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      「FP久本の株式情報!」 vol.203 2006.11.23
 
 

11月22日(火曜日) 基調判断


 「ついに来たか!皆で買えば怖くない!」の巻

 TOPIX : 1552.87 (+19.92, +1.30%)    日経平均 : 15914.23 (+180.09, +1.14%)    円ドル : 116.51  

本日の日経平均は続伸。NY市場は小動きでしたが個人心理の改善を背景ソフトバンクや大手銀行株などが上げを主導し、日経平均は終始底堅い動きを見せました。また、長期の波動が上昇トレンドを形成しているとするシナリオに変更はありません。

日経平均は小幅安スタートとなったものの、すぐに上昇に転じると大引けにかけて上昇幅を拡大、前日比180円高の1万5914円の高値引けとなりました。特段の新規材料はなかったものの、直近調整への買戻しが入り、東証一部の8割超の銘柄が上昇しました。東証一部の出来高は17億5370万株、売買代金は2兆2614億円となりました。

ソフトバンク、みずほFG、トヨタ、の村、JFE、住友不動産、密武士辞書、セブン%アイなどが上昇、ソニー、キヤノン、大和、武田、ホンダなどが下落。新興市場は日経ジャスダック平均、マザーズ指数、ヘラクレス指数共に上昇。朝方は売りに押されたものの、米国でグーグルが上昇したことなどを好感、買いに転じました。このところ大きく調整しているだけに、一旦買いが入ると上昇しやすくなっています。直近IPO銘柄は大崎エンジニアリング、アイレップがストップ高するなど、ほぼ全面高。

◆ 本日の流れ ◆

1本日は久々に個別レベルでも指数的にも「買い優勢」という展開。昨日まで5営業日連続で値下がり銘柄数が1000超となっていただけに値上がり銘柄数が1000超となった本日は久々に地合いの強さを感じさせる相場でした。

別に、昨日と状況が変わった訳ではありません。誰かが仕掛けたという事ですね。これが、株式市場というもの。外国証券の売り越しは隠れ蓑であって実は、ザラバ中にガツンと買い始めた。こんなシナリオも考えられます。

また、ここで下げてしまうとテクニカル的にはトレンド崩れ発生してしまう格好になります。今は税制の話題が盛りあがっているさなかなので、崩れたら一番困るのは政府です。

という事は、ひょっとして外国証券を利用して自分の株を自分で買ったのか?(株価操作?)なんて勘ぐってしまいます。

7月以降にも同じような展開がありました。その時も意味不明な強烈な上昇があり、反転した場面がありましたことは記憶に新しいのではないでしょうか。まぁ。理由はともかく、これでとりあえず「ほっと一息」というチャートになった訳ですので「良し」ということですね。しかし、「先行きは...?」というと何とも言えません。はい。

◆ 明日の展開 ◆

休みの谷間の明後日の展開ですが、NYの動きには期待はできません。本日のNYは感謝祭の祝日を前にして商いも薄く動きも横這いでしたが、金曜日も半日立ち会いですから今週のNYの取引はすでに終わったも同然であり、少なくとも明後日はNYの動きは期待できません。

今日は昨日まで売られ過ぎていたことや値頃感から高くなったとはいえ「お休みモード」に入ったNYにも期待できず、休みの谷間である24日は東京市場も売り買いが共に見送られる可能性が高いと予想します。本日は売り越した外国人も売り越しが続きそうです。

たたでさえ上値が重く、NYダウが史上最高値を更新しても連動しない東京市場ですので、休みの谷間である24日は値頃感から買って値上がりした本日の銘柄を利益確定させて来週に備える動きは強まっても積極的に買い進むという動きは限られると予想します。

そうなると本日こそ値上がり銘柄数1000超という強い展開だったとはいえ、一転して24日は大半の銘柄が「往ってこい」あるいは「全面安」となるのではないかという連想も働きますが、特別な見送り材料が無ければそれほど激しい下げは起きないと予想します。

