 4238 ミライアル 4296 ゼンテック 4332 パソナ 4719 アルファシス 4722 フューチャー
4733 OBC 4751 サイバーエージェント 4835 インデックス 6430 ダイコク電 6730 アクセル 6832 アオイ電 6905
コーセル 6935 日デジタル 7553 サザビー 7581 サイゼリヤ 7631 マクニカ 7730 マニー 7893 プロネクサス 8217
オークワ 8876 リロHLD 8914 エリアリンク 8934 サンフロンテ 9435 光通信 9945 プレナス 9983 ファーストリ
◆ 300円以下で今後期待ありの株 ◆
現在の業績面では、今期減益のものもありますので、1本1本をさらに吟味する必要あるでしょうが、徹底黒字や、大幅増益だけがこれから上がるのではなく、下の株の中からも、右肩上がりに株価浮上する株も出てきますので、今後マークください。
3104 富士紡ホールディングス 4007 日本化成 4064 日本カーバイド工業 5476 日本高周波鋼業 5491 日本金属 5738 住友軽金属工業 5805 昭和電線電纜 6203 豊和工業 6242 日本スピンドル製造 6369 トーヨーカネツ 6461 日本ピストンリング 6674 GSユアサ 6765 ケンウッド 7102 日本車輌製造 7721 トキメック 7769 リズム時計工業 7840 フランスベッドホールディングス 8007 高島 8020 兼松 8061 西華産業 8090 昭光通商 8103 明和産業 8607 みずほインベスターズ証券 9132 第一中央汽船 9305 ヤマタネ
相場トピックス
◆ 国内の景気見通しについて ◆
先週までの市場の注目は個別企業の決算発表でしたが、それがピークを過ぎ、次の注目はミクロからマクロと言うことで国内の景気の先行きに注目する動きとなっています。その中間決算ですが、日経新聞によりますと、上場企業の2006年9月中間期決算での好調な上半期の業績にけん引され、2007年3月通期の連結経常利益は四期連続で最高益を更新する見通しです。ただ下期に慎重な見方も多く、不透明感が広がっているようです。その好調な企業業績の中にあっても懸念材料は多いようで、原材料価格が上昇する一方、販売価格の引き下げ競争が厳しいデジタル家電各社のトップには、下期以降の主力製品の価格動向が気掛かりとなっています。
上期の業績は外需が良かっただけに、その持続性が焦点で、原材料価格は落ち着いてきたが、反対に値下げ圧力が高まるリスクもあるとの指摘する向きもあるようです。又、輸出企業にとって上期に円安方向に振れ収益を押し上げた為替相場も懸念材料で、例えばホンダの2006年9月中間期の連結営業利益は前年同期比19%(634億円)増で、うち円安による押し上げ効果が914億円ありました。為替要因がなければ減益になった格好です。大幅な円高になれば今の利益を維持するのは難しいと言うのが会社側の実情のようです。為替相場が目先円高・ドル安方向に振れているだけに、その懸念も一層高まるということになっているようです。
更に金利の先行きを憂慮する企業も多く、日銀が利上げを前提にしたスタンスを取っていることなど、借入金に多い企業にとってはコストアップに繋がるだけに今後利上げによって収益見通しが大きく下方修正されるケースも出てきそうです。例えばリコーリースの2006年9月中間期の連結純利益は40億円と前年同期比3%増えて8期連続で最高を更新していますが、2007年3月期通期の利益予想は据え置いています。理由は日銀の利上げに伴う資金調達コストの上昇で、通期では10億円強の費用増を見込んでいます。
更に多くの企業が米国市場の影響を受けるだけに米国経済の動向も各企業注目する動きとなっているようです。先日発表されました、10月の新築1戸建て住宅販売統計で、1戸建て住宅販売戸数は前月比3.2%減の年率100万4000戸となり、9月は103万 7000戸に下方修正されています。市場の事前予想では、年率104万4000戸 となっていましたから大きく下方修正されたようです。又、2006年初には220万戸を超えていた米住宅着工戸数は、10月に148万戸まで落ち込んでいます。又、米経済の動向は中国やインドなど新興経済成長国にも影響を及ぼしますから日本国内の中興やアジア関連の企業にとっても米国経済から目が離せないということのようです。
但し、新光証券にリポートによると国内の景気見通しについては比較的楽観的な見通しを述べています。それによりますと、国内の景気見通しについては踊り場を経て息の長い景気拡大へ続くと見ているようです。わが国の7−9月期国内総生産(GDP)の1次速報値の発表を受け、新光総合研究所では、2006、2007年度経済見通しの改定を行っています。実質GDPは2006年度+2.4%(前回予測+2.1%、2007年度は+2.1%(同+2.2%)、前回時点の予測数値をほぼ据え置いています。