なぜなら今日の相場が買われた理由がテクニカル的な過熱感の乏しさや値頃感が原因だっただけに(NYとは無関係に)、依然としてテクニカル的には過熱感が見当たらず、むしろ冷え込んだ状態でもあり、週末だから谷間だからと積極的には売れないはずです。

ここではテクニカルな調整が進んでいた銘柄の戻りに期待をしたいと思います。相場全体が底入れ感を強めつつあることで、業績見通しもよくファンダメンタルズが良好な銘柄は戻りやすい状態にあっても積極的に売り込んでいく対象にはなりづらいと考えます。


相場を生きる!


◆ 今年の絶望は、一時期の5分の1 ◆

日本の先行きはどうなるのか、と悩んだ時期がありました。富士通が300円、ソフトバンクが1000円を割れた時です。その時の暗黒からみれば、今の絶望は絶望であって絶望ではなく、「5分の1の絶望」、と昔の記事で見たことがあります。

弱気の誤謬は、目先弱いとホールドしている一般が投げて市場から撤退する。だから、暗いようでも、実際には下値は買われる。それは、今年の中でも、すべて安値の絶望を買うと、1カ月から1カ月半では見違える相場になっている。

本日の新興市場株の全面高を見ても、2日前がウソのような状況で、3日も相場が反発すると、泣き顔だった人は笑顔になり、辛さも忘れてしまう。そして、かなり高くなってきたところで、今回、市場から去った人が、再び高いところで復活する。そんなことの繰り返しです。

ここは、長期では納得して持ち続ける株、いわば運命共同体企業、もしくは企業家と共に賭けてみる株は、下げたら下げただけ買う。ある意味、その会社と共に潰れても本望、というような株だけを長期でホールドする。それでないと大きな資金は作れません。

かつて、8815 東急不動産は100円割れし、120円でも130円でも、数年前にはいくらでも仕込み出来る時期がありました。会社訪問のために八重洲に行き、受付に行くと誰もいない。リストラ、徹底した経費削減から、受付に人を置かなくなったのです。そして、電話が置いてあり、担当部署の表があり、そこに電話する。ソフトバンクなども、一時期そのような時期がありましたが、当時はそんな感じでした。

実際に、は130円は数年で10倍になりました。東急不動産という株を信じたら、130円は買えた。ここで、資金ある人がまともにトヨタに行くのか、安い今後の期待ある株を狙うのか、それは個々人が納得して狙うこと。従業員120万人というウォルマートが支配した西友。今は赤字会社、140円。ウォルマートを信じるか信じないか、120万人、売上げ40兆円にもなるような企業を信じるか信じないか、あとは、今の株価、赤字、目先の問題ではなく、将来に賭けるか賭けないか。株価は、今は赤字だから安いだけ。

資金ある人が将来を託す株、いくらでもこれからあると思います。今の収益が3年くらいすると5倍にも10倍にもなるような企業、夢を託する会社、まずは身の回りから考えてみてください。きっと見つかるはずです。ご自身で納得できる株、下げたら買い増しできる株、下げて心配する、不安になる、そのケースでは最初から信頼してないのと同じですから、買う意味がありません。

◆ 気になる銘柄 24連発!! ◆

4518 富山化
今買っている人は、「T−705」に賭けている人。三菱UFJが触れた、タミフルを超える治療薬としての可能性は本当にあるのか。実際に米国の評価高まれば、全世界レベルですから、富山化学はぶっ飛ぶ。ところが、思惑だけで、実際にはたいしたことはないとなると、株価は失速。ある時期、夢に賭けてみることと、実際の材料を見ること。この手の株は、夢に賭けるというより、材料の展開を見る、という範囲にとどめておくことです。年内は思惑強く、狙うプロは多いと思います。割り切った狙い。

2466 PGHHI
動く時に狙い、買値から下げたらカット。これは、今後もしっかりルール化しましょう。ルール化して機械的に動いたものが勝ちです。買値から下げた株をだらだら保有する人は、トータルでは儲けにならない。これが結論です。短期でも中期でも、それは同じです。この株は業績内容が良く、ゴルフ場再生企業です。安く買い、有効利用して、利益出す。実にうまく行っている。今後、株価は復活の期待があります。

8885 ラ・アトレ
35万円から、11/20には24万6000円まで下げました。これは、この株が悪い材料を出したから下げたというよりは、新興市場株であればみんな下げた状況にありました。新興株は上がる時だけ狙い、下げたら例外なく、短期も中期もみんなカットです。ここで、下値確認できると、半値戻りが有望となりそうです。この会社は、中古マンションの改装、販売です。実に無駄がなく、新築より安く買えるということで、販売する物件は好評です。連続増収増益。今後、新興市場の戻りが起こると、この株も戻りが有力になると見ています。

4849 エン・ジャパン
評価高い株です。新興株の次なる変化では、ドイツのBUY 目標70万円、日興シティの1H、目標株価89万8000円は効いてくると見ています。

1812 鹿島
みずほ証券は 3⇒2に空く上げで、750円目標。11/21にみずほは格上げ、最近、プロの間では、最高位ランクよりも、3⇒2などの変化の株を狙う動きあります。それは、高値買いではなくじっくり狙えるから。との見方。ちなみに、鹿島、大和は11/20に1にしています。

2450 一休
株価は大きく調整したが、主なる理由は新興市場全体に起こった値崩れがあった。ここで11/9にゴールドマン・サックス証券がターゲットプライスを19万円とした。レーティングは『中立−N』。外国証券の格付けは最高位で短期2日天井タイプよりも、中立は狙いとして中期でしっかり狙える、としてプロの間では、中立が好まれているという。

3034 クオール
かつての大人気の相場は邯鄲の夢。実際には今が本来の位置であり、マネーゲームとなり株価は185万円になったことは、日本むかし話に出てくるような事になりつつある。実態としては、地味な調剤であり、コツコツと薬局の回りで安定的な収益を確保している。企業的にはMA積極的や、さらに大拡大を狙うというタイプでもない。株価は底打ちにて今後ジリ高の範囲か(ただし市場の盛り上がりが必要です。)

8922 IDU
新興株の人気が復活すると、まず買われるのがドリコム、ラクーンなど、さらにACCESS、アドウェィズ、ミクシィー、Vテク、ゴメスCなど取り上げられるが、IDUも人気度高く、戻り期待。ネット上の不動産流通市場であるマザーズオークションを展開。今後期待あり。新興株の戻りではこの株の戻り期待される。

2371 カカクコム
事業拡大で、家電品の安売り店紹介サイトでスタートした小さな会社は、今では、保険から、証券から、さらに結婚式から、葬式まで、何から何まで紹介するサイトとなり、今後は旅行から、紹介できるものは何でも紹介するという拡大ぶり。サイト来場者の増加から広告収入も増え、業績拡大予想。11/15新光は1した。ゴールドマン、UBSも目標を高く掲げた。

2489 アドウェイズ
新興市場株では、あれほど人気になった株が今はこんな位置にある、といわれる株が殆んど。あの人は今、という感じの忘れよう、人気離散となったが、ここで業績好転株、将来性がある株の底値を狙う動きありそうだ。アフィリエイトではVコマースが有名だが、同社もアフィエイトでは実力がある。携帯電話広告も今後成長見込み。株価は今後戻る可能性模索する。

4296 ゼンテック
地上波デジタル放送機器を扱う。デジタル家電用のソフトを得意とする会社。業績は連続増収であり、11/20の決算では、07年3月は通期連結経常利益は前期比40%増の10億円、最終利益は同41%増の7億3000万円を見込む。株価は底値との見方もあり、ここから反発期待強まる。浮上は新興市場全体の反発が条件。