足元の日本経済は、輸出の増勢鈍化と電子部晶・デバイス工業における在庫の積み上がりによって、今回の景気拡大局面では3度目の踊り場を迎える可能性が高まってきています。問題は調整の深度や期間となるのですが、@輸出の鍵を握る米国経済は、ソフトランディングの可能性が高まってきている、A米国の調整がソフトランディングに留まるのであれば、自動車を中心として新興国向けに輸出先の裾野が広がっていることもあって、輸出の底堅さは維持される、B企業部門の財務・収益体質は強化されており、海外経済の拡大が維持されるもとで、競争力強化に向けた設備投背の拡大トレンドは継続する、C企業の慎重姿勢や在庫管理技術の発達によって、在庫・資本ストックの調整圧力は全体としては限定的などから、踊り場から失速へ至る可能性は低いと判断しているようです。米国経済や電子部品・デバイス工業の調整が一巡することで、2007年半ばから2008年にかけては再び拡大モメンタムが強まる局面を想定しており、緩やかながらも息の長い景気拡大は予測期間中継続するものと思われます。
又、日銀の金融政策の動向については、先月発表された10月の展望レポートなどで、経済・物価情勢と離れた低金利が長期化するという期待が生じることによるリスク(設備投資の上振れなど)について言及されるなど、物価安定のもとで持続的な経済拡大経路を確実にするために、金利の正常化を進めていく姿勢に変化はないと見られています。新光証券では、追加利上げは1−3月期(具体的には、展望レポートの中間評価が行われる1月実施がメインシナリオ)を想定していますが、12月短観の結果などをうけて、市場と日銀の景況感のギャップが修正される展開となれば、12月会合での利上げもありえると見ています。もっとも、景気減速局面にあることには変わりなく、インフレリスクが限定的である状況では連続利上げにも至らず、次回の利上げは翌年2007年央以降と見ているようです。
◆ 引け後のニュースから ◆
2393 日本ケアサプライ(マザーズ)
今1月期業績を上方修正しました。経常利益で20.24億円見通しを27.2億円へ、最終益で11.74億円を15.3億円へと引き上げました。福祉用具のレンタル卸を展開する企業です。ただ、業績引き上げ後も、減益見通しに変化はありません。30日の株価が急伸していることもあり、材料出尽くし感から反落の可能性も高くなります。
今日の銘柄紹介 (スイングトレード編)
ここでは、主にテクニカル分析とファンダメンタルズ分析を判断基準として銘柄を絞り込み、ザラバで仕込んでザラバで回転する超短期売買とは違って日中の株価が見られないスイングトレードで相場を手掛けている方向けにお薦めするコーナーです。基本的に仕込みから決済まで2〜3日を基本とし、最長でも1週間以内の投資を心掛け、仮に上がらなくても1週間以上は持たないことが原則となります。また、チャートを見て過熱感があるものが多いので、飛び乗りは禁物です。しっかり押し目狙いで取り組みましょう!また、日経平均が連続して上昇するような地合いが良好な時や、反対に地合いが悪い時など投資する環境は常に同じではありません。その時の相場の地合いの強さや弱さを判断した上で柔軟な姿勢で売り買いしていただくことをお願いします。
3401 帝人
全銘柄的に高い相場だけに帝人も11月9日の741円を更新して上昇基調が鮮明になってきています。冴えなかった9月中間決算を払拭させるような堅調な動きの背景には手掛かり材料が一週間おきぐらいに出てきていることです。11月中旬のバイオ燃料への参入報道、その後の高機能繊維の増産報道、今日は明るい部屋でも鮮明なプロジェクター用スクリーンの開発(収益貢献は大きくないが)など、材料性には事欠かない状況です。加えて証券各社の投資判断の見直しも相次いでおり、材料株相場の主役に育ちつつあります。チャート的にも明らかな強気が入ってきたこともあり、当面は800円近辺を目指した底堅い動きが予想されます。
4004 昭和電工
昭和電工は「売られ過ぎ」の修正高過程にあると考えられます。10月27日の535円から11月21日の429円まで下落し、現在も依然として450円台程度で推移しています。この急落の原因は相場全体の上値が重かったことに加え、主力の電子・情報部門の第3四半期(7〜9月期)が第2四半期(4〜6月期)と比べて営業減益となったことで事業環境の先行きに不透明感を感じた投資家の売りが膨らんだためです。しかし、影響は一時的との見方が有力であり、HDの需給バランスは崩れておらず来期も増産効果が見込めることで中期的な成長性に変化はないとして見直され始めています。
4186 応化工