3401 帝人
モルガンスタンレー 「Overweight−I」で目標株価883円。目先高いが押し目は狙い。

4676 フジテレビ
昨日、ゴールドマンサックス証券が 強い買い推奨として、目標を34万円。ドイツはBUYにして35万円目標としました。時価は24万円ですから、かなり強気の設定となります。

2120 ネクスト
7日調整で相場は終わったとの見方出たが、大きく下げたことで、マネーゲームに昨日再び火がついていた。割り切ったゲーム。

その他にも、富士紡HD、関東電化、ゼリア新薬、キョーリン、東燃ゼネラル、日本板硝子、NEC、ゼンショー、沖縄セルラー電話などと共に三菱UFJが取り上げています。

◆レーテイング情報 ◆

〜 みずほ証券 〜

4004 昭和電工 投資判断 2→1 引き上げ 目標株価 550円
3Q決算発表後の個別取材を踏まえて、HD事業の落ち込みは一時的と判断し、投資判断を引き上げ。(アナリスト 石原 耕一)

1812 鹿島 投資判断 3→2 引き上げ 目標株価 750円
英国建設事業の赤字幅拡大を、国内及び米国の開発事業で吸収する見込み。07/3期予想EPS38.5円から約20倍乗じ目標株価設定。(アナリスト 齋藤 健)

6923 スタンレー電気 投資判断 1 継続 目標株価 2,750→2,900円 引き上げ
自動車部品は、ホンダ、マツダ向けが好調で、電子部品ではLED、CCFL、ストロボなどが順調に推移。業績予想を上方修正。(アナリスト 忍足 孝男)

7649 スギ薬局 投資判断 3→2 引き上げ 目標株価 2,200円
ジャパン(7498)の完全子会社かに伴い、08.3期の業績予想を上方修正。(アナリスト 高橋 俊雄)

〜 大和総研 〜

2759 テレウェイヴ 「1」→「3」格下げ

〜 モルガン・スタンレー 〜

7741 HOYA  5500円目標に引き上げ


相場トピックス


◆ クリスマス商戦 ◆

明日23日は日本では勤労感謝の日で祝日ですが、米国では第4木曜日、即ち今年の場合には23日が感謝祭(サンクス・ギビング・デイ)の祝日で全ての市場がお休みとなります。日本の勤労感謝の日と同じく、米国でも同じような感覚で、その年の収穫を祝い、勤労に感謝する、勤労感謝の祝日と捉えているようです。感謝祭の由来ですが、1620年12月26日に、イギリスの清教徒団「ピルグリム・ファーザーズ」が、イギリス教会の宗教弾圧を逃れて「メイフラワー号」でアメリカのマサチューセッツ州プリマスに到着しました。上陸した年の冬は寒さがとても厳しくて、さまざまな困難にも見舞われ、上陸当時100人程いた清教徒のほとんどが寒さや飢え、そして病気などによって命を落とし、生き残ったのはたったの50人位になってしまいました。

生き残った人たちは、先住民であるネイティブ・アメリカン(インディアン)に狩猟や農耕を教わり、春から夏にかけて、一生懸命働き、その結果、大成功を納めました。そして、秋の収穫時に教会に集い、会食を催して収穫を喜び、神に感謝を捧げたと言う訳です。この席には、入植者の恩人であるインディアン達も招かれました。インディアン達は、お礼に七面鳥や鹿の肉を持って来て、清教徒の一団とインディアンたちは、3日間戸外のテーブルに食物を山と積んで、神に感謝を捧げ、讃美歌を歌ったりしたのです。

これが、サンクス・ギビング・デイの起源となります。 もっとも、このようにヨーロッパからやってきた移民たちが、のちにアメリカン・インディアンたちを虐殺して、今のアメリカ合衆国ができていくので、このサンクス・ギビング・デイを「アメリカがヨーロッパに侵略された象徴」として嫌う団体もあるそうです。こうした感謝祭が現在のような国民の祝日となったの最近のことだそうです。植民地時代は町の権力者が、独立後は各大統領が農作物の収穫状況を見て数週間前に日取りを予告していたため、9月や12月に行われることもあったといいます。1863年にリンカーン大統領が「11月の最終木曜日を感謝祭の休日とする」と宣言しましたが、第5木曜日がある年は第4・第5木曜の両方を祝う人がいたため、1941年にルーズベルト大統領が改めて「感謝祭は第4木曜」と明言、立法化したということだそうです。

各家庭では感謝祭に特別のディナーが用意されるようです。メインは七面鳥の腹部にバターやリンゴ・パン・米などを詰め、オーブンで焼き上げたもので、また、先住民が「病を防ぐ」と教えたとされるクランベリーソースが用意されています。卵に牛乳と砂糖を入れたエッグ・ノッグや、パンプキン・パイ、スイート・ポテトも感謝祭には欠かせ無いものとなっています。そしてこの感謝際が明けるといよいよ米国はクリスマス本番となるわけです。

米国の景気にも大きな影響を及ぼすクリスマス商戦入りとなり、一年中で一番の消費のシーズンとなります。感謝祭の木曜日は、お店はどこも休みになりますが、金曜から日曜まで、どの店も「バーゲンセール」になります。このセール中にクリスマス用のショッピングをする訳です。このセールの売り上げ次第で米国景気も影響を受けると言うことになる訳ですから相当な賑わいになると言うことであるようです。

この感謝祭(サンクス・ギビング・デイ)翌日の金曜日を「ブラック・フライディー」と呼んでいます。この日から本格的なクリスマス商戦が始まり、消費者が店に押しかけ、一年のうちで一番売り上げのある日と言われています。「ブラック」という言葉から暗いイメージが連想され、1929年の「ブラック・サーズデイ(暗黒の木曜日)」、1987年の「ブラック・マンデー(暗黒の月曜日)」が思い出されますが、この「ブラック・フライディー」の場合には多くの小売業者がこの日に「黒字」を計上するためと言われています。

ブルームバーグの資料に拠りますと、2003年にはこの日に年間の最高、2004年は同2番目の売上高を記録しています。この日はその意味でも小売業社にとって最も重要な日となる訳です。この日は殆どの店が朝5時からオープンします。全米のショッピングセンターでは早朝から目玉のディスカウント商品を目当てにした行列で混雑することになりそうです。

今年のクリスマスセールの売上高予測(11月〜12月)として、全米小売り業協会(NRF)では前年比5.0%増と1999年以来の高水準となった昨年の同6.1%を下回り、国際ショッピングセンター協会(ICSC)でも前年比4.8%増と昨年の5.4%を下回った予測となっています。このほか、住宅用品の落ち込みなどを見込んだ悲観的な見通しもあるのですが、、最近発表になった経済指標から現状の米国景気が減速しているとの判断からしますと、総じて堅調な予測と言えるようです。

又、クリスマスセールの目安とされています、10月の各小売り店の売上高は、寒気の到来もあって衣料品を中心に百貨店やチェーンストアで好調となっており、クリスマスセールに向けての期待を高める結果となっています。ディスカウント大手のウォルマートストアーズは不振でしたが、消費者はクリスマスセールに向けての一層のディスカウントを期待しているようです。

但し、先ほども申し上げましたように現状の米国の景気は各種の経済指標で見る限り減速下にあります。このような状況下で迎える今回のクリスマスセールではあるのですが、米国民の消費を刺激する材料には事欠かないようです。尤も、昨年はハリケーンの影響で不振予測が多い中、結果的に好調であったように、予測の難しさも指摘されており、クリスマスセール後に使われることの多い、ギフトカードの増加も予測を難しくしているようです。いずれにしましても、11月24日の「ブラック・フライディー」からのクリスマスセール開始直後の週末3日間(24金、25土、26日)の売り上げ状況は、クリスマスセール全体を左右する重要な指標となるだけに、来週初めにも発表される同指標の数字に株式相場は影響を受けそうです。