株価のトレンドに安定感があり、半導体フォトレジストなど材料部門の収益が好調なことなどを背景に2077年3月期の連結経常利益は21%増の135億円、純利益は20%増の80億円と高い利益の伸びが見込まれており、しかも、来期に関しても増収増益が予想されています。派手な株価のパフォーマンスは期待できないものの、株価の下方硬直性に期待したスイング・トレードは十分に可能と考えます。
6305 日立建機
強い相場の地合いと「中計」の発表を好感して前場はシッカリ、午後は伸び悩みという展開でしたが、押し目は再び狙えるはずです。報道にありましたように日立建機は2007〜2010年度の次期4カ年中期経営計画で総額1500億円規模の設備投資を行う模様で、設備投資総額の6割以上を2007〜2008年度の2年間に集中させるとのこと。世界規模の建機需要に積極的に応じようという計画でもあり、株価の見直し材料として改めて意識されそうです。チャート的にも特に過熱感を感じません。
4062 イビデン
電子回路、特殊炭素などの多面展開している企業です。株価は5400円台まで調整したところから反転、5日移動平均線を回復して順調に推移しています。時価水準の21倍台には割安感も強く、6000円台回復、直近高値圏の6600円台を狙う展開が見込まれます。
6952 カシオ計算機
戦略分野のデジカメ、携帯電話、液晶デバイスが着実に成長しています。収益柱は電子辞書や時計。株価は直近で2815円の年初来高値を更新。業績面では今期業績上方修正を評価する動きから、来期も営業増益が期待できる。特に信用の取り組み面でも売り残214万株、買い残61万株、貸借倍率0.29倍も依然妙味がある。来期も海外携帯や電波ソーラー時計の拡大展開で、増収増益が見込まれることを評価する動きに。メリルリンチ証券では、レーティング「買い」戦略的製品を持ち、長期的なグローバル展開が可能になってきたことなどを評価。野村証券では「2」を継続、前期は想定どおり営業10%増益になった模様としているほか、今期はベストシナリオなら20%以上の増益も可能と指摘している。大和総研も「2」。コスモ証券でも投資判断を「A」に引き上げた。連結業績は過去最高更新の会社計画をさらに上回る可能性が高いとしている。みずほ証券でも来期の増益率が高まることに加え、バリエーション的な面でも割安であるとして投資判断「2」としている。
6472 NTN
軸受け大手3社の一角。自動車用等速ジョイント、アクスルユニットを世界戦略商品。株価は年初来高値を更新する動きから4桁乗せの展開。大和総研では4月と7月に欧州でM&Aを発表し、低コストの生産拠点や欧州市場における新たな販売先の確保が見込まれ、更に各事業における「グローバルトップ」に向けた「攻め」のステージへとシフトすることや、仏ルノー子会社の軸受けメーカーのSNR社の買収計画で、フル連結される2009年3月期も利益成長が期待できることを評価し投資判断を「2」にしている。 ドイツ証券でも投資判断を「Buy」トップラインの成長についてCVJの伸びを支えに、高まってきており、来期は今期に効果が小さかった生産性向上のプラスが拡大するなどして、再び利益成長率も上がってくると見ている。業績の上方修正を評価する動きから再度4桁乗せから一段高の動きが想定される。ゴールドマン・サックス証券でも目標株価を1130円へ引き上げている。
6305 日立建機
油圧ショベル軸に国内2位。建機フルライン化を推進、米欧等で製販グローバル化提携活発。株価は4月に3320円を付けた後200日線を割り込む動きで、直近では下値固目から反発のタイミング待ちの状況。モルガンスタンレー証券では目標株価を3900円、投資判断を「Overweight」としている。クレディ・スイス証券ではロシアなどの新興市場での拡大、値上げ浸透による収益性改善、製品構成の拡充などを評価し、投資判断を新規に「Outperform」としている。ゴールドマン・サックス証券でも業績上方修正や配当利回りの増額時期も迫りつつあり、それに伴い株価も切り上がり傾向を強めていくと予想しており、投資判断「買い推奨」を継続している。メリルリンチ証券でも「買い」目標株価3700円、北米で減速感のある建機需要も世界的には拡大基調が続いており、また、新型油圧ショベルの高い評価からシェア上昇が見込まれると見ている。本日30日付「日刊工業新聞」で「同社は07〜10年度の次期4カ年中期経営計画で、総額1500億円規模の設備投資を行う」と報じられたことも材料視される。
7732 トプコン
モルガンスタンレー証券では投資判断「オーバーウエイト」を継続する一方、業績予想の見直しに伴い、目標株価を従来の2100円から07年度予想PER21倍相当の2500円に引き上げた。同証券が業績予想を見直した背景には、農業分野への展開の確度がより高まったことにくわえ、医用分野の長期成長性が新製品や新規市場への展開、買収・提携といった様々な角度から底上げされつつあることを指摘しており、従来までのシナリオに対する未達リスクが高まったと判断したもよう。30日の株価は目標株価引き上げ好感して窓を空けて上昇。寄り付き直後に高値2315円まで急伸した後は利益確定売りに押されたが、前場中過ぎからは新規買いとみられる注文が下支えする動きとなり、再び高値圏まで戻している。5月以降に高値揉みあいを演じた2400円前後の水準を目前にとらえているが、業績の上ぶれ余地は高く、2595円の年初来高値突破で年末高の展開が意識できよう。
5802 住友電工
電線セクターの下期以降の収益動向については、光ファイバーを軸とした情報通信部門が収益押し上げ要因となる一方、事業構造の違いで二極化傾向が生じるとみられている。最大手の同社はこれまで好調だった自動車部品部門が当初より減益に転じる見通しであった。しかし、当面は原料銅の価格高騰と先行投資負担などの一時的な要因で、来期は増益基調に戻る公算が強まっている。部門全体の今3月期連結業績は経常利益で前期比10%の増益見通しであり、ここにきて外国人投資家を中心に注目度を高めているようだ。みずほ証券では、27日付で投資判断「2」を据え置いたものの、「08年3月期は自動車やエレクトロニクスを中心に業績拡大が期待できると」の見方から目標株価を1850円から2000円に引き上げている。30日の株価は上ヒゲの長い十字足となり、短期的な調整を示唆するが、29日に空けた窓を埋めきらない水準からの反転は大いに期待できよう。
明日の上場銘柄
2133 GABA(マザーズ)公開価格26万5000円・1株単位
個人指導の英会話教室「Gabaマンツーマン英会話」を全国に30教室展開する企業です。1日の乗降客数が30万人以上の主要益周辺に教室を限定しており、効率を高めています。今後は地方の主要都市への進出も検討するとしています。生徒は20〜30代を中心に、最近では学生や年配の受講者も増加しています。今12月期は経常利益で前期比25%増の13.9億円を見込んでいます。
議決権のない優先株式を大和証券グループ本社などに32億円分発行しており、発行価額に優先配当金を上乗せした金額でGABAに買取請求をする権利があります。上場に伴う調達資金約8億円はこの株式買取資金に充てるとしており、当面は配当を見送る方針です。公開価格のPERは14倍台となります。2004年に経営陣によるMBOを実施しており、ファンドなどの持ち株比率が非常に高いのですが、大株主にはロックアップがかかっています。公開価格には割安感があるものの、前期のように複雑な資本関係が実態を見えにくくしており、積極的な買いが入れづらい状況です。公開価格がブックビルディングの上限を割り込んだことで、やや人気薄と見られます。 初値予想:26万5000円〜27万円
3825 リミックスポイント(マザーズ)公開価格30万円・1株単位
セラーテムテクノロジー(4330)の事業再編に伴って現社長が独立起業した企業で、画像関連システムの受託開発、画像関連の高付加価値自社ソフトの代理店販売をしています。ソフトは、主にセキュリティー向けで、バイオ研究所や警備会社に導入の実績があり、顧客に合わせて仕様を変更するのが特徴です。今後は対応分野を広げて拡販を進める方針です。今3月期の経常利益は前期比81%増の1.9億円予想です。配当は今期2870円を予定しており、現在で2割の配当性向を、早期に3割に引き上げる方針としています。上場に伴う調達資金約4億円は、人員増強に充てる、としています。公開価格のPERは20倍台となります。成長性の高さから見て、この価格には割安感があります。投資ファンドの保有が多いものの、ロックアップがかかっています。中期的には投資ファンドの保有や、ストックオプションの未行使残高が多いことが、需給悪化懸念に繋がる可能性が高くなります。 初値予想:52万円〜60万円
◆ 直近の上場銘柄 ◆
3063 ジェイプロジェクト(マザーズ)公開価格15万円・1株単位
初値は公開価格を82%上回る27万4000円、その後ストップ高となる31万4000円まで上昇、ストップ高買い気配のまま取引を終えています。新興市場の地合いが改善しつつあることも支援材料となりました。首都圏と名古屋に居酒屋やレストランなど、25業態、49店舗を展開しています。主力は焼酎居酒屋の「芋蔵」ですが、立地などに応じてメニューやレイアウトを変更、チェーン店とは一線を画しています。不採算店は機動的な業態変更で対応、年間の売上高成長率25%以上を目標としています。名古屋では再開発による人口急増が見込まれていることから、名古屋駅前に飲食ビルを新設、更に来年1月開業の超高層ビルにも出店の予定です。
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発行元:有限会社アシストライフプランニング
担当:ファイナンシャルプランナー 久本伸治
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