◆ メリルリンチ証券 2007年の10の投資テーマ ◆

(1)景気と企業業績回復の持続性、
(2)団塊世代の退職に伴う本格的な人手不足、
(3)内外企業のM&A、
(4)フリーキャッシュフローと配当、
(5)親子上場を含む資本政策の抜本的見直し、
(6)IT投資と研究開発、
(7)地方復権と格差是正、
(8)政府資産売却と民営化、
(9)BRICsとVTICs(ベトナム、タイ、インド、中国)の成長とFTA(自由貿易協定)とEPA(経済連携協定)、
(10)世界的な省エネ・環境問題と紹介。


◆ 引け後のニュースから ◆

8766 ミレアHD・8755 損保ジャパン
ミレアHDは9月中間期決算を発表、最終益で前年同期比48%減となりました。自然災害に伴う保険金支払い増が影響したものの、あおぞら銀行株の売却益などもあり、通期の業績はわずかながら上方修正しました。

一方、損保ジャパンの9月中間期決算は最終益で前年同期比27%減の282億円となりました。ミレア同様、自然災害による保険金支払い増が利益を圧迫しました。併せて通期の最終益を680億円予想から前期比11%減の600億円へと引き下げており、一転減益見通しです。

ミレアHDはあおぞら銀行株売却益などが利益に貢献するものの一過性の材料にとどまります。直近の株価が急落していることもあり、自律反発は期待できるものの、決算内容を評価する買いは入れづらい状況です。


今日の銘柄紹介 (スイングトレード編)

ここでは、主にテクニカル分析とファンダメンタルズ分析を判断基準として銘柄を絞り込み、ザラバで仕込んでザラバで回転する超短期売買とは違って日中の株価が見られないスイングトレードで相場を手掛けている方向けにお薦めするコーナーです。基本的に仕込みから決済まで2〜3日を基本とし、最長でも1週間以内の投資を心掛け、仮に上がらなくても1週間以上は持たないことが原則となります。また、チャートを見て過熱感があるものが多いので、飛び乗りは禁物です。しっかり押し目狙いで取り組みましょう!また、日経平均が連続して上昇するような地合いが良好な時や、反対に地合いが悪い時など投資する環境は常に同じではありません。その時の相場の地合いの強さや弱さを判断した上で柔軟な姿勢で売り買いしていただくことをお願いします。

4063 信越化学
東証1部の値上がり銘柄数1000超という展開では例外なく信越化学もシッカリしていましたが、依然として25日線どころか75日銭の7260円を少々上回った程度であり、テクニカル的な過熱感の乏しさと「出遅れ感」は歴然としています。加えて業績見通しは通期も想定以上、来期も2桁の増益が続く見通しにあり、高成長銘柄の代表的銘柄として存在感は相変わらずです。安い時でなければ買える時がないような銘柄でもあり、今は短期・中長期の両面から買い場と考えられます。

4088 エア・ウォーター
この銘柄もテクニカル的に過熱感が乏しく、それでいて業績見通しが好調な銘柄であり、株価の下方硬直性に期待したトレーディングが可能だと思います。先日の報道にありましたように住友金属工業など鉄鋼業界向けに産業ガスの供給が好調だったほか液晶用ガラスなどを増産している日本電気硝子向けに酸素や窒素の供給も拡大したことで2桁の増収増益だった中間期に続き、通期業績も増収増益が見込まれています(売上高、経常利益、純利益共に過去最高の見通し)。また、酸素や窒素供給している日本電気硝子が下期も液晶用ガラス基板の伸びが見込まれていることは(外資系の評価も高く)、エア・ウォーターの増額修正要因と考えることもできるはずです。

6301 コマツ
このコマツもテクニカル的には過熱感がありません。コマツに関しては世界的な景気減速を指摘する声もありますが、それは見当違いだと思います。日本の経済成長が鈍化することはあっても米国、あるいは中国、インドなどのBRICs諸国の経済成長は鈍化する可能性が低く、建機業界には数十年単位の長期的な「追い風」が吹き続けると考えて間違いないでしょう。従って今後もコマツ株は戻れば利食い売りを浴び、下がれば買われるというサイクルを繰り返すと考えられ、現在のテクニカル的に過熱感が乏しい場面は買われる場面と見ていいでしょう。

8815 東急不動産
今日は少し高くなった東急不動産ですが、利益確定売りで下げたところは再度リバウンド狙いの買いが入ってくると予想されます。東急不動産を始めとして大手不動産は「賃料上昇」「地価上昇」「マンションブーム」という追い風を受けてバブル期以上の好調な業績で推移しており、特に不安材料は見当たりません。単純に「内需が弱い」ということで保有していた大口投資家の売りを浴びて売られていましたが、内需が弱くても東急不動産の業績見通しが弱いわけではなく、また、リゾート事業も順調に推移していることもあり、今のようなテクニカル的に過熱感の乏しい場面を待ち伏せしていた市場参加者も多いはずです。

9436 沖縄セルラー電話
株価は7月の33.2万円高値を付けた後、200日線である30万円割れ水準を挟み値動きの荒い展開だが、徐々に下値固目から反発のタイミング待ちの動き。バリエーション的な割安感もあり戻り基調の動きが期待される。野村証券では投資判断を「2」としている。10月から開始されたナンバーポータビリティ制度以降も同社の独自の強みが発揮でき、中期的な競争力が継続できると予想しており、今期以降3期の業績予想を上方修正している。三菱UFJ証券では投資判断を新規「2」目標株価35.3万円にてカバレッジを開始している。

1812 鹿島
株価は7月の安値447円をつけた後、588円まで戻すものの、200日線に押し戻される動き。ただ、7月の安値400円台水準は下値を固める動きとなっており反発の動きが強まる可能性は高い。UBS証券では投資判断「BUY2」目標株価1000円としている。更にみずほ証券では中期的に収益が拡大すると見て「2」目標株価750円としている。

3727 アプリックス
株価は1月4日に高値158万円を付けた後、新興市場の大幅調整の余波を受けて急落、その後も新興株の動きは悪く、60万円台までの突っ込みとなっているが、年初来の安値60万円割れは下値を確認する動き。携帯電話以外の分野についても成長の兆しが見え始め、ブルーレイディスク対応機器にJavaプラットフォームが広く搭載されるだろうとの評価は高い。NECおよびパナソニックモバイルコミュニケーションズと、携帯電話向けLinuxソフトウェアに関するライセンス契約で合意したとの報道も材料視される。


明日の上場銘柄


24日の新規上場銘柄はありません。

◆ 直近の上場銘柄 ◆

6750 エレコム(ジャスダック)公開価格1050円・100株単位

初値は公開価格を14%上回る1200円、直後に急落したあと、再び1200円まで回復する場面もあったものの、終値は公開価格近辺の1058円となりました。初値は公開価格を上回ってスタートしたものの、IPOの地合いが回復したとは言えず、利食い売りに押されやすい展開となっています。パソコン周辺機器の開発、販売を手掛ける企業です。販売ルートは法人系が主力で、向けが7割、店頭売りは3割程度となります。取り扱いの商品数は5000超で、マウス、キーボード、USB、ゲームコントローラーなどの販売では国内トップとなっています。2004年12月にはロジテックを買収し、メモリーや外部記憶装置の分野にも参入しています。



記載記事については、その内容において、正確性、信頼性、利益を保証するものではなく、原因のいかんを問わず一切責任を負いません。投資の最終判断、最終責任はご自身でお願いします。市場内外部要因により株価は予想に反して下落する場合があります。当社及び情報提供者は、本情報に基づいて被ったいかなる損害についても一切責任を負いません。投資については自己資金の範囲内で慎重に行うようにして下さい。

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発行元:有限会社アシストライフプランニング
担当:ファイナンシャルプランナー 久本伸治
